聖姫絶唱セイントシンフォギア   作:BREAKERZ

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今回は作者のオリ設定があります。


ネフシュタイン襲来 血塗れの絶剣

『氷のドーム』に閉じ込められたエルシド。そこに現れた盟友『水瓶座<アクエリアス>のデジェル』に遭遇した。

 

「デジェル。お前もこの『世界』に来ていたのか?」

 

「そうだ、数年前にな。お互い若返ったな」

 

そう。エルシドにしろデジェルにしろシジフォスにしろ20代の年齢に関わらず19歳位まで若返ってしまっていたのだ。

 

「それよりも、どうゆう積もりだ。俺は直ぐにあいつらの所に行かなければならないのだが」

 

鋭い目付きを更に鋭くしてデジェルを睨むエルシド。

 

「すまないが。ようやく見つけた『あの子』に降りかかる火の粉はできるだけ振り払っておきたいのでね」

 

普通の人間なら萎縮してしまうエルシドの睨みをものともしない。エルシドは手刀を構えて言う。

 

「デジェルよ。分かっていると思うが、俺は嘗ての盟友とはいえ邪魔をすると言うのなら」

 

「無理矢理にでも退かすか・・・だが私もお前と戦おう等と考えてはいない。少しの間大人しくしてもらう」

 

「!」

 

エルシドはデジェルに向かい手刀で斬撃を放つが目の前にいたデジェルが『消えた』。

 

「?!『氷に写った影』。デジェルはこのドームの外か・・・(ピッ)本部聴こえるか?レグルス。立花。翼」

 

ザザザザザザザザ!

 

『氷のドーム』が電波を遮断しているのか指令室や翼達と連絡が取れない状態になった。エルシドはドームを破壊しようと手刀を叩き込むが。

 

ガキンッ!!

 

「?!」

 

何と『この世の万物を切り裂く聖剣』とまで言われたエルシドの手刀でも傷一つ付けられなかった。

 

「・・・・・・」

 

エルシドはどうしたものかと氷の壁を見つめていた。

 

 

ードーム外ー

 

デジェルはエルシドを閉じ込めたドームを見ていた。

 

「すまないがエルシド、そのドームは黄金聖闘士が数人がかりでも破壊することのできない『氷の棺<エターナル・コフィン>』の劣化版だが、そう簡単には破壊できないぞ(これでエルシドを少しだが足止めすることができる)」

 

デジェルはそのままレグルス達の元に走る。そこにいる『少女』の元へ。

 

 

ー二課指令室ー

 

指令室は二重の意味で騒然となっていた。エルシドのいた地点に突然現れた『氷のドーム』。翼達の前に現れた二年前に行方不明になった『完全聖遺物 ネフシュタインの鎧』が現れたのだ。

 

「ネフシュタインだと?!バカな!現場に急行する!何としても鎧を回収しエルシドを救出するんだ!」

 

弦十朗が指示を飛ばし了子もシリアスな顔で頷く。

 

 

ーレグルスsideー

 

突然目の前に現れた少女は白く紫色の刺々しい結晶が装備された鎧を纏っていた。装着者はやや高い声に女性らしい丸みを帯びたプロポーションと手足もシュッと細くスラッとしたスタイルに不釣り合いな豊満な胸が『女性』である事を現していた。

 

「ネフシュタインの鎧・・・」

 

「へぇー、てことはあんた、この鎧の出自を知ってんだ?」

 

苦々しい声で翼は呟き『少女』の方は嘲笑が混じった声で笑う。翼にとって自分の不始末で『何者』かに奪われた物が目の前に現れたのだ。そして不手際で失った『命<奏>』の事を。翼は戦いの歌を唄いながら大剣になった剣を構える。『少女』も不敵に笑いながら構える。

 

「(奏とシジフォスを失った事件の疑念と奏の残したガングニールのシンフォギアとシジフォスの甥っ子の聖闘士。時を経て再び揃った巡り合わせ。だがこの残酷<現実>は私にとって心地いい!)」

 

だが響は翼の腰に抱きつき翼を止める。

 

「やめてください翼さん!相手は『人』です!同じ『人間』です!」

 

「「戦場に何をバカな事を!!あっ」」

 

「ハモったな」

 

『人間同士』で戦う事を嫌がる響に怒鳴る翼と『少女』。レグルスはそんな二人を揶揄する。翼と『少女』はお互いを見ると好戦的な笑みを浮かべ。

 

「どうやら貴女と気が合いそうね」

 

「だったら仲良くじゃれ会おうぜ!」

 

『少女』は紫の結晶の鞭を振るう!翼は響を突飛ばし上に飛ぶ!突飛ばされた響はレグルスがキャッチ。

 

歌を唄いながら『蒼ノ一閃』を放つが『少女』は鞭を振るって斬撃を『少女』の横の森に弾く。余裕の笑みを浮かべる『少女』。翼は追撃のように攻撃を繰り出す。早さとしなやかさを使った動きで攻撃するがすべて防がれる。

 

「ニッ!」

 

「?!」

 

つばぜり合いになったが腹を蹴られ後ろに大きく飛ばされる翼。

 

「(これが『完全聖遺物』のポテンシャル?!)」

 

「ネフシュタインの力だと思わないでくれよな。まだまだこんなもんじゃねえぞ!」

 

翼に向かって鞭を振るう『少女』。翼は鞭をかわすが。地面が。木が。翼がかわす度に破壊されていった。

 

「翼さん!」

 

「(鞭は中距離・遠距離戦闘でその真価を発揮ししなやかに曲がるから軌道が読みづらい武器だ。近距離戦闘が主体の翼や響だとかなり苦戦するな)」

 

『人間同士の戦い』を嫌がり戦いに参戦できない響と違い。レグルスは冷静に相手の『少女』を分析する。『少女』は響に目を向けると

 

「お呼びじゃないんだよ!コイツらとでも相手してな!(それに黄金聖闘士が割り込んで来ないようにな!)」

 

『少女』は杖のような武器を構えて『何か』を射出した。響の前にノッポのてっぺんに嘴をつけたノイズが4体。レグルスの前に大山椒魚の大型が6体現れた。

 

「ノイズが操られている?!」

 

「(まさかアイツが?)」

 

レグルスは大型ノイズの攻撃をかわすが響はノイズが嘴から出した粘液に絡まれ動けなくなっていた(レグルスは元々一対一の戦いに参戦するのは聖闘士的にもレグルスの性格的にもできないのだが)。翼は注意が逸れた一瞬の隙をつき再び『少女』のつばぜり合いをする。

 

「その二人にかまけて私を忘れたか!?」

 

蹴り技で攻撃するが防がれ脚を捕まれ。

 

「お高く止まるな!」

 

投げ飛ばされた翼の飛ばされた先へ先回りし横顔を踏む。

 

「逆上せ上がるな人気者!誰も彼も構ってくれると思うんじゃねえ!」

 

「くッ」

 

「この場<戦場>の主役と勘違いしてるなら教えてやる。狙いは最初っからコイツをかっさらう事だ!」

 

「えッ?」

 

「(響が狙いなのか?)」

 

驚く響とレグルスをよそに『少女』は喋る。

 

「『鎧』も『仲間』も『相棒』もアンタには過ぎてんじゃないのか?」

 

だがそれでも翼の目には闘志があった。

 

「繰り返すものかと私は誓った!」

 

剣を上に向けると無数の剣が降ってきた『千ノ落涙』だ。『少女』は翼から離れ剣をかわす。翼も起き上がった。そして二人のぶつかり合いで爆発を起こしながら戦っていた。粘液に絡まれていた響は脱出しようとするが。

 

「そうだアームドギア!『奏さんの代わり』になるには私にもアームドギアが必要なんだ!それさえあれば!」

 

アームドギアを呼び出そうとするが。

 

「出ろ!出てこい!アームドギア!!」

 

反応は起きなかった。

 

「何でだよ、どうすればいいかわからないよ」

 

「んじゃ少し大人しくしてて響」

 

「!?レグルス君!」

 

泣き言を吐く響の目の前にレグルスが立っていた。響を拘束していたノイズ達も目の前に現れたレグルスに目を向けようとしたが。突然ノイズ達の頭が『吹き飛んだ』。一瞬の内にレグルスはノイズ達を倒していたのだ。拘束が解かれよろける響をレグルスは抱き止める。

 

「レグルス君、いつの間に」

 

レグルスは翼達の戦ってる場所を親指で指差す。

 

「行けるか?」

 

「・・・・・・うん」

 

「上等(ニッ)」

 

二人は土煙が舞う場所に向かう。何度目かになるつばぜり合いをする翼と『少女』。

 

「鎧に振り回されて要るわけではない。この強さは本物?」

 

「ここでふんわり考え事とは!」

 

『少女』の蹴りをかわしバク転で距離を開ける翼。『少女』は杖を向けるとノイズの集団が現れた。ノイズは翼を襲うがノイズを切り伏せ『蒼ノ一閃』をノイズもろとも『少女』に放つ。土煙から出て鞭を振るうが翼は鞭を弾き接近戦を繰り広げる。翼は『小刀』を三本投げるが鞭で弾かれる。『少女』は鞭を振るい先端から白黒のエネルギーボールを放つ。

 

『NIRUBANA GEDOn』

 

翼は大剣でそれを防ぐ。響とレグルスも到着する。

 

「翼さんッ!!」

 

「くぅ・・・ぐぅッ」

 

防いだボールが爆け爆発する。翼は吹き飛んばされ倒れる。レグルスはそんな翼に『違和感』を感じていた。

 

「(あれ?翼って『あんなに弱かったけ』?それに『動きも悪いし』初めて見た時の方が強かったような?)」

 

「ふん!まるで出来損ない」

 

『少女』から侮蔑の言葉をぶつけられる。

 

「確かに。私は出来損ないだ・・・」

 

「はぁん♪?」

 

「『アイツ』の様にこの身を一振りの剣と鍛えてきた筈なのに・・・あの日無様に生き延びてしまった・・・出来損ないの剣として恥を晒してきた・・・『アイツ』と『双刃』と呼ばれる『資格』すら私にはない・・・」

 

翼の脳裏に遥か『高み』にいる『アイツ』の『背中』が浮かんだ。剣を地面に突き立て立ち上がる翼。

 

「だが・・・それも今日迄のこと・・・奪われたネフシュタインを取り戻すことで・・・この身の汚名を注がせてもらう!(その時こそ私は奏の『思い』をエルシドと『背中』を合わせる『資格』を・・・)」

 

「(そっか、翼も『探して』いるんだな)」

 

顔を上げた翼から『自分と同じ』モノを直感したレグルス。

 

「そうかい。脱がせるものなら脱がしてッ?!何!?」

 

突然体が動けなくなった事に戸惑う『少女』は自分の影に先程弾いた『小刀』の一本が刺さっていた事に気付く。相手の影に小刀を突き刺し動きを封じる翼の技。

 

『影縫い』

 

「あれってさっきあの子が弾いた翼さんの」

 

「そうか『攻撃』ではなく『拘束』が目的だったんだな」

 

「くっこんなもんで私の動きを!?!まさかお前・・・」

 

『少女』は翼の意図に感づく。

 

「月が覗いている内に決着をつけましょう」

 

その翼の顔は。どこか穏やかにだが恐ろしい笑顔だった。

 

「(あの目。『死を決意』した者の目?!)」

 

「歌うのか?絶唱を」

 

「翼さんッ!」

 

「防人の生きざま!覚悟を見せてあげる!貴女の胸に焼き付けなさい!」

 

駆け寄ろうとする響に翼が一喝する。その迫力に響は萎縮する。

 

 

ー弦十朗sideー

 

車で現場に急行する弦十朗と了子。

 

「翼ちゃん。唄う積もりなのね」

 

「・・・・・・・・・」

 

了子が呟くが弦十朗は険しい顔をし無言で車を走らせる。

 

 

ーデジェルsideー

 

デジェルはようやくお目当ての『人物』を見つけるが。

 

「(マズイ!このままでは彼女が!)」

 

デジェルは掌から凍気を出す。

 

 

ー???ー

 

彼は暗いトンネルを突き進み天井から月光が射した場所を見つける。たがその時確信にも似た『何か』を直感した。

 

「まさか・・・やめろ・・・やめろ!翼ーーーーーーーッ!!!!」

 

彼の悲痛な悲鳴はトンネルにむなしく反響した。

 

 

ー翼sideー

 

「くそッ!やらせるかよ!好きに!勝手に!ハッ!」

 

悪足掻きをする『少女』に翼は『最後の手段』を行う。

 

「♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪」

 

今までと違う歌を唄いながら『少女』に近づく翼。『少女』には翼の姿が『死神』に見えた。杖からノイズ達を出すが翼は既に『少女』の目の前に来ていた。

 

「♪~♪~♪~♪」

 

「ひっ!?」

 

『少女』の肩に手を置き穏やかに微笑む翼。だがその口から『血』が流れた。その瞬間!!

 

ドッゴオオオオオオオオオォォォォォォォォォンンッッ!!!!

 

「ぐわアアアァァァァァッ!!」

 

翼を中心に『力の波動』が周囲を襲う!『少女』が悲鳴を上げ、ノイズ達は『波動』に呑まれ消滅した。

 

「・・・・・・」

 

「響ッ!!」

 

レグルスは響を庇うが響は呆然としていた。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!」

 

『少女』も鎧を破壊されながら後方に吹き飛ぶがその身体を『氷が覆った』。

 

遥か後方に飛ばされた『少女』は『氷』が防御膜になったおかげでほぼ無傷であったが。

 

「あっ・・・あぁ・・・あぁッ!」(ビキビキ)

 

破損した鎧のさら白い亀裂のような血管が走りビキビキと『少女』の身体を襲う。

 

「チッ!!」

 

舌打ちした『少女』は夜空へと消えて行った。そしてデジェルは『少女』のいた所に着くとその場に『少女』はいなかったが、先程の戦闘で『少女』の『正体』に気付いた。

 

「間違いない。『あの子』だ・・・だが何故だ?何故『あの子』があんな事を・・・」

 

デジェルはレグルス達のいる方に目を向ける。

 

「すまない。レグルス。エルシド。今はお前達と敵対することになるかも知れん。たが・・・だが私は」

 

デジェルはそう呟くと闇の中へ消えた。

 

 

翼が絶唱を行った場所はまさに爆心地と言っても良いぐらいの焼け野原になっていた。その中心に翼が佇んでいた。

 

「翼さーーーんッ!」

 

翼に駆け寄る響。レグルスは察知していた。そして弦十朗達が乗った車も到着した。

 

「無事か?!翼!!」

 

翼は後ろを向いたまま弱々しく呟く。

 

「私とて・・・人類守護の務めを果たす『防人』・・・こんなところで折れる剣じゃありません・・・」

 

振り向いた翼の顔は目から口から大量の血を流しながらもどこかやり遂げた笑顔だった。

 

「・・・・・・・・・」

 

響はそんな翼の姿に言葉を無くした。翼は別の方向を見るとそこに『エルシド』が立っていた。

 

「遅かったな・・・エルシド・・・」

 

「翼・・・・・・」

 

デジェルに『氷のドーム』閉じ込まめられたエルシドは『地面』を切り裂き『地下鉄のトンネル』からこちらに向かって来たが間に合わなかったのだ。

 

「私は・・・お前の『助け』なんて必要ない・・・私がお前の『背中』を・・・『守る』から・・・」

 

「!!」

 

そう言うと翼は糸が切れた人形のように崩れ落ちるが寸前でエルシドが抱き抱える。弦十朗は慌てて翼とエルシドに駆け寄る。

 

「あ・・・あ・・・」

 

響の目の前は真っ赤に染まっていった。

 

「翼さアアアアアアァァァァァァァァァァんッ!!」

 

響の悲痛な悲鳴は夜空に響いた。

 

「翼ッ!しっかりしろッ!!」

 

弦十朗は翼を仰向けにする。了子も急いでバイタルチェックをしようとするが。

 

「弦十朗殿。翼を抑えといてくれ」

 

エルシドが呟く。

 

「エルシド?何をするつもりだ?」

 

「『シジフォスの置き土産』を使う」

 

「「「!?」」」

 

シジフォスの名前に弦十朗と了子そしてレグルスは驚く。

 

「『シジフォスの置き土産』ってどうゆう事だ?エルシド」

 

レグルスの問にエルシドは無言で人差し指を立てるそして。

 

ブスッ!

 

「「「「!!!!?????」」」」

 

何とエルシドは翼の身体に人差し指を『突き刺した』のだ!その意味をレグルスは察知と驚愕をしたが他の皆はそうは思わない。

 

「エルシド!何を!」

 

「エルシド君!ってえ?」

 

ブスッ!ブスッ!

 

「や・・・やめて・・・」

 

エルシドの行動に戸惑う響。

 

ブスッ!ブスッ!

 

そんな周りの声などお構いなしに翼に指を突き刺すエルシド。

 

「やめてーーー!!」

 

エルシドを止めようとエルシドに突っ込む響だがレグルスが抑える。

 

「落ち着いて響」

 

「何言ってるのレグルス君!!!エルシドさんが翼さんを・・・」

 

「助けようとしてるんだよエルシドは」

 

「え?・・・」

 

「エルシド。それって『生命点』だな?」

 

「あぁ」

 

レグルスの質問にエルシドは肯定する。

 

「レグルス君、『生命点』とは何だ?」

 

弦十朗の問にレグルスは答える。

 

 

『生命点』

聖闘士の身体に存在している急所<ツボ>の事。その部分を繋げると各々の守護星座(聖闘士が生まれながら持つ己を守護する星座の事。守護星座はその聖闘士の纏う聖衣の星座が守護星座である)を形どっておりそれがそのまま肉体への急所になる。その為聖闘士ごとに形や数が大きく異なる。『生命点』には血止めの場所である『真央点』や身体に入った悪い成分を体外に出す急所や痛覚を麻痺させる急所。『自然治癒能力』を高める急所があるのだ。

 

「んで、今エルシドは翼に『血止め』と『心肺機能を活性』させるツボと『自然治癒能力』を高めるツボを突いたんだ」

 

レグルスの説明に驚く響と弦十朗だが、了子は。

 

「確かに、翼ちゃんの出血が止まってるしとバイタルが安定してきているわ。でもレグルス君、その『生命点』って聖闘士限定なんじゃないの?」

 

「その事に関してはエルシドが知ってるんだろ?」

 

全員の目がエルシドに向く。

 

「・・・・・・まだ奏が生きていた頃。奏と翼の模擬戦中にシジフォスが言っていた。奏と翼に『守護星座』が宿っているとな」

 

「「「「!?」」」」

 

エルシドの言葉に全員が驚く。『平行世界』の聖闘士達と同じものを奏者が身に付けていることに。そして響がエルシドに問う。

 

「あの・・・『守護星座』って見える物なんですか?」

 

「いや、聖闘士でもきわめて稀に『見える』人間がいるがシジフォスには確かなかった筈だ」

 

「うん、確かにシジフォスには『守護星座』が『見える』なんて聞いたこともない」

 

「シジフォスも最初は気のせいと言っていたが奏と翼がノイズと戦っていく内にハッキリと『見える』ようになったらしい。シジフォスは言っていた」

 

『奏には『鷲座<イーグルorアクィラ>』が。翼には『鶴座<クレイン>』の『守護星座』が宿っている』

 

「とな。奇しくもシジフォスが翼を助けたんだ」

 

「そっか・・・シジフォスが・・・」

 

エルシドの説明にレグルスは誇らしそうに微笑み。

 

「凄い人何ですね。シジフォスって人」

 

響は顔も知らないがシジフォスの凄さを理解し。

 

「(シジフォス。お前はこの場に居なくても尚奏者達を守ってくれてるんだな)」

 

弦十朗は友に感謝の気持ちを持ち。

 

「(でもなぜ『奏者』に『守護星座』が・・・まさか・・・いやまさかね)」

 

了子は奏者に宿った『守護星座』に疑問を浮かべた。そうこうしてるうちに救護班が到着し、翼は二課本部の医療施設へと運ばれた。そして弦十朗がエルシドに聞く。

 

「エルシド。お前に何が起こった?突然『氷のドーム』みたいなものがお前を閉じ込めて連絡が取れなくなって心配したぞ」

 

「・・・・・・・・・レグルス。来てくれ」

 

響と一緒に翼を見ていたレグルスはエルシドと弦十朗の場所に行く。

 

「何かあったの?エルシド?」

 

「・・・・・・『四人目』が現れた」

 

「「!?」」

 

エルシドの言葉の意味を理解した二人は驚愕する。

 

「『氷のドーム』は黄金聖闘士が「弦十朗!今『氷』って言ったの?」ああ」

 

弦十朗の言葉に誰が来たかレグルスも察する。

 

「『デジェル』が・・・」

 

「ああ、『水瓶座<アクエリアス>のデジェル』だ。しかもどうやら『敵側』みたいだ」

 

「「!!??」」

 

更に驚愕する二人。

 

「(デジェルが『敵側』か。『手加減』が通じるか分からないな)」

 

「(新たな黄金聖闘士。まさか黄金聖闘士が敵と味方に別れるとはな)」

 

今回の戦いはこれから起こる『戦い』の『序章<プロローグ>』に過ぎないと『百戦錬磨の強者』の三人は肌で感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




奏者の『守護星座』は作者の偏見と直感で考えました。他の奏者の『守護星座』も絶賛考え中です。
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