魔法処刑人りりかるまじにっ!   作:スピデル

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遅くなりました!

短いくせに、遅いし雑だしでホントスミマセン……


第七話

「……時空……管理局?」

 

 

男、ギルバートは首をかしげる。

 

 

「はい、時空管理局フェイト・T(テスタロッサ)・ハラオウンです!

 今すぐ武器を下ろしなさい!」

 

 

対峙する二人。片方はチェーンソー、もう片方は金色の斧。

 

 

「管理局……女ァ、てめぇ管理局のくせに俺の邪魔をすんのかよ?」

 

「っ、一般人に武器を向けることは犯罪です!」

 

「あ゛ぁ゛!?……あー、なんつーか、話が噛み合ってねぇ気がすんな……」

 

 

おそらくギルバートの容姿が、すれ違いの一因なのだろう。

麻の布を頭に巻いて顔を隠し、片手にはチェーンソーを握っている。

犯罪者より犯罪者らしい管理局員、そんな説明がぴったりとくるような姿が、夜間に人を追いかけているのだ。勘違いをしないほうがおかしい。

 

 

「その~なんだ?、えーっと、あー……俺は管r

 「話を聞いているんですか!武器を下ろしなさい!」-ピキッ!-

 ……テメェが話を聞けよゴラァ!!」

 

ギィン!!!

 

「くっ!」

 

 

話を遮られたことに腹を立てたギルバートは、突如フェイトに向かってチェーンソーを叩きつける。

 

 

ギギギギギギギギギギ!!

 

「もう考えんのもメンドくせぇ!!

 テメェが邪魔したんだ!邪魔すんならぶった切る!!

 やれるもんならやってみろよ!自称管理局員さんよぉぉぉぉ!!!」

 

「くっ!……公務……執行妨害と見なし!……あなたを逮捕します!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キィン!

 

敵の武器を弾いたフェイトは、即座に後退し体制を整える。

 

 

「おらぁ!逃げてんじゃねぇぞぉ!!」

 

 

そう叫びながら、ギルバートもフェイトを追って真っすぐに駆けてゆくが、

フェイトのスピードには追いつくことができず、気づいた時にはそこにはいない。

 

(クソッ!速えぇなオイ。魔力をブーストに使ってんのか……

 これじゃまともに見えやしねぇ……)

 

(背後からの一撃で……仕留める!)

 

フェイトの速さは、閃光と呼ばれるだけあってギルバートの目には見えていない。

対してフェイトは、最もスキのある所へと距離を縮めてゆく。

 

(だがよぉ……)

 

 

「テメェの手の内は、見え見えなんだよぉぉぉ!!!」

 

ギィィィィン!!

 

「なっ!?」

 

 

突如後ろを向き、己の武器を振るうギルバート。

そこにいたのは、斧を振り下ろそうとしていたフェイト。

再びお互いの武器が火花を散らした。

 

 

「隠れてるやつ!、速さに自信のあるやつ!

 そんな奴らはなぁ、大抵は一番スキのあるところぉ!

 背後から潰しにかかんだよぉ!!ヒャハハハハ!!!」

 

ギィィィィィ!!

 

「ぐぅ…………!?」-バッ!-

 

 

拮抗状態の中、己の体の変化に気づいたフェイトは、再び後退する。

 

(なんだ?……今、魔力が一気に持って行かれた……)

 

 

「気になってんだろ?

 

 『何故魔力が一気に減ったのか』

 

 えぇ?……そうなんだろぉ?……」

 

「!?……レアスキルか……!!」

 

 

レアスキル持ちとなると厄介だ……

フェイトは考える。

 

 

「レアスキルぅ?なぁにそれ?

 大体よぉ……レアスキルなんてすんげぇヤツ、俺が持ってるわけねぇじゃん

 バッカじゃねぇの!!ヒャハハハハハ!!」

 

「……では、何だというんだ!?」

 

「あぁ?テメェんなことも分かんねぇのか?

 デバイスだよデ・バ・イ・ス。

 アイツが作ったこれが、ただのデバイスなわけねぇだろ」

 

「アイツ?……アイツとは誰のことだ!!」

 

「チッ、さっきから質問ばっかしやがって……

 もういいだろメンドくせぇ……さっさと終わらせようぜぇぇぇ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこまでだ……」

 

 

飛びかかったギルバートと、構えたフェイトの間に突如人間が転移されてくる。

 

ギィィィィィィィィ!!!

 

未だ鳴り響いているチェーンソーの刃をつかみ、その男は立っていた。

 

(凄い……あのチェーンソーを素手で……)

 

(んだよ隊長かよ……これからだってんのに……)

 

(ギャァァァ!!魔力が!、魔力がガンガン減っていくぅぅぅぅ!!!)

 

チェーンソーの音が鳴りやんだ時、掴んでいた男はフェイトの方へと顔を向ける。

その格好は、先ほどのチェーンソー男のように不気味な姿であった。

 

 

「!?……あなたもアイツの仲間ですか!?」

 

 

フェイトは疑惑の目を向ける。

先程まで、同じようなやつから襲われていたのだ。

身構えるのが当然、フェイトは己の武器を握り締める。

次の攻撃に即座に反応できるように……

 

しかし、事態は予想外の方向へと足をはこんだ。

 

 

「……部下の非礼、すまなかった」

 

「…………ハッ?」

 

 

敵だと思っていた男が、突然頭を下げたのだ。

 

 

「あっ頭を上げてください!八雲二佐ッ!!」

 

「えっ、えぇっ!?……二佐ぁ!?」

 

 

慌てふためくギルバート、困惑するフェイト。

事件は、気絶したまま放置されている犯罪者を他所に、収束へ向かった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……えーっと、つまり私の勘違い何でしょうか?」

 

「あぁ、テメェだよ!!全部テメェのせいだよ!!」

 

 

困惑が解けた10分後、ようやく犯罪者は捕縛された。

 

 

「……フェイト執務官だけではない。

 先に手を出したのはお前のようじゃないか、ギル」

 

「うっ、でもよぉ……」

 

「あっあの!、先程は本当に申し訳ありませんでした!!」

 

「……構わん……ギル、行くぞ」

 

「……りょーかい」

 

 

そう言って、フェイトを残し地上十三課たちは去ってゆく。

残されたフェイトの顔は、自分の失態からか、上司に武器を向けたからか、

始終真っ青になっていたという……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい……報告は以上です」

 

「そうか、よくやった八雲二佐」

 

 

後日、八雲は中将のもとにいた。

 

 

「……中将」

 

「ん?何だ」

 

 

おもむろに八雲は口を開く。

 

 

「…………機動六課を、潰さないでいただきたい……」

 

「!?……なっ、何を言っているんだお前は!!」

 

 

レジアスにとって、その言葉は思いがけなかったもの。

まさか『これ』をネタに揺さぶろうとしているのを気づかれているとは思ってもみなかった。

 

(ドクの話だと、中将は六課を毛嫌いしているようだしな、

 昨日のアレは、完全にこっちの注意不届きだし……)

 

 

「昨日のアレは、十分な証拠だぞ!?

 それをドブに捨てろと言うのかお前は!!」

 

「……十三課を……私欲に使わないでください……」

 

「ウッ!」

 

「……先に仕掛けたのはギルバート陸曹長です」

 

「ウッッ!!」

 

 

(よし!もうひと押し!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

「……オーリス三佐のプリン食べたの、バラしますよ?」

 

 

部屋に静寂が走る。

 

 

「なっ何故それを!?

 ………………。

 ……分かった。今回の件は不問にしよう」

 

「ありがとうございます」

 

 

 

 

 

こうして、八神はやての知らないところで、機動六課の脅威は一つ去ったのであった……

 




終盤とか、ホント苦し紛れでスミマセン……
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