魔法処刑人りりかるまじにっ!   作:スピデル

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第四話

 

「……というわけだ。これより俺たちは地上十三課として動くことになる。

 

 ……しかしこの部隊は、数こそ多くないが癖のあるやつがいささか多く、俺一人で今まで通りにまとめるのは難しくなってくるだろう。

 

 そこで、この部隊を三つに分担し、俺とお前たちにはそれぞれその部隊の隊長をしてもらおうと思う。

頼んだぞ」

 

「……りょーかーい」

 

「……了解!」

 

 

俺たち三人は、とある隊舎内の一室にいた。

 

今話しているのは、俺が率いている奴らの中でも特にとび抜けた力のある二人。

この二人は局員ではあるのだが、問題児として、もといた部署から外されてしまったらしい。

 

間延びして答えた方はギルバート准陸尉。

威勢良く答えた方はヴィルヘルム陸曹長。

 

紹介は後ほど詳しく行うとしよう。

 

中将が言うには、近々八神二等陸佐ら三人を中心とした機動六課なるものもでき、機会があったら共闘できるようにはかっておいてくれるらしい。

そこで、ちょうど同じ時期にできる地上十三課も、機動六課を見習って部隊を三つに分けようというわけだ。

 

 

「では、このあと、部隊の者を集めて説明を行う。

 報告は以上だ」

 

 

 

「「「全ては地上の平和のために(!)」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、なのはちゃん知っとる?

 六課設立と同じ時期に地上本部の方でも新しい部隊ができるって噂があるらしいんよ」

 

「そうなの?……でもそんなの聞いたことがないよ?」

 

「まぁ、あくまでも噂なんやけどな。でもその設立にあのおっさんが関わってるって話もあって、ちょっと気になってんのよ。」

 

「おっさんて……(苦笑)、でもあの人が関わってるってなると何かあるのかもしれないね」

 

「う~んまた悩み事が「なのは、はやて、何してるの?」」

 

「あっ!フェイトちゃん!!お仕事は終わったの?」

 

「うん、一区切りついたからちょっと休憩。

 それよりはやてはどうしたの?何か頭を抱えてるけど……」

 

「その事なんだけどね、……フェイトちゃん、地上本部に新しい部隊ができるって噂、知ってる?」

 

「新しい舞台……!あぁ、聞いたことがあるよ。なんでも、隊長は捕まえた犯罪者を何人も病院送りにしているとか、質量兵器を受けてもびくともしないとか、部隊が派遣された地区は壊滅するとか……」

 

「なんやねんその化物は!

 

 そんな奴いてたまるかーー!!!」

 

「おっ落ち着いてはやて!あくまでも噂だから!!

 

 ……でも、部隊が出来るっていうのはどうやら本当みたい

 レジアス中将が関わっているって噂も」

 

「やっぱあの糞親父か」

 

「はやてちゃん、皆の前ではいっちゃダメだよ?絶対だからね?」

 

「……なのはちゃん、それは押せ押せってやつなんか?」

 

「にゃ!ちっ違うよ!!ただ……えと、その……」

 

「分かってる分かってる、ちゃんと分別は付いとんのや。

 もう子供やないいんやで~」

 

「からかわれた!?んも~はやてちゃん!!」

 

 

 

 

 

三人が談笑している中、地上の集団は着実に足を進めている。

足先を揃え、武器を持ち、誰かの手のひらで踊っていることを知ろうとも、

只前へ、前へ……

 

 

 

 

 

 

 

 

~とある調査員の日記~

 

 

○月○日

 

近々地上十三課ってのが出来るらしく、そのために部隊の連中の調査を行うことになった。お偉いさんが言うには、何か企んでいるものがいないかの調査らしい。

 

調査ってなんだよ……

てか、そんなに危惧してんならそもそも部隊を作るべきじゃねぇだろうが。

 

そのうえ、最近はハッキングが危惧されており、

電子媒体ではなくこうして直筆で報告書を作れだと。

全くメンドくせぇ。

ちなみに、報告書は別に書くつもりなので、この日記は個人的なものだ。一週間もすれば調査は終わりなので、それまではとりあえず書く事にした。

 

 

○月×日

 

お偉いさんが考えていることがわかった気がする……

なんだよあの隊長陣は!!!

馬鹿でけぇ斧に、チェーンソーに、ごっついガトリング!

確かにこんなやつらほっぽったら何するか分かんねぇ。

あーークソ、嫌な任務受けちゃったな~、クソッ!!

……あと、気にするほどのことでもねぇだろうけど、なんだか変な感じがする。寒気というかなんと言うか……、まぁなんも起こってないとこを見ると、どうやら気のせいのようだ。

 

それにしても、なんだか今日は体が痒い。あんなのと会っちゃったから、じん麻疹とかでも出たんだろう。もしかしたらさっきのか……?

とりあえず痒み止めでも塗って今日は寝ることにする。

 

 

○月△日

 

朝起きると、今までにない程腹が減っていた。朝からバイキングに行ったのは初めてだ。

今までの観察から分かったことは、

 

・隊長は三名、隊員は約三十名ほど

・気性の荒い奴らも多く、喧嘩は毎日起こっているっぽいが、隊長たちには従順

・独特な武器を持っている連中が多い

・よく喧嘩をすることと、武器が変だということ以外は、あまりほかの部隊とは大差がない。

 

ってとこだろうな。

 

あ~~体が痒い!!腹もすぐ減るし、早くこの部隊への調査を終わらせてしまいたい!!

 

あまりにも痒くて、掻きむしったとこから血が出てきてしまった。

痒いし痛いし、腹減ったしでもう散々だ……

 

 

○月□日

 

今日も朝からバイキング。なんだか、服とかよりも食べ物の方にしか金を使わなくなってきた。

今までは準ベジタリアンな感じで、肉は少ししか食ってなかったんだけど、最近は肉がメチャクチャうまく感じる。試しに今まであまり食わなかったんだが、レアっつー表面だけ焼いたようなステーキを食ってみたんだが、この世のものとは思えないほどうまく感じた。

血の滴るような感じがもうサイッコーにうまい!!

 

最近わかったことなんだが、食べてるあいだはあまり痒みを感じない。

うまいもの食ってる時までもあの痒みに襲われたらうまさが半減しちまうもんなー。

 

(ここから筆圧が変わっている)

 

寝る前に書いているのだが、なんだか体がだるい。

風邪ひたかもしんない……いや、もしかしたら生肉が当たったのかも……

とりあえず栄用剤でも飲んで寝るとする。

 

 

○月●日

 

体が痒い。腹が減った。体がたるい。飯がうまい。もう寝る。

 

 

○月▲日

 

体がかゆい。はらがへった体がだるい。めしがうまい。もうねる。

 

 

○月■日

 

からだ…かゆいからだだ…い。は…がへためしうまいねる

 

 

○月○Y日

 

か……かゆい…………だ……。………うま……

 

 

―ここから先の日記は記されていない―

 

 

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