魔法処刑人りりかるまじにっ!   作:スピデル

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引越し完了!

突然キャラ変更などを行ってしまい、
本当にすみませんでした!


第五話

「へぇ、それで俺のところに来たって訳か」

 

「はい。ナカジマ三等陸佐なら何か知っているのではと思いまして……」

 

 

後日、八神はやては事の真相を知るために陸士108部隊を訪れていた。

 

 

「とりあえず、敬語をやめろ。お前の方が階級が上じゃねーか」

 

「ならお言葉に甘えて……

 で、どうなん?あの噂は本当なんか?」

 

「あぁ、一応極秘って名目で作られてはいるがそもそも部隊を極秘で作るってのが無理があるからなー、大体の連中は知ってるぞ」

 

「ほんま!?ならなんでもいいねん、その部隊のことを教えてくれへんか?

 まず、レジアス中将はほんまにその部隊に関わってんのかや」

 

「おう、それは確かだ。

 あと、元犯罪者をその部隊員に起用しているってのも本当だ。」

 

「……ハァーー、また悩み事が……

 

 ん?ちょい待ち、……犯罪者も部隊に加えてんの!?」

 

「正確には『元』犯罪者だ。何だ?知らなかったのか?」

 

「初耳やで!?あの犯罪者とかレアスキル持ちとかをメッチャ嫌ってる中将が!?

 ありえへんやろ!!」

 

「それが本当だ。なんでもその部隊の隊長陣が押し通したらしい」

 

「ふーむ……そうなんか……、ってことは隊長陣は少なくとも中将と関わりのあるやつっちゅーことやな」

 

「お察しの通りだ。で?今度はその隊長達についてか?」

 

「そうなんよ。できれば、できる限りのことを教えて欲しいんやけど……」

 

「できる限りって言いながら、結局全部聞いていくじゃねーかこの豆だn「何か言った?」

 何も言ってないです。ハイ。

 

 ……とりあえず、隊長陣は三人いる。ちょうどお前らの部隊と同じ感じだな」

 

「うちらを真似たってことなん?」

 

「そこらへんはよくわからん。偶然かもしれんしな。

 で、その隊長達の名前と部隊は、

 

 チームα 八雲 栄斗 三等陸佐

 チームβ ギルバート 陸曹長

 チームγ ヴィルヘルム 准陸尉

 

 って感じだ。っと、八雲三等陸佐は昇進したって言ってたな。

 今は八神と同じ階級か……。

 で、この部隊の一応のトップ、まぁ、機動六課で言うならお前みたいなやつが

 この八雲二等陸佐だ」

 

「八雲二等陸佐……なぁ、この人のこともっと詳しくわからん?」

 

「あぁ、分かるぞ。なんたってあいつとは飲み友だからな」

 

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

 

「ハァ!?飲み友ぉ!?

 じゃっじゃあ、こんなにその部隊について詳しいんは……」

 

「おう、あいつと酒の肴って感じで話してたからな。

 アイツ、顔は無愛想だが酒にはよく付き合っててな、

 その時に新しく部隊を作るって話で盛り上がったんだよ」

 

「噂の発信源、あんたやないかい!!

 極秘って……そんな場所で話したら嫌でも広まるわ!!」

 

「いっいや、……あいつも「問題ない」って言ってたし、

 それに俺だって決まったわけじゃ……」

 

「じゃかぁしいわぁ!!

 ……ハァ、もうええ。

 で?どんな人なん?この八雲二等陸佐ってひとは」

 

「まぁ、魔力ランクで言うとBぐらいらしい。

 しかも飛行魔法も射撃魔法もほとんど使えねぇ」

 

「なんや、なんでそんな人が隊長なん?」

 

「まぁ話を聞け……ここまでならどっからどう見ても大したことはねぇ。

 だが、あいつが隊長に選ばれた理由はそこじゃねぇんだよ。

 あいつの一番の特徴はなんといってもあのバリアジャケット。

 

 アイツは飛行魔法や射撃魔法なんざ使えねぇから、その殆どをバリアジャケットにまわすんだ。

 普通のやつなら、魔力素の結合が甘くて対した奴にはならねぇが、飛行魔法の訓練時間も、

 射撃魔法の訓練時間も全部その結合の仕組みの……なんと言うか……コツ?、みてぇなのに

 使ってたからか、アイツのバリアジャケットは異常な硬さを誇っている。

 話したところじゃ、質量兵器でさえも傷一つ付けられねぇとか言ってたな」

 

「フェイトちゃんが言ってたん、本当やったんか……」

 

「まぁ、新しくできた部隊どうし共闘することもあるかもしれねぇし、

 もしあったらよろしく言っといてくれ」

 

「ん、わかったわ。

 ってそうや、一番重要なの忘れとった。

 

 ……その部隊って名前は何なん?何のために作られたん?

 ロストロギアならうちらが担当してるはずやで?」

 

「あぁ、そういや言ってなかったな。アイツ等の部隊は地上十三課

 その仕事は……

 

 

 ―犯罪及びテロ行為における、武力による鎮圧だ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある世界、とある場所。

そこで、質量兵器の密売が行われていた。

 

 

「持ってきたものはこれで以上だ。金は約束の口座に振り込んでおけ」

 

「あぁ、わk「ボス!!、大変です!!」……何だ!!、どうした!!」

 

「管理局の連中に気づかれました!

 想定約20名!もうすぐ近くまで来ています!」

 

「なんだと!?何故気づかなかった!」

 

「それが……監視役の話だと転移魔法ですぐ近くまで来たようです!」

 

「ここを一発で見抜いた?そんなことできるはずが…

 〈ボス!助けて下さい!あぁ、来る来る来る来r……ぎゃァァァァァァァァ!!〉

 おい!応答しろ!おい!!」

 

 

一人の監視役の男が悲鳴をあげた後、周りから同じ音が響き始めた。

 

 

助けてくれぇ!!

嫌だ!死にたくない!!イヤダァァァ!!

クソッ!クソッ!!なんで死なねえんだよぉ!!!ウギャァァァァァ!!!

化物どもがァ!クソォォォ!

 

 

「なんだ!?……何が起きている!?」

 

「では、私はこれで……」

 

「おいっ密売人ッ、逃げる気か!?」

 

「あなた達と同じ末路を辿るわけには行きませんからねぇ、ではこれにて……

 

 ……えっ?……あれっ!?……転移できない!?なぜ!?なぜ!?」

 

 

 

 

 

「転移しようとしても無駄だ。対策はとってある。」

 

 

建物の周りから聞こえる阿鼻叫喚の声の中、一人の男の声がハッキリと聞こえた。

声の方から、何かを引きずるような音が聞こえる。

 

 

「クソッ!!」

 

 

密売人の男は悪態をつき、別の出口から逃げ出そうと走り出した。

あと少し、あとドアノブに手をかけるだけの時……

 

 

ガガガガガガガガッ!!!

 

 

開けようとした扉ごと、密売人の体が蜂の巣になった。

 

言葉もなく、聞こえてくる悲鳴の中、密売人の体は崩れ落ちる。

 

 

「ヒィ!」

 

 

ボスと呼んでいた下っ端の男は情けない悲鳴をわずかに零す。

扉の向こうの主はそんなことお構いなしに、崩れ切ったドアをこじ開けた。

 

 

「隊長!!こちらは終了しました!!」

 

 

威勢良く報告をしながら、陸曹長はドカドカと中に入ってくる。

 

 

「嫌だっ!来るな!来るなぁ!!」

 

 

下っ端はそう言い放ち後ろへと下がる。

……不意に、下っ端は何かが背中にぶつかったのを感じた。

 

えっ、こんなとこに壁はなかったはず……

 

そう思い、後ろを振り返る。きっとボスだ、向こうの音はまだ遠い。

ボスに逃げるように言おう。いや、ボスならなんとかなるかもしれない!

 

そんな思いは、かなわない。

 

 

「飛んで火にいる夏の虫ってか~!ヒャハハハハハ!!」

 

 

振り返った先には、顔を布で巻いた男。

彼の持っているチェーンソーが突如金切り声を上げ、振り上げられる。

 

 

「嫌だァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

 

 

その後、悲鳴は途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あとはお前だけだ」

 

 

ボスと呼ばれた男へ向かって、扉の奥の存在が声をかける。

ガトリングの男とチェーンソーの男は動かない。

 

徐々に声の正体が見えてくる。

麻袋をかぶった大男。しかし、その男の手には『ナニカ』が握られている。

 

それは、大斧でなく、ガトリングでも、ましてやチェーンソーでもない。

 

 

 

 

 

大男の手には、ボスと呼ばれた男の、部下の頭が握られていた。

体の方は、力なく引きずられている。引きずる音の正体はこれだったのだ。

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

パァン! パァン! パァン!

 

男は取り乱し、先ほど手に入れた質量兵器で対抗する。

しかし、大男の体には傷一つ付けることができない。

 

 

「お前の魔力も頂いていこう」

 

 

今現在も放たれている質量兵器の弾丸を気にすることもなく、大男は手を伸ばす。

弾がつき、一心不乱に打ち続けていた男は、初めて手が伸ばされていることに気づいた。

 

 

「あっ、…………

 

 あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

男の悲鳴で、この事件の幕は閉じた。

 




※死んでません

主人公以外の階級が低いのは仕様です。
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