休み時間も終わり、今は山田先生が壇上でスラスラと教科書を読み上げている
そして親友であり、前の席に座っているもう一人の男性操縦者織斑一夏と言えば…
絶賛混乱中であった
なんでアイツあんなに隣を見たり、教科書をめくっては戻しを繰り返してるんだ…?
どうやら先生も疑問に思ったらしく一夏に態々
「織斑君、何かわからないことがありますか?」
何て聞いている
一夏は…教科書を一頻り睨めっこした後
「ほとんど全部わかりません」
自慢げにこう言いやがった…バカなのか…?
ほら、やまちゃんのキャパシティをオーバーしちゃったのか固まってるし…
錆びたブリキ人形のようにギギギと顔をあげたやまちゃんが皆に息も絶え絶えこう言った
「え、ええと…織斑君以外で…今の段階でわからないって人、いますか?」
誰も手を挙げない、当たり前だ
あ、やまちゃんがこっち見た、何だろ?
「ええと、犬塚君は大丈夫ですか?」
なんだそういう事か
一夏のバカが出来ないから同じ男の俺はどうなんだ…って訳ね
「いえ、大丈夫です。俺はアイツみたいにバカじゃありません」
「言ってくれるじゃねえか雪無ァ…」
「事実そうだろ?大方古い電話帳とでも間違えて捨てたんだろ?」
おいおいマジかよ…予想が当たったようで、一夏はぐぬぬと言った顔をしている…
野郎がやっても可愛くねぇよ…
スパァン!!という綺麗な音と共に、一夏が倒れた…生きてるよな?
「あの馬鹿者が…山田先生、授業の続きを」
「は、はいぃ…ええと…なので、ISの運用にあたり…」
さて、二時間目も終わり、結局あの馬鹿は織斑センセイから一週間で捨ててしまった教本の内容を覚えよと言う無茶な命令を受けていた
ザマーミロ
さて、次の時間の準備をしなくては…
「ちょっとよろしくて?」
?誰だ
振り向くと其処には私は女尊男卑の申し子ですと言わんばかりの雰囲気を醸しだした白人が居た…誰?アイツ…Jarvis
(セシリア・オルコット、イギリスの代表候補生です。マスター)
ん、ISは?
(ブルーティアーズ、第三世代機の実験機です。マスター、脅威すべき点は、名前の由来、射撃型特殊レーザービット4機+弾道型ミサイル2機です。マスター)
たかがビットに警戒?どういう事だ?
(理論上、彼女のレーザーは
了解
「ちょっと聞いておりますの?」
どうやら暫くJarvisと会話して彼女をおざなりにしたのが気に入らなかったようで
私、怒ってますオーラを出していた
「あ、ああ悪い悪い君の日本語が少しおかしかったものでね…理解に時間がかかった」
こういう相手は弄るに限る…
「ええっ?本当ですの?」
「……ああ。おかしい。まぁ、理解できないほどではないし、気にすることは---」
予鈴が鳴ってしまった
どうやら彼女も織斑先生の出席簿アタックは怖いらしく、席に戻ってしまった
「ひ、昼休み、覚えていてくださいまし!!!!」
三下の吐くような捨て台詞を残して…
「では、この時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する」
どうやらこの時間は織斑先生が授業をするようだ…
因みに、俺のISには
と、どうやら織斑先生が何か思い出すように、
「ああ、そうだ再来週のクラス対抗戦に出場する代表者を決めなければな…」
ふぅん…なんだか楽しそうだ…
だけど、次の言葉でその気持ちは砕かれた
「クラス代表とはそのままの意味だ。生徒会の開く会合に出席したり…要はクラス長だな」
絶対になりたくねぇな…まぁ、一夏あたりが推薦されるだろ
「はい、私は織斑君がいいと思います!!」
「はい、私も!!」
……
「他には居ないな?自薦他薦は構わないぞ?」
「チクショー嘘だろ?…あ、じゃあ、俺は犬塚クンを推薦しまーす!」
「何っ!!」
あんにゃろう…まさかこういう手段に出るとは…
「納得いきませんわ!!!!」
机が壊れるんじゃないかというほどの音を立て、オルコットが立ち上がった
「その様な選出は認められませんわ!!」
おお、良い事言う…そのまま俺がクラス代表に選出されないように…
「大体、男がクラス代表なんていい恥さらしですわ!!私に、このセシリア・オルコットにその様な恥を一年間味わえと仰るのですか?」
オイ、Jarvis、今のは
(勿論録音してます。マスター)
ならいい
「実力から言えばこの私がクラス代表になるのは当然。それを、物珍しいという理由で極東の猿にされては困ります!私は---」
要約すると、男の癖に、日本人の癖に、クラス代表なんて任せられるか!!って事のようだ
あ、一夏がプルプルしてる…そろそろ爆発するかな?
「英国だって大してお国自慢無いだろ?クッソまずい飯で何年覇者ですかぁ~?」
ものすごく小馬鹿にした言い方だこりゃあオルコット、激怒するぞ…
「あ、あなた私の祖国を侮辱しますの?」
あ~あ、一夏の野郎がまた面倒なことをやらかした…
「決闘ですわ!!」
「だってさ、一夏。がんばれ~」
「貴方もです!!!!」
何だと…?
「マジっすか…じゃあ、ハンデはどんくらいで?」
「あら?早速お願いかしら?」
「いやぁ…俺がどの位つければいいかって事。あ、別にアンタを侮辱してるわけじゃないよ?」
周りからクスクスと笑い声が聞こえる
「犬塚君ソレ本気?」
「男が強かったのってだいぶ昔だよ?」
「ダイジョーブダイジョーブ…んじゃ、ハンデは無しでいいんだね?知らんぞ俺」
「ええ、ええ、いりませんわ。それより、もし貴方が負けたら…私の奴隷になりなさい?」
「断る」
え?なんで、イギリスじゃ、負けた人は勝者の奴隷になりましょう、なんてステキなきまりがあんの?
「…貴方という人はぁ…!」
どうやら声に出してたみたい…
「よし、では勝負は一週間後、第三アリーナで行う。織斑、オルコット、犬塚は準備をしておくように、
それでは、授業を始める」
感想、お願いします。