ダンジョンに元最強ファミリアの生き残りがいるのは間違っているだろうか 作:天海空
ーーーーー翌日ーーーーー
sideグレン
「ん……もうこんな時間か」
グレンは15年前から変わらない時間にしっかりと目を覚ました
朝……どころかまだ日も昇っていないような時間
人によって定義は変わってくるが彼のは明らかに早い
「今日は飯どうしよっかな」
昨日はとりあえずず干し肉を食べて寝てしまったから今日はまともなものが食べたいと思ってしまう
「フード被っていたらバレないよな」
彼は15年前の人間とはいえ覚えている人は覚えている
正直いって彼の炎のような赤髪と赤眼は目立ちすぎる
「適当に決めて問題はないかな?」
彼は頭は良いのに適当すぎる
その適当さが失敗にも成功にもつながる
今回はどちらに転ぶのかそれは神でさえわからないかもしれない
「とりあえずダンジョンに行くか」
俺はこの適当さは嫌いではないが治さないといけないと常々思ってしまう
ダンジョンに向かって歩いていると15年前になかった気がする店を見つける
「豊穣の女主人?こんな店あったけか?」
できる限り記憶を漁ってみるがいくら考えても出てこない
「ちょうどいい今日はここにするか」
夕飯を食べる場所を決めてダンジョンに潜りにいく
ーーーーー中層ーーーーー
「よ~し撃って~こい」
高らかに声をあげながらヘルハウンドに近づいていく
ヘルハウンドは炎を吐いて来るがグレンの炎喰の発展アビリティのせいでグレンの魔力として取り込まれてダメージは当てられない
「いや~このアビリティやっぱり便利だな~」
呑気なことを言いながらヘルハウンドを狩ってゆく
十五、六匹倒したところてでミノタウロスと遭遇した
持っているランドフォームに血がついているところから別の冒険者を仕留めた後だろう
「ダンジョンの中では何が起きても自己責任だが弔いぐらいはしてやろうかね」
出会ったミノタウロスを瞬殺する
倒したミノタウロスから魔石とドロップアイテムの角が残った
「今日はもう帰ろうかな」
昨日買っておいた懐中時計を見て時間を確認する
針は3時ごろを示している今から帰るとちょうどいい時間になるだろ
帰りがけ出会ったモンスターを倒していき地上に戻っていく
地上に出て換金するころには夕飯時になっていた
「さっさと行こうかね」
事前に決めていた豊穣の女主人に向かう
そこは冒険者で賑わっていた
「いらっしゃいませニャー」
明るい声で猫人の店員が席へ誘導してくるがそれ以前に気になることがあったそれは……
ここの主人が【小巨人】であったことだ
フレイヤファミリアの団長の彼女がどうしてこんなところで店を構えているのかはわからない
正直いうとここから逃げたくなったが店に入っておきながらすぐ出ていくのはさすがに無礼すぎる
「フードもしているし大丈夫だよな」
小声で自分に言い聞かせるように呟く
席について酒と適当なつまみを頼む
グレンは酒に強い部類いや以上なまでに強い
その気になればドワーフ以上の飲みっぷりを披露する事ができる
「ああ、ベルさん。いらっしゃいませ」
その声を聞いて顔を上げるそこにはヘスティアファミリアのベル・クラネルがいた
「まさか、こんなところでも会うとはな。何かシンパシーを感じるな」
そんなこと考えながら二杯目を注文する
きたらすぐに飲みほしてしまう
三杯目を頼むと入り口が騒がしくなる
ロキ・ファミリアだ!!
じゃああの金髪の姉ちゃんが剣姫
やっぱり美しいな~
「ロキ・ファミリア……」
自分の敵を目の前にして酒の飲み具合が変わってしまう
意図せずにその会話に耳を傾けてしまう
「そうだ、アイズあの話聞かせてやれよ」
狼人がとある話を切り出した
その内容は5階層でミノタウロスに襲われて剣姫に助けられそして逃げ出してしまったという話だった
そしてその会話を聞くにつれて自分の奥底から怒りが湧いてくるのがわかった
その怒りはきっとベル・クラネルが愚弄されているのと
ベル・クラネルが愚弄されているとまるでゼウスまで愚弄されている気持ちになってくるからだろう
そしてベル・クラネルが席を立ち飛び出すと同時に俺はジョッキを落として壊してしまう
「ニャニャ!?大丈夫ですか?」
猫人の店員が声をかけてくる
「ああ、すまない急に酔いが回ったらしい」
もちろん嘘だ。しかしもうここにとどまっていたくない
「これ代金とジョッキの弁償金だ」
カウンターに金を置いて立ち去ろうとするがとある人物に話かけられた
「君、ちょっといいかい」
話かけてきたのは【勇者】フィン・ディムナだった
「君、あったことはないかい?」
「悪いが、ロキファミリアに友人はいない」
当然だ。何せ目の前にいるのは敵だからだ
「そうかい、呼び止めてすまなかったね。」
素早くその店をあとにする
「く……ぐぁ」
口に手をあてて口から出てきたものを確認する
それは血だった。なぜ吐血したのかはわからないだが
その血を見てグレンの中で決意ができた
自分の拠点に戻ろうとするとヘスティアにあった
「グレン君‼ベル君を見なかったかい‼」
焦った様子で聞いてくるが酒場にいたところまでしか俺は知らないと伝えた
「そうか…ありがとう。」
意気消沈した声でお礼を述べる
「ヘスティア」
グレンは自分の決意をヘスティアへ話すことにした
「何かベル・クラネルについてどうしようもなくなったとき俺を頼ってくれ俺もあいつの力になりたい」
その言葉はヘスティアを驚愕させるには充分だった
返事を聞く前にその場に離れてゆく
グレンの覚悟はもう曲がることはないであろう
今回は魔法3つです
魔法 アイギス
完全防御魔法
詠唱 【我を敵から守るために、顕現せよ神々のアーティファクト】
魔法 ヴォルガノ
炎付与魔法
詠唱 【燃え上がれ】
魔法 ライジング
雷付与魔法
詠唱 【轟け】
今回少し長い気がしますかが頑張っていきたいと思います