ダンジョンに元最強ファミリアの生き残りがいるのは間違っているだろうか 作:天海空
sideグレン
ミアに正体がばれてから数日
明らかにオラリオが騒がしくなってきていた
「ここまで騒がしいのは久しぶりだな」
昔は仲間と酒を飲みながら騒ぎ立てていたのを思い出す
しかしもうあの仲間達とは酒を飲むことどころか話をすることさえ出来ない
「過去に囚われていたら何も始まらないからな、早く忘れてしまおう」
そう考えながら周りの声に耳を傾けると様々なことがわかった
まず、行われる祭りは怪物祭《モンスターフィリア》
内容は大衆の前でのモンスターのテイム
年に一度行われる祭りらしい15年前はなかったが
「少し気になるな。せっかくなら見物しましょうかね」
怪物祭は明日やるらしいのでひとまず今日は帰って明日に備えることにした。
自分の隠れ家に入りながら自らのステイタスについて考え初めていた
「最後の更新は何日か前だったな。今、どのくらい上がっているんだろうか?」
グレンはヘスティアファミリアに移動した時の更新が最後だったレベルの上昇により表面上の数値は0だが今はもう少し成長しているかもしれない
「こんなこと考えても仕方がないか」
そう言って剣を置き身軽な服に着替えてベッドに横になる。疲れがたまっていたのですぐに寝てしまった
気がつくとそこは戦場だった。
周りは阿鼻叫喚の状況しかしグレンの頭は冷静だった
(ああ、この戦場はあのときの)
目の前にいる怪物の攻撃で視界が暗転し気絶してしまう
意識を取り戻した時はもうそこはほとんどの者が息絶えていた
近くに倒れていた仲の良かった団員に近づく
その団員は遺言のように言った
『グレン……お前…だけでも……生きてくれ………俺達の……分……ま…………で……』
そう言って彼はこと切れた
グレンはこれが夢だとわかっていても悲しみを抑えきれない
そして夢の中のグレンが叫んだ
『全員撤退だ!!俺が時間を稼ぐ!!早く逃げろ!!』
生き残った団員が逃げていくのを見てグレンは真っ直ぐに怪物へと走っていった
(もしあのとき俺が立ち向かわなかったらどうなっていたかはわかっていたしかしそれ以前に俺は世界に絶望していた。たとえ生き残っても意味がないと思っていた)
そう思ううちに怪物の攻撃を受けると同時に夢は終わっていった
「朝………か……」
外はもう明るくなっていた
そしてグレンは目からこぼれている涙をそっと拭う
あの夢は15年前の惨劇
グレンが一度死んだときでもある
「歳とって、少し感傷的になりやすくなったな」
ベッドから立ちあがりそう呟いてしまう
「だけど今は新たな夢がいる、あのとき叶えられなかった夢。託させてもらうぜ」
剣とフード付きロングコートを着て家を出ていった
どうも今回は魔法三つです
魔法 シュート・ブレイズ
炎系攻撃魔法
詠唱 【炎よ魔を穿つため黄金の煌めきをもってして具現化せよ己に眠る炎の魂よ】
魔法 ウェポン・ヒール
武器再生魔法
詠唱 【敵を切り裂くための剣を蘇らせよ】
魔法 フェニックスブラッド
蘇生魔法
[一部死因は蘇生不可][制限時間2時間]
詠唱 【我がフェニックスの名において命ず、かの者を蘇らせよ。受けるべき罰・罪は我が代わりに引き受けよう。失われるべきではない命、かの者を思う人々の悲しみ、苦しみそれを和らげるにはかの者の命が必要だ
すべては生きる者達のため。癒えぬことのない痛みを与えぬため。どうかわかってほしい、我が血を使い今こそ復活せよ】
これでグレンさんの全ステイタスになります
近いうちにまとめも作ろうと思います。