凡人は天才を夢見る   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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姫川とは

姫川は現在日本にいるほむの最後の世代と言われていた。

 

ほむの残した選手達は西住だろうが島田だろうが、相手のティアが2高かろうが、10両に囲まれようが撃破する戦術兵器であり、ほむの指導を受けた選手かどうかで年俸は5000万変わり、その中でエース級ともなれば5億は軽く越える。

 

至高の存在の中で最後のエース級・・・それが姫川だった。

 

ほむが日本を出ていった後も彼女だけは国際電話で指導が続けられ、世界戦車連盟発刊の世界選手ランキング67位に17歳で載せられ、20の現在は30位と日本戦車道を牽引すべき選手であったのだが・・・

 

「キャッツーなんでクライマックスいけないのぉ!!」

 

酒をベロベロまで飲んでいる彼女は誰もそんなすごい選手には見えない。

 

で、クラクラになった状態で346プロからスカウトされ、後先考えず引退からのアイドルデビューというウルトラCをかました。

 

ネット、テレビ、新聞はなぜ何どうして状態で姫川に直接インタビューしたら

 

「少し前にアイドル大好きなプロ野球選手がいたし、やっぱりプロ野球選手と結婚するならアイドルかなって思い、戦車道は引退しました。」

 

アイドル業界、マスコミ、プロ野球、プロ戦車道を巻き込んだ大混乱の幕開けだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うへぇ、酒飲ませて私との関連性は喋らないようにさせないと。うぅ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近場のスーパーやショッピングモールで少ないファンに囲まれながら地道な努力を続ける。

 

頑張っている姿を認められラジオ番組に出させてもらいました。

 

「えー、では最近デビューされた安部菜々ちゃんです。」

 

対面に座る司会の人に紹介され、私は元気よく挨拶する。

 

「ウサミン星から来ましたウサミンこと安部菜々ですっ!ブイ!よろしくお願いしますっ!」

 

普通に話して普通に終わる。

 

アイドルなんて積み重ねだ。

 

普通の事務所ならラジオなんて出させてもらえない。

 

ラジオが終わった後、私は必死に自分を落ち着かせます。

 

「・・・仕事も終わりましたし帰りますか。」

 

レッスンする気になれず早めの帰宅のために電車に乗りました。

 

「「あ。」」

 

乗るとビックリ懐かしのマックス君がいました。

 

「お久しぶりと言うべきですね。あ、今はゴップと名乗っておりますので・・・。」

 

「そうですか。」

 

「・・・ほむさんは元気ですか?安部さんは元気そうですが。」

 

「連絡の限りでは元気そうですよっ。」

 

「それなら良かった。・・・いつの日かほむさんの汚名・・・いや、一般的なイメージを払拭させ、帰れるように頑張ってます。」

 

「それは良いですね。・・・いつの日か。」




後の千葉県知人である。
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