BC自由学園に着いて数日・・・アズミさん以外にこの学園にまともな人はいないのか?
「ふん、ガキに何ができる。これだから旧自由派の隊長は。」
初めからガキとして、何も見ようとしない者。
「食事をお持ちしました!!あ、隊長にこの事をつたえなくていいですからね!!」
アズミさんの評価を上げようとすり寄り利用しようとする者。
まだ個人的なことなのでまだ良い。
まだましだ。
「島田派は出ていけ!!西住こそ至高!!」
「ファック。九州に引きこもってろ西住!!」
「西住も島田も死ねば良いのに。家の道場が潰れたのもこいつらが後ろで何かしたに違いない。」
「ファシストが良い!!隊長に独裁政治をしてもらわなければ!!」
「共和的に皆の意見を聞いてもらうべきだ!!」
「共産主義万歳!!」
「黙れ極左!!中道左派の社会主義的が一番だ!!」
「うぉぉぉお!!革命が私を呼んでいる!!ばんざぁぁぁい!!」
「外人部隊、外人部隊って・・・ドイツ系だからって隔離するんじゃねーよ!!」
「あぁん?黒森峰とドイツの関係が悪くなって入れなくなったのを拾ってあげたのはどこの学校かな?ここだよねぇ。」
(汚い。まるで絵の具の全部の色をキャンパスに塗りつけた見たいにグチャグチャだ。・・・体面だけでも持たせているアズミさんは化け物としか言えない。)
「日常よ。慣れなさい。」
「はい。」
「・・・で、どんな戦車を造ってくれるの?」
「G1シリーズの3両を造る。Renault G1、BDR G1B、ARL V39。」
「どれも強力な砲を搭載できるわね。・・・予算は限界ギリギリまで払うわ。造れるだけ造ってくれる。」
「わかりました。」
(この恩は安いかもしれない。5年後には私が贈った戦車も他の車両と同じ扱い、派閥争いの道具にされるかもしれない・・・か。)
バーナーと工具を持った少女は話を聞いてくれる派閥争いができるだけの力がない閑職の整備科に協力を依頼するのだった。
「ほんまに中1なん?どんどん戦車の形になるんやな!!」
「せやけん。せやけん。」
「皆の、協力が・・・あったから。」
「閑職扱いのあっし達も役にたてた。嬉しいなぁ。」
「せやけん。頼りにされるのは嬉しいけん。」
(・・・なぜ整備科が閑職なのだろう。本来道具は自分が整備する物。なのに他人に整備させ、それを使って戦車道をし、不備があれば整備科に責任を押し付ける。おかしい。実におかしい。)
BC自由学園を去る頃には、整備科閑職問題も改善しなければならない目標と意識するようになる。