「美琴、継続に来な。私があなたを鍛える。」
屑を追い払った後、私は美琴に継続に来るように言った。
「え?サンダースの人じゃないの?」
「私は継続中の1年生。高校はプラウダに行く。」
「人生設計ができてるんだ・・・。」
「私は4歳頃に自分の戦車道の実力がわかったから。美琴、夢はある?」
「ない。ただ、戦車に乗りたい。強い戦車で沢山の敵を倒したい。」
「なら・・・造ってあげる。あなた専用の戦車を。」
「え・・・。」
私は御坂美鈴・・・サンダース大学に通っている。
専業主婦をしていたが、美琴が大きくなったため、勉強したくなったので大学に行っている。
私が家に帰ってくると美琴が面白い友達を連れてきていた。
「美琴ちゃん。新しいお友だちかな?」
「いや、スカウト。」
「スカウト?そうなの?名前は?」
「池田ほむ。」
「ほむちゃんね。スカウト?なんの?」
「継続中学の戦車道部に・・・いや、私の戦車道に。」
「なになに?お姉さん気になっちゃった。」
「西住を倒すためにあなたの娘さんの美琴ちゃんが欲しい。この子はエースになれる。」
「エース?お姉さんも戦車道をかじったことは有るけどエースは聞かないな。アタッカー(前衛の主力)のこと?」
「最低5両を撃破できる存在。日本にはあまりいない。ドイツやロシアが多い。」
「え?そうなの?」
「あら?美琴ちゃんには言ってなかったの?それ以前になぜわかるの?」
「・・・私の姉達が天才だったから嫌でも上手い下手が区別できる。目には自信がある。」
「姉達?私も知ってるかな?」
「西住みほ、西住まほ。私の姉達。」
「西住!?本家の長女と次女じゃない!?」
「美琴口調が素になってるわよ。となるとあなたがタブーの3女ね。」
「実際下手だから何も言えない。だから倒す価値がある。」
「・・・その倒すのに私の娘が必要なのね。」
「美琴次第。私はここにいる分家に潰されるくらいなら私が育てたい。」
「美琴に任せる。」
「ちょっとお母さん!?」
「小学校も休んじゃえ!!私は止めないわ。」
「夏休み期間はこっちにいる。考えて。」
「わかったわよ。」
「エースか。・・・言われて嫌な気持ちは無いわね。」
小学6年生の私はお母さんである美鈴の教育により他人よりも勉強、精神面で強い子である。
ただ、戦車のことになると暴走するのが短所である。
・・・ほむは私を見てくれた。
吉田流の長女と天才と呼ばれる少女を素通りして私を。
答えたい。
ほむの期待に。
叶えたい。
私も彼女の野望を。
支えたい。
彼女の開く新しい戦車道を。
答えは決まっていた。
「・・・行こう。ほむのところに。」