「副隊長が川に飛び込んだ!?」
落ちたのは赤星車だが、混乱して助けに入ったみほが川に飛び込んだという誤報だけが全体に伝わった。
ほむが落ち着けといったのは自分達がこの状態に未来になる可能性が有るため、今回の事故を学びやすくするため南を遠回しに黙らせたのだ。
「義美!!」
「・・・了解。」
情報が伝わった瞬間に敗北を悟った島津姉妹は目の前のフラッグ車を撃破しようと奮闘する。
「さぁ、島津の突撃ぞ!!最上級生の意地・・・目に焼き付けよ。」
「・・・急ぐぞ。」
まほは焦った。
まほは全体的に纏まった天才であり、オールマイティーに何でもできた。
だからだろう・・・戦略で自分以上であるカチューシャが未知の存在に写ったのは。
「ふ、副隊長は大丈夫なの!?応答しなさい副隊長車!!」
隣のエリカ車から怒鳴り声がマイク越しに聞こえてくる。
「エリカを止めろ。士気が落ちる。」
『隊長、副隊長車撃破されています。』
「・・・な!?」
『飛び込んだという情報の流れた際の混乱で情報が伝わらなかったようです。』
「・・・。」
まずい、島津姉妹との連絡でフラッグ車と交戦中と来たが場所が最悪だ。
今だけはティーガーの重量を呪う。
ピンピンピンロロロ
「電話。・・・2人も聞いていて。」
『おや?2人ということは姫様の言う美琴さんと南さんですかな?』
「「誰!?」」
「協力者。私の影。」
『影とは酷いですよ姫様。今日のプラウダの勝利おめでとうございます。』
「ありがとう。」
『おっと、これ以上の電話は危険なので切りますね。』
「お疲れ。」
ブチ
「数年後、美琴は彼女の力が必要になる。私以上に情報収集や工作が得意。それでいて戦車道も上手い。」
「名前ぐらい教えてほしいんだけど・・・。」
「まだダメ。」
「えぇ。」
「チェスト!!」
バコン
カチューシャのT-34-85に当たるが、7.5cmKw.K42L/70砲の砲弾は装甲にめり込む形で止まっている。
「貫通しない!?・・・内張り装甲とコンクリートか!!」
内張り追加装甲は速度を落とすため使われることは少ないが、大破判定になりにくくなり、コンクリート装甲は薄くても貫通能力を低下させることができる。
そのため貫通せずに突き刺さった状態になったのだ。
「次弾装填いそげ!!昼飯用意!!」
バコ
「履帯をやられました。」
「姉様は!!」
「ラムアタックでフラッグじゃない方を相討ちに持っていきました。」
「1対1なら・・・何か来る!!対衝撃用意!!」
ドン シュポ
「流石ノンナ、これで相手の両腕と補助脳は潰れた。こちらもクラーラがやられたけど・・・」
「包囲完了。カチューシャ様、流石。」
やはり天才はこうでなくては・・・天才は物量で潰す・・・か。
カチューシャ様らしい。