ほむが戦線離脱した今、とある戦車道の1年生の魔物が動き出した。
次世代の磐石ぶりから来年から黄金期に突入されると噂される聖グロリアーナ女学院で、誰も見向きもしなかった神奈川県出身の一般入学生が入部してすぐに紅茶のソールネームをダージリン隊長から命名された。
「オレンジペコ、こんな格言を知ってるかしら。生まれながらに才能のある者は、それを頼んで鍛錬を怠る、自惚れる。しかし、生まれつきの才能がない者は、何とか技術を身につけようと日々努力する。心構えがまるで違う。」(織田信長より)
「精進します。」
「貴女に限って自惚れる事は無いと思うけれど何が貴女を変えるかわからない。気をつけなさい。」
「はい。」
ダージリンだけがこの魔物を制御できていた。
しかし、2学年にはオレンジペコに勝る者はおらず、同学年にもクルセイダー隊を指揮するローズヒップも化け物扱いされるが、馬鹿()であるため全体指揮が無理である。
ゴゴゴゴゴ
「OBどもが五月蝿いですね・・・今はダージリン様の迷惑にならないようにしますが・・・札(金)に物を言わせるのならこちらも考えがある。」
神奈川の大企業貿易部門出身の副社長が彼女の親であり、社長とも爺ちゃんと言う仲である。
今でこそ落ち着いているが魑魅魍魎蔓延る貿易の時代を幼いながらに間接的に見てきた彼女の経済的なセンスは聖グロの金の流れを把握するのは容易く、掌握するのもやろうと思えばすぐにできる。
「時期が悪い。今は優秀な装填手で潜るか。」
この腹黒に気がついているのはダージリンとアッサム、直感で気がついたローズヒップだけであり、それ以外は気弱そうな少女にしか見えない。
「ふむ。」
部屋の中で巻物のように長い紙を両手で掬うような態勢で眺めるオレンジペコであった。
「アフリカで学園艦建造か。」
国土が狭いモーリシャスという国で国際中高大学一貫の学園が2年半後を目処に建造されているらしい。
(まぁ関係ないか。・・・暇だから西住流とか島田流の道場運営面を勉強してたけど・・・1地方までが精々・・・誰か頼らないと厳しいなぁ。)
人材は見つけるか育てるということを信条とする私は、あまり引き抜くという行動をしたくない。
ただ
(これは国内ではなく外国から引き入れたい。)
理由として、こういうのは大半西住か島田どちらかの息がかかっていたり、或いはそんなことしなくても普通に企業で上に行く人物であるため、良く言えばベンチャー企業、悪く言えば西住を裏切った賊軍の私のように不安定な所に住み込みで働いてもらうには厳しいし、体をあげようにも子持ちは厳しい。
「はぁ・・・先を見越すと溜め息しかでない。」
子供を食べさせないといけないのである意味必死だ。