夢の楽園・・・夏なので辺り一面に咲き乱れた向日葵とテーマパークのここが、戦車道の会場となる。
この日ばかりは片方のパークが休園となるが、戦車道関連の商品を売り込むことと、国からの補助金で会場が借りられていた。
「ボンプル高校・・・そもそも装甲を抜けない。」
軽戦車、豆戦車しかないボンプルはワッフル等に並ぶ弱小校であり、KV-2がいなくても余裕で勝てる相手だった。
かなも来ているが、私のことを知っているチルノに預け、カチューシャと出場する選手の近くにいた。
「クラーラは今回は温存するわ。夏バテ気味だから休みなさい。1年生と2、3年の補欠組、ノンナと私で今日は勝つわよ。いいわね!!」
「「「Да!!」」」
「カチューシャ様、フラッグ車とカスタムは?」
「塗装だけお願い。フラッグはいつもと同じT-34-85でいくわ。」
「わかった。」
「観客席でカチューシャの華麗な勝利を観てなさい!!」
「はい。」
「ほぇ・・・あちゅい・・・。」
観客席に行くとチルノがウサミミを着けた女性を団扇で扇いでいた。
「あたいも暑い!!」
「私も扇ぎますからまたお願いします。」
「何してるの?」
「あ、ほむ。夏バテした菜々を助けた。」
「ウサミン星から来ました安部菜々でーす☆キャハ☆」
アー?
「・・・かな、見ちゃダメ。」
「ちょ!!引かないでください!!」
「かな、暑くないかな。」
「うー!!うー!!・・・ところであなたは?」
「池田ほむ。プラウダの整備員。」
「ほむは将来の部長候補筆頭だよ!!」
「へぇ~、試合には出ないんですか?」
「戦車道は下手。」
「なるほど。その子は?」
「池田かな。私の娘。」
「娘!?え、若すぎませんか?ほむさん年いくつですか!?」
「16歳。」
「わっか!?え、タメだと思ってました!!」
「色々ある、色々。」
「あ・・・(察し)」
なんとも微妙な空気の中、チルノがその空気をぶち壊す。
「そういえば、あたい専用のKV-3はいつ完成するの?」
「決勝までには間に合わせる。」
「そっか・・・。」
「修理でもしてるのですか?」
「いや、戦車を作ってる。」
「せ、戦車を!?え、免許の取るための試験がすごく難しい割に活用する場所があまり無いことで有名なあの戦車製造免許をお持ちで!?」
「持ってる。」
「キタァー!!ナナにも運がキター!!お金出すので戦車を造ってくれませんか!!」
「試作車両なら良い。」
「構いません!!」
「500万でKV-1Sならある。」
「買います!!買わしてください!!」
最初は残念な人程度にしか思わないほむだった。