菜々と商談している間にカチューシャ様とノンナ様は向日葵畑の中で待ち伏せしている部隊を向日葵が倒れた位置から場所を特定し、車両を破壊していった。
「チィ、こういう戦場だと自走砲が本当に欲しくなるわ・・・そうよねノンナ!!」
「はい、カチューシャ様。」
「・・・オットーの病気が本当にダメージだったわ。」
(カチューシャ様には妊娠、出産が原因とは言えませんね。カチューシャ様なら祝福してくれると思いますが、2、3年生はまだしも先生方や今の1年生の感情的になり遠からず処罰・・・いや、退艦処分をくらいますからね。・・・幸い上が味方で、子供も西住本家の養子にしたらしいので表向きは大丈夫だと思いますが・・・。)
不器用ながら資料を読み、寝る暇を惜しみ戦車を整備する姿にノンナは年下ながらにほむを気に入っていた。
クラーラも同様の感想を懐いていたので、カチューシャのニーナ、アリーナを隊長候補にする発言を2人は心の中で反対したが、それは嫌な予感と感情的な事なので、胸のなかに仕舞い込み、実利をとった。
(・・・試合に集中しませんと。)
「ノンナ!!11時の方向から発砲音がしたわ。恐らく隊長車よ。フラッグもついてるから料理しちゃいなさい!!」
「Да。」
「危なげなく勝利・・・か。」
「流石プラウダ。昨年度のがまぐれではないと弱小相手でもわかりますね。」
「しかしこの世代の親戚一同が本家に集結すると狭く感じるっな!!」
「黒森峰の次期エース達が集結してるから本家の西住姉妹様方を除けば最高戦力の一部じゃろ。対抗可能はにっくき島田の11名・・・いや、天才と名高い本家の跡取りを入れると12名か。」
「本家の使いよ。家元様はまだなのか?」
「すばらっ・・・今しばらく少々お待ちください。」
「そうか。」
スー タン
襖が開く。
中から家元が現れる。
サッ
今まで姿勢を崩していた者も全て姿勢を正し、家元であるしほの姿をみる。
「よく集まってくれました。本日は西住の次代を支えるあなた達に私の4女のことを教えておきたいと思い集めました。・・・単刀直入に言うと地の繋がりのある養子です。表向きにはできませんが、本家の継承権はありません。まだ幼く、顔合わせはまだできる時期ではないのでしません。・・・」
しほの言葉が詰まり、場が一気に冷える
「・・・3女の池田ほむが本格的に動き始めました。恐らく西住の中でも彼女ほど現実を見ているものはいないでしょう。覇王になる前に倒しなさい。勝負は再来年いいですね。」
「「「はい!!」」」
しかし、分家の者達は過剰評価と切り捨て、長女のまほと次女のみほに目がいってしまう。
「自称凡人ほど恐ろしいものは居ません。他人に頼ることができるのですから。」