凡人は天才を夢見る   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ヴァイキング水産

影は動きやすい。

 

前世ではその動きやすさに甘え、そして表で起こっていることがわからずチームは崩壊した。

 

(だから前世の記憶の反省から、南という友達をつくった。同学年の様子は彼女越しで入ってくる。)

 

ほむが一番嫌いなのは同学年である。

 

理由はただ、思考が読めないからだ。

 

前世のトラウマから今世まで引っ張られている同学年嫌いは彼女の楔となり、現在進行形で問題を発生させていた。

 

 

 

 

 

 

「カチューシャ様、KV-2の修理が完了し、予想外の収入でISの製造計画が早まった。ただ、大会には間に合うかわからない。」

 

どこかでウッサミーンという声が聞こえてきそうだが、こちらとしてはありがたい。

 

使い道が無いKV-1Sを買い取ってくれたのだから。

 

(ゲームではKV-1Sは優秀・・・だけど戦車道だとエンジンの出力が組合指定の物だからSよりノーマルのKV-1の後期型の方が使える。)

 

「よくやったわ。ヴァイキングはKV-2でギッタンギッタンにしてボルシチの具にできるわ!!」

 

というのも、ヴァイキング水産であるが、Strv m/42というT-34を破壊できる戦車が戦力の中心で、砲塔がカチカチで地形を利用すれば強い戦車である。

 

ヴァイキングの隊長も戦車の特性を理解しており、ハルダウンからの待ち伏せで1回戦を突破している。

 

「カチューシャ様!!KV-2で期待に答えてみせますだぁ。」

 

「うだうだ!!」

 

「期待してるわ!!」

 

「「はい!!」」

 

おう、こっち見て睨むなや。

 

嫉妬か?

 

嫉妬なん?

 

(て、煽りたくなる。)

 

3チャンばっか見て、ネットの人になりかけているほむだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジュー

 

KV-3の製造をしながら記憶を手繰る。

 

ガールズ&パンツァー・・・略してガルパン・・・記憶にあるが、それが生きたことはない。

 

生かすこともできない低脳を呪うか、そもそも現実と二次元を比べるべきものではないのか・・・。

 

ジュー

 

(ただ、みほ姉が伝説に昇華する準決勝・・・なにもテコ入れをしないで軍神と言われた力を見るか・・・それをも越える壁と私がなるか・・・。)

 

ジュー

 

(今は無理か。来年ならなんとかなるかもしれない。)

 

ガタ

 

(さて・・・。)

 

KV-3の車体上部に取り付けられた仮設の司令部予定の空間・・・今は私の執務室として使われており、中には山積みにされた効率的な練習方法、学習方法と書かれたレポートに認定こども園に編入させてあげたかなの体調表、ノンナ様から貰った来期予算案(仮)を眺める。

 

「裏方万歳。来年、再来年は楽しめるよ。・・・美琴、幽香。」

 

普通に缶ジュースを飲む美琴とニタニタと笑う幽香が立っていた。

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