淡→大星淡(咲-saki-)
姿はこれね。
夏だというのに異常気象で吹雪く天候の中、観客席でジリジリと追い詰められているみほを観ていた。
(速攻は破綻した。戦力差は一応縮まったけれども厳しい。)
そんな時だった
カチューシャからのメールが入ったのは・・・
内容は
《大洗に降伏勧告をするわよ!!あなたが行きなさい。一時試合が止まるからその時に来なさい。》
だった。
試合が止まり、なおかつフィールドにいる審判が許可すれば入ることができるので私は席を外すのだった。
「条件はカチューシャの前で土下座。それでいいわ。」
「わかりました。」
「あと3時間の考える猶予も彼女達に与えるわ。オットー1人で行きなさい。」
「Да。」
「・・・オットー、厚着過ぎない?登山家よまるで。」
(何で吹雪く中スカートでいれる方がわからない。)
「寒がりなもので。」
大きな建物の中で大洗の選手達は不安そうな顔をしながらブツブツと喋っていた。
白旗担いで向かった私に様々な感情の視線が突き刺さる。
「ほむ?」
「はい。みほ姉様。」
久しぶりの再会だが敵と味方であり、西住の次女と無能の三女である。
「降伏勧告をしに来た。」
「降伏だ!!するか!!そんなもの!!」
騒いでいる人を無視し、条件を述べる
「降伏を受諾次第、全員でカチューシャ様の前で土下座以上。猶予は3時間・・・。」
大洗の選手達はざわつくそんな中、ほむは言葉を続ける
「選択を楽しみにしている。」
「どうでしたか?」
「クラーラ様・・・降伏するかは半々ですね。カチューシャ様とノンナ様は?」
「カチューシャ様が眠たいようで仮眠しにいきましたよ。」
「・・・私は観客席に戻ります。」
「わかった。」
歩きながらやはりカチューシャと私では考え方が根本的に違うのだなと感じた。
(あのカリスマは・・・人を酔わせるカリスマだ。)
それはどちらかといえばレーニンやヒトラーのようなカリスマである。
焚き付けるのだ。
ただ、私は近くで見ていたことでカリスマの幻想が解けてしまっていた。
恐らくノンナ様やクラーラ様も解けているが、親友だから関係が続いている。
(軍神が勝てばあと数時間であなたの夢(カリスマ)は終わる。いや、夏は続くか。でも破綻は近い。)
カチューシャは自身のカリスマが高いことしかわかってない。
だから後継者を指摘されて慌てて作って普通(ほむ視点だと失敗作)が出来上がるのだ。
(ポーカーフェイスじゃなかったら今回のは流石に顔に出てた。・・・クラーラ様だからなにも言わないと思うけど・・・。)
そんな時だった
「私だ、例の物を9月までに全て納入しなさい。」
声が聞こえる。
オレンジペコだ。
記憶と最近見た月刊戦車道の記事に載っていた写真どちらにも合致する。
彼女は手帳を見ながら何かを書き込んでいる。
バッ
目が合う
「・・・腹に何かある。西住の三女か。」
「ドス黒い・・・本性は真っ黒。まるでアイツみたい。」
だだそれだけしかお互い喋らなかったが、それだけで互いを危ない存在だと理解した。
ここから約2年間、オレンジペコとの外交合戦、諜報合戦が始まる。
ほむの圧倒的に不利な状態で。
「鋼の女め。」
「三枚舌。」