チルノの勘は冴えていたが・・・軍神の思考は別次元にある。
「・・・。」
「西住殿?」
「全車両に海側に注意するように言ってください。」
「わかったよ。」
「・・・。」
みほが海を見て海鳥が不自然にいない場所があった。
巧みに隠してあるが、砂浜より前にある舗装された道の端に履帯の食い込んだ跡もある。
「KV-2がここか。」
「で、来たけど誰もいないぞ☆」
「ここで待機。榴弾に変えておいて。」
「了解です。」
モブちゃんが頑張って次弾を装填する。
待つこと数分・・・別動隊と思われる軽戦車隊(ルノーもあるけど)が現れ、チルノの勘は的中した。
「美味しいうちに食べちゃおう!!」
キューポラから体を半分だし、敵の車両数を目視で確認していると、運悪く狙いがそれたチハの砲弾がチルノに当たる。
「・・・なんだぁ、今のは!!」
ガチギレモードに入ったチルノはスポーツ精神を投げ捨て、建物を破壊して道を塞ぎ、戦車を誘導する。
そして瓦礫で道を完全に閉ざして4両の戦車が破壊されることもなく動けなくなり、この試合使い物にならなくなる。
「こわ☆いやまじで☆」
これにはシュガーハートさんも震える。
で、試合は軍神の奮闘により4両少ないながら最後の攻防となり、ダージリンの機転によってなんとか勝利した。
「楽しかったー。」
チルノは約2m10cmの巨体を揺らしながら旅館に向かっていた。
「チルノ怖すぎるから☆お前砲弾当たったよね☆いや当たったよな☆何でピンピンしてるんだーよ☆」
ベチーンとチルノの背中を叩く心は叩いた瞬間に鉄板を叩いたかのような固い筋肉に驚く。
ベチベチ
「なんだこりゃ☆本当にこれ筋肉なの☆固すぎじゃね☆」
「え?美琴よりは軟らかいよ。」
「え?」
素の声が出る。
「あたいも結構力持ちだけど、美琴よりは力もないし、イエローや淡よりも技術もないからほむからもっと努力しろって言われちゃった。だから経験でその実力差を埋めろだってさ。」
(あ・・・こいつら修羅だ。私達凡人とは別世界で生きてやがる。・・・今は通用するかもしれないけどあわよくば新設されるらしいプロリーグに・・・なんて夢見てたけどダメだ。・・・部長の話も聞いたけど、あれは2歳くらいにもう現実が見えたらしいから・・・今からでも間に合うか?)
シュガーハートこと佐藤心は選手の練習をしながらコーチング技術をほむと協力して磨いていくこととなる。
紆余曲折あり、大学でほむとうさみんこと安部菜々と組んで第3世代の育成と現在あるプロリーグ千葉の妖精を大正義の常勝軍団へと導いていくのは数年後のお話。