凡人は天才を夢見る   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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参謀本部不要論

今回の試合により生徒会が参謀本部不要を唱えた。

 

立案者はちひろと小鳥で、組織の重要性が理解できていなかったのが原因であった。

 

当初対応は私が生徒会に説明していたが、自身の仕事量から上手く説明できなかった・・・しかし

 

「俺にチャンスを・・・いや、俺達に最後のチャンスをくれないか。」

 

剛田武が頑張った。

 

レポートを片手になぜ参謀本部が必要かを力説し、時には土下座までした。

 

生徒会だけでなく、周りを巻き込むために立ち会い演説も行った。

 

なぜ彼を動かすか・・・妹のジャイ子の夢を続けさせてくれた。

 

他人から見ればただそれだけ事・・・しかし、ジャイアンにとっては家族を救ってくれた恩人なのだ。

 

「・・・ジャイアンがこんなに必死に動いてるんだ。ボクちんも動かないとね。」

 

「ジャイアン・・・目が覚めたよ。」

 

カチャ

 

「戦車は狙撃ができるのだろう。」

 

ジャイアンが行動したことで火がついた2人はスネ夫は資金を、のび太はノンナが居なくなったプラウダの砲手改造案を元に動き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここはこうだ。ソ連戦車は砲の精度が悪いが、ちゃんと照準を絞れば当たるんだ。馴れるまではシミュレーターに乗るしかないがな。」

 

「「「はい!!」」」

 

シミュレーターながら通常の停止してからの射撃だけでなく、偏差射撃の命中率100%を誇るのび太の腕は冬休みの間に認められ、敵Exモードとしてのび太のデータを元にした敵が出るようになり、練度向上に大きく貢献することとなる。

 

 

 

 

 

 

 

3学期の中頃になると、ジャイアンの熱意に折れた生徒会が参謀本部不要論を撤回し、様子を見る事を決定した。

 

「・・・よし。」

 

「だし?」

 

私の声に反応したかなは戦車道プロリーグの試合を観るのをやめて、テトテトと歩いてこちらに来た。

 

「お母さんの・・・計画が上手くいった。」

 

「・・・だし?」

 

きょとんと首を傾げるかなの髪を撫でながら私はかなに赤ちゃん用の食事を与えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「ほむ、次の戦車だが、偵察車両としてT-50-2はどうだ?」

 

両さんは私の考える先を見据えているのか、それとも偵察の重要性を再認知したのか・・・。

 

「今ある戦車では優勝杯で異常的な強さを見せた4校には勝てんぞ・・・継続もバカにできんしな。」

 

優勝は大洗だったものの、黒森峰は偵察車両にレオパルド、カールやG.W.Tigerといった自走砲を追加し、聖グロは新隊長のオレンジペコが私のような革命ではなく、平和的に権力を掌握し、文句を言ったOB方は金と権力で黙らせた。

 

そしてセンチュリオン、チャレンジャー、ブラックプリンス、コメットといった名車両を導入し準決勝まで圧倒し続けた。

 

サンダースはフェアプレイの精神を粉砕し、勝ちにこだわったアリサが、大学に取られていたイージーエイトを高校に戻し、ヘルキャットやT29が暴れまくった。

 

他校と別格となってしまったこれらの高校は4強と認定され、一矢報いる事ができた継続の隊長上条当子は大洗の次期家元の愛里寿と協力関係を築き、再び凝り固まった高校戦車道が出来上がる。

 

「・・・両さんこれ。」

 

「・・・なんだ?・・・!?この写真は!!」

 

「・・・来年の夏はIS-3を8両、T-54(1946)を4両、KV-3、KV-2、IS-2、IS、Object704、T-50-2、残りT-44でいく。IS-3は2両造ったけど、ソ連領内に廃棄されたのも見つかってる。残りはT-50-2以外作った。」

 

「いつ造ったんだ・・・ワシもわからんかったぞ。」

 

「型ができれば量産は楽。金もノンナにわからない程度で抜いたり、生徒会からわざと多く報告して抜いた。・・・一番はいらない車両をマニア達に売った金だけど。」

 

両津はほむが服で今はわからないが、すごく痩せていた理由を知り、様々なことを考える。

 

「ほむ、休め。」

 

この言葉に全て込められていたが、ほむはキョトンとしていた。

 

そしてなにかに納得した

 

「戦車を造ったのは私だけじゃなくて100人近くいる元シベリア行きの人や整備科で燻っていた人を焚き付けた。」

 

裏方は完全に掌握し、ほむの本当の基盤はここであり・・・。

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