「1年生は一部の例外を除いて今回の夏は入れない。・・・ただし、例外には能力次第で車長にも小隊長にもする。」
本来部長にはこんなことを言う権利は無いが、隊長が完全に操り人形になってしまったので、私には都合の良い環境に変わっていた。
ニーナ、アリーナ両名は一番危険な人物なので旧シベリア組でガチガチに監視させた。
???
「これでよろしかったのですか?姫様。」
「良い。・・・同志は私も消すの?西住だから。」
「多少は覚悟してくださいよ。その代わりお子さんは守りますし、役に立ちますから。」
「悪魔の取引。」
「その悪魔が活躍できる場を整えてくれたのは誰なのやら・・・。姫様、私は裏で姫様を操ります。でも操り人形にはならないでくださいよ。」
「期待に応えられるように頑張る。」
「・・・どちらが悪魔なのやら。」
抽選会・・・戦車道全国高校生大会の抽選会場に私は居た。
横にはチルノもいる。
学校の方は、もう私が外出しても大丈夫だと判断したため生徒会や美琴達に任せてきた。
「始まったね。」
「うん。」
「あたい達はどこだろうね?」
「8番辺りを取りたい。黒森峰とは別になりたい。大洗もだけど。」
「あたいもそれは思うよ。」
『プラウダ高校の代表は壇上に登壇してください。』
「行ってくる。」
「がんばって!!」
【4番】
一回戦・・・知波単学園
「よし。」
自席に戻り、チルノ以外には見えないようにガッツポーズをする。
「知波単学園はチハ改までしか使わない学校だよね?ほむ?」
「そう。・・・T-44も貫通しない貧弱な戦車・・・だけど、日本人らしさは見習わなければならない。」
「大和撫子・・・ノンナ様みたいなのを言うのかな?」
「そんなものを思えば良い。」
「あたいは無理かな?」
「性格の否定はしたくないから、チルノは南のままで良い。」
「そう・・・そうだよね。」
この時、私はチルノの目に光が無かったことに気が付けば、私の未来も、チルノの将来も変わっていたのかもしれない。
それだけ私には余裕が無かった。
「平押しでも勝てるが、何か対策はいるか?」
「私と美琴の実力がバレるのは不味いわ。そこを隠しながら戦うわ。」
「・・・今回の試合、僕に任せてくれないかな。」
手を挙げるリグル・・・目には闘志が宿っていた。
「リグルに任せてみたい。ただ、大まかにはこちらで決めさせてもらう。」
「場所は・・・山口の秋吉台だったよな。持久戦にしないか?」
「なぜ?剛田?」
「シミュレーターでいくら練習したからといって、実戦とは違う。せっかく弾が貫通しないことが確定しているじゃあ・・・射撃訓練ができないか?」
「「「ナイス。」」」
こうして知波単にとっては悪夢の35時間が始まる・・・。