秋吉台の岩と草しかない丘でプラウダと知波単は対峙した。
「プラウダ高校戦車道部部長・・・池田。宜しく。」
「知波単学園戦車道部隊長西です。宜しくお願いします。」
軽い挨拶を終えると、私は観客席に向かい、スコアボードにメモを始める。
(・・・おや?・・・原石がある。)
丸メガネの知波単学園の1人の車長に目がいった。
「・・・敵はあっちにいるね。」
リグルは何もない様にしか見えない場所を指差す。
「なんにもなくない?」
【虫の知らせ】
古くは毛利元就が尼子氏を攻めているとき、蛍の動きで伏兵を見破った逸話があり、リグルは自身の持つ洞察力を極限状態にすると、擬似的なレーダーとして敵の居る場所を知ることができる。
同世代の7人は何かしらこの様な得意分野・・・端から見れば超能力じみたことができた。
これはほむの教育によって開花したため、ほむは才能が皆無以外の人でもできるようにしたいと頑張っているが・・・
「「これが・・・才能の違い☆」ですね。」
佐藤心、安部菜々の心を改めて折るには十分な衝撃であり、選手と観客の違いは有れど、才能を開花させたほむを尊敬した。
「・・・まほ、あなたは何か感じますか?」
「お母様、リグルという選手ですか?」
「・・・はぁ。・・・だからあなたは準優勝になるのですよ。」
「観なさい、テレビ番組に数日後でるのならほむの異常性を。」
「ほむの?」
「こちらを食い殺そうとしてるわよ。・・・斥候辺りでしょうね。・・・私の予想ではチルノという選手も実験的に育てたのでしょうね。」
「チルノ・・・プラウダの筋肉の化け物ですか?」
「恐らく失敗作ね。・・・目から冷酷な思考が彼女にはある。あなたには無かったね。・・・まぁ、ほむほどあなたは優しくもないけど。」
「お母様・・・。」
試合は1日を跨ぎ、長時間の試合となり、10両全てがまだ動くのに知波単学園側が降伏した。
砲塔は機関銃の射撃によりボコボコ、履帯は格好の的にされ、直される度に切られ、砲もべっきり全車両折れていた。
精神病発症15名も出るほど鬼畜の戦車戦であった。
「お疲れさま。どう?練習になった?」
「「「Да。」」」
「とりあえず次のワッフルも同じ作戦でいくことが参謀本部で決定された。現場指揮は八雲紫に一任する。」
「わかったわ。その時の勝利の料理は?」
「料理研究部と料理科の教員が作る本気のブッフェ。あと初戦敗退したアンツィオから数名料理人が来る。リミッターも外して良い。」
「「「おぉ!!」」」
「責任重大ね。」
「頑張れ。」
「まぁやるだけやるわよ。」
ニタァ
「別に全員精神病を発症させても良いのでしょう。」
「どんどんやれ。ワッフルの裏には聖グロがいるから。」