ほむはかなと喋っていた。
かなが私と同じ匂いが最近するのだ。
転生者の匂いが・・・
「かなちゃんはかなちゃんだし。確かに1歳の私がこんなに喋れるのはおかしいと周りを見ればわかるし。・・・自我が産まれた時から存在したし。前世の記憶も断片的にあるし。・・・しゅむしゅ島、満州国、大本営・・・よくわからないし。」
「・・・かな。かなは私が母親に見える?それとも他人?」
「母親だし。」
「それと同じ。かなはかな。どんな記憶があってもかな。・・・かなは戦車は好き?」
「好きだし!!ただ・・・露助の戦車は嫌いだし。」
「わかった。何か好きな戦車はある?」
「猫の戦車が良いし!!」
「・・・そう。」
ある中佐の名前が口元まで出てきたが私は言わなかった。
かなはかな。
私の娘。
かなという世界史に残る規模の偉人が着々と母親であるほむから技術を盗むようになった頃、準決勝大洗女子学園への対策を進めていた。
大洗はついに和虎を発見し、マウス並みに価値がある本物のP虎というドイツの文化財を盾にしつつ、西住、島田の援助により着々と戦力を整えたものの、角谷杏前生徒会会長のような戦車道に全力を注ぐという博打打ちの会長では無かったので、生徒会、風紀委員は戦車道から手を退いていた。
つまり一致団結しているかと言われたら微妙なのだ。
西住みほ隊長と島田愛里寿が仲良くやっているから現状は微妙で済んでいるが、西住みほが抜けた瞬間に島田一色になる危険性もあり、付け入る隙があるのだ。
「・・・どうしたものか。」
「おぉ、ほむじゃぁねぇか。大丈夫かぁ?」
「堀田校長。」
「悩み事ならぁ聞くぞぉ。」
「大洗を倒す方法。」
「あぁ。・・・連携だぁなぁ。」
シュボ
煙草を口にくわえ、堀田さんは私の隣に腰を掛ける。
「大洗がぁ微妙な感じなのはぁ知ってる。どうもコーチと島田の娘がぁ揉めとるらしいぞぉ。」
「コーチ・・・特別講師の人?」
「そうだぁ。」
「蝶野亜美。・・・足りない。」
「力になれねぇ。すまないなぁ。」
「感謝すべきは私。ありがとう。」
「あ、そうだぁ。ほむ。2学期からフランス語を学べよ。お前にオファーが来た。」
「オファー?」
「西住を調べていたぁ人物らしいんだが、たまたまほむの事を知り、惚れたぁらしい。そいつがぁここ出身でぇ教師なんだよぉ。ほむ。悪いこと言わねぇ、そいつと見合いを受けてくれねぇか。18歳、片親で娘を育てるのは厳しいだろぅ。そいつもかなちゃんと同じ位の娘がいるから。」
「どこの教師?」
「新造学園艦のモーリシャス国立学園の日本文化研究学部講師兼英語の講師もしているやつだ。」
「名前は?」
「泉そうじろう。」