凡人は天才を夢見る   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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エリカと凡庸 2

我らが主人公ほむが盛大にリバースし、その横で1年の高垣楓がつまらないギャグを言い続けるという同じ戦車に乗っていた隊員がSAN値をゴリゴリ減らし続ける地獄絵が出来上がっている頃、エリカ率いる黒森峰中重戦車部隊とプラウダ主力部隊が激突した。

 

「E-100だ。」

 

「マウス、E-100、王虎、虎って・・・足回り弱すぎる機体ばっかじゃない。」

 

ジュルリ

 

「倒しがいがありそうじゃない。」

 

エースの美琴と幽香は言わずもがな、レギュラーとして出ているメンバーはそれ相応の実力を備えていた。

 

「正面からぶち当たったわね。王者の戦いを見せてやるわよ。」

 

フラッグ車のティーガーⅠに乗るエリカはプラウダの主力部隊と正面から対峙できてご満悦。

 

目の前にいるのが化け物というのを除けば・・・。

 

イナズマのペイントがされたT-54プロトタイプと向日葵が描かれたT-54プロトタイプがエンジンが擦り切れるようなけたたましい音を出しながら黒森峰主力に突入し、残りのプラウダの戦車は黒森峰を半包囲する陣になる。

 

「やらせません!!」

 

島津歳知がティーガーⅡの88mmの主砲が火を吹く。

 

ここにほむが居たら

 

「アハトアハト、そいつは素敵だ大好きだ。」

 

と口には出さないで心の中で呟くだろう。

 

その88mmのAP弾は幽香の緊急旋回により、砲塔の曲面に当たり、跳弾する。

 

T-54には数mm鉄板が抉られ、弾痕が残る。

 

島津歳知に続いて黒森峰は砲撃をしようとするが、久保保子が乗っていたパンターの様子がおかしい。

 

「な、何でありますか!!」

 

「車体前方部高温です!!エンジンがイカれてます!!」

 

「いや、これは・・・!?脱出!!脱出するであります!!車体放棄!!」

 

エンジン内部の燃料に引火するまで時間はかからなかった。

 

久保保子は脱出できたが、通信手だった者が車体放棄を馬鹿正直にエリカに伝えようとしたため逃げ遅れ、全治半年の大火傷を負ってしまう。

 

「アハハハハ!!ドイツ戦車はよく燃えるわね!!」

 

跳弾するだけにとどまらず、弾いたらどこに跳んでいくかを計算し、それがパンターに直撃したのだ。

 

「保子ー!!っ化け物め!!」

 

「あなた後方見なさすぎ。幽香だけじゃないのよ。」

 

「なぁ!?」

 

ティーガー系列・・・いや、ドイツの後期に製造された戦車は大半が砲塔の回転が遅い。

 

しかも大混戦の中懐に潜られたらいくら強い戦車に乗っていてもゲームセットである。

 

美琴は久保政子の乗るティーガーⅡの砲塔側面を撃ち抜き、瞬く間に主力2両が脱落する。




就活忙しい(汗)
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