そろそろ中学校に上がる。
中学校は陸上にある中学校か学園艦の付属中学かを選べることができる。
・・・で、基本どこの学園艦に行っても良いのだが、プラウダ高校に行くために継続中学校に行くことにした。
なぜ継続か、理由は3つある。
1つ、石川県に母港が有るから比較的近いこと。
2つ、中学生でも人材不足で高校の戦車道部に参加できること。
3つ、プラウダのある場所に行くにはもってこいだから。
この3つの理由から継続中学校に入学する。
しかし、私は2つの免許を取るために猛勉強をしていた。
「ボルトが緩い!!電気回路の配置を考えろ!!」
「はい!!」
「《戦車製造許可書》なんて年齢制限が無いだけで工業系の大学生でやっと取れる資格の筆記試験の1次と2次をジジとババの知らないところで通りおって!!必ず取れ!!」
「はい!!」
高校生以下で1次を受かったのは3年ぶり、2次は15年ぶりであり、2次が通った人も3次の実技で落ちている。
それだけ難しい試験である。
その傍らで学園艦内だけで使える運転免許の試験も受けていたりする。
どちらも取らないと今後の人生設計に支障をきたすので何としても取ろうと前世のセンター試験並みに頑張った。
学校で男子から隈ヤバくねって言われたのは泣きたいほど悲しくなったが・・・。
《26
28
56
・
・
・
129
・
・
・》
チラ
《129》
「よし!!」
受かった。
「もうこの分野では凡人と言われることはない!!ふふふ。」
喜んでるのに笑顔が前面に出ないので少々怖い。
(資材が有るだけ戦車を造って造って・・・ふふ。)
前世のオタクと呼ばれた記憶がほむの性格に干渉し始めた瞬間だった。
《200円で修理やります。》
試験に受かったものの、やることが3号戦車の改造か島田流の道場でM4とかクルセイダーの整備だけなので、雪が積もり、銀世界となったタンカスロン会場の近くでまたまたビニールシートを広げ、パラソルを立てて月刊戦車道を読みながら客が来るのを待つ。
「あら?可愛いお店ね。修理をお願いしたいのだけど良いかしら?」
高校生くらいの女性が立っていた。
チラッとパンツァージャケットを見るとサンダース大学付属高校のワッペン。
「ユニバーサル・キャリアなんだけど、エンジントラブルみたいなの、借り物(聖グロから)だから修理をしている所を探してたんだけど・・・できる?」
「任せて。」
「頼むわね。」
私はこの人を知っている。
月刊戦車道で数回全身写真で写っている。
《サンダース大学付属高校 副隊長策士のメグミ》
(サンダース大学付属高校では異質なほど数ヶ国の言葉を話せ、対西住、対黒森峰を掲げBC自由学園と継続高校の火力不足の中堅と戦術が良い弱小にレンドリースをして黒森峰包囲網を形勢〔BCは黒森峰ではなくプラウダと激突してしまったが凄まじい消耗戦となり、プラウダの戦車が次の試合車両割れを起こす 準決勝はサンダース〕し、サンダース準優勝の下地を作り、車長としてもプラウダ戦で4両撃破しているエース・・・て月刊戦車道に書いてあったけど非道そうな人じゃない。)
戦車の乗り方で戦車乗りの本性がわかる。
それを経験で心得ていた私はメグミさんが乗っていたユニバーサルを見て改めて思う。
(優しい人だ。あれ?深く考えているような人じゃないな。策士にはとても見えない。)
丁寧に扱っていたけど整備が苦手なようで、不器用なりにも修理した痕を見るとほっこりする。
「大丈夫。直せる。」
「ホント!!良かった~。」
「操縦手の人のブレーキが強すぎてパイプに圧がかかってる。エンジンは年による劣化。」
「どれぐらいかかる?」
「応急修理はもうしたから動く。エンジンは取っ替え。ブレーキを強めにしたから強くブレーキをしても負担が少ないように改良した。」
「ありがとう!!」
「メグミ先輩すみません。未熟で・・・。」
「良いのよ。それよりもストレス溜まってたんでしょ。モチベーション維持のためにあなたを呼んだんだから」
「頑張ります!!」
(来年は隊長かな。これは・・・。)
「ねぇ、小さな修理屋さん、あなたの名前教えてもらって良い?」
「ほむ。池田ほむ。小学6年生。」
「ねぇ、サンダースに来ない?」
「継続に行きます。修理や改装、改造、製造が必要なら呼んでください。」
「製造は無理じゃない?」
《戦車製造許可書 池田ほむ殿 15年間有効》
「すご!!え!!製造許可書!!現物始めて見た!!」
(凄い食い付くな・・・継続にシャーマン何両かくれないかな?・・・まぁ良いか。)