バカ達の恋愛模様とそれを守る者(凍結中)   作:フルセイバー上手くなりたい

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…Aクラス戦、これで半分終わりです。

まだ先は長い…


第18話

Fクラスのゾンビ達をとりあえず端に退け、すぐに次の対戦の準備をする。

「次は誰なんだ?」

「ん?姫路に頼もうと思ってるが?」

「わ、私ですか!?」

姫路が驚いた声をあげる。

「そろそろ折り返しだからな。戦力の出し惜しみはナシだ」

「って事で、頼んだぜ姫路」

「は、はい!」

雄二に指名された姫路が前に出る。

「姫路さんが相手なら、僕が出るよ」

そして、Aクラスから出てきたのは…

「…やっぱり出たか。学年次席」

現2学年2位、久保利光だった。

「確か…久保と姫路の実力差は20点も無かったよな?」

一樹は去年の2人の点数を思い出しながら、雄二に問う。

「ああ。だからこれがひとつの勝負所なんだが…」

姫路に聞こえないよう小声で呟く雄二。

余計なプレッシャーを与えないためだろうか。

「まあ、負けても()()()らがいるから…」

宗介達を指差す一樹。

「それも接戦になると思うがな…」

Aクラス側にいる祐人と智希を見ながら、雄二はため息を吐く。

「お前が早くに言ってくれねえから、計算が狂った」

「あ?テメエが何も考えてねえからだろ?」

一瞬で剣呑な雰囲気になる2人…

「「表出ろやゴラ!」」

同時に胸倉を掴み、教室から出ようとする…

「「「「ストォォップ!!!!」」」」

慌てて明久と宗介達が止めに入った。

「…命拾いしたな」

「お前がな」

 

 

「科目はどうされますか?」

「総合科目でお願いします」

久保が総合科目を選択、召喚獣を呼び出す。

「「試獣召喚(サモン)!!」」

 

総合科目

2ーF 姫路瑞希 4409点

VS

2ーA 久保利光 3998点

 

「くっ…ここまで点差が出来るとは」

「単純な点数では勝てましたけど…油断はしません!」

 

 

「凄いよ姫路さん!霧島さんに匹敵するんじゃないかな!」

子供の様にはしゃぐ明久に、宗介も同意する。

「だな。まさかFクラスにいてここまで点数を上げるなんて…」

「クラスなんて関係無く、点数は伸ばせるという事じゃな」

「…努力は自分を裏切らない」

それぞれ姫路を賞賛するが、一樹だけは表情を厳しくしていた。

「確かに、点差は結構空いてるけど…総合科目の戦いじゃ、あの程度すぐに変わっちまうぜ?」

 

 

ジリジリ、と2人は踏み込むタイミングを図っている。

点数の高い姫路は、久保が焦って飛び込んでくると踏んでいたのだろう。

しかし、久保はAクラスの中でも上位の人物だ。既に点数の事から切り替え、いかにして姫路を倒そうかを考えていた。

一樹をして、『この戦いは先に動いた方が負ける』と言わせるモノだ…

そして、先に動いたのは…姫路だった。

「腕輪発動です!!」

腕輪【熱線】を放つが、久保はそれを右に飛び込んで回避。

「ッ!?もう一度です!!」

避けられた事に驚きながら、熱戦を連発する姫路。

当然だが、腕輪の使用は点数を消費する。

後先考えずに連発すれば、最初の優位性等すぐに無くなる。

不幸な事に、姫路は今までの試召戦争で自分より格上の相手と戦った事がない。対等な相手と戦った事も無い。なので操作技術に関しては、他のクラスと大差無いのだ…

 

2ーF 姫路瑞希 3804点

 

あっという間に点数が追い抜かれ、ようやく自分の失策を知った姫路。だが、遅い______

「ハアァァァァァァ!!」

______ひたすら姫路の動きを見極めていた久保が、それを見逃すはずが無い。その高い点数を活かして急接近。姫路も慌てて大剣を構えるが、遅すぎた…

 

総合科目

2ーF 姫路瑞希 0点

VS

2ーA 久保利光 3998点

 

「そこまで!第4回戦、勝者Aクラスです!!」

高橋教諭の声が妙に響いた…

 

 

「…やっぱりな」

最初に熱戦を避けられた時点で、一樹は姫路に勝利は無いと思っていた。先に言った通り、姫路は自分より格上…いや、対等の相手とも戦っていないのだ。

力勝負が出来ない時点で、この戦いに勝つ事は難しかっただろう。

「さあて…今の戦績はこっちの1勝2敗1引き分けか」

「結構やばいね…」

明久の額から、冷や汗が出る。それは雄二も同じだ。

「俺らは、もう負けれない。となると…」

雄二の目が、ある人物と重なる。

その人物とは…

「…一馬、行ってくれるか?」

Fクラスの最強戦力が1人、星野一馬だ。

「おう、狙い撃つぜ!」

某狙撃手の口癖を言いながら、一馬が前に出る。

今度は、Aクラス陣が悩む番だ。

「…S.M.Sの人に勝てる可能性があるのは、同じS.M.Sの人…だけど、どちらを出せば…」

悩む霧島の隣に、自ら立候補する者が…

「俺が行くよ代表。一馬が相手なら、タイプ的に祐人より俺の方がまだマシだ」

「だな。俺はどちらかと言えば格闘方で、一馬とお前は同じ射撃方だもんな」

本人達がそう言うので、霧島は智希に任せる事にした。

「…じゃあ、お願い」

「おう…一馬!悪いが勝たせてもらうぜ!」

「はっ!それはこっちのセリフだ!」

S.M.S同士の戦いが、今始まる!




はてさて、どうなるのかな?
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