バカ達の恋愛模様とそれを守る者(凍結中)   作:フルセイバー上手くなりたい

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温度変化の激しさについていけない作者です。


みなさまも、体調管理にお気をつけて…


第22話

霧島家で談笑していると、雄二が急に真剣な顔になり、一樹に話しかけてきた。

「一樹…」

「ん?どした?」

あまりに急に雰囲気が変わった雄二に、一樹はキョトンとしている。

その状態のまま、雄二はカードデッキを一樹に見せる。

それを見た一樹の顔が、険しくなる…カードデッキを見せる、それが意味する事は…

「俺と戦え」

「……お前と戦う理由が無い」

「お前には無くても、俺にはある。お前と戦う事で、俺は強くなれるからな」

雄二の顔を見て、説得する事は出来ないと判断した一樹。バックから♠︎Aと、ブレイバックルを取り出し、♠︎Aをブレイバックルに装填した。

「…どうやら言っても聞かねえみたいだな。しょうがねえから相手してやる」

ブレイバックルを腰に当て、変身準備を整えた。

「義兄さん⁉︎」

黙って2人の会話を聞いていた舞だが、まさか一樹が了承するとは思ってなかった舞。

「舞、霧島、安心しろ。適度に加減してやるから」

「随分舐められてるな…」

「お前とは経験した修羅場の数も質も違うからな。当たり前だ」

そう言うと、一樹はターンテーブルを引いた。

「…変身」

『Turn up』

ブレイドに変身、近くにあった鏡からミラーワールドに入って行った。それを見た雄二も鏡の前でカードデッキをかざし、Vバックルを装着すると…

「変身ッ‼︎」

ナイトに変身した。

「雄二…」

心配気に見る霧島を一瞬だけ見ると、ミラーワールドに突入した。

 

ライドシューターとブルースペイダーでミラーワールドを移動。周りに被害が行かない所で対峙するブレイドとナイト。ナイトは早速カードを1枚ダークバイザーに装填した。

『Sword vent』

ウイングランサーを喚ぶと、ブレイドに向かって突進して行った。

「ウオォォォォ‼︎」

ブレイドはギリギリまで動かなかったが、ナイトが間合いに入った瞬間、ブレイラウザーを腰から抜き、ウイングランサーの攻撃を弾く。

 

キィンッ!

 

「チッ!やっぱ簡単には攻撃を受けてはくれないか⁉︎」

「…当たり前だ」

ナイトは一旦ウイングランサーを引かせると、更に横に薙ぎはらう。ブレイドはそれを屈んで避けると、ブレイラウザーで斬りつける。

「しゅっ!」

「グァッ⁉︎」

背中を斬りつけられるも、ナイトはすぐに体制を立て直し、再度ウイングランサーを突き出す。ブレイドは腕でウイングランサーの進行方向を変えると、空いているナイトの胴へニーキックを当てる。

「ハッ!」

「ガハッ⁉︎」

怯んだナイトに更にブレイラウザーを振り下ろし、斬る。ナイトの装甲から火花が散る。ブレイドは更にブレイラウザーを振り下ろし、ナイトの装甲を傷つける。

最後にブレイラウザーを突き出し、ナイトを吹き飛ばした。壁に体を強打し、地面に転がるナイト。

「がっ…」

「…そんなもんか?お前の根性は」

倒れているナイトにブレイラウザーを突きつけるブレイド。

ウイングランサーを杖代わりに、何とか立ち上がったナイト。

「まだだ…まだ終わらねえェェェ‼︎」

『Trick vent』

ダークバイザーにカードを装填。すると、ブレイドを囲む様に8人のナイトが現れた。

「ふうん、分身のカードか…」

8人のナイトがブレイドに向かって走り出す。

次々とブレイドに斬りかかるが、ブレイドはそれを見事に捌き、♠︎2をブレイラウザーにラウズ。

『Slash』

「ハァッ‼︎」

ブレイラウザーを構えて1回転。分身ナイト達はその一振りで消えて行った。

「くっ!」

ナイトは再度ウイングランサーを構え、ブレイドに振り下ろす。ブレイドはその斬撃をブレイラウザーで受け止めた。

「ウォラアァァァ‼︎」

ナイトはウイングランサーをとにかく振り回す。だが、全てブレイラウザーに受け止められる。

「…今のお前の斬撃じゃ、俺には届かねえよ」

振り下ろされたウイングランサーをブレイラウザーで受け止め、前蹴りを放つ。

「がっ!?」

ナイト()()ではブレイドに手も足も出ない。ならば…

「これならどうだ!」

一旦ブレイドから距離を取り、ダークバイザーにカードを装填する。

『Nasty vent』

カードの効果でダークウイング召喚される。その両翼から超音波が放たれ、ブレイドの耳を攻撃する。ブレイドは変身して聴力が強化されているので、これは相当キツイ。

「ッ…コイツは…」

「どうだ!これは俺の様なコウモリ型モンスターと契約した奴じゃないと堪えるぜぇ!!」

超音波に苦しむブレイドに、ウイングランサーの攻撃が入る。

「おらぁッ!」

「うっ!?」

漸くナイトの攻撃が入り、ブレイドが怯む。

攻撃を受け流そうにも、超音波の攻撃で体に力が入らない。

連続で攻撃を喰らい、文字通り突き飛ばされるブレイド。

「まだまだ行くぜ!!」

距離が離れたブレイド目掛け、ウイングランサーを構えて走り出すナイト。

「調子に…乗るな!!!!」

ノイズに耐えながら、ブレイドは♠︎6をラウズ。

『Thunder』

ブレイラウザーから稲妻が走り、空中のダークウイングに命中。

《キィィ!!!?》

「ツバサ⁉︎」

ダークウイングのナスティベントを妨害され、ナイトに動揺が走る。

「余所見たあ余裕だな」

「ッ⁉︎」

いつの間にかナイトの背後に回っていたブレイドは、ガラ空きのナイトの背中を斬りつけた。

「はっ!」

「がっ!?」

再びブレイドが優勢となり、ナイトは斬り飛ばされる。

そして、ブレイドは♠︎5をラウズ。

『Kick』

その電子音声を聞いたナイトは焦る。

「ヤバイ…!」

「ハアァァァァ…」

ブレイドはブレイラウザーを高く上げて力を溜めると、高く飛び上がる。

「間に合え…!」

ナイトも急ぎカードを装填する。

『Guard vent』

カードの効果で、ナイトの背中にマントが現れる。

「ウェェェェイッ!」

「ッ!」

ブレイドのローカストキックをマントで受け止めるナイト。

だが…

「ぐあぁぁぁぁッ!!!?」

威力を完全には殺せず、ミラーワールドから弾き出された。

 

 

一樹がミラーワールドから戻ると、雄二は霧島に包帯を巻かれていた。

「…で?少しは強くなれたのか?」

「……」

視線を逸らす雄二。

そんな雄二から少し離れたソファーに座る一樹。

「質問を変えるぜ、急に【強さ】を求めたのは何故だ?」

「…俺はあの時、動けなかった」

「はぁ?どの時だよ」

「さっき、お前が戦ってた時だ…」

「ああ…そりゃあそうだろ。あの時お前は変身出来なかったんだか「それは理由にならねえんだよ!」…そうか?俺だってお前が来てくれるまでは逃げまくってたんだけど?」

「違う…違うんだ!」

荒々しく部屋を出る雄二と、それを追う霧島。

「…帰るぞ、舞」

「は、はい…」

 

 

「雄二…雄二!」

飛び出した雄二を探す霧島。

そんな時、庭の片隅で声が聞こえた

霧島がそこに近づくと…

「しょう…ちくしょう…」

悔しそうに泣く雄二の姿があった。

流石の霧島も、そんな雄二にかける言葉が無かった…

 

 

「義兄さん…」

「ん?」

帰り道、舞が重い口を開いた。

「坂本君は、立ち直れるのでしょうか?」

「俺は立ち直れると思うぜ?ただ…」

「ただ?」

「立ち直れるまでに、何度か俺達に挑んでくるかもな」

 

 




「俺はアイツを超える!」

「今のお前では、アイツらと同じ土俵に立つなど無理な話だ」

「ふざけるな!」

「一馬、僕と戦え!」

「…無駄な戦いはしたくねえよ」


「「変身」」
『Turn up』
『Change』
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