バカ達の恋愛模様とそれを守る者(凍結中) 作:フルセイバー上手くなりたい
みなさまも、体調管理にお気をつけて…
霧島家で談笑していると、雄二が急に真剣な顔になり、一樹に話しかけてきた。
「一樹…」
「ん?どした?」
あまりに急に雰囲気が変わった雄二に、一樹はキョトンとしている。
その状態のまま、雄二はカードデッキを一樹に見せる。
それを見た一樹の顔が、険しくなる…カードデッキを見せる、それが意味する事は…
「俺と戦え」
「……お前と戦う理由が無い」
「お前には無くても、俺にはある。お前と戦う事で、俺は強くなれるからな」
雄二の顔を見て、説得する事は出来ないと判断した一樹。バックから♠︎Aと、ブレイバックルを取り出し、♠︎Aをブレイバックルに装填した。
「…どうやら言っても聞かねえみたいだな。しょうがねえから相手してやる」
ブレイバックルを腰に当て、変身準備を整えた。
「義兄さん⁉︎」
黙って2人の会話を聞いていた舞だが、まさか一樹が了承するとは思ってなかった舞。
「舞、霧島、安心しろ。適度に加減してやるから」
「随分舐められてるな…」
「お前とは経験した修羅場の数も質も違うからな。当たり前だ」
そう言うと、一樹はターンテーブルを引いた。
「…変身」
『Turn up』
ブレイドに変身、近くにあった鏡からミラーワールドに入って行った。それを見た雄二も鏡の前でカードデッキをかざし、Vバックルを装着すると…
「変身ッ‼︎」
ナイトに変身した。
「雄二…」
心配気に見る霧島を一瞬だけ見ると、ミラーワールドに突入した。
ライドシューターとブルースペイダーでミラーワールドを移動。周りに被害が行かない所で対峙するブレイドとナイト。ナイトは早速カードを1枚ダークバイザーに装填した。
『Sword vent』
ウイングランサーを喚ぶと、ブレイドに向かって突進して行った。
「ウオォォォォ‼︎」
ブレイドはギリギリまで動かなかったが、ナイトが間合いに入った瞬間、ブレイラウザーを腰から抜き、ウイングランサーの攻撃を弾く。
キィンッ!
「チッ!やっぱ簡単には攻撃を受けてはくれないか⁉︎」
「…当たり前だ」
ナイトは一旦ウイングランサーを引かせると、更に横に薙ぎはらう。ブレイドはそれを屈んで避けると、ブレイラウザーで斬りつける。
「しゅっ!」
「グァッ⁉︎」
背中を斬りつけられるも、ナイトはすぐに体制を立て直し、再度ウイングランサーを突き出す。ブレイドは腕でウイングランサーの進行方向を変えると、空いているナイトの胴へニーキックを当てる。
「ハッ!」
「ガハッ⁉︎」
怯んだナイトに更にブレイラウザーを振り下ろし、斬る。ナイトの装甲から火花が散る。ブレイドは更にブレイラウザーを振り下ろし、ナイトの装甲を傷つける。
最後にブレイラウザーを突き出し、ナイトを吹き飛ばした。壁に体を強打し、地面に転がるナイト。
「がっ…」
「…そんなもんか?お前の根性は」
倒れているナイトにブレイラウザーを突きつけるブレイド。
ウイングランサーを杖代わりに、何とか立ち上がったナイト。
「まだだ…まだ終わらねえェェェ‼︎」
『Trick vent』
ダークバイザーにカードを装填。すると、ブレイドを囲む様に8人のナイトが現れた。
「ふうん、分身のカードか…」
8人のナイトがブレイドに向かって走り出す。
次々とブレイドに斬りかかるが、ブレイドはそれを見事に捌き、♠︎2をブレイラウザーにラウズ。
『Slash』
「ハァッ‼︎」
ブレイラウザーを構えて1回転。分身ナイト達はその一振りで消えて行った。
「くっ!」
ナイトは再度ウイングランサーを構え、ブレイドに振り下ろす。ブレイドはその斬撃をブレイラウザーで受け止めた。
「ウォラアァァァ‼︎」
ナイトはウイングランサーをとにかく振り回す。だが、全てブレイラウザーに受け止められる。
「…今のお前の斬撃じゃ、俺には届かねえよ」
振り下ろされたウイングランサーをブレイラウザーで受け止め、前蹴りを放つ。
「がっ!?」
ナイト
「これならどうだ!」
一旦ブレイドから距離を取り、ダークバイザーにカードを装填する。
『Nasty vent』
カードの効果でダークウイング召喚される。その両翼から超音波が放たれ、ブレイドの耳を攻撃する。ブレイドは変身して聴力が強化されているので、これは相当キツイ。
「ッ…コイツは…」
「どうだ!これは俺の様なコウモリ型モンスターと契約した奴じゃないと堪えるぜぇ!!」
超音波に苦しむブレイドに、ウイングランサーの攻撃が入る。
「おらぁッ!」
「うっ!?」
漸くナイトの攻撃が入り、ブレイドが怯む。
攻撃を受け流そうにも、超音波の攻撃で体に力が入らない。
連続で攻撃を喰らい、文字通り突き飛ばされるブレイド。
「まだまだ行くぜ!!」
距離が離れたブレイド目掛け、ウイングランサーを構えて走り出すナイト。
「調子に…乗るな!!!!」
ノイズに耐えながら、ブレイドは♠︎6をラウズ。
『Thunder』
ブレイラウザーから稲妻が走り、空中のダークウイングに命中。
《キィィ!!!?》
「ツバサ⁉︎」
ダークウイングのナスティベントを妨害され、ナイトに動揺が走る。
「余所見たあ余裕だな」
「ッ⁉︎」
いつの間にかナイトの背後に回っていたブレイドは、ガラ空きのナイトの背中を斬りつけた。
「はっ!」
「がっ!?」
再びブレイドが優勢となり、ナイトは斬り飛ばされる。
そして、ブレイドは♠︎5をラウズ。
『Kick』
その電子音声を聞いたナイトは焦る。
「ヤバイ…!」
「ハアァァァァ…」
ブレイドはブレイラウザーを高く上げて力を溜めると、高く飛び上がる。
「間に合え…!」
ナイトも急ぎカードを装填する。
『Guard vent』
カードの効果で、ナイトの背中にマントが現れる。
「ウェェェェイッ!」
「ッ!」
ブレイドのローカストキックをマントで受け止めるナイト。
だが…
「ぐあぁぁぁぁッ!!!?」
威力を完全には殺せず、ミラーワールドから弾き出された。
一樹がミラーワールドから戻ると、雄二は霧島に包帯を巻かれていた。
「…で?少しは強くなれたのか?」
「……」
視線を逸らす雄二。
そんな雄二から少し離れたソファーに座る一樹。
「質問を変えるぜ、急に【強さ】を求めたのは何故だ?」
「…俺はあの時、動けなかった」
「はぁ?どの時だよ」
「さっき、お前が戦ってた時だ…」
「ああ…そりゃあそうだろ。あの時お前は変身出来なかったんだか「それは理由にならねえんだよ!」…そうか?俺だってお前が来てくれるまでは逃げまくってたんだけど?」
「違う…違うんだ!」
荒々しく部屋を出る雄二と、それを追う霧島。
「…帰るぞ、舞」
「は、はい…」
「雄二…雄二!」
飛び出した雄二を探す霧島。
そんな時、庭の片隅で声が聞こえた
霧島がそこに近づくと…
「しょう…ちくしょう…」
悔しそうに泣く雄二の姿があった。
流石の霧島も、そんな雄二にかける言葉が無かった…
「義兄さん…」
「ん?」
帰り道、舞が重い口を開いた。
「坂本君は、立ち直れるのでしょうか?」
「俺は立ち直れると思うぜ?ただ…」
「ただ?」
「立ち直れるまでに、何度か俺達に挑んでくるかもな」
「俺はアイツを超える!」
「今のお前では、アイツらと同じ土俵に立つなど無理な話だ」
「ふざけるな!」
「一馬、僕と戦え!」
「…無駄な戦いはしたくねえよ」
「「変身」」
『Turn up』
『Change』