幼女ルーデル戦記   作:com211

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17:ノルデンⅢ

1924年2月23日 1411 協商連合クリスティアンサン 

 

連合王国本国艦隊 第3戦艦戦隊 旗艦ロイヤル・サブリン 艦橋

 

 

 

第8巡洋戦隊と3つの駆逐隊を伴いつつ、第3戦艦戦隊は本国艦隊の第2戦艦戦隊に遅れること数時間。

協商連合にようやく到着、停泊した。明日以降は4隻の戦艦がここを起点に北海とスカゲラク海峡に展開することになる。

 

目的は帝国の上陸作戦阻止。

港に入ったロイヤル・サブリンの1km前方の岸壁にはネルソンとロドニーが係留されている。

 

「しかし大丈夫なんですかね、我々は宣戦布告後の入港になりましたけど、

第2戦隊はまだ宣戦布告前、中立国軍が入港したという事に…」

 

「戦争が始まったら些細なことさ。どうせ忘れられる」

 

 

そんな話をしていると、突如艦の前方で巨大な火柱が上がり、窓が割れた。

 

 

艦橋にいた人間の殆どは巨大な砲塔が自分たちめがけて飛んでくるのが見える前に割れた窓の破片で失明。

 

 

そして、ロイヤル・サブリンは沈んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

1924年2月23日 0930

ヴィルヘルムスハーウェン 帝国海軍 北洋艦隊司令部 

 

今回呼び出し…というより送り込まれたのは海軍の海上艦隊の拠点、ヴィルヘルムスハーウェン。

つまり、先代皇帝はプロシア王"ヴィルヘルム"であり、現皇帝もヴィルヘルム。

 

…今までのパターンからするとまさか皇帝が転生者?いやそれはないか。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「定刻になりましたので、始めさせていただきます」

「では状況を説明しよう。我々海軍は陸軍が実施する北方方面への攻勢作戦に呼応し、支援作戦を実施する」

 

支援?実質主目的はこちらのはずだが。

 

陸軍が攻めあぐねている所を横目に敵の背後に致命的な一撃を喰らわせる作戦。

となると名目上でも陸軍に華を持たせてやらないと後でこじれると参謀本部は踏んだのだろう。

それに海軍が対応するあたり、そこまで仲が悪いというわけではなさそうだ。とりあえず最低限。

 

「北洋艦隊の主戦力である戦艦をすべて投入する戦略的大規模かつ大胆な奇襲作戦である」

 

「目標はオスロフィヨルド。敵後方の策源地に直接的打撃を与える」

 

「オスロ!?」

 

「無茶だ!上陸も空挺もできない、フィヨルドには沿岸砲だらけなのに!」

 

「それにフィヨルド入口のホーテンは海軍基地がある。そこの戦力も排除しなければならない」

 

当然、この目標に対する攻撃は海軍将官には驚きだろう。突破できるはずがない。

英国…じゃなくて連合王国ならばゴリ押しで通ってしまえそうだが、我が帝国はあくまで陸軍国。

トルコに力押しするかのように戦艦を消耗することが前提の作戦など組めない。

そもそも連合王国相手に沿岸防衛が出来る最低限の戦力だけは確保せねば帝国は敗北しかねないのだ。

 

「もちろん、ただ突入するわけではない。そのために中央軍から精鋭の魔導師部隊を呼び寄せたのだ

魔導部隊は艦隊の突入に先立ち、敵砲台の無力化を実行する」

 

当然、魔導部隊というのは…

 

「その先遣部隊だが…デグレチャフ少佐、

この場には大隊長のルーデル中佐が来ると聞いていたのだが中佐はどちらへ?」

 

「ルーデル中佐は既に単独で北海に向い、海域と沿岸の偵察に出ていまして…」

 

ハンナは北洋艦隊司令部に赴く前に何処かに消えてしまった。

そう。何時もの無断出撃だが、今回は一応書き置きを残していた。

 

行く先は極寒の北海。強風、悪天候、低温と状況劣悪の北海。

本来の航続距離からすれば魔導師単独での哨戒など完全に狂気。普通なら飛んでるだけで死ぬ。

 

案の定、会議室は困惑のどよめきで満たされた。

意味不明なのだ。魔導師は航続距離が不安定で航空機などより遥かに短く、

魔導観測にも引っかかる。普通なら海上哨戒などしない。

 

「哨戒…?航空機で?」

 

「いえ、通常の魔導飛行でオーレスン辺りまで見てくるとか…」

 

「…すまないが、魔導師の航続距離はそこまで長かったかね」

 

「ルーデル中佐は例外が多すぎて私も何処まで飛べるのか分かりかねます」

 

そんなハンナの非常識度に海軍の皆様が困惑し続ける中、

その空気をぶち壊すように勢いよく士官が入ってきた。息も絶え絶え、何かあったのだろうか

 

「き、緊急です!連合王国が宣戦布告しました!」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

連合王国の突然…いや以前からかなりの数の義勇軍を送り込んできていた上に、

そもそもダキア戦を帝国が脅威であるとするプロパガンダに使っていた。時間の問題ではあっただろうが…

 

 

いやブリテンのことだ。どうせ宣戦布告抜きでも本国艦隊に協商連合の旗を掲げさせて"義勇艦隊"とかやりかねない。

 

そして会議は数時間、混迷を極めた。一気に作戦が実行困難になったからだ。

連合王国が帝国に宣戦布告。これは当初予定していた海上戦力比が一気に崩れることを意味する。

協商連合相手ならば海上で優勢が確保できるが、連合王国まで加わるとなると話が変わってくる。

 

さて、帝国と連合王国の海軍力は、史実の独英のそれとはかなりバランスが異なる。

 

なぜなら帝国は第三帝国と違い、オーストリア=ハンガリーに相当する地域が存在するため

地中海に面しており地中海艦隊を抱えている。

 

単純な戦艦保有数でいえば1:1に近い数を持っているが、地中海艦隊の艦艇はイタリア・・・イルドア同様地中海のみを想定した設計、若しくは北海から古い戦艦を回される状態で連合王国に比べ質が低いため実際の主力艦戦力比は10:7、

そしてジブラルタルは要塞が邪魔なため通過できず、戦時となれば大西洋に展開可能な戦力比は10:5以下だ。

 

そしてほぼ間違いなく、この上陸作戦の情報が何処かから漏れたと見て良いだろう

若しくは情報抜きに上陸作戦を予想して、協商連合及び帝国に更なる出血を強いるために協商連合の延命をしにかかっていると見るべきで、

 

上陸作戦が敵に予想されている以上、

連合王国が加われば作戦は困難どころか北海艦隊の壊滅すらありうる。

 

 

「やはり作戦自体を断念するべきかも知れないな…だが」

 

艦隊司令長官が続きを口にする前に、会議室のドアが再び荒々しく開かれた。

 

 

「緊急!緊急電!」

聞き覚えのある女性の声。…ん?女性?

海軍に女性はほぼ居ない。とすると…

 

そのドアの方に目をやると、息を切らしたセレブリャコーフ少尉。

緊急だとしてなぜ601(うち)のヤツが来る?どういうことだ?

 

…確かに部隊との連絡を取るために通信室で待機させてはいたが。

 

「一体何事かね!」

 

海軍将官の誰かが尋ねた。

 

 

 

 

 

 

「ル、ルーデル中佐から先程電話がありまして、"連合王国の戦艦を撃沈した"と」

 

 

 

 

 

 

 

「は?」

 

 

 

 

 

 

 

意味が分からなかった。

私ですら意味がわからないのだから海軍の面々は更に意味がわからなかっただろう。

実際、開いた口が塞がっていない。

 

 

数時間前、

空域管制などを経由して確かにハンナは連合王国の宣戦布告を把握したとは思う。

 

 

だがいくらなんでもハンナ一人で戦艦を撃沈というのは意味がわからない。

 

いくら装甲を貫通できるとはいえ相手は防水隔壁で仕切られて浮力を確保できる物体だ

ただ貫通できるだけでは意味がない。敵のダメージコントロールを上回る浸水を与えなければ撃沈などできない。

 

 

「戦艦を撃沈…?」「何の話だ?」

「ルーデル中佐…例の魔導中佐の事じゃないのか?」

 

「意味が分からないぞ。単独の魔導師だろう…?」

 

「そもそも貫通術式で装甲を貫通できても…」

 

海軍の皆様も同意見のようだ。但し威力の認識に関して少々齟齬があるようだが。

 

 

「セレブリャコーフ少尉。間違いなく戦艦を撃沈したと言ってきたんだな?」

 

 

「何度も聞き返しましたが、2隻撃沈したと…」

 

 

「2隻!?何がどうなってる」

 

「少佐殿と直接話したいとのことで、しばらく折返しの電話を待つそうです」

 

「分かった。北洋艦隊の皆様、ルーデル中佐の報告を再確認してきますのでしばらく離席させていただきます」

 

「あ、ああ」

 

 

どよめきしか残らない会議室を後にした。

 

 

「ルーデル中佐は電話してきたと言っていたな、何処からだ?」

 

「ハンストホルムの監視所からだそうです」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「"連合王国の" "戦艦を" "2隻撃沈した" 間違いないんだな?」

 

『艦橋の前にだけ三連装砲塔を3つも載せるような国が連合王国の他にあるか?』

思い当たる艦が一つ。

あまりに強烈すぎて海軍にあまり興味のなかった自分でも前世からはっきり覚えて…

 

「ああ、それは間違いなく連合王国の戦艦だ」

 

…って何!?

 

「艦橋の前に三連砲塔を3基だと!?」

『あんな訳の分からない配置しているのはネルソン級以外にあり得ないな』

 

言ってから気づいた。現在連合王国で最大の砲を持つ最強の戦艦、ネルソン級の2隻なのだ。

 

2隻しかない16インチ砲戦艦が2隻まとめて沈んだ。敵からすれば悪夢だ。完全に悪夢だ。

チャーチルが首相だったなら気絶して入院しそのまま引退する程度には悪夢に違いない。

 

「…とりあえず何があったのか最初から話してみてくれ」

 

 

『連合王国が宣戦布告したと聞いて、まず間違いなく上陸作戦の妨害に乗り出したと読んだ。

それで北海や港を探したら、クリスティアンサンに連合王国の本国艦隊が停泊してやがった。

岸壁が足りないのか横に4隻以上並べていた』

 

何というんだったか。メザシ係留だったか?日本以外でどう言うのかは分からないが

 

『で、24000ftで侵入してしばらく観察していたが全く迎撃の気配がないから、

ちょっとした出来心で直上から急降下して敵戦艦に一発ぶちかましたんだが…砲塔付近に直撃、貫通して弾薬庫に届いたのか誘爆した』

 

つまるところ、敵から見れば陸奥のごとく突然砲塔が爆発して爆沈したのだ。

 

 

 

『前から2つ目の砲塔のすぐ後ろに当たったんだが、直後に他の砲塔もまとめて誘爆して吹っ飛んでな。

艦の前部は文字通り木っ端微塵、爆煙が晴れるまで観察していたが隣に係留されてた同型艦も沈んでいた』

 

訂正する。全主砲塔誘爆となると本当に文字通りの木っ端微塵、陸奥はまだ前後に折れて轟沈したが

こっちは一部でも艦の形を保っているか怪しい。

どうもネルソン級は砲塔を寄せすぎて誘爆しやすいという欠陥があったようだ。

まあ二度と使えないから今更わかったところでなんだと言う話だが

 

『周囲の補助艦どころか街もかなり損害を受けてたと思う。あまり見てないから詳しいことは分からないが』

 

再度訂正だ。陸奥の爆沈よりもハリファクス大爆発に近い。下手するとそこで停泊していた艦隊が壊滅してるんじゃなかろうか

 

「…まあ大体わかった。しかし何故態々無線を使わず電話してきたんだ?」

『艦艇どころか街が諸共吹っ飛んだからな。攻撃の目撃者も含めてほぼ全員が死亡した可能性がある。

無線を使うと敵に攻撃の存在を悟られるかも知れないが、軍事電話なら攻撃の事実自体を秘匿できるし、

魔導師で戦艦を沈められるというのは秘匿する価値がある。そうだろう?』

 

連合王国の皆様、ハンナ=ウルリカ・ルーデルとかいう災害に見舞われましたことにお祝いを申し上げます。

せっかくの最新鋭16インチ砲搭載の戦艦も災害の前には無力ということで諦めてください。

 

どうせハンナか、それこそ九五式宝珠水準の火力を出せる魔導師がラッキーヒットを出せなけりゃこんな無茶苦茶が過ぎる真似はできないだろうが…

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「デグレチャフ少佐、君が不在の間に概ね事実確認を済ませた。

会議中に複数の沿岸観測所から"正体不明の音"に関する報告が上がっていたようだが…詳細は分かったかね」

 

「…ネルソン級戦艦2隻を撃沈と」

 

「…もう一度聞きたいのだが、"何を""いくつ" 撃沈したと?」

 

「ネルソン級2隻、ネルソン及びロドニーです」

 

「う、うむ…」

 

会議室の面々は頭を抱えていた。

無理もない。事実かどうか、私でさえまだ少し疑っているのだ。

使っているのが急降下爆撃機と1トン徹甲爆弾ならば、実績から考えれば撃沈自体は可能かもしれない。

 

いや、ほぼ確実に可能だ。

特に「アレ」の場合、急降下爆撃で狙った所に高速で落とせる水準の練度を持っているだけに、

大和とかいう規格外艦を別にして、ただの戦艦では接近を許しただけで貫通弾を出し単独で撃沈できる可能性はかなり高い。

 

ただ誘爆まで起こすのはちょっとどうなんだろうか。運が良すぎないか。

 

それに過剰火力と貫通力の持ち主とはいえ、貫通術式すら使えない人間の、ただの術弾一発で爆沈してしまった。

私にも意味が分からない。

 

 

 

それに、ラッキーショットで敵の本国艦隊が半壊したと喜んでもいられない。

海軍にとってはこの「術弾で戦艦撃沈」という事実は自らにも跳ね返ってくる。

仮に事実だとすると、自軍も同じ事をされないとは限らないのだ。

 

たとえそれが

"規格外の高高度から侵入して気まぐれで急降下攻撃を仕掛ける術弾投射特化の超天才少女が二核宝珠を使って偶然撃沈した"

という条件が必要であっても、可能であることそれ自体が問題になる。

 

戦艦ドレッドノートを生み出した英国が、

その途端に自軍が保有していた大量の戦艦が陳腐化したのと同じ、

時代の変化の一端そのものだった。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

1924年2月25日3:50 ヴィルヘルムスハーフェン飛行場

 

あの攻撃から二日経った早朝、協商連合の新聞の写しを海軍から渡された。

英語版と"スウェーデン"語版。いわゆる一面記事であった。

タイトルは"連合王国の戦艦が大爆発、クリスティアンサンの街が壊滅"

 

流石に戦時中とはいえ街の大部分が消し飛んだことは隠せなかったらしく、

戦艦"ネルソン""ロドニー"更には事前の情報になかった"ロイヤル・サブリン"が轟沈、

その他10以上の補助艦艇が沈み、更に多くの艦艇が損傷を受けた事が書かれていた。

 

続きには"連合王国は同盟国人を殺しに来た"だの何だの散々書かれていた。

だが内容としては爆発事故として報じられており、

連合王国海軍は"帝国軍による破壊工作、若しくは潜水艦による魚雷攻撃の可能性が高い"と抜かしているらしい。

 

少なくとも一般人には魔道師による攻撃は気づかれていないようだ。

 

 

そして、帝国参謀本部や海軍は

"上陸作戦を気取られた可能性はあるがそもそも連合王国がわざわざ幾多のリスクを承知で宣戦布告してきた上、

妨害のために本国艦隊まで派遣する選択を取るという時点で敵の対応策はそれ頼みになっていた可能性が高く、

その本国艦隊が半壊して一切の行動が確実に封じられているだけで既に防衛計画が破綻に近い状態にある"

という判断を下した。

 

その上、敵本国艦隊はよりによってクリスティアンサンという微妙な位置に、かなり無理な配置をされていた。

これはクリスティアンサン付近に上陸があると見込んでいたのだろう。

実際クリスティアンサンのフィヨルドは縦深がなく、強固な沿岸要塞もない割に比較的規模の大きい港湾がある。

 

上陸した後の兵站線を確保するにはここが数少ない有望な上陸候補地点になり、

もし仮に他の地点への作戦だったとしても適切な監視と偵察、捜索さえしていればクリスティアンサンで緊急出港可能状態にしておくのがベストではある。

 

それに引き換え、オスロフィヨルドは上陸に成功した場合の戦略的な価値は多大だが

入り口の西岸、ホーテンに魚雷艇などの沿岸防衛目的の艦艇が多数配置されており

更に最狭部のど真ん中に35.6cm、14インチ砲や地上設置型の魚雷発射管を備えた沿岸要塞まで存在する。

 

これを"既存の方法"で突破するのは不可能に思われる。

 

 

さらに爆発事故が破壊工作と見込んでいるなら、少なくとも可能性が十分にあると見ているとすれば

当然クリスティアンサンに上陸してくると踏むだろう。

 

 

そしてまず連合王国海軍は現在、残った多くの主力艦を北海に向けて動かせる状態にない。

 

ポーツマスやプリマス辺りで寝てる艦艇を叩き起こし、

乗員の招集やら艦艇の集合やらやっていたら2日などすぐに経過してしまう。

何より機関が完全に停止していた場合、それを出港できる状態にするのに12時間、

大型艦だと24時間以上必要になる

まあそのへんは緊急出港準備体制にある船の数にもよるが…

 

少なくとも、沿岸の防衛設備、通信網、艦艇が破壊されまくって混乱しているクリスティアンサンは格好の標的に思えるし、敵もそれを防ぐべくクリスティアンサンの防衛体制をなんとか短時間で整えようとするだろうし、

海軍でもそのような提案があった。

 

だが、参謀本部が考える作戦の目的としては

"前線への補給体制の破壊"と"敵前線後方への速やかなる進軍"が最重要視されているため、

鉄道網の重要地点であるオスロへの奇襲効果は失われていないと見込んで作戦は予定通り実行される事となった。

 

 

「さて、それでは諸君。同盟国から"誤爆"を受けた彼らをお見舞いすることにしよう」

 

 

 

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・ネルソン級戦艦

色々問題ありまくりのヤツ。異世界だとしても海軍軍縮条約の犠牲者になっているらしく、

基本的に設計に変化がないため弾薬庫直上の水平防御が160mm。機関部直上が95mmと非常に薄い。

このため500kg徹甲爆弾(PC500)なら機関部を、1t徹甲爆弾(PC1000)なら弾薬庫を貫通可能という非常な残念なことになっており、

砲戦ならそれなりに耐えるのだが急降下爆撃に弱すぎる。

尤も、この辺は時代からすると航空攻撃を想定していないため仕方がないとは思うが。

 

1t徹甲爆弾抱えた急降下爆撃機に群がれたらパイロットがたとえルーデルでなくとも、

運が悪いと一撃で爆散してしまうだろう。




お久しぶりです。書き溜め自体はちょっとあったんですが、
本当にこれで良いのかと悩んでいたら一年以上経過していました。

とりあえず意欲を抑えられなくなったので続きを書いてます。
多分あと3-4話くらいは年内に出せるんじゃないですかね…?


追記
ネルソン級の航空攻撃に対する防護性能はちょっと調べ直したほうが良さそう。
ただハンナ・ルーデル相手だと奇襲/直上/高高度という悪条件が揃いすぎてるので話が変化することはないです。
あくまで対航空爆弾での評価をちょっと考えたいなと

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