バカとテストと召喚獣~友情男と優しい少年の物語~ 作:へもそな
明久SIDE
うーん、これからどうするんだろう?雄二と霧島さんもお互いのクラスの陣営に戻ってきたけどAクラスの教室はほとんど無音状態。誰もしゃべろうとしないな。
ガラララッ
西村「失礼します。」
高橋「あ、西村先生。それが……」
あれ、鉄人?どうしてここに?
西村「高橋先生、事情は把握していますので大丈夫です。実は学園長から伝言を頼まれてきたもので。今回の試召戦争のことについて。」
ざわざわざわざわ……
え、どういうこと?
雄二「今回の試召戦争は、勝敗数以前の問題で続行不可能だから引き分けにするしかないってことだろ?鉄人。」
明久「勝敗数以前の問題って?それに続行って……」
西村「先生と呼べ、坂本。おそらく両代表は気づいていると思うが、この戦争は続行不可能により学園長は和平交渉をして、双方ともに納得いくよう戦後対談をしろとのことだ。」
沖浦「そんな!どうして私たちAクラスがこいつらと……」
翔子「……沖浦さん。私と雄二はさっきの戦いの結果でどうなった?」
沖浦「!まさか……」
優子「そう、うちの代表と坂本くんは両者ともに戦死したわよね?」
明久「なるほど、それで続行不可能って!」
弦太郎「代表が倒れた時点でそのクラスは敗北だからな。それが二人同時なんだから普通に戦争することもできないからな。」
あ、でもそうなると……
明久(ねえ、雄二。どうしよう設備?)
雄二(ああ、勝利できなかった以上報酬を掛け合うこともできない。)
ああ~どうしよう?
西村「それと、実はFクラスの設備についてだがどうやら設備報告の担当の教師が正確に伝えていなかったようでな。お前たちの戦争中に調べたところあまりにもひどく体が丈夫な生徒でも体調を崩しかねないということでちゃぶ台、座布団とともにちゃんとしたものに改修しておくとのことだ。」
明久「それ、本当ですか!」
弦太郎「よかったな、明久!」
これでゼシカやミコノさん、姫路さんも大丈夫だね!
翔子「……雄二、戦後対談。」
雄二「ああ、わかった。」
あ、そうか。設備の心配はなくなったけどまだ戦後対談があったね。
雄二「…………まずいいか?俺たちFクラスは今学期中は宣戦布告はしない。」
Fモブ「どうしてだ、坂本!」
Fモブ「そうだそうだ!まだ戦ってないEクラスとかには攻めてもいいんじゃないか?」
雄二「いいか、お前ら?俺たちはこれで3回目の戦争だ。戦争にかかった日数と補給テストに数日かけてるせいで、だいぶ授業が遅れてる。今の段階でだいぶ補修が溜まっているはずだ。ほかのクラスも遅れているだろうし俺たちは補給テストの分で更にだ。……ほかのクラスの美少女が連日続く補修で体調を……」
Fモブ「そうだな!」
Fモブ「それに補修もあまり受けたくないし……」
みんな、いくらなんでも単純すぎるでしょ。
雄二「それに、二学期までに全員の点数教科をしておけば今回よりは楽に試召戦争を進められる。」
なるほど!確かに、今回の僕の物理はあまりにもひどかったからね。なんとか百点台に届けばAクラスともまともに戦えるかもしれないし。
翔子「……雄二。さっきの賭け、私が勝ったら付き合って欲しいって言おうと思ってた…………」
霧島さん……確か小学校の頃から雄二のことが好きだったからね。二年前に当時よりもいい関係にはなったみたいだけどやっぱり不安だったのかな?
雄二「奇遇だな、翔子。実はな、俺もそう言おうと思ってたんだ。」
明久「じゃあ、雄二。もうさ……」
雄二「だけど、俺はお前に勝てなかった。だからまだ無理だ…………というわけにもいかないな。」
翔子「……雄二?」
雄二「あの頃からだいぶまたせてたしな。翔子、あと少しだけ時間をくれないか?遅くとも一学期のあいだには答えをいうからな。」
はあ、もう付き合ってあげたらいいのに。ま、でも男のプライドとかあるしね。
沖浦(まったく、代表も不甲斐ないところを晒した挙句あんな男と付き合いたいなんて……)
また沖浦さんが嫌そうな顔してるな。どうせ雄二と付き合うなんてとか考えてあるんだろうけど。
雄二「さて、みんな。今回は俺のせいで引き分けという形で終わってしまったが次こそAクラスを倒す!それまでに力をつけておくんだ。それと翔子。頼むから人前で抱きついてくるのはやめてくれ。」
あ、なんかよく見たら後ろから霧島さんが抱きついてる!大胆だなぁ。
翔子「……雄二、後でデートに行こう。」
雄二「ああ、別にいいぞ。それとそろそろ離れてくれ。恥ずかしい。」
ゼシカ「……私も大胆に行くかな?」
あれ、ゼシカどうしたんだろう?
西村「さて、話もついたようだな。Fクラス諸君!来週からは俺が福原先生に変わって担任を務めることになった。授業もだいぶ遅れているからそれを取り戻すまでは補修も毎日していくからな!覚悟しておくように!それと如月。お前の召喚獣のことで少し話があると学園長が言われていた。そこまで時間はかからないからすぐに来るようにと。」
弦太郎「うっす。分かりました、先生。」
明久「鉄……西村先生、僕たちもいいですか?」
雄二「そうだな、なんで召喚獣が変身できるようになったのか俺たちも気になるしな。」
ミコノ「いいでしょうか、先生?」
ゼシカ「まあ、ダメって言ってもあたしはついてくけどね?」
翔子「……雄二が行くなら私も行く。」
康太「…………俺も気になる。」
秀吉「確かにのう。いくらオカルトと科学が融合した存在といえど。」
優子「私も興味あるわね。」
愛子「はいはーい。僕も僕も!」
リーメイ「あの、私もいいですか?」
やっぱりみんな気になるよね。召喚獣が仮面ライダーに変身するなんて。
西村「はあ、まあいいだろう。」
弦太郎「よし、じゃあみんな行こうぜ!」
弦太郎のその言葉で僕たちは学園長室に向かった。
弦太郎SIDE
さて、学園長室についたな。まずは……
コンコン
学園長「如月かい?いいよ、入りな。」
ガチャ
全員「失礼します。」
学園長「おやおや、随分引き連れてきたもんだね。大方如月の召喚獣が気になったんだろうけど、まだほとんどわかっちゃいないよ。」
全員「失礼しました。」
学園長「こら!来てそうそう帰ろうとするんじゃないよ!」
じゃあなんで呼び出したりしたんだ?
学園長「如月、確かあんたの召喚獣が変身したのは仮面ライダーって言うんだろ?ああいう姿のやつはいるのかい?」
弦太郎「いや、俺も見たことないっすよ。」
明久「まず仮面ライダーがこの前のWでまた終わっちゃったからね。」
学園長「ふむ、そうかい…………あんたたちも知っているように召喚獣はオカルトと科学が融合して生まれた存在だ。何かのきっかけでシステムに影響してその強力な力を持った仮面ライダーに如月の召喚獣が変身できるようになった。……大きなデメリット付きでね。あたしが呼び出した理由はこれがまず一つ目さね。」
明久「デメリットって、フィードバックのことですか?」
確かに、それしか考えられないよな。
学園長「ああ、そうさね。普段あんたたちふたりのフィードバックはおよそ、20%ってところだね。でも、変身した姿だと調べた結果80%ものフィードバックが返ってくる。」
ミコノ「80%!そんなにですか!」
ゼシカ「それってほぼ弦太郎本人が戦ってるってことじゃないの?」
学園長「ああ、そうさね。だから頻繁に変身するのは控えたほうがいいね。それと物理干渉についても教師が物理干渉を許可したフィールドでしか効果がないようにしたからね。あのドリルとランチャーを普通の戦争で大量に使われたら校舎が破壊されちまうからね。これが二つ目さね。」
確かに、ドリルとランチャーの威力はかなり高いからな。レーダーを使わずにやってたらとんでもないことになってただろうな。
学園長「それと、如月の召喚獣の変身の原因は分かっていないからね。またほかの人間の召喚獣が変身する可能性もあるから、覚えておくさね。・・・・・あたしとしては宣伝になりそうだけどね。」
明久たちの召喚獣も変身できるようになるかもしれないってことか!最後なんて言ってるかは聞こえなかったけど。
明久「へえーすごいな!僕のも変身しないかな?」
雄二「まあ、聞くことは聞いたな。じゃ、帰るとするか。いくぞ、翔子。」
翔子「・・・・・うん、雄二。」
学園長「全く、生意気なガキどもだよ。何かわかったことがあったらすぐに知らせるから、必ず来るんだよ。」
弦太郎「ういっす。よし、俺たちも帰ろうぜ!」
明久「うん。」
そして、帰り道・・・・・
明久「結局、そんな分かったことなかったよね?」
弦太郎「ああ、でもそのうちわかるだろ。」
ミコノ「そういえば弦太郎。あの時どうしていきなりロケットとか武器を使えるようになってたの?」
ゼシカ「うん、前は殴るかけるしかしてなかったのにね。」
う~んそう言われてもなあ・・・・・・・・・・
弦太郎「なんとなく?」
明久「なんとなくって・・・・・」
弦太郎「細かいことはいいだろ?はあ、来週からは大変だな。」
なんたってな・・・・・
明久「鉄人の補修でしょ?僕も気が重いよ。」
ミコノ「頑張ろうよ、二人共。」
ゼシカ「遅れを取り戻せば終わるだろうしね。」
明久「・・・・・うん、そうだね。」
弦太郎「よぉぉぉし、補修も全力で行くぞォォ!」
明・ゼシ・ミコ「おおおおお!」
こうして俺たちの下克上は実質失敗に終わった。だけど、今度は勝ってみせる!
俺たちの絆のチカラで!
さて、これにて第一章完結です。次回はフォーゼの設定紹介と座談会です。
お楽しみに!