バカとテストと召喚獣~友情男と優しい少年の物語~ 作:へもそな
明久SIDE
弦太郎「くらえ!ライダーロケットパァァァァンチ!」
ドガ!
根本「な!」
『根本恭二 DEAD』
僕たちは只今二回戦の真っ最中。相手は根本くんと小山さんのカップルコンビ。このふたりはあのBクラス戦以来根本くんが卑怯なことをしなくなったことで前よりもすごく仲が良くなったんだ。戦う前にその報告をして、弦太郎や僕たちが友達になってくれたおかげだって言ってたけどそれはきっかけに過ぎないと思うんだよね。弦太郎もその時言ったけど「変われるきっかけはダチがくれる!でも変われたのはお前自身の力でもあるんだ、胸を張れ!」って言ってたんだ。僕もそうだと思ったよ。
小山「恭二!」
明久「小山さん、行くよ!」
ガガッ!ググググ!
木刀で斬りかかったけど防がれた!でも!
明久「これでどうだ!」
ガギン!
僕はそのまま小山さんの武器を弾き飛ばした!
明久「とどめえ!」
ドス!
そのまま小山さんの召喚獣の喉に木刀を突き立てた!
『小山優香 DEAD』
弦・明「よっしゃあ!」
先生「勝者、如月吉井ペア!」
根本「ふう、さすがだな。如月。」
弦太郎「でも、なんでフォーゼに変身しろって言ったんだ?」
根本くんは始まる前に弦太郎にフォーゼに変身して戦ってくれって言ったんだ。確かになんでだろう?根本くんにはデメリットしかないのに……
根本「Aクラス戦ではさっきみたいな技を使ったって聞いたからな。そういう状態で倒したかったっていうのが理由だ。お前は友達だがBクラス代表としてはリベンジしたいからな。」
小山「ふたりとも、戦争の時は本当にゴメンネ。あなたたちのおかげで恭二も変われたから尚更申し訳なくなっちゃって。」
根本「本当にすまなかった。」
弦太郎「気にすんなよ。教室とかの件はともかくあれも立派な作戦だからな。」
明久「それにそこまで反省してるんだしね。」
根本「……すまない。二人共、次も頑張れよ!」
明久「うん、有難う!いこう、弦太郎。」
弦太郎「ああ。じゃあな根本、小山。」
そう言って僕たちは大会会場を後にした。
明久「ただいまー!」
弦太郎「二回戦も勝ったぜ!」
ゼシカ「おかえりー。」
ミコノ「よかったね、二人共!」
明久「ってあれ?お客さん少なくない?」
休憩に行く前は結構いたのになんだか少ないなあ。
康太「…………さっきからは妙な客は来ていないがこの有様。」
秀吉「もしかしたら外の方でなにか起こったのかもしれんのう。」
そうか、あれ?雄二がいないなあ。
少女「お兄さんすいませんです。」
雄二「そんな気にすんなチビッコ。初めて来てんだから誰かに頼むのは当然だからな。」
少女「ありがとうです!でも、チビッコじゃなくて葉月です。」
弦太郎「お、雄二のやつ戻ってきたみたいだな!。」
明久「あれ、今なんか聞き覚えのある声が……」
なんか一年ほど前に聞いた気が……
ガラララッ
雄二「で、誰を探しているんだ?」
Fモブ「お、坂本妹さんか?」
Fモブ「可愛いねえー。五年後に付き合わない?」
Fモブ「いや、俺はむしろ今だからこそ!」
ゼシカ「いま一人ロリコ……」
明久「ちょ、ゼシカお口チャァァック!」
小さい子いるんだからそういう事言っちゃダメ!
葉月「葉月、お兄ちゃんを探しているんです。」
雄二「名前なんていうんだ?」
葉月「あぅ、わからないのです。」
雄二「家族の兄貴じゃないのか……特徴は?」
葉月「すっごく優しいお兄ちゃんです!」
雄二「なるほど、俺の知り合いで二人ほど当てはまるのがいるがおそらく……おーい明久、この子知らないか?」
明久「え、なになに……あ、もしかして葉月ちゃん?」
葉月「そうです、お久しぶりですお兄ちゃん!」
葉月ちゃんと出会ったのはもう一年ほど前だな。確か元気がないおねえちゃんにぬいぐるみをプレゼントしたいって言ってたけどお金が足りなかったみたいなんだ。ちょうどゲームを買おうとしてたからそのお金をあげたんだけどなんとか買えたみたいでね。……実はその帰りにほっぺにキスされて////
ガラララ
姫路「ただいま戻りました!」
島田「今度も勝ったわよ!って葉月?」
葉月「あ、おねえちゃん!」
明久「え、葉月ちゃんのお姉さんて美波なの?」
そういえばどことなく似てるな……
弦太郎「そっちも勝ったのか。」
姫路「はい。あ、葉月ちゃん久しぶり。」
葉月「あ、綺麗なおねえちゃん!」
姫路さんともしりあいなのか。世間て狭いもんだよね。
雄二「そういえばみんな。この客の少なさは一体なんなんだ?」
葉月「あ、葉月ここに来る途中で色々な話を聞いたよ?」
スッ
雄二「どんな話だったか覚えてるか?」
雄二って小さい子の扱い慣れてるのかな?さっきもすごく優しく案内してたし今も目線を葉月ちゃんに合わせてしゃがんでるし。
葉月「中華喫茶は汚いから行くなって。」
秀吉「なんじゃと!」
康太「…………おそらく先ほどの常夏コンビがまだどこかで何かやっている。」
明久「わざわざ?そんな暇なのかな?」
雄二「ともかく、様子を見に行くか。」
葉月「ねえ、お兄ちゃん。葉月もいっしょにいっていい?」
明久「え、でもお兄ちゃん忙しいからあんまり遊べないんだけど……」
ゼシカ「いいじゃん明久、それに葉月ちゃんも一緒に行けば本当に常夏かどうかもわかるし。」
弦太郎「じゃあ、ゼシカに姫路や島田も行ってこいよ。俺たちで店番しとくから。」
島田「じゃあ、葉月。お姉ちゃん達と一緒に行こうか?」
雄二「で、チビッコ。そいつらはどこにいたんだ?」
葉月「え~っと、すっごく広いところで綺麗なおねえちゃんがいっぱいいたよ!」
明久「広いところで可愛い子がいっぱいって……」
雄二「…………あそこだな。」
雄二SIDE
雄二「……Aクラスもまた思い切ったな。」
Aクラスに来た俺たちだが出し物のタイトルが『メイド喫茶 ご主人様とお呼び!』というものだった。
正直言って俺たちの中華喫茶ヨーロピアンと大差ない気がするんだが……
島田「じゃあ、入るわよ?」
ガラララ
翔子「……お帰りなさいませ、ご主人様、お嬢様。」
姫路「わぁ、綺麗……」
ゼシカ「にあってるじゃん、翔子。」
葉月「お姉ちゃん、綺麗です!」
翔子「……ありがとう。」
まあ、確かににあってるな。
雄二「よう、翔子。」
翔子「……お帰りなさいませ、旦那様。今夜は帰させません。」
雄二「小学生がいるからやめろ!」
ああもう、コイツはほんとにたまにだが突拍子もない発言をしやがる!
明久「霧島さん、ほんとに大胆だね。」
ゼシカ「Aクラス戦のあといつの間にか雄二にだきついてたぐらいだし。」
翔子「……では、こちらへ。」
俺たちはテーブルへと案内された。
翔子「……メニューをどうぞ。」
島田「えっとじゃあうちはふわふわシフォンケーキを。」
葉月「葉月もー。」
姫路「あ、私もそれで。」
ゼシカ「あたしもそれで。」
明久「まだ食べるの!?えっと、僕はコーヒーで。」
雄二「じゃあ、俺は……」
翔子「……では、注文を繰り返させていただきます。」
おい、まだ言ってねえぞ!
翔子「……ふわふわシフォンケーキを4つ、コーヒーを1つ、メイドを好きにできる権利書をひとつでよろしいでしょうか?」
雄二「よろしくねえ!」
翔子「……では、食器をご用意します。」
雄二「人の話をきけ!」
女子どもの前にフォークとナイフ、明久の前には砂糖とミルク、俺の前にはメイドを好きにできる権利書と書かれた紙が置かれた。
翔子「……では、メイドを自分の好きにできるところを想像しながらお待ちくださいませ。」
もう、つっこまん。
明久「葉月ちゃん、さっき悪口言ってた人いるかな?」
葉月「えっとねえ、あ、今入り口に来たよ!」
チビッコに言われてみてみるとそこには……
明・雄「常夏コンビ!」
あいつら、何回も入ってきてるのか?たしかにAクラスなら人が大勢来るだろうし悪評を流すならうってつけだろうしな。
翔子「……あの人たち、また来た。さっきもきて大きな声で悪口言っててすごく迷惑。」
さすがの翔子もイライラしているようだな。しかも相手が上級生だしな。
明久「ねえ、雄二。あいつらぶっ飛ばしちゃおうよ!」
雄二「まて、明久。ここでぶちのめしたら余計な悪評が広まってさらに客が来なくなる。」
どうするのがベストだ?
ゼシカ「どうすればいいかな。……!?ちょ、ちょっと二人共!」
明久「どうしたのゼシカ?」
雄二「急に何……んな!?」
なんといつの間にか翔子の奴があいつらのところに行っていた!
翔子「……さっきから迷惑。それに雄二たちの悪口も言わないで。やめなきゃ先生たちを……きゃ!」
常村「あ~ん、なんだとてめえ!」
夏川「ちょっと可愛いからって調子にのんな!」
あいつらぁぁぁぁ!
雄二「人の女になにしてやがるぅぅぅぅ!」
ゲシッ!バキッ!
翔子「……雄二?」
雄二「大丈夫か翔子!」
俺はさっき言ったことについては恥ずかしいとかそんなことは思っていない。それよりも今は……
雄二「てめえら!」
常村「くそっ!またコイツか!」
夏川「逃げるぞ!」
ダッ!
雄二「あ、まて!ちっ明久!お前は弦太郎と合流して三回戦にいけ!女子組は翔子をたのむ!」
明久「あ、雄二!」
それから俺はかなりの間奴らを探したが結局見つからなかった。三回戦は相手が出し物が忙しくて出れなかったとのことだったらしい。ちなみに鈴城妹が言ってたが翔子の奴が
翔子「……雄二、かっこよかった。」
と言ってたらしい。
…………そろそろ言ってもいいのかもしれんな。
さて、雄二も心の整理ができてきました!
では、次回も頑張ります!