バカとテストと召喚獣~友情男と優しい少年の物語~ 作:へもそな
明久SIDE
ミコノ「え、三回戦は不戦勝だったの?」
弦太郎「ああ、相手が自分のクラスの出し物が忙しくて大会に抜けてる暇もなかったみたいでな。」
はあ、拍子抜けしちゃったよ。
明久「あ、雄二。常夏はどうなったの?」
雄二「ああ、スマン。完全に見失っちまってな。だが今度見つけたらただじゃ済まさない!!」
雄二、霧島さんのことになると少し冷静さを失っちゃうね。
秀吉「なら、喫茶店の立て直しを手伝ってもらえぬか?」
弦太郎「立て直しって言ってもどうする?未だにがらんがらんだぞ。」
確かに。常夏が結構妨害していたのか今は一人も客がいない状態になってしまっている。
シュタッ!
康太「…………待たせた。」
雄二「おう、ご苦労ムッツリーニ。」
明久「え、ムッツリーニ?」
今まで何処行ってたんだろう?
康太「…………これを宣伝用に着てもらう。」
そう言ってムッツリーニが取り出したのは、チャイナ服?
ガラララ
ゼシカ「ただいま。優子たちがあとはこっちに任せてって言ってたから翔子はもう大丈夫だと思うよ。」
雄二「そうか、済まない。」
島田「あ、それと坂本のことかっこよかったって言ってたわよ?」
雄二「それは今はいいだろう////」
雄二は素直じゃないなあ。
雄二「それはそうと、おまえらにこれを着てもらう。」
ゼシカ「チャイナ服?」
島田「ちょっと、なんでうちらが!」
姫路「さすがにちょっと恥ずかしいです…………」
ミコノ「確かに、裾も短いしね……」
雄二「頼む、店の売り上げを伸ばすためにもなんとか。」
売上が悪かったらいい設備が買えないからね。
ゼシカ「別にいいんじゃない?」
島田「はあ、しょうがないわね。」
姫路「わ、わかりました!お店のためにも頑張ります!」
葉月「ねぇ、お兄ちゃん。葉月の分は?」
明久「え、葉月ちゃんも手伝ってくれるの?」
葉月「う、うん。だから葉月にもあの服ちょうだい!」
明久「うーん、そういっても服が足りないし……」
チクチクチクチク
明久「ん、あれムッツリーニ何してるの?」
康太「…………俺の嗅覚をなめるな。」
そう言って作っているのはおそらく葉月ちゃん用のチャイナ服。っていうかかっこいいはずのセリフが全然カッコよくないのは気のせい?
雄二「ついでにそれを着て三回戦に出てくれると助かる。」
島田「まあ、いいわ。どうせ何か言っても説得されて行かされるのがオチだろうし。行こっか瑞希。」
姫路「はい、美波ちゃん。」
美波と姫路さんが行ったあと弦太郎と一緒に女子組を連れて宣伝しに行ったらだいぶ効果が出たみたいでやっと人が来るようになったよ。その時ゼシカをナンパしてきたやつを軽く威圧してやったけどね♪
島田「ただいまー」
姫路「あ、お客さんいっぱい来てますね。」
どうやら勝った様子の美波たちが戻ってきた。
明久「二人共、戻ってそうそう悪いけどホールを手伝ってもらっていいかな?」
ミコノ「結構お客さん増えちゃって……」
ゼシカ「かなり大変なんだよねえ。」
康太「…………明久、済まないが茶葉を持ってきてほしい。」
明久「あ、もうなくなっちゃったの?わかった、急いで持ってくるよ。」
竹原「…………」ピピピッピピッ ガタッ
あれ、今のって竹原先生?腕輪のことをどうとか言ってたのにここで何してるんだろ?まあいいや。
明久「しまった、どれぐらい持っていくか聞いてなかった。」
ストックを置いてる空き教室にきたはいいけどどれぐらい持っていくか聞いてなかった。うーん、結構置いてあるからいっぱい持って行っておこうかな?と思ってたら……
ガラララ
男「おい、吉井ってお前か?」
急に三人の男が入ってきた。
明久「え、そうですけどここは部外者は……」
男「お前に恨みはねえがおとなしくしてもらうぞ!」
ブン!
明久「うわ!」
サッ
い、いきなり殴りかかってきた!
明久「どうしよう、さすがにこのスペースで三対一は……」
ガララ
雄二「おい、明久。ムッツリーニがあんこも持ってきてくれって……」
ブン!バキッ!
男「ぐはっ!」
いきなり入ってきた雄二のおかげで一人倒れた!
雄二「さて、誰だかしらんが人のダチを数人がかりでおそうとはいい度胸じゃねえか?」
弦太郎「おい、雄二どうした、って明久!お前ら一体何だ!」
明久「ゆ、雄二に弦太郎!」
ん?残りの二人が雄二のことを見て少ししたら急に震え始めたけど何だ?
男「こ、コイツまさか悪鬼羅刹か!やべえ逃げるぞ!」
雄二がぶっ飛ばした一人を抱えて逃げてったけどなんだったんだろう?
明久「ふう、助かったよ雄二、弦太郎。」
弦太郎「気にすんなって、前も言ったけどダチを助けるのは当たり前だろ?しかしなんだったんだあいつら。雄二、なんかわかるか?」
雄二「おそらく、立て直してきたFクラスを妨害しようとしたんだろ。」
明久「なんでわざわざそんなことを?」
弦太郎「でもよう、あの三年生の二人のこともあるからな。」
雄二「まあともかく、今は喫茶店に集中するぞ。」
そんなこんなで時間はたってあっというまに準決勝の時間になった。で、その相手というのが……
明久「美波に姫路さん!?」
弦太郎「結構やばいなこれ……」
確かにやばいね。美波は今では数学はAクラス並みの点数を持ってるみたいだからね。ほかのやつも少しずつだけど上がってるみたいだし。
島田「負けないわよ、アキ!」
姫路「手加減しないでくださいね!」
明久「むしろしてほしい感じがするのはこっちだよ……」
弦太郎「大丈夫だ、明久。数学以外が来れば……」
木内「古典の先生が体調を崩されたので一回戦でも使われましたが数学で試合をさせていただきます。」
明久「なんというタイミングだ!?」
やばい!結構楽勝に勝ってあんまり消耗してなかったとはいえこの二人に数学勝負!?かなり厳しくなっちゃったよ。
弦太郎「……なんか、わりい。」
明久「いいよ、これからはあんまり嫌なフラグを立てないでね?」
木内「では、お願いします!」
弦・明「サモン!」
『如月弦太郎 数学 197
吉井明久 数学 118』
島・姫「サモン!」
『島田美波 数学 235
姫路瑞希 数学 358』
うわあ、かなりやばいよう。こうなったら!
明久(弦太郎、僕が姫路さんを抑えるから一気に倒して!)
弦太郎(明久……わかった!ギリギリでなんとか逃げろよ!)
姫路「いきますよ、吉井くん!」
ブン!
明久「そうは行くかあ!」
ガシ!
明久「ウグッ」
刃物だからかな、フィードバックがいつもよりきつい気がする。
島田「アキィィ、これでも喰らいなさい!」
やばっ、美波がこっちに来た!
弦太郎「させるか!」
ドガドガドガドガドガドガ!
僕に攻撃しようとした美波の隙を狙って弦太郎が一気に畳み掛ける!そして……
『島田美波 DEAD』
島田「うそ!」
姫路「そんな、美波ちゃん!?」
弦太郎「姫路、よそ見してる場合か!」
パッ
その弦太郎の言葉を合図にして僕は姫路さんから離れた!
弦太郎「くらえぇぇぇ!」
ドガン!
『姫路瑞樹 数学 96』
よし、今ので一気に削れた!
明久「とどめぇ!」
ザシュ!
『姫路瑞樹 DEAD』
木内「勝者、如月吉井ペア!」
姫路「そ、そんな……」
島田「はあ、まったくほんとにやるわねあんたたち。
弦太郎「まあ、操作能力が俺たちの売りだからな。な、明久。」
明久「うん。」
そして僕らが戻ろうとすると……
木内「あ、すいません二人共。実は試合が終わったら竹原先生が教頭室に来てくださいと。」
明久「え、あ、はい。じゃあ、姫路さんに美波。先に戻ってて。」
島田「わかったわ。」
姫路「早く戻ってきてくださいね。」
弦太郎「じゃあ、行くか。」
明久「うん。」
そして、教頭室に着いたら……
雄二「なんだ、お前らも呼ばれたのか?」
明久「雄二?どうしてここに?」
雄二「俺も呼ばれたんだよ。ったく肝心の呼び主がいねえからな。」
弦太郎「結構待ってんのか?」
雄二「ああ、もう十分以上は待って……!?待てよ、まさか……」
明久「どうしたの、雄二?」
雄二「おい、お前らもどるぞ!うちのクラスになにか仕掛けているかもしれん!」
ダッ!
弦太郎「なんかわかんねえけど急いで戻ろうぜ!」
明久「うん!」
雄二は感が鋭いからね。本当に何か起こってるかもしれない!
教室に戻って見ると……
康太「…………すまない、隙を突かれてウェイトレスたちがつれていかれた。姫路たちもまだ戻ってこないから恐らく……」
弦太郎「なに!?ミコノたちが!」
雄二「くそ!嫌な予感が当たっちまったか!」
明久「どういうこと、雄二!」
雄二「おそらく妨害の一つだ。俺達を相手にしても無駄だとわかったんだろう。それにさっきの呼び出しで確証が出来た。」
確証?どういうことだろう?それにしてもゼシカたちをさらうなんて!
康太「…………客が一度途絶えたから今のうちにと女子だけにして備品を取りに行った俺のミス。」
悔しそうにするムッツリーニ。君のせいじゃないっていうのに……と、そこへ
優子「ねえ吉井くんたち!代表知らない!?」
愛子「休憩にいったっきり戻ってこないの!」
慌てている様子の優子さんたちがそのことを行った瞬間に雄二の表情が変わった。
雄二「……ムッツリーニ、場所はわかるか?」
康太「…………近くのカラオケボックス。」
明久「ねえ、雄二。そいつらゼシカもさらったんだよね?どれぐらいボコボコにしていい?」
弦太郎「よせ明久。やりすぎるとゼシカたちに余計な心配かけるぞ?」
雄二「そうだな。とりあえず、お姫様たちの救出がせんけつだ。行くぞお前ら!」
明・弦「おう!」
カラオケボックス……
チンピラ1「なあ、坂本はともかく吉井と如月ってやばいのか?」
チンピラ2「吉井は知らんが如月ってやつは坂本とやりあって互角だったらしい。」
チンピラ3「それよりもさ、この子達どうする?」
ゼシカ「あんたたち、ただじゃ済まさないわよ!」
ミコノ「どうしてこんなことを!」
チンピラ4「おとなしくしろよ、さもないと。」
葉月「お、お姉ちゃん……」
チンピラ5「この子が痛い目みるぜ?」
島田「あんたたち葉月を放しなさい!」
姫路「葉月ちゃんにひどいことしないでください!」
翔子「……卑怯なやつ。」
チンピラ6「はあ?ナマ言ってんじゃねえぞ!」
ゼシカ「翔子!」
ミコノ「翔子ちゃん!」
チンピラ1「おとなしくしてろ!」
ドガ!ガシャァァン!
ゼシ・ミコ・翔「きゃあ!」
ドガアアン!
チンピラ「な!?」
もう、がまんできるか!
明・弦・雄「とりあえず……ぶっ飛ばす!」
僕たち三人ともブチ切れた状態。てめえら、覚悟しろよ!
ゼシカ「とりあえず、これからはやりすぎないこと。わかった?」
明久「はい……」
ミコノ「ああいう時こそ冷静になってよ、弦太郎たちに何かあったらそれこそ私たちは嫌よ!」
弦太郎「返す言葉もない……」
翔子「……これからは気をつけて。」
雄二「悪かった。」
けっきょく僕たちはチンピラをぼこぼこにしたんだけど、ちょっとやりすぎちゃってこうしてお姫様たちに叱られているというわけ。
ガラララ
学園長「なんだい、あたしを呼び出しておいてこの状況は。」
雄二「あ、きたなババア。」
明久「え、どうしてここに?」
雄二「呼び出したんだよ俺が。今回の一連についてな。さあ、話してもらうぞ!」
さて、ちょっと半端ですがここで一旦切ります。
次回はいよいよ決勝戦!お楽しみに!