バカとテストと召喚獣~友情男と優しい少年の物語~ 作:へもそな
二十二問目
明久SIDE
雄二と霧島さんが付き合い始めてから一週間。二人の中は前にもまして良くなってる気がする。でもほんとによかったよ。中学の頃に霧島さんのことも聞いていたし雄二もなんだかんだ言いながら霧島さんのことが好きだったからね。ホッとしたって感じがするよ。
ゼシカ「そういえば明久、明日から強化合宿だよね!」
今日の登校は僕とゼシカの二人きり。弦太郎とミコノさんはなんか先に行ってくるって。もしかしたら気を使ってくれたのかもしれないけどね。
明久「うん、勉強が目的とは言え楽しみだよねぇ。やっぱりみんなと泊まれるっていうのはテンション上がるよね。」
ゼシカ「ねぇねぇ、ゴッ〇イー〇ー持ってかない?マータの肩のやつが出なくてさあ。手伝って欲しいんだけど。」
明久「ああ、僕も何十回、いや、二百とか言ったきがするなあ。わかったよ。でも鉄人に見つからないようにしないとね。」
ゼシカ「当たり前でしょ!見つかったら何言われるか……」
そんなことを言ってるうちにあっという間に学校……弦太郎、ミコノさん、なんかごめん。
さて……ん?
ごそごそ
これって……手紙?
なんと下駄箱の中に手紙が入っていた!
ゼシカ「あれ、明久それってもしかして……」
明久「しぃ、ゼシカ。あんまり言っちゃだめ!でも誰からだろう?」
手紙の中身を取り出してみるとまず飛び込んできたのはこの文字。
『あなたの秘密を握っています。』
明・ゼシ「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
弦太郎「脅迫状!?」
ミコノ「いったい誰がそんなこと!」
雄二「全く、清涼祭に暴走召喚獣、ちょくちょく俺たちの周りではトラブルが発生するな。」
康太「…………おれの情報収集の出番。」
秀吉「ああ、そうじゃのう。」
あれから教室に来たあと相談してみるとこんなに真剣になって考えてくえるなんて……
明久「近くにいる女子とこれ以上親密になったら写真をばらまくって書いてあったんだけど状況はさまざまだけど女子とふたりっきりっていう写真ばっかりだからね。このクラスの連中に知られたら……みんな、真剣に考えてくれてありがとう!」
雄二「お前には借りがあるしな。」
弦太郎「ダチが脅迫されてるっていうのに見捨てられるわけねえだろ!」
ミコノ「力になるよ!」
康太「…………俺も。」
秀吉「無論わしもじゃ!」
ゼシカ「あたしだっているからね!」
明久「みんな……本当にありがとう!」
この時僕は気づいていなかった。
島田(アキってば、最近ウチとあんまり話してくれない。)
姫路(吉井くん、やっぱり鈴城さんのことが……)
二人のこの感情がきっかけで僕たちと二人の絆にヒビが入ることになるなんて。
明久「うわあ、いい眺めだなぁ!」
僕たちはいま合宿所がある卯月高原っていうところに行くために電車に乗っている。え?合宿とかなら普通バスが出るだろって?それはねえ……
弦太郎「にしても現地集合っていうのはビビったな。」
雄二「いくらFクラスだからってあんまりすぎるだろ?」
ゼシカ「全くよねえ。これで交通費でなかったらババアぶん殴ってるところよ。」
秀吉「いくらなんでもそれはないじゃろう。」
明久「まあ腕輪や暴走の件もあるからどっちにしろ大丈夫だったけどね。」
それにしてもあとどれぐらいだろ?
ミコノ「え~と…………このままあと二時間だね。」
翔子「……かなり遠い。」
雄二「まあ五時間だからな。そして翔子。なんでお前がここにいる!?」
すごい自然にいたな。
翔子「……雄二と一緒に電車に乗りたかった。」
ゼシカ「まあいいじゃん、雄二。せっかく正式に付き合うようになったんだし、それぐらいさあ。」
雄二「……はあ。まあ、そうだな。」
翔子「……雄二。」
ぎゅう
ゼシカ「おお、早速今日のご飯のおかずのネタが……」
雄二「すまん、翔子。ちょっと離れてくれ。恥ずかしいから。そして鈴城妹、そんなこと言うならそろそろお前もあ……」
ゼシカ「あああ!明久!ゲームしようゲーム!」
明久「え!あ、ああマータね。ちょっと待ってね。」
しまった、さっき雄二が何を言っていたのかほとんど聞いてなかった。
翔子「……ゼシカ、それ何?」
ゼシカ「え、ゴッ〇イー〇ー知らない?うーん、やっぱりモ〇ハ〇の方が有名だしね。翔子もやってみない?面白いから。」
翔子「……雄二がやってるなら。」
雄二「結構面白いぞ?まあ俺は明久に勧められて始めたが。」
明久「今度みんなでする?」
弦太郎「おれはやってないんだよな。そういうの苦手だし見てるほうが楽しいし!」
ミコノ「私もかな?」
秀吉「わしもまたやるかのう。武器の引継ぎができると聞いたし。」
明久「あれ?そういえばムッツリーニは?」
ムッツリーニも結構やるから入ってくるはずなんだけど……
秀吉「ああ、昨日の脅迫状のことについて調べとったみたいでのう。今は疲れて眠っておるようじゃ。」
明久「そうなんだ、ありがとうムッツリーニ。」
ほんと幸せ者だよね、僕って。
明久「はあ、やっと着いたね。」
弦太郎「てかもう夜だな。」
あれから電車に乗ってて着いた時にはもう夕方。しかも駅からそこそこ距離があったから自分たちの部屋に来た時にはもう真っ暗だった
雄二「しかしムッツリーニのやつ大丈夫か?電車から降りてそうそう吐いていたが。」
ムッツリーニ、乗り物酔いしやすいタイプだったんだね。
秀吉「まあ、大丈夫じゃろうて。お主らと同じく頑丈な方じゃしのう。」
シャ…
康太「…………ただいま。」
明久「ムッツリーニ、大丈夫?」
康太「…………ああ、それに昨日調べた結果少しだが収穫もあったからな。」
明久「え、本当!どんな情報?」
康太「…………昨日校内にあみを張った。その盗聴の結果犯人は女子。さらに以前から盗撮などをしていて親に叱られお尻にやけどの跡があるらしい。」
明久「なるほど、つまりやけどの跡を見つけられれば!」
雄二「そいつが犯人か。しかしどうやって見つけるかだな」
康太「…………ABCが入浴が一緒、DEFが入浴が一緒。その時女子組に確認してもらうというのは?」
明久「なるほど、いい考えだね!」
これなら犯人もすぐに見つかる……
ドタドタドタドタ
バタン!
島田「全員手を頭の後ろに組んで伏せなさい!」
明久「うわ、なになに!」
雄二「何だお前ら!」
弦太郎「なんで女子ばっかりいるんだ!」
康太「…………何事?」
島田「木下はこっち来なさい!」
秀吉「なんなんじゃいったい!」
どういう状況これ?
雄二「ったく、仰々しくぞろぞろと。一体俺たちになんのようだ?」
モブ女子「なによ、しらばっくれて。」
モブ女子「Fクラスってだけじゃなくてとうとう犯罪者予備軍になったくせに。」
え、どういうこと?
中林「わけわかんないって顔してるわね、自分たちがしたことのくせにしらを切るつもり?」
雄二「お前は確か、Eクラス代表の中林?」
中林「お初にお目にかかるわね、坂本君。それでね女子ぶろにこんなものがあったのよ。」
そう言って中林さんが出したのは……カメラと盗聴器?
中林「どうせ盗撮しようとしてたんでしょ!正直に言ったら先生に通告するだけで勘弁してあげる。」
弦太郎「ふざけんな!俺たちはそんな卑怯なことしねえ!」
明久「そうだよ!」
康太「…………おれも撮るのは許可をもらったものだけ。」
中林「そう、あくまでしらを切るのね。」
雄二「当たり前だ。いわれもない罪を認めろとお前は言ってるんだ。」
中林「そう、でもそんな言い分通じないわ。みんなやってしまいましょう!」
女子全体「おおおおおお!」
姫路「吉井くんどうしてこんなことしたんですか!」
明久「ちがうよ、信じて姫路さん!」
島田「問答無用よ、アキ!瑞希、そっちお願い!」
姫路「はい!」
そう言ってふたりは僕の腕を締め上げた!
明久「い、痛いよ二人共!お、折れちゃうよ!」
島田「覗きをしようとしてそれを認めないのよ!」
姫路「そんな悪いことする吉井くんにはお仕置きが必要です!」
明久「なんで……なんで信じてくれないの!僕たち、友達じゃなかったの!?」
雄二「明久ぁぁぁ!」
弦太郎「やめろ!」
島田「さあ、とっとと認めなさい!」
姫路「正直に言ってください!」
明久「どうして……信じてくれないの!……!?うわぁぁぁぁぁ!」
どんどん腕を締める力が強くなってくる!このままじゃ本当に!?
弦太郎「……やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
その弦太郎の言葉に雄二たちに折檻しようとしていた女子たちも止まった。
弦太郎「おまえら、この前明久に助けてもらったのに、なんで信じねえんだ!明久は……明久はダチじゃねえのか!なんでそんなひどいことができるんだ!」
島田「だ、だって覗きを認め……」
弦太郎「だから違うって言ってんだろ!」
姫路「カメラまであったんですよ!」
弦太郎「それが俺たちが仕掛けたっていう証拠でもあるのか!」
中林「しょ、証拠って。あんたたちの存在自体が証拠じゃない!Fクラスのくせに!」
中林さん、そんなことを言う君はほんとにクラス代表にふさわしいの?
弦太郎「…………島田、姫路。俺はお前らのことをダチだと思ってた。でもお前らは明久たちを信用しないだけじゃなく明久にひでえことをした。…………お前らなんか、もう…………もう!」
弦太郎「お前らなんか、ダチじゃねえ!!!!!」
さあ、弦太郎からのこの発言。この溝は埋まるのか?
では、次回をお楽しみに!