バカとテストと召喚獣~友情男と優しい少年の物語~ 作:へもそな
二十七問目
明久SIDE
あの強化合宿から約一週間が立った。帰ってきた次の日に覗きを行った男子、そして清水さんは一週間の停学という処分がだされた。それで先週は男子がほとんどいないということでずっと自習だった。…………でも、うちのクラスはさらに二人の姿がなかったのだ。そう、美波と姫路さんだ。二人共家の方から一週間休ませて欲しいという連絡が来ていたらしい。先生たちもどうせ自習しかできない状況だし無理にこさせることもないだろうということだったみたいだ。やっぱりこの前の合宿の件をまだ引きずっているのかもしれない。一度は鉄人も家の方に行こうとしたみたいだけど僕たちが少しそっとしておいて欲しいと頼んだら引き受けてくれた。その時は前言った発言は多分気の迷いか何かで一度落ち着いて話せば、また謝られるかもしれないけど普通の関係に戻れると思っていた。だけど……
島田「……」
姫路「……」
この調子だ。ずっと元気がなさそうにうつむいている。
弦太郎「はあ、すまねえ明久。俺のせいだ。俺があんなひでえことを言わなければ。」
明久「弦太郎、たしかにあの時は少し言いすぎたかもしれないけど君だけが悪いってわけじゃないよ。僕もあのあとちゃんとふたりと話すべきだったんだ。」
ゼシカ「あんとき突き飛ばしたあたしが言えることじゃないかもしれないけど、あそこまで反省してるんだし何も自分からかかわらないっていうのは……」
ミコノ「それほど二人が自分に嫌悪感を持っちゃったんだよ。なんとかできないかな。あんな状態のふたりを放っておけないよ。」
本当になんとかできないだろうか?
雄二「いや、まず無理だな。」
秀吉「雄二、おぬしなあ!」
康太「…………空気をよめ。」
………………雄二も何か考えがあって言ってるのかな。
明久「何がダメなの、無理とか言われてはいそうですかって納得できる程僕たち馬鹿じゃないよ。」
弦太郎「ああ、あの二人をほっておけってことでもないんだろ。お前のことだから。」
雄二「ああ。いくらお前たちがもう気にするなって言ってもこれ以上は明久に手を出したあいつら自身がどうにかするしかないんだ。あいつらが自分を許せるかどうかが問題なんだ。」
弦太郎「…………そうか、今は俺たちじゃどうしようもないか。」
明久「今の僕たちには待つことしかできないっていうことか。やるせないね。」
ゼシカ「信じるしかないでしょ、あの二人が自分を許すのを。」
ミコノ「今は気長にまとうよ。」
秀吉「そうじゃのう。」
康太「…………元に戻ることを祈るのみ。」
雄二「……………………」
明久「どうかしたの雄二?」
雄二「いや、なんというかな…………」
弦太郎「珍しくハギレが悪いな。どうしたってんだよ?」
ガラララ!
清水「豚野郎どもはいますか!」
島田「な、美春!」
ゼシカ「ええ!なんでここに!」
明久「あ、今日で停学が終わっているんだから清水さんもいて当然か。って何でここに来てるの!」
雄二「おいおい、嘘だろ。なんか嫌な予感がしてたから口に出さずにいたっていうのに。」
秀吉「まさかとは思うのじゃが……」
ミコノ「もしかして……」
清水「私たちDクラスはFクラスに対して試験召喚戦争を申込みます!」
Fクラス全員「ええええええええええええええええええ!」
どういうこと!?上位クラスが下位クラスに宣戦布告って!
明久「ね、ねえ清水さん。どういうこと?上位クラスのDクラスが下位クラスの僕たちFクラスに試召戦争をしかけるなんてメリットがあるとは思えないけど。それに僕たちは今戦争ができないし……」
雄二「明久、Aクラス戦の時の戦後対談の内容のことを言っているんだろうが、少し勘違いしてるぞ、お前は。」
明久「え、どういうこと?」
ゼシカ「あんとき雄二はさあ、あくまで宣戦布告はしないって言ってたの。自分たちから仕掛けることはできないけどほかのクラスから宣戦布告されたときは普通に戦争できるの。まあ上位クラスだろうが下位クラスだろうが申し込まれた戦争は断ることはできないっていうルールがあるんだけどね。」
弦太郎「だけどなあ、おまえらにメリットなんて無いだろ?」
清水「ありますわ!結局お姉様とそこの姫路さんを傷つけたアナタ達への天罰ですわ!」
島田「ちょっと、美春!あれは悪かったのはうちらの方で……」
清水「それに私以外のほとんどの女子も覗きをしようとしたFクラス男子を折檻したいとのことですわ!」
雄二「おまえら…………」
Fモブ全員「…………」プイ
まあ清水さんの独断で出来るはずないし……あれ?
明久「代表の平賀くんはどういってるの?戦争のことについて。」
清水「彼は同じクラスの男子を代表だというのに覗きへの参加自体を止められなかったっていうことで少しですが発言力をなくしています。今回の戦争だけは私たちの好き勝手にさせてくれればもう何も言わないという条件付きで戦争させていただくことになりました。」
平賀くん、なんかごめんね。
???「まあ私の場合はあなたたちに興味があるのよね、仮面ライダーさんたち?」
ん?誰だろうこの子?小学生みたいだけど
明久「君、いったい誰?ここは高校だよ?」
???「あら、随分失礼なこと言うのね。これでも飛び級してきてるのよ。」
雄二「飛び級?で、何なんだお前は。」
カーチャ「私の名前はエカテリーナ・クラエ。みんなにはカーチャって呼んでもらってるわ。これでも生徒執行神罰会、メテオラの一員よ。」
…………え~っと、なんて?
雄二「前その顧問にあったがなんだそのメテオラとやらは。」
カーチャ「あら、知らないの?私たちメテオラはね、成績に関係なく優秀な人物を集めたまあわかりやすく言えば委員会のようなものかしら。まあ一番の特徴は戦争においては教師とほぼ同等の権限を持ってるってことかしらね。フィールドを貼るとかそんなぐらいだけどね。あとは点数が高ければそれより下のクラスに入ることもできるとか。」
明久「ええ!?」
何そのむちゃくちゃ!
カーチャ「で、さっき坂本君が言っていたその顧問の先生、クロフォード先生にあなたたちの召喚獣が仮面ライダーに変身するって聞いてね。それであなたたちと戦いたいと思ったわけ。」
弦太郎「俺たちと戦ってどうするんだ?」
カーチャ「特に理由はないわ。単純にあなたたちと戦いたいだけ。」
清水「それでは、明日の朝からとさせていただきますわ!せいぜい首を洗って待ってなさい!」
そういって清水さんとカーチャさんは帰っていった。
カーチャ「……力を持つのはあなたたちだけじゃないのよ。」
最後カーチャさんが何か言ってたけどよく聞こえなかった。
雄二「くそ、面倒なことになったな。」
弦太郎「でもよう、前も戦って勝ったじゃねえか?」
康太「…………あのエカテリーナというやつ、なかなか情報がつかめていない。前回のDクラス戦にも参加していなかった。」
雄二「ち、不確定要素が一つあるだけでも作戦が立てにくいな。どうするか……」
島田「ごめんね、みんな。うちのせいで。」
姫路「いえ、美波ちゃん。私のせいでもありますからそんなに気にしないでください。」
明久「そんな、二人のせいじゃないよ!」
雄二「あくまでDクラス女子のほとんどの狙いは須川たちのぞき組だろうからな。」
弦太郎「二人共、気にすんなよ。」
島・姫「…………」
どうしよう、余計二人の元気がなくなっちゃったよ。
Dクラス戦、どうなるんだろう?
さて、きましたエカテリーナことカーチャ!
姫島たちとの溝を明久たちは埋めることができるのか!お楽しみに!