バカとテストと召喚獣~友情男と優しい少年の物語~ 作:へもそな
では、どうぞ!
明久side
10分ほどたちムッツリーニたちが先ほどの地点の近くに来たところで……
雄二「全員目を塞げ!特に女子!さっきのやつをもういっかい見たら確実にヤバイ!」
ゼシカ「結構得意な方のあたしでさえ今戻してきたわよ……ていうかほとんどの女子気絶してるし。」
明久「ゼシカ、あんまり下品なこと言わないで。」
しかしそれにしてもさっきので流星くんたちがリタイアしちゃったのは結構痛いな。なんとしてもムッツリーニたちにはここのチェックポイントを突破してもらわなきゃ!
愛子『ムッツリーニ君、あそこだよね?』
康太『…………ああ。あの坊主に真の恐怖を教えてやるぞ、工藤愛子。』
愛子『オッケー!』
パ!
あ、ライトがついた!
ドン!
ん?ムッツリーニがなにかおいたな。あれって……鏡?
夏川『ぐほぁ!!!』
あ!坊主の先輩が戻した!
弦太郎「ありゃあ、いくらほんにんでも無理だよな……」
明久「あんなものみて平気なあの二人にびっくりだよ僕は……」
夏川『くそ、なんてもの見せやがる!』
こっちのセリフだ。
パシャ!
夏川『うわ、なんだ!?』
愛子『はぁーい先輩。笑顔でお願いしますよ!』
康太『…………この写真をインターネットのあらゆるサイトにアップロードする。嫌ならここからさっさと立ち去れ。』
夏川『くそ、覚えてやがれ!あとは頼むぞお前ら!』
三年モブ1『ああ!サモン!』
三年モブ2『サモン!』
『三年モブ×2 保健体育 321 305』
明久「あの二人もやっぱり……」
雄二「ああ、あれだけの点数だ。確実にAクラスだな。だが……」
康太『…………甘いな、その程度で……』
愛子『……僕たちに勝てると思ったんですか?』
康・愛『サモン!』
シュバ!
『三年モブ×2 DEAD』
は、早い!点数が表示されるまもなく!
雄二「……おいおい、あんな点数どうやって勝てって言うんだ?」
『土屋康太 保健体育 695
工藤愛子 保険体育 574』
あの二人どこまで行くき!?
弦太郎「すげえな。そういや工藤のあれってのっぺらぼうか?」
秀吉「そういえば前にのっぺらぼうの尻目という話をきいたのう。なんでもであった人間の前でぜんらになるとか……」
明久「うん、もう大丈夫。工藤さんにピッタリなやつだっていうのはわかったよ。」
見事チェックポイントを通過したふたりは叫ぶこともなくあっと言う間につぎのチェックポイントについた。
弦太郎「ほんとすごいなあいつら……」
明久「たぶん、今回のペアの中で一番のコンビじゃない?」
雄二「だが、向こうもそろそろ何か手を売ってくるはずだ。ひとつのペアにふたつも通過されたらたまったもんじゃないだろうしな。……とか言ってたら来たようだな。」
モニターに目をやると……そこには着物をきた雰囲気としては霧島さんに似た女の人がいた。
小暮『あら、はじめまして。私三年Aクラスの小暮葵と申します。よろしくお願いします。」
う!この先輩!
ゼシカ「かなりの美人じゃん!」
明久「それもそうだけど……この先輩、確実にムッツリーニをつぶしに来てるよ。だって、明らかに着物をはだけさせてるもん!」
やばい、ムッツリーニの弱点を把握している!
翔子「……雄二、私結婚式には……」
雄二「気が早いって言ってんだろ……」
翔子「……着物かメイド服を着たい。」
雄二「やめろ!お前の両親がいろんな意味で涙を流すことになる!」
愛子『先輩はチェックポイントで戦う先輩なんですか?』
小暮『いえ、私はとても勇気のある二年生がいると聞いて興味があってきただけです。それとこれはいわゆるユニフォームで私茶道部に所属しているんです。それと…』
康太『…………そ……それと?』
やばい、今の段階で鼻血は我慢してるけどかなり危険な状態だ!
バッ!
そう思っていたらなんと先輩が着物を脱ぎ捨てた!
小暮『実は私、新体操部にも所属しておりますの!』
そこに現れたのはレオタードをきた先輩だった!
ブシャァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!
そして宙を描く鮮血のアーチ……
明・雄・弦太郎「ムッツリーニィィィィィィ!!!!!!」
優子「じゃあ、行ってくるわね。」
秀吉「ムッツリーニよ、敵はわしらがとってくるぞ!」
康太「…………た、頼む……」
明久「はあ、それにしても……」
ゼシカ「またごっそりといなくなったわね……」
あのあと残っていた男子のほとんどがムッツリーニを助けに行くとか言いながら「しんたいそぉぉぉぉ!!!」って叫びながら突入して言って失格になっちゃったんだよね。もうほとんど人数は残ってないよ。
それから数分後。
小暮『あら、女の子同士のペアですか?つまらないですね、ではどうぞ通ってください。あ、それとチェックポイントにいた方々ですが先ほど大勢失格者がでたようだから自分たちはもう必要ないだろうと帰ってしまいましたのでこれで通過とさせていただきますね。』
雄二「ち、常夏コンビが指示を出したんだな。舐めた真似してくれやがって。」
明久「でもさ、これで秀吉たちは無傷でここを通過できるんだよ?自分たちが舐めきった行動をしたせいで負けったってことを思い知らせてやろうよ!」
優子『行くわよ、秀吉。』
秀吉『すんなりとおれたのに妙になにか引っかるのじゃ。』
すると……
常村『待ってたぜ、木下秀吉。』
あれって常夏のモヒカンの方!一体何をするつもりなんだ!
常村『お前に話がある。大丈夫だ、手間は取らせねえ。』
優子『はあ、秀吉。早く済ませてもらいなさい。』
秀吉『わかったのじゃ。それで一体なんなのじゃ?』
常村『ああ……木下秀吉。俺は……』
そのあとの言葉はこれ以上ないというぐらいはっきりした声で叫ばれた。
常村『お前が好きだ!!!!!!』
僕たちは初めて秀吉の悲鳴を聞いた。
秀吉「すまぬみんな……あんな情けない叫び声を出してしまって……」
優子「気にすることないわよ、秀吉。」
明久「そうだよ、誰だって同性のあんなムサイやろうに告白されたら叫んじゃうよ。」
流星「やっと調子が戻って帰ってきたらいきなりポエムを読むところから始まったのはきつかった……」
さっきの坊主先輩の汚物映像のときに実は結構な人数が体調崩して保健室か自分たちの教室で休んでいたんだよね。さっきのでかなりダウンした上にポエムでかなり落ちちゃって姫路さんや美波もリタイア、なんともう残ってるペアは僕とゼシカ、雄二と霧島さんのペアだけになってしまったのだ。
雄二「特に『お前は俺の太陽』のところがやばかったな。」
ゼシカ「あれで残ってたほとんどのメンバーが一気にリタイアしたのよねぇ……」
僕も一瞬意識を失ったよ。
弦太郎「ミコノも復活したと思ったらいきなりそれだからな……」
明久「どうりで倒れてるミコノさんの顔色がさっきよりひどいわけだよ……」
秀吉「…………」
さっきのことを思い出したのか秀吉の顔が青ざめてる。モニター越しの僕たちでさえこの状況なのに秀吉は計り知れない恐怖だっただろうに……
雄二「さて、いらんトラウマを大量に植え付けてくれやがったあのバカ野郎どもを叩き潰しに行くぞ!」
明・ゼシ「おおおおお!!!」
翔子「……おー。」
残り2ペアということで僕とゼシカが最初に突入して少ししたら雄二たちもすぐに突入することになった。
ゼシカ「それにしても……なんだか様子がおかしくない?」
明久「え、どうして?」
ゼシカ「なんだか同じところをぐるぐる回ってるような気がするのよね……」
たしかに作りが似てるだけなのかもしれないけど同じところを何度も言ったり来たりしているような気がする。また三年側の妨害なんだろうか?
ゼシカ「……ねえ、明久。」
明久「ん、どうかした?」
なんだか元気がなさそうな……
明久「もしかしてさっきの常夏コンビの妨害のせいで体調崩した?それなら一旦戻ろう、それならリタイアにはならないし……」
ゼシカ「そうじゃなくて!」
声を大きくせず強い口調で言われて僕は思わず黙ってしまった。
ゼシカ「明久はさ、あたしといて嫌になったりすることってある?」
明久「え、どうして?」
ゼシカ「普段は勝気でがさつなくせにこういう時には情けなくてさ、嫌にならないのかってこと。」
明久「……この前言おうとしていたことと何か関係あるの?」
ゼシカ「…………まあ、ないとは言えないかな。」
それで最近様子がおかしかったのか……………………覚悟、決めるかな。
明久「ゼシカ、僕はね……」
バン!
明・ゼシ「!!!???」
な、なに!?急に真っ暗になった!
ゼシカ「ちょ、どういうこと?」
明久「仕掛けてきたみたいだね。ゼシカ、あんまり僕から離れないようにしてそのままとどまっておいて。」
ゼシカ「わかった……」
ったく、なんてタイミングの悪い。
ガタガタ、ゴソゴソ
近くでゴソゴソと何か物音がするなあ。またなにか脅かしてくる気か?そう思っていると暗闇に慣れてきたのか少し前が見えるようになってきた。すると目の前にあったのは……
明久「壁?どういうことこれ!?さっきまでこんなの……まさか!」
迷路を作り変えられた!?あの二人のことだ、こんな妨害してもおかしくない。くそ、なんとか迂回してゼシカと合流しなきゃ!暗闇の中歩き回っていると人影が見えた。でも、暗闇でもなんとなくわかるそのシルエットは……
バン!
明かりがつくとそこには……
明久「雄二!」
雄二「明久か、やっぱりしかけてきやがったか。」
明久「これって一体……それに霧島さんは?」
雄二「あいつらはおそらくペアを入れ替えようとしたんだろう。今翔子は多分鈴城妹と一緒にいるはずだ。正直言って得意教科ならともかく総合的な成績で行くと俺たちの方が低いしあいつらは清涼祭で戦ったお前やAクラスの喫茶店でぶっ飛ばした俺に特に恨みがあるみたいだからな。俺たち二人と戦いたかったってところだろうな。だいぶ進んできたし、おそらくチェックポイント直前で入れ替えて戻れないようにしようとしたんだろう。」
明久「そういうことか、でもその推測が当たってるならあの二人を同時に相手にするリスクを負うんじゃない?」
雄二「おそらくそこには気づかなかったんだろう。じゃなきゃ普通に戦うはずだからな。」
そんなことを話していたら……
常村「げ、お前たちが来たのかよ!」
夏川「しまった、あいつらにきを取られすぎてた!」
常夏コンビの声が少し離れたところから聞こえてきた。
雄二「ほらな。」
明久「しかもあの二人がついたみたいだね。」
ゼシカ「やっぱあんたたちがいたわね……」
常村「ったく、あのクズどもを前にこいつらとやりあうのかよ。」
夏川「それにしてもよくあんなクズと付き合ってるよなお前ら!観察処分者とあの悪鬼羅刹相手によ。おまけにあいつら、ひとの推薦を取り消しやがって……」
翔子「……クズじゃない。」
常夏「あ?」
翔子「……雄二も吉井もクズなんかじゃない。」
常村「あ!?何生意気言ってんだてめえ!クズだろうがあんなやつら!」
ゼシカ「あんたらの方がクズよ!!!!!!」
常夏「!!??」
ゼシカ「清涼祭の時は散々やってくれた上に決勝戦での卑怯な行動。おまけにあんたたちはこの学校潰そうとしてたのよ!!億万歩譲って明久たちがクズならあんたたちはゴミ以下よ!!!!!!」
夏川「!!てめぇ……」
常村「よせ、夏川。今の大声でこいつらは失格だ。下手に体力消耗したらあいつらをつぶせなくなるぞ。」
夏川「そうだな、とっとて出て行け!負け犬!」
翔子「……言われなくてもあなたたちの近くにはもういたくない。いこう、ゼシカ。」
ゼシカ「…………」コクン
明久「二人共、僕たちのせいで……」
雄二「……まったく、俺たちのことなんか気にせず戦ってりゃよかったものを……行くぞ、明久。」
明久「……うん、雄二。」
あいつらをぶっ潰しに!!!
さて、次回はいよいよ決戦!そして今章ラスト!お楽しみに!