ソードアート・オンライン Endless Spiral 作:お隣の池の中のプラナリさん
クラインの弾けてみろよ!という
言葉に対処できなかったルア。
クラインのいう弾けるとはいったいどんな
意味が込められているのだろうか?
ルアはすっとんきょうな声を上げたあと、
それに気づいて顔を赤くして伏せた。
「~~!!」カアァッ
「なんだ感情あるじゃねぇか~!」
クラインはルアの肩をベシベシと叩く。
「痛いっ!痛っ!ちょっ!」
「はははっ!可愛いじゃねえか~!」
そしてクラインはエギルに止められ、
ルアに睨まれたため、叩くのをやめた。
▼▼▼
「もう少し女らしくすれば可愛いのに~」
「は?うっせぇ..............」
クラインにとても手厳しいやら..............
エギルは苦笑いする他なかった。
そして、店の入り口の扉が開いた。
「エギルさーん!こんにちは~!」
「おう!シリカじゃねぇか!」
「シリカちゃんじゃ~!」
「おい」ゴッ!
やって来たのはSAO,ALOからそう外見の
変わらない小柄な少女、シリカだった。
クラインのロリコンが発動しかけたので
ルアが制止に殴る。
「あっ..................」
「おっ..................」
シリカとルアの目があって気まずくなる。
この半年間ろくにあっていないのだ。
しかもALOですら。
気まずくなるのも無理はないだろう。
「お元気そうで何よりです!」
「....................うん。元気そうだな。」
どうしてもルアは強く出れない。
気まず過ぎるのだ。
「とりあえずこの面子でALOやるかっ!」
クラインが突如そういった。
周り一同は凍りついた。
「クライン............」
「..............え?」
「フィアさんはどうするんですか?」
クラインは半ば予想通りとみて話を続ける。
「またやればいいだろ?ALOをまた。」
「おおっ!フィアさん!やりましょうよ!」
「うぇ~..........」
「......................」
エギルにも催促され、ルアはログイン
することにした。
「「「「リンクスタート!」」」」
その場の四人はそう叫んでログインした。
≧≦
ルアはまたALOの世界で形をつくる。
再びステラヨンドの街で。
そして赤紫の軽装にその片手剣を鞘に。
更には長いマフラーを首に巻いて、
グール特有の傷を隠す。
左目の傷は特にそのままであるが。
「フィアさーん...........じゃない!?」
「シリカ............面白いね。」
シリカの驚きようにクスッと笑うルア。
シリカは顔を真っ赤に染める。
「黒じゃないんだな~!」
「なんで皆そう言うのかな?」
クラインにそう言われて少しまいった
表情のルア。
エギルはそれをみてまたもや苦笑い。
シリカはルアの横にひょこっとついている。
その頭上には水色の小さなドラゴン、
ピナが鎮座していた。
「きゅうっ!」
「久しぶりだな~ピナを見るのも。」
ピナには解るのか、ルアの撫でを拒否する
様子はない。まるでもう解っているかの
ように。
「レイドはどうしたんですか?」
「今の所有権は友達にあるんだよ..........」
レイド........通称ナイトジャッカルは
ルアがALOから去る直前にシダトンへ
譲渡したものだ。
リアルでは一番信頼でき、情報もきちんと
把握できるからだとか。
「もふもふしたかったです~..........」
「きゅう................」
ルアはそう項垂れるシリカをみて
またクスッと笑った。
「よーし!とりあえずRボスいこうぜ!」
「えっ..........キリトなしでか!?」
「勝てるかわからないですよ!?」
「......................」
風林火山と何でも屋とビーストティマー......
この面子で果たして勝てるのだろうかと
苦笑いしたルア。
しかも自分には使い魔はいないし
持ってるのは身体能力と反射神経だけ。
後は突飛ない魔法スキル。
これが果たしてボスに通用するのか........
≧≦
結局ルアは3人に半ば強引につれてかれた。
そしてやって来たのは墓地が点々と並ぶ
森の奥地に位置する洞窟。
そこに目的のボスが涌くと通知された。
「結構なプレイヤー数だな..............」
「キリトとアスナはいないのか........」
「ボス戦久々です!劉備逃しちゃった......」
「腕がなるぜ~!!」
「きゅう!」
その周りには既に何人かのプレイヤーが
揃っており、その後方にドラムやギター等の
楽器を持った<プーカ>と呼ばれる種族の
軍団や、料理をもてなしている
<ティンクルム>の集団がバフを提供
しにやって来ていた。
「プーカって..........バンドなの?」
「吹奏楽団オンリーではないですよ♪」
「悔いねぇようにこれつまんできな!」
苦々しくルアがそう言うと、吹奏楽団
だけがプーカじゃないと指摘を受け、
そして何故かティンクルムの方から
肉まんを受け取った。
「料理......................?」
「食べたらどうですか?」
シリカに催促され、それを食べる。
普通の肉まんだった。でも美味しい。
そしてステータスには、攻撃力増加の
バフがつけられていた。
レイドボスって言い方はたぶんしない。
使い魔と同じ名前だと気づいてしまったから。
次回は戦闘回ですね。
次回も読んでくださいね!ではでは!