ソードアート・オンライン Endless Spiral   作:お隣の池の中のプラナリさん

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どうやらこうでもしないと
2つ名は成り立たないようです。
このフブキ(パラガス)をお許しください!
ボルガ博士!!


新たなる道へ
<漆黒の死神>


 

そしてあれから2時間、ルアはようやく

体を起こし、ベッドに腰掛ける。

時に痛みから体を震えさせて怯むが、

なんとか言葉を紡ごうと無理をする。

 

「............迷惑をかけたな。また..........」

「意識が戻って良かったです!」

「どうにかなったな..................」

 

そしてシダトンの背中からひょこりと

一匹の狼型モンスターが姿を現す。

その狼はルアを見るや否やぴょんと

ルアに抱きつく。そして甘える。

 

「レイド~!久しぶりだな~!!」

「グルルッ!」

 

レイドは艶やかな漆黒の毛並みをもつ狼。

そして尻尾が二方に避け、その瞳はルアと

同じく深紅である。

そして現在の大きさは子犬ほど。

とてもルアになついている。

 

「データを変えたってのに..........」

「アルゴリズムを超えた動きだな........」

「絆ですね!!」「きゅうっ!」

 

シダトンはなにかを決意し、表情を固くする。

 

「響歌........レイドを受け取ってくれ。」

「ふふ..........勿論。ありがとうね。」

「ガルル♪」

 

 

ピンポーン♪

 

チャイムが鳴った。

シダトンはルアにことわって扉を開ける。

 

そこにいたのは、二人の少女だった。

一人は金髪であり、澄んだ青い瞳の

少女。鞘に納めているのはフライパン。

 

もう一人は茶髪に黄色い瞳をもつ少女。

金髪の少女よりは背が高く、背には

エレキギターを持っている。

 

「ルアさん!大丈夫ですか!?」

「スイハ......か。大丈夫........ではないな。」

 

スイハは野菜がふんだんに入った

野菜スープを置く。

 

「これで体力を回復させてくださいね!」

「................悪い。ありがとう。」

 

ルアはそのスープを口にゆっくりと運ぶ。

そのスープによって芯まで温まる。

そこまでの再現度を誇るALOは凄いと

ルアは思うのであった。

 

「美味しい。温まるよ。」

「体、休めてくださいね。」

 

ルアは頷き、スープを飲み終えた。

 

≧≦

 

ルアは真っ暗な部屋のなか、レイドと

布団にくるまる。

 

「またよろしくな。レイド。」

「ガルル............zzz.......」

 

ルアはレイドの体を撫で、寝かせてあげる

のであった。

そして真っ暗な月夜を見る。

 

「レイドと会ったのもこんな日だったな......」

 

ルアはSAO世界での出来事を思い出していた。

 

 

▼▼▼

 

重く傷ついた体を半ば引きずって

ルアは夜の街を出る。

 

「夜風は落ち着くわ............」

 

ルアは木陰で体を休めている。

そして街から響くゆったりとしたBGMに

体を揺らし、聞き入る。

そのBGMはどこか悲しげな、そして月夜に

ぴったりな落ち着いた曲調だった。

 

「音楽はいいよね..................」

 

その音楽をただひたすらゆったりと

聞き入っている。そして本音を漏らす。

 

「あっ................その..............」

 

ルアの顔を不安そうに覗きこんだのは

先程のエレキギターを背負った少女。

 

「ん................」

「ひゃうっ!怖いい!!」

「えっ..........!?」

 

ルアは特になにかしたわけではない。

世も末だなと思う。

 

「まだ体が痛むからデュエルは勘弁。」

「嫌ですよ!化物じゃないですか!?」

「....................悪かったな。」

 

その言葉に心底傷つき、悪態をつく。

 

「ご............ごめんなさい。」

「........化物扱いはやだよ。」

 

彼女はこくんこくんと頷いて謝る。

そして、なにかを言おうとしてとどまる。

 

「あ............えと..............」

「どうした?相談事?」

 

彼女はギターを手渡していった。

 

 

「私とデュエットしてください!」

 

..........と。

 

 

「うん?デュエット?私プーカではないよ?」

「プーカでなくても出来ますよ。形は!」

 

そういやSAO時代にもそんな形で歌を歌う

エンチャント使いがいたなぁ........と感じる

ルア。その子の歌唱力は素晴らしかったと

聞き入ったこともある。

 

「私は聞くのは好きだけど歌うのはね........」

「聴けるなら問題ないです!お願いです!」

 

聴くのと歌うのでは全く意味が異なる。

対義語というのか。これは。

 

「残念ね。目立つことしたくはないのよ。」

「目立ってましたよ!あの竜相手に勝つ

なんて凄いですよ!」

 

どうやらRボス攻略の参加プレイヤー

だったようだ。

 

となるとその傷をわかってての勧誘か。

たち悪いな。まるであの怠惰みたいな........

 

「お願いです!今じゃないと何処かへ

行ってしまうと思って!」

 

「私はなに?ギターを弾くの?弾けないよ?」

「うぅ..........弾ける楽器はないですか?」

「ないよ。」

 

その一言で沈んだ。

だが直ぐに立ち直って言う。

 

「なにか歌を歌ってください!」

 

 

........と。





デュエットってプーカでやるもんじゃないのか
(ルア談)

果たしてどうなるのか?
次回に続く!
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