ソードアート・オンライン Endless Spiral   作:お隣の池の中のプラナリさん

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ルアの新たなスキルであるダーク・ソングは
多分ここでしか使わない。プーカではない
ルアにそのスキルは本来不要だから。

てノリでゆっくり見ていってください。
(フブキはガチで音楽初心者です。)


レヴェリーエンド・ソング

 

ルアはステラと共に音楽が止んだ

ステラヨンドの街へ戻る。

時間は12:00丁度。プレイヤーはまだ多く、

飲み明かしている者までいる。

 

「ここで歌うの!?」

「それも問題ですよね......6時に集合します?」

「その方がいいよ..........」

 

流石に夜は気が引けたのか、

ルアはステラの次案に乗ることにする。

 

「じゃあ私はログアウトしますね!」

「おう。それじゃ。」

 

ステラはその場から姿を消した。

そしてルアはステラヨンドの宿にて夜を明かす。

 

そのベッドには、レイドも変わらずすやすやと

眠っていた。

 

 

≧≦

 

5:30 ステラヨンド

 

早朝のステラヨンドの街にて、ルアは既に

目を覚ましていた。

その空は涼しげな風を纏い、心地よく

流れていく。もう朝だ。

 

「やはり早朝に起きる癖は直らないな。」

 

ルアは黒いフードを深々と被って

素性をわからなくしている。

そして大通りでステラを待つことにした。

 

「~っ!!」かああっ..........

 

今になって少し恥ずかしそうにしていた。

やはり受けなければよかったと少しだけ

後悔していた。

そして、ステラがログインする。

 

「ルアさん!おはようございます!」

「あぁ..........おはよう。」

 

ステラはそのルアの状態にすぐ気づいた。

 

「緊張してますか?」

「私..........歌下手だよ?苦手だし............」

「ダーク・ボイスを聴かせてあげて!」

 

ステラはルアの不安を取り除こうと必死だ。

ルアはそれを見て少し安心する。

 

「ここでいいですか?」

「えっ!?大広場じゃん!?」

 

ステラが指差したのは、デュエルの場所として

利用数の多い大きなステージ。

流石にそれは断った。

 

そして6時がすぎ、歌を歌うのは

7時にしようと決めた。

 

周りには何人かのプレイヤーが既にログイン

しており、賑わってはないが、

まるで現実のようだ。

 

「うう~っ!!」プルプル............

「人前に出るの苦手なんですね..........」

 

黒いパーカーとフードで素性を隠すも、

そこから覗く深紅の瞳は潤んで鋭くなる。

恥ずかしくて泣いているのだ。

 

「もうすぐ7時ですよ....私が先に弾きますよ。」

「............こくん。」

 

ルアは無言で頷き、深呼吸をする。

 

そして、ギターでの演奏が始まった。

 

その弦音はとても静かで一定のリズムを

緩やかに刻んでいる。そして、リズムを

取り終えた頃にその音を延ばす。

その音が止んだ頃、ルアは歌い始めた。

 

その声はピアニッシモで、弱々しく静かな

声量で歌う。ルアはギターのリズムにのり、

落ち着いた曲調を維持して歌う。

まるで辺りを漂う浮遊霊に囁くかのように、

そしてそれをなだめるかのように。

歌詞は暗けれどゆったりとしたリズムの

それは、周りにいたプレイヤー達を聞き入らせ、

その足を止めていく。

 

ルア自身は黒いフードの内の瞳を閉じ、

自身もゆったりとした感情でその歌を歌う。

 

その歌は、かつて失った相棒に捧げる感謝と、

もしあなたがいなければ、私は今ここにいない

という心情を抱えた複視的な歌詞をもとに

して、それをルアは歌っているのだ。

 

歌詞を噛みしめながら。

 

「~~♪」

 

ルアは歌うのに夢中になり、自身の声と

ステラのゆったりとしたギターの旋律だけが

耳に響く。それ以外の音は聞こえない。

 

..........と突如、静かな旋律を奏でる

ピアノのような音が鳴り響く。

 

その音は間違いなくキーボード。

1節1節を軽やかに、かつ大事にするかの

如く鳴るその音はルアの声を後押しする

ように流れていく。

 

そしてルアはだんだん弱く声を響かせて、

歌い終えた。

 

キーボードの旋律も終わり、

ルアが目を開けると、そこには数十人の

プレイヤーが集まって、拍手を起こしている。

 

「................っ!」

 

ルアは深々と礼をし、後ずさる。

横にはステラが笑顔でルアを見ていた。

 

「上手............でしたよ。」

「恥ずかしいよ..............」

 

ルアはフード越しからでもわかるほどに

顔を赤く染めていた。

ステラは空気をよんでか、囁くかのように

そう言った。

 

「私は..........これで..............」

 

ルアはそう言うとそそくさと行こうとした。

その顔はとても恥ずかしそうにしていた。

 

「えっちょっと待ってくださいよ!」

「アンコールしてほしいぞ!」

 

観客のプレイヤーがルアを止めようとする。

 

「ルアさん........ありがとうございました。」

 

ステラは黄緑色の翼を広げ、何処かへ飛んだ。

その顔は涙ながら、笑みを浮かべていた。

 

「私........歌苦手ですよっ!」

「もう一回!お願い!」

 

 

ルアはその場で立ち止まる。

 

「でも聞いてくれて、ありがとうございます。」

 

ルアはそう言うと、プレイヤー達に

再び礼をして、ダーク・ボイスによる

エンチャント、<漆黒の心眼>を聴いた

プレイヤーに付与していく。

 

「おおっ....................」

「凄い........................」

 

周りのプレイヤーを他所にルアは外に出て、

まだ涼しい朝の風を感じるのだった。





主人公チート性能。
ようやく発揮。そろそろ黒の剣士を出さねば
ならぬ。という使命感。
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