俺は北上にからかわれたい。   作:LinoKa

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第14話(後編) 温泉旅行2日目

 

そのまま、北上とただ部屋でまったりと過ごした。トランプやったり花札やったり、フロントからオセロや将棋を借りたりと、まぁ遊び尽くし、夜になった。思い出すのは、やはり昨日の夜の風呂である。お互いにタオルは巻いてたものの、やはり恥ずかしいものは恥ずかしい。

 

「北上、今日はどうする?」

「? 何が?」

「え………や、その、だから……………ふ、風呂……」

 

聞くと、北上は一気に顔を真っ赤に染めた。

 

「………ど、どうしよっ、かね」

「俺は、どっちでも良いけど………」

「………………」

「………………」

 

お互いに顔を赤く染めたまま、目を逸らした。

あーもうっ、どうすんだよこの空気。やっぱり聞かない方が良かったかな。と、思ったら、北上は顔を赤くしながら答えた。

 

「………今日は、タオルとろっか」

「ゲフッ!ェゲフッ!ゴホッ……!」

「て、邸宅⁉︎大丈夫⁉︎」

「だ、大丈夫…………」

 

こいつ本気で言ってんのか?顔真っ赤じゃん。

 

「………き、北上?別に無理しなくても良いんだぞ?」

「む、無理なんかしてないし………」

 

いや、そんな顔赤くしてモジモジしながら言われても………。

 

「て、提督」

「は、はいっ」

「女の子が、ここまで言ってるのに……逃げるの?」

「…………じ、じゃあ、入るか」

「………んっ」

 

俺が了承すると、北上は頷いた。

先に部屋の備え付けのシャワーを浴びてから、俺が温泉に浸かった。その後で、北上が入って来る予定だ。

あーくそっ、さっきから心臓の鼓動がうるさい。通常の三倍のスピードで鳴り響いてやがる………。多分、心臓赤いし、もしかして角も付いているんじゃないだろうか。

いやいやいや、俺は北上を性的な目で見るつもりか?そんな最低な奴じゃないだろ。北上と付き合ってはいるが、決して裸を見るために付き合ったわけじゃないはずだ。心頭滅却、心を無にしろ。そうすれば、きっと扉が開かれ………、

 

「お、お待たせ……」

「ッ!」←即見

 

………う、おお。スゲェ……ノン・タオルとはこの事か……。スレンダーボディの上に立つ二つのニップル、そのセンターには少なくとも存在はしている谷間、その谷間を直進すると、控えめなおへそ、その下の陰部には流石にタオルがまかれていた。

マジマジと眺めてると、北上は自分の胸を抱いて隠した。

 

「………そ、そんなに見ないでよ……」

「ご、ごめん!」

 

慌てて目を背けた。いや、でも……眼が、吸い寄せられる………‼︎

そんな俺の気も知らずに、北上は俺の隣に座った。肩と肩がくっ付き、ビクッと震え上がりそうになったが、北上が耐えてるので何とか耐えた。

 

「…………」

「…………」

 

えーっと、何だこれ。何で無言なんだこれ。何か言った方がいいのか?いや、でも服や水着とは違うから、似合ってるね、なんて口が裂けても言えない。

 

「………て、提督」

「な、何⁉︎」

「そのっ………何か、話しよう!」

「えっ?」

「ほ、ほら……!何か、話さないと……その、え、えっちな気分に…なる、から………」

「わ、分かった!」

「実はさ、私ってこう見えて虫が嫌いでさー」

 

北上の話を聞きながら、あれは少し自己嫌悪した。今の所、ほとんど北上にリードされている。男として、こんな情けない話があるか。

もう少し、男前なところを見せないと、いつか愛想を尽かされちまう。気合を入れろ、俺。チキンな俺とは、もうサヨナラしたはずだろ。

 

「北上」

「それで大井っちがさー……なに?」

「んっ」

「んんっ……⁉︎」

 

こっちを向いた直後、北上の唇に唇を押し当てた。北上の顔が真っ赤になるのを見ながら、俺はさらに舌を入れた。

 

「んっ……んんっ⁉︎」

「………んりゅっ」

 

ベロチューというのは何をすれば良いのか分からなかったので、とりあえず舌で口の中を掻き回した。

しばらくそのまま続けた後、口を離した。涎が後を引き、俺と北上の合間を垂れる。

 

「………てぇ、ていとく……?ど、どうしたの…?き、きゅーに……」

 

ボーッとした表情の北上が、かろうじてと言った様子で聞いて来た。

 

「………そ、その、えっと……し、シたくなった、から……」

「…………」

 

俺は目を逸らし、北上のいない方を見た。あー……はずかしい。でも、不思議とやらなきゃ良かった、とは思わなかった。俺は恥ずかしさで熱くなった顔を冷やすように、浴槽にもたれ掛かると「提督」と呼ばれた。

 

「んあ?」

 

反射的に北上の方を見ると、両手で顔を固定され、唇を押し当てられた。

 

「んっ………⁉︎」

 

唇をペネトレイトしてくる舌。今度はこっちが口の中を掻き回され、俺の顔が熱くなる。

それだけではない。いつの間にか腰のタオルを外した北上は、俺の体の上に跨ってキスしていた。

 

「んんっ………!」

「れろっ………ぷはっ」

 

北上は唇を離した。俺の顔から手を離し、お湯の中に手を入れる。その直後、俺の魔羅を握った。

 

「ひあっ⁉︎」

「………提督のここ、辛そう」

「ちょっ……おまっ………‼︎」

「提督だからね、私のスイッチを入れたの」

「す、スイッチ、って………?」

「………後悔しても、知らないんだから」

 

北上はそう言うと、再び俺の股間をしごき始めた。

 

 

++++

 

 

数分後、俺は全力で恥ずかしがってる北上の背中を洗っていた。

 

「…………北上」

「うるさい喋んな」

 

さっきまでの自分を殴り飛ばしたいそうです。俺が声かけてもこの調子である。まぁ、ほとんど逆レイプだったからね。仕方ないね。

 

「………まぁ、うん。俺も気持ち良かったし、気にするなよ」

「うるさいぃ〜……!」

 

北上は思いっきり俯いた。あー……これ、どうすれば良いんだろ。何とかフォローしてやりたいなぁ。俺は誘ったつもりなんか無かったけど、あのベロチューが北上の性欲を駆り立てたらしい。

………仕方ない。このまま北上にふて腐られても困る。何より、結局北上にリードされたままだ。俺は深呼吸すると、北上に言った。

 

「………ちなみに、北上」

「何」

「後で、一緒に寝る、よな?」

「うん」

「………今度は、俺がリードする、から」

「…………えっ?ま、また、スるの……?」

「……嫌か?」

「い、嫌じゃ、無いけど………」

「……………なら、良いだろ?」

「………じ、じゃあ……今度は、提督が私を犯して、ね」

「………………」

「提督?」

「…………やっぱ少し考えさせて」

「ヘタレ」

「……うるさい」

 

この後、メチャクチャチキり、結局北上が跨った。

 

 


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