リールベルトに成り代わった男の物語   作:冷やかし中華

13 / 17
成り代わって14日目

 空には僅かに雲が揺らめく晴れた日の昼過ぎにハンター試験-第4次試験-は恙無く開始された。

 

「それでは第3次試験の通過時間の早い人から順に下船していただきます!

 一人が上陸してから2分後に次の人がスタートする方式を取ります!!」

 

 ハンター協会の審査委員会に雇われたと思われる女性のナビゲーターが、この第4次試験のスタート方法と繰り返すように試験期間を説明する。終了時に6点分のプレートを持って、この場所に戻ってくることが試験をクリアする最終的な条件のようだ。つまり、それまでは一度自身の取得したプレートを奪われたとしても、狩る者と狩られる者の間に余程の実力差でも生じない限りは、まだ奪回の機会があるということ。逆に言えば早々に6点分のプレートを集めたからと言って、この試験をクリアしたことにはならないことを意味する。実にいやらしい試験内容でもある。

 

(はぁ、面倒くさい。そして最悪だ………また一からやり直しとか本気で、あの奇術師(ピエロ)を殺したいわー。ま、無理だけど)

 

 俺は誰にでもなく内心でげんなりとした呟きを漏らす。その間に簡易的なこの試験についての説明を終えたと見られるナビゲーターが声を発した。

 

「それでは1番の方、スタート!!」

「へーい」

 

 その言葉に俺は気だるげに返事をして愛用となった車椅子をスクーター方へ変形させたものを操作して森へと入っていく。俺のこの試験での方針は既に決まっていた。

 

「悪いが、クラピカ(404番)には此処で落ちてもらう。それがアイツ自身の為だ」

 

 そう静かに呟き、俺は適当に森の中を走らせつつ方法について思案することに没頭した。試験が開始され森へ入った瞬間に感じた()()()()()。森の奥へ入っていくにつれ、その数は減り、最終的にはピタッと1つの視線だけが残った。

 

(これな。恐らく俺を張っているのは試験官だろうが、俺がクラピカを仕留める上で一番ネックになりそうな、言い換えれば『最悪』と評してもいい『人目に触れる』というのをどうするかが最大の鬼門になりそうだ……)

 

 ま、敢えてかどうかは知らないが『()()()()()()』を相手に、その位置まで気取られる時点で実力なんて大したこと無いんだろうけどな。一流(プロ)を自称するなら、せめて視られていることには気付かせても、その位置を気取らせたらいけないよ。

 

 それが俺の抱いた俺に張り付いた試験官に対する純粋な思いだった。この程度なら事故に見せかけて口封じするのも容易いかもなーなどと物騒な考えも一瞬脳裏を過ぎったが、それはしたらさすがに拙いだろうなと思って自重することにした。まぁ、もし()()()()()試験後の口封じも致し方なし、だけどな。そこは是非もなし、だ。

 

 俺の持つ『鬼札』、その一旦でも知られ、それが万が一にもハンター専用のサイトに載ってしまうような事態は避けなければならないからだ。まぁ、本命が露見することは生涯ないだろうけどな。例外はパクの持っている能力みたいな極めて特殊な事例だけだろうから、その辺りは警戒なんて()()()()()と知らなければ、そもそも警戒のしようもないから諦めるしかないけど……。

 

 そんな思いを胸に、俺は404番を如何にして狩るか忍んだ先の森の奥地で思案に耽るのだった。

 

 

 * * *

 

 

 俺が、この4次試験で404番を落とそうと決めたのは、試験の開始前まで遡る。

 

「キミ、クルタ族なんだって?」

「何処でそれを!?」

 

 真剣な表情、心底驚いた様子でそう口にした相手に俺は声を上げて噴飯しそうになった。「え、それマジで言ってんの?」と。正直、あんな大声(というほどでも無かったかもしれないが)|クラピカ自身がクルタ族の生き残りであるとか、緋の眼の価値について開けっぴろげに不特定多数の人間が集う、この試験中にお友達?と会話しておいて、その表情は正直に言って反則だと思う。

 

「それは俺の笑点、その限界を試そうとする新手のギャグか何かか?」

 

 そう真剣に聞き返してしまった俺は絶対に悪くない。無論、暫しの間、無言で視線を交錯させた後でクラピカからは「お前とは話すことは何も無い」と言わんばかりに踵を返されそうになったが。

 

「まぁ、待ちなよ。ところでコレなんだけど、覚悟は良いかな?」

「!!」

 

 そういって俺は第3次試験が終了した後に試験官の指示によって引かされたクジの結果を詳らかにした。俺の見せたものを視界に捉えたクラピカは、俺の言ったクルタ族云々の行以上に警戒心を露にする姿が面白くて、つい意地悪をしたくなる衝動を抑えて俺は続ける。まぁ、自分がクルタ族であると知りながら、こんな接触をしてきたということも一因ではあるのだろうけれどね。だが、まだ第4次試験は開始していない。とはいえ「試験が開始していないからと言って、ターゲットになる受験生のプレートを奪ってはいけない」とも言われている訳でもないから、何なら、この場で仕留めてもいいのだが、そうすると10回試みて100回は妨害してきそうな変態が近くにいることを察して諦める。アイツ、本当に邪魔なんですけど!!

 

 故に、俺がこの場で取れる選択は1つしかなく――

 

「なんてね。まぁ、お互い落ちないように頑張ろうじゃないか」

 

 ――と宣戦布告をするに留まる結果となった。

 

 まぁ、それで事の全てが丸く収まるわけも無く、宣戦布告された人物たるクラピカから声を掛けられることになったわけだが。

 

「…………………何が目的だ!!」

「いや、別に? 強いて言えば事前の宣戦布告っていうやつかな?

 あまり影でコソコソするの慣れてないだけなんだ。こんな身体(なり)でもあるしね」

 

 そういうと怪訝な表情を浮かべたまま俺の言葉の意味を探ろうと躍起になる様子が面白くて俺は『知識』より得た情報で、どうしても気になっていたことを尋ねてみることにした。

 

「あ、そうだ。キミがクルタ族の生き残りっていうなら1つだけ確認したいことがあったんだけど良いかな?」

「……………」

 

 無言を肯定と捉えて俺はクラピカの地雷を、そうと知りながら思いっきり踏み抜いた。

 

「幻影旅団のことは、恨んでるか?」

「当たり前だ!!」

 

 大気が震える……そう錯覚するかのような怒声を発し、近くにいなかった他の受験生たちも一瞬だが此方に向けて視線を投げかけてくる程度には、その声は大きかった。分かっていたことだが、これは失敗したかもしれない、そう思っても時既に遅し。吐き出した言葉は戻らない。故に俺が出来たことは「………そうか」と神妙な表情(カオ)を作って頷き、今度は俺が踵を返すように静かに動くだけだった。

 

「待て、貴様! 一体、貴様は何を知っているんだ!!」

 

 先に発した自分の言葉が思いのほか大きかったことを自覚したのか、少しトーンを抑えながらも激高した表情を作ったままクラピカは俺の正面に回りこみ肩に手を突いて声を振り絞る。

 

「秘密」

「………!! 言え!! 知っていることを全部、ここで吐け!!」

「おいおいおい怪我人相手に失礼なやつだね……だが、まあ答えようか。これも何かの縁だしね、その前にこの手を放してくれないか?」

 

 俺の答えに当然のように満足するわけも無く、自身の一方通行な要求だけを述べるクラピカに肩を竦める様にして嘆息を零し、ついで少しだけ威嚇するように念を練った。

 

「………!!」

 

 それに圧されてクラピカは俺の肩から手を離し、僅かに距離を取る。

 

「はい。よく出来ました。それじゃあ、俺が()()()()()()()()()概要だけでも伝えておこう……と思うが、その前にキミは今いくつだったかな?」

「……? 17だ」

「17歳か。それじゃあ故郷が滅びたときは12,3歳だったのかな?

 まぁ、社会とは隔絶された秘境だったこと、つまり外界の情報に触れる機会が無かったことを考えれば、この際、当時のキミの年齢が幾つだったかなんて関係ない、か……?」

「何が言いたい!!」

 

 俺の言葉に痺れを切らしてクラピカは声を荒げる。うんうん、これは典型的な具現化系の素養を持つ人間にある特徴の1つだと俺は微笑を浮かべるに終始する。それについての根拠は無い。単に、あの変態から又聞きした憶測でしかないが『知識』とも符合するので間違いはないだろう。

 

「今から10年ほど前、つまり1990年代初期に、ある国で一人の浮浪者が殺人の容疑で捕まった。身元照会をした結果、浮浪者は国籍を初めとする社会的存在証明を一切持たない者であることが分かった。本人も『自信は流星街の出身である』と供述したそうだ。

 そして、その国では殺人の容疑で捕らえた浮浪者が社会的弱者であることを良いことに、本人が拒否している罪を強引に起訴、裁判所は碌に弁護の余地さえ与えずに有罪を言い渡したそうだ」

「……一体、何の話をしているんだ!?」

「うるさい子だね。まぁ、ここは黙って続きを聞けよ。

 この話のではね、3年後に麻薬常習の通り魔が逮捕されるんだが、その通り魔について捜査が進められるうちに余罪が次々と明らかになっていく。遂には浮浪者の『冤罪』も証明されてしまうんだ。そう、最初に強引に逮捕起訴、そして有罪に処せられた浮浪者のことだ。

 その直後、警官・裁判官・検事・目撃証人・陪審員・弁護士………つまり、この不当逮捕事件に関わり彼に冤罪を擦った者達、少なくとも31人全員が何者か殺害された」

「!!」

「殺された者たちの死因は全員『爆殺』、殺人を担った人物が懐に仕込んだスイッチ式か()()()爆弾が作動したことによる自爆攻撃に巻き込まれたカタチで命を落としている。そして、その事件現場には1つダイレクトメッセージが残されていた――

 

 『我々は何ものも拒まない。だから我々から何も奪うな』

 

 ――ってね」

 

 俺の言葉に怪訝そうな表情を一層深くして眉間に皺を寄せてクラピカは俺の言葉の区切りを見計らって三度、声を荒げた。

 

「……話の論点が見えないな。一体、さっきから貴様は何を言ってるんだ! いいから最初の私の質問にのみ答えろ!!」

「おいおい、今、答えたばかりじゃないか。それとも、もしかして覚えてないのか?

 とある有名な映画俳優が遺した言葉に『人生はロングショットで(Life is a comedy in )見れば喜劇、クローズアップ(long-shot, but a tragedy )で見れば悲劇。(when seen in close-up.)』だと言ったものがあったが、本当にその通りだな。これは傑作だ。自分の『罪』を忘れて他人を中傷するなど程度が知れるぞ?」

 

 俺は今度こそ笑いを耐え切れずにクツクツと喉を鳴らしながらクラピカの怒声に対して答えを返す。その言葉にクラピカは今度こそ形振り構わず激高し、ともすれば拳すら振るってくるかもとも思ったが、生憎とはそうはならなかった。なぜなら目端に堪った笑い涙を袖で拭って見た先には色の抜け落ちた表情を浮かべて固まる青年の姿しかなかったからだ。

 

「……な、なにを、いって??」

 

 辛うじて搾り出した言葉には、あらゆる感情が綯い交ぜになっているのが如実に伝わってきた。怒るでもなく、笑うでもなく、悲しむでもなく、喜ぶでもない。ただ疑問ばかりが膨れ上がり、知りえた情報が脳裏で処理しきれずに本人にも意識せずに吐露された言葉というのが正確なのだろうということだけが解るだけだった。

 

「まぁ、本当に知らないだけかもしれないし、もしかしたら情報規制が掛かっているのかもしれない。或いは失ったものの大きさから憤怒の情()()が先行してしまい、自分の犯したことそのものの楔を忘れているか、もしくはそれ以前にあった楔に気付いていなかっただけかもしれないから俺として想像が付く範囲で、もう少し踏み込んで答えようか。クルタ族が何者か、ここは世間一般では幻影旅団の仕業ということになっているから、今もそれで構わないがによって滅ぼされたときに遺された惨殺体の傍に残っていたメッセージだ。一度しか言わないから、よく聞いとけよ――

 

 『我々は何ものも拒まない。だから我々から何も奪うな』

 

 ――それがクルタ族虐殺に関わったと思われる賊の残したメッセージ。さて、俺は最初に何の話をしたか、お前は覚えているか?」

「っ!!」

 

 その言葉にクラピカは何かを思い出したのか、それとも自身のした行為については思い出せはしないものの、単純に先の話に照らし合わせて俺の言いたいことについての答えに辿り着いたのか、或いはその両方か。まぁ、いずれにせよ部外者である俺にとっては至極どうでもいいことなので話を続きを、今度はフォローという形に変えてクラピカに俺の考えを打ち明ける。

 

「ま、キミにも同情の余地はある。正直に言って、先の話ではないが『不当逮捕』『3年間の拘束』という客観という側面でみれば『()()()()』のことで、それに関わった人間31人が()()()()()()()なんていうのはあっちゃならない話だ。けれど、相手は仲間の不当逮捕という報復のためだけに31人が平気で自らの命を投げ出し、31人の命を奪うような連中だ。流星街の中で一体どんな思想教育がされているのかなんて知らない。正直、知りたくも無いしな。だけど、これだけは言える――

 

 奴らは足し算も引き算もしない。奴らの(きずな)は他人よりも細く、家族よりも太い。

 

 ――仮にクルタ族虐殺の実行犯が本当に世間に流布されるとおり幻影旅団()()()()()()、その幻影旅団が流星街の出身だとするならキミの手には余る。このまま試験を続けてプロになり、その後に相応のチカラを身につけたとしても、それは変わらない。相手が悪い。A級首ってのは伊達じゃない。なんたって………いや、これ以上は今話すべきではないな。俺の話はこれだけだ」

 

 俺の言いかけた言葉の真意は別にあるが、まぁ、それは今は関係ないので置いておこう。とかく本当に幻影旅団()()()()()()()()()()()()()()というのは、ある程度は『知識』からの補助があったとはいえ、俺の拙い思考から導き出された真実でもある。如何にクロロたちが4年以上前(当時)と現在とで遜色ない実力を身につけていたとしても、クルタ族という一定条件下において碌な戦闘経験もないクラピカ(少年)一人が念能力(しんぴ)の補助もなしに超人然としたチカラを発揮する一族を相手に、たかだか13人程度で一人残らず逃亡を許すことなく討ち取ることが出来たとは考え難いからだ。そして、そこから導き出される答えは1つだけ。

 

 ――クルタ族の虐殺事件に関わる下手人は、幻影旅団だけではない。

 

 それに思い至ったときに俺は人伝にも当時のニュース記事などを読み耽ったものだが、当時の一般に公開されていた情報ソースでは何れも犯行に関わった人物が幻影旅団であると断定するような記事は殆どなかった。それは世界中に報道された一大事件にしては実に奇妙な話だったと今でも思う。

 

<クルタ族虐殺に関わった犯人は幻影旅団>

 

 もちろん関わりはあっただろう。それは間違いないが、何処を如何してら幻影旅団だけの仕業になったのかが理解できない。まぁ、アイツ等を擁護するわけじゃないが(実際に強盗殺人の結成依頼なんども犯しているわけだし)、それでも本人たちが「あれ、俺たちだけで成し遂げてやったんだぜー」などと吹聴して回るわけもない。単に世間に広がる漠然とした非道集団というイメージと合わさり、また()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()伝言ゲームのように話が広まり拡散したというのが俺の立てた推論だった。

 

(ま、だからといって何になるわけでもないが………。)

 

 ただ其処に辿り着いた俺の推論の正否云々は別にしてクラピカの暴走を諌めてやるというのが大人の立場なのだろう。そう思ったが故の親切心だった。少なくとも()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()なんて制約を設けるであろうことを識っていながら、見過ごすのは俺の主義に反する。なんたって『いのちはだいじに』するものだからね。

 

 やがて無言になって黙り込むクラピカを見て、俺は決意する。「やっぱりコイツは此処で落とそう」と。コイツの脆弱な精神性では現実の重みには耐えられない。少なくとも『復讐』なんていう愚かな行いを止めなければならない。今、止めなければクラピカは生涯止まることができなくなってしまう、そんな気がするから。本人が意識する最後の望みを叶えさせてやるには俺がこの手を穢してでも(で殺してでも)、彼を止めなければならないだろう。其処までしてやる義理などないが、こうして紡いでしまった縁を見てみぬ振りをするほど俺は善良なる人間とやらではないからだ。

 

幻影旅団(アイツ等)のために身を粉にしてやるつもりなどないが、ゴンやクラピカなら話は別だ。まだ手を伸ばせば間に合うからな。まぁ、知らぬ間に制約と誓約を設けていたら、その時は既に手遅れと断じて見捨てるつもりではあるけど……。)

 

 俺は今度こそ話は終わりだと言葉ではなく身体で意思表示を示して、内心で勝手に定めた決定を履行すべく第4次試験についての進め方について思索に耽る。踵を返すようにして移動し始めたところにクラピカの声が届いて振り返る。

 

「ま、待て!!」

「ん? まだ何かあるのか?」

 

 まだ続くのかと内心で辟易としながら中断された思考を一旦隅に追いやって視線を向けた先には今にも泣き出しそうな表情を浮かべたクラピカがいた。

 

「そんなことで私達は、クルタ族は殺されたのか? 本当にそうなのか? 金に目の眩んだ畜生にも劣るやつらが、この瞳が欲しかったから殺されたわけじゃないのか!?」

 

 涙こそ流しはしないし、瞳も赤くなどなってはいないものの、それでも心だけが啼いているのは一目見て分かった。声が震えていたからだ。それだけでも話した甲斐はあったのだろうと俺は内心でひとりごちてクラピカの問いに残酷な現実を押し付けるようにして答えた。

 

「さてね。そこまでは俺の知るところじゃない。ただ想像だけで挙げるとするなら、その瞳は唯の戦利品だろ。『目的』は最初から流星街からクルタ族に対する『報復』。その瞳は、事の起こった『結果』に残されたものでしかない」

「………ば、ばかな。そ、そんな……」

 

 俺の返す言葉にある程度は想像がついていただろうに。それでも聞いてきたのは現実を認めたくないという意地だろうか。

 

「流星街という特殊なパラダイムを生きている者たちに世間でいうところの『常識』など通用しない。常識が通用しない相手と関わっちゃいけない。自分たちの身の安全を守りたいなら尚のことだ。それが出来なかったからクルタ族は滅びた。それだけだろ」

 

 俺は続きを紡ぎ、そして今度こそ歩を緩めずに車椅子を操作して、その場を去った。

 

「一体、わたし達が何をしたと言うんだ!!」

 

 背後からクラピカの慟哭が聞こえ。次いで、彼の友人であろう、長身のおっさんに加えてゴンとキルアが寄ってくる足音が聴こえてきた。交わされる会話までは聞くような無粋はしないが、それでも俺の出した決定は覆らない。

 

 クラピカは第4次試験(ここ)で落とす。




更新再開のお知らせ。
話の切りどころが分からなくなって少し長めになってしまったけど、こんなだらしの無い作者の続きを期待して待っていてくれた読者の方々のために精一杯筆を取らせていただきました。

もともとの着想そのものは、連載していた方のオリ主にクラピカに対して言わせたかったことも踏まえているので意外とすんなり書けていましたが、それをリールベルト側に持ってくるとどうなるかと、あれこれ考えていたら、こんなに時間が掛かったり。

次回の更新は未定ですが、まぁ、概ね14日目(仮)としていた会話をベースに話を考えたいと思います。

それでわ。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。