リールベルトに成り代わった男の物語   作:冷やかし中華

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 お待たせしました。
 リールベルト(オリ主)の発を初お披露目 & バトル回です。上手く書けたか凄く不安ですが楽しんでいただけたら幸いです。


成り代わって16日目

 深い夜の闇を照らす星屑の空を一人眺めていた。既に第4次試験が開始されてから特段大きな問題もなく折り返しを過ぎたこともあって少しだけ感傷に浸っていたのかもしれない。そんな中で不穏な気配を察知した。

 

(ヒソカか。随分と荒ぶっているな……一体、何があった?)

 

 伝わってきた気配(もの)のみで、それが分かるのは何だかんだと俺自身がヒソカとは初邂逅してから短いながらも、こうして知人枠程度のレベルで付き合い続けていることもあるのだろう。第1次試験以降、殺戮に興じていなかったのだろうから、きっと溜まっていたところに外部から何らかの刺激が加わって抑えきれなくなったとか、そんなところかと推察する。ただ、そこにあって問題があるとすれば――

 

「なんで、こっちに向かってくるんだよ!!」

 

 そう悪態をついて俺は車椅子を巧みに操作し、気配を絶って移動し続ける。その最中で俺とヒソカの鬼ごっこに途中参戦してきた気配があることに気付いた。

 

(俺を追う気配が増えた? 否、それは正確ではないな。俺では無く、ヒソカを追っている? イルミならば、そんな(カネ)にもならない面倒は避けて別に3人狩るだろうし、とすると一体、誰だ?)

 

 まだ俺とヒソカとの間にはそれなりに距離があるものの、移動した俺に迫るようにしてヒソカが研ぎ澄まされた第六感のみを頼りに俺の位置を探り中てて執拗に追ってくる。それが出来る理由として考えられるものは、移動する過程でどうしても発生してしまう不自然に散った木々の葉や駆け抜ける合間に折れた枝、そして何よりも、この暗がりにありながら僅かに残る俺の通った車輪の跡(道しるべ)を見逃していないのだろうということが挙げられる。

 

 そして――

 

「はぁ。これは詰んだか………」

 

 散々逃げ回った先の更に2,300メートル先に長髪を束ねた受験生を見つけて俺は舌打ちを1つ残してボヤく。目の前には俺の変わりに贄の羊となってくれる()()知れない受験生(281番)がいた。だが、この状態では迫るヒソカに(281番)を差し出したところで、それを一瞬で狩ったところでヤツの撒き散らしている殺人衝動(欲求)は治まることなく俺を追ってくる可能性は高い。そう考えて俺は盛大に溜息を吐いて態勢を建て直して狂気に彩られた表情(カオ)をしたヒソカを迎え撃つことにした。

 

「リールベルト、見ーつけた♥」

「随分と荒れてるな。一体、どうした……?」

 

 敢えて理由を聞いてみるが、そんな問答は不要とばかりにヒソカは俺に伸縮自在の愛(バンジーガム)の付いたトランプを数枚投擲する。受けてはいけない。それは相手の持つ念能力(チカラ)を熟知しておらずとも、念能力者であれば極めて全うな判断として避けるか、叩き落すかするだろう。そして敵対する者(ヒソカ=モロウ)の能力を知っていれば、尚更、ただ受けることが如何に悪手かを知ることになる。かといって()()()という選択肢はナンセンス。それはトランプが突き刺さった木々に伸縮自在の愛(バンジーガム)が貼り付けられるという結果を招くことになるからだ。そうすると、この暗闇の森の中においてヒソカを十全に動き回らせるだけの必殺に近づけることになる。つまり、どうあっても面倒な結果にしかならず強制二択を迫られる。本当に戦い難い良くできた能力だと舌打ちをして俺は仕方なく "周" をした小石を弾いてトランプを全て弾き落とした。

 

 その間にも迫るヒソカに空いた手で取り出していた電撃鞭(サンダースネイク)を取り出して一閃する。

 

 ――シュパン

 

 下肢を使わずとも上体の力だけで振るわれた鞭の先端は音速を超える。その鞭をヒソカは何時の間に仕込んだのか、直進してきた方向からほぼ真後ろに向け、何かに引っ張られるようにして避ける。俺は、それを応用にしてピンポン玉ほどの大きさを持つ球体の1つに瞬時に "周" を施して先ほど小石を弾いてトランプを叩き落した要領でヒソカに向けて弾いた。

 

 ヒソカは両腕からバリアでも張るようにして伸縮自在の愛(バンジーガム)を展開する。恐らく受け止める気満々と言ったところだろうか。それを見て俺は僅かに口角を上げた。上げてしまった。

 

<うーん、これは良くないね♠>

 

<………。そのまま受けとけよクソが!>

 

<やっぱり、何か仕込んであるんだねえ♦ ――本当に抜け目が無い♣>

 

 脳裏に響いたヒソカの声に瞠目すると同時に思いっきり悪態を吐き、同時にヒソカは自らの腕同士に引いていた伸縮自在の愛(バンジーガム)で出来たバリアを解除して『ギギュン!』とした擬音を以て表現できそうな勢いで、また何かに引っ張られるように上空に向かって消える。それに合わせるようにして俺は "凝" をして警戒すると共に背後にオーラを噴出させて急加速してヒソカが俺に向かってきた方向へと全力で移動する。目指す先は500メートル先にあるこの場所よりも更に開けた場所。そこでならば、今よりも幾分か戦闘しやすいと判断したからだ。その過程で、恐らく無駄だと判断しつつも自ら弾いた球体をヒソカの飛んだ先、そこから移動した先に向けて更に弾く。それは木々の幹に当たり――

 

 ――チュドン

 

 大きな爆音と大量の煙を濛々と撒き散らして暗い森を白い煙で覆った。同時に俺は噴出していたオーラを止め "絶" に。当初の目的地は直線状、その先、約400メートルにあるが、そこへは向かわずに敢えて横道に逸れるようにして森を突っ切る。800メートル先に似たような地形があることは既に把握していたからだ。勿論、今のヒソカに目くらましになるとは思えないものの、少しでも注意を引ければと反対側には "陰" で隠したオーラを反対方向へ放出して、さらに爆音を響かせることも忘れない。忘れなかったのだが……。

 

「やあ、どこへ行くんだい♥」

 

「追ってくるなよ、変態」

 

「追ってなんかいないさ、ボクが居たところにキミが勝手に来た♠ 事実は、それだけじゃないか♦」

 

「あー、はいはい。そーですか。じゃあ、俺は別な場所に移動するからヒソカは其処から動くな」

 

「そうしたいのは山々だけどねえ、でも、この試験も残すところ3日を切っている♣

 だから、ここらで合格ラインに達するように獲物(プレート)を狩っておかないとね♥」

 

 そう零すとヒソカは先の籤で引いた自身の獲物となる番号を示したカードを見せてきた。そこにあったものは『43番』という番号。そう、見間違うことのない俺自身のプレートを示すそれだった。

 

「うわ、最低……」

 

 俺が、そう零したのも無理からぬことだろう。だが、その悪態すら今のヒソカにとっては気分を一層、高揚させるものらしく「これで心置きなく殺れるねぇ♠」と舌なめずりをするようにして先ほどまでとは比べ物にならない速度で俺へと向かってくる。俺は迎え撃つようにして手に持つサンダースネイクを一閃するも、それは地を這うようにして屈まれて避けられ、大地を抉るようにして俺に向かって飛んでくる。その光景、その蜘蛛かと見間違えるような動きは、いつか何処かで見たことがあると錯覚する暗殺者の動きにも似たソレだった。

 

 ――ダンッ

 

 片手で車椅子の肘掛部分(スクーターモードだとハンドル部分に相当する)を叩くと、その先端からイルミの扱う鋲にも似た暗器が飛び出した。しかし、それは今度は単純なヒソカの身体能力だけで無理矢理避けられ、頬に掠り傷を残すのみに留まり、代わりにヒソカからトランプが投擲される。互いに攻撃した瞬間こそが相手に付け入る隙とでも言えばいいだろうか、出来ることなら先ほどと同じように "周" をした暗器か、小石で叩き落したかったところだが、それは叶わない。かといって、あの厄介極まるヒソカの "発" を考えれば生身で受けるわけにもいかない。瞬時に今度は俺が避けるという判断を下して叩いた肘掛部分から重心ずらすように操作して全体を捩るようにして迫る数枚のトランプを間一髪で躱したのだった。

 

 だが、その間にもヒソカは迫り俺に拳をくれてくる。俺は今度こそ舌打ちをして、それを掌で受けた。

 

 ――ダンッ

 

「バカ力が!!」

 

「キミに言われたくないよ♠」

 

 車椅子ごと吹き飛ばされる中で俺は、また悪態を吐き、それに意味深な受け答えをするヒソカは伸縮自在の愛(バンジーガム)を発動する。

 

 ――ギュン!!

 

 あぁ、これはダメだと脳内で思考を纏める。それは選択肢として車椅子ごとヒソカ目掛けて特攻(イク)という選択肢も有りかというものだったが、下手に受けられて強化系にも近い変化系という特性を有するヒソカに再び "硬" か何かで反撃を受け、車椅子そのものを破壊されては目も当てられないと判断したが故。ことここに来ては仕方が無いと俺は腕をゴムの伸縮作用にヒソカに向かって引き寄せられた。

 

 ヒソカの突き出してくる拳が見える。それは寸分違わずに瞬きほどの間を以て俺の拳を打ち抜くだろう。

 

 受ける手にオーラを40%、全身に()()()の割り振りで "凝" をする。その凡その数値を見切ったのか、ヒソカは口角を上げて自身が全身を汲まなく "堅" をしていた部分から突き出した拳に()()()のオーラを回して俺の掌打と相打つ、その瞬間――

 

 ――ビッ

 

 ヒソカの胸に着けていたプレートが、ずっと鬼ごっこに興じていた俺とヒソカを密かにつけ回していた第三者によって奪われた。

 

 ――ドゴンッッッ!!

 

 俺の40%に見せかけて実際は部分的に "陰" をするという技術を用いて()()()()()()()()()()()()突き出した掌打に対し、俺の全身を纏うオーラの僅かな違和感を察知して、俺の試行錯誤を経て身に付けていた技術(とっておき)に打ち負けないように拳に多めのオーラを纏わせたヒソカの拳が突き刺さる。俺も見切られた時点でヒソカの纏ったオーラと同程度か、それ以上のオーラを "流" にて移し変える。両者の拳(正確には、ヒソカの拳と、俺の掌底部)は数瞬の間も於かずに直撃し、弾ける。だが、それでも尚、両者の拳が砕けることは無かった。

 

 ヒソカは拳を中心にオーラを展開して伝わる衝撃を和らげたのだろう。俺は――積み上げた『知識』、そして『経験』から見つけたもの、今の『俺』にとって最早()()()()()()と直感した世界(ところ)変われば『念能力』など用いずとも一定の条件を満たすことで誰でも再現することがのできる可能性を秘めた技術でしかなかったそれを "発" として組み替え、そして身に付けた。それを以て本来、俺の手が受けるはずだった全ての衝撃(ダメージ)を体内に、俺の身体の中心に向かって受け流し、そして圧し留める。

 

 『統一された意思(アフィータンズ)

 

 それを展開した瞬間、副次作用的に俺だけの()()()()()()()()()()()()()時間が作り出された。奇しくも、先のヒソカと脳内で会話したときと似たような感覚を俺だけが占有している状態とでも言えばいいのだろうか。

 

 ――ヒソカの視線が自身の拳からプレートが奪われていった先に僅かにズレるのが見えた。

 

 それを受けて俺は未だヒソカの(ガム)によって縫いとめられたような状態となっている拳を梃子の原理を利用するようにして軸として、身体を振り子のように蹴りを繰り出す。

 

 ――ヒソカは数瞬遅れて俺の放った蹴りを伸縮自在の愛(バンジーガム)を解除して合わさった拳を放すように腕を畳んで受ける態勢に入る。

 

 展開した "発" により、俺の超スローモーションで体感することができる時間は一旦そこまでだった。

 

 ――ズドンッッッ!!

 

 ――ギュンッッ!!

 

 俺の全力の "硬" を用いた蹴りをヒソカは腕にゴムの盾を纏って受け、おそらく衝撃の半分以上は緩和しながらも吹き飛んで行った。同時に俺は僅かに胸の辺りがヒソカのガードに使われなかった腕、その指先に引かれるような感覚を覚える。

 

「あの野郎!!」

 

 吹き飛ばされ、転がるヒソカに俺は悪態を付いて大地に()()()。俺に与えられた『知識』と『経験』の中から、コレだと直感した技術を念能力を用いて再現させた "発" 、それが統一された意思(アフィータンズ)だ。その能力を端的に説明するなれば、全身の細胞の意志を一方向へ統一させるものである。この世の生物は、例えば人間であれば凡そ30兆(場合によっては60兆)を越す途方も無い数の細胞によって構成されている。その細胞の一つ一つは本人の預かり知らぬところで個々に意志(それぞれの『個性』と言い換えても良い)を持っており、突然の大雨を敵からの攻撃だと警戒する細胞もいれば、恵みの雨だと喜び安堵する細胞もいる。そういった無数の細胞の持つ意志(個性)を統一させ、全ての細胞(全員)が受け流す大勢を整えることで攻撃はおろか重力さえも受け流せることができるようになる技術があるという。俺の "発" である統一された意思(アフィータンズ)は、それを念能力で再現したものだった。まぁ、さすがに重力を受け流すようなレベルには至っていないが、この念能力を積み重ねていけば、それに至ることも何れは可能になるのかもしれない。

 

 俺が放出系で、操作系との相性が良かったことに安堵したのは、その為だった。まぁ、細胞の意志を統一するなんて操作系の能力じゃなく、ヒソカに言わせれば完全にメモリの無駄遣いであることは否めないが、俺に必要なものは()()()()()()()()()()()()()()()()仕様が無い。だが、同時に、それは俺も想像していなかったメリットも多く生み出した。例えば、身体の一部分、或いは全身を鋼鉄のように固めることや、まるで宙を舞う紙や落葉のようにヒラヒラと掴みどころの無い動きを再現させたりすることもできた。細胞の意志(チカラ)を一点に集中させることの凄まじさは、あの旅団在籍の筋肉ダルマ(ウボォーギン)との腕相撲において、俺を何度組んでも勝ちへ導くほどだったのだから間違いないだろう。今回は体勢も悪かったし、そこまでの余裕が無かったこと、そしてヒソカの能力の相性さもあって精々が腕の骨を圧し折るくらいに留まってしまったのは残念だったが。感触としては折ってやったと思うんだけど、どうだかな?

 

 そんなことを考えていると上機嫌でヒソカが俺に向かって歩いてきたのだった。

 

「ほら、やっぱり立てたじゃないか♦ それ、キミの能力と関係があるのかい♣」

 

「さぁな? だが、まぁ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 俺の含みを持たせた回答にヒソカは更に上機嫌になるが、俺は此処で接続を切って、まるで隙だらけの様相で四つん這いの様な姿勢になる。まだ完治には遠いなと内心で悪態を吐いた。

 

「クックックッ……それなら、あと10年待つよ。その "発" が完成したら、またおいで♥」

 

「うっせーよ。誰が行くか、ばーか。さっさと俺の前から消えろ!

 だいたいテメェ、俺と遊ぶのに夢中で大事なプレート獲られてんじゃねえか」

 

「おや、本当だ♠ それじゃあ見事にボクからプレートを取った子の顔でも観に行ってこようかな♦」

 

 睨み付けるようにして声に出して悪態を吐くとヒソカは殊更嬉しそうにクツクツと笑いを零しながら、そのように零し最後に「でも、コレは貰っていくね♣ 返して欲しかったら、さっきみたいにボクを全力で蹴り飛ばしてごらんよ♥」などと言い捨てて去っていった。いや、行きませんけど? そう言ったばかりだったはずだが、なんだろう。やはりキチガイには言葉が通じないらしいと俺は溜息を吐いて大の字に寝転んだのだった。やがて「ふぁぁぁ」と大きな欠伸をして呟きを漏らす。

 

「しっかし、まさか本当に俺がヒソカのターゲットだったとはな。ある程度、計算に入れたつもりだったが不覚。でも、いいか。『秘密』を曝すことにはなったが、アイツは言いふらすような性格じゃないし、あとは試験官をどうにかすれば事足りる。まぁ、こっちもこっちでペラペラ喋って回るようなヒトには見えないから多少は安心できるが………それにしても、マジで限界……あのクラスの使い手相手じゃ、まだ使用制限のある短時間じゃ殺れねえわ……」

 

(もっと鍛えねえとな。あと身体も能力に関係なく動かせるように、どうにかして完治させなきゃならねえし……問題は山積みだ……)

 

 俺の統一された意思(アフィータンズ)を発動した際の副作用(デメリット)。それは無数の細胞が持つ意志を統一するという超強力なチカラを発揮する代わりに、それを維持するだけの精神力を異常に消費する点にある。言い換えれば滅茶苦茶に腹が減るし、脳が疲れるから眠くもなるということ。別にそういう制約や誓約があるわけではないが、それは人間の持つ生理現象のようなものだろう。故に、どうにかするには慣れと鍛錬しかないわけだとボソボソと呟きつつ、俺は這うようにして車椅子まで移動して体勢を整える。そして休息を取ることにしたのだった。

 

 まぁ、寝ている間は多少隙だらけにもなるが、ヒソカやイルミ級、或いは大分ランクは落ちるが俺を張っているような試験官くらいのレベルでなければ俺の不意をつくことなど出来ないだろうし、そこは安心してもいいかもな。プレートは取られちまったが、幸いにも元々用意した5点と、クラピカから奪った3点分、計8点は椅子の下に隠してあるし、俺が試験を突破できることに変わりは無い。だから、もう安心して眠れるなと思ったところで何時の間にか俺のプレートのあった位置に貼り付けられていたヒソカの引いた籤と見られるカードが変わりに張り付いていたのが見えた。

 

 それを手に取り、よく見てみると、そこには見知らぬ番号が書かれている。

 

 ――384番

 

「~~~~~!!!」

 

 内心で「あの野郎だましやがったな!!!」と、そう全力で俺が叫んだのも悪くないはずだ。

 

 

 * * *

 

 

「そろそろ気付いた頃かな♣

 やっぱり便利、ボクの薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)♥」

 

 ところ変わった場所にて殊更に上機嫌な死神は嗤い、そして回収したターゲットのプレート『384番』、そしてリールベルトから奪ったプレート『43番』、イルミから貰った誰とも知れぬ者のプレート『80番』を弄ぶ。

 

「でも、先に見つけた彼等からは1点も回収できなかったし……あと1点を何処かで見繕わなくちゃねえ♠」

 

 だが、まだ合格には点数が足りずとも、この第4次試験は十二分に彼を愉しませることができたのか、死神は変わらずに上機嫌で夜の森を闊歩するだけだった。




 偽のターゲット番号を見せられて「はい、どうぞ」って渡してもヒソカは納得せずにバトルになるのは目に見えているので、あわよくば此処でしとめようと思ったけど錬度不足で諦めたオリ主でした。加えてヒソカが他のこと(ゴン)に目が向いて、自分から注意がそれたので、それに便乗しただけとも言う。

 しかし、本当にバトルって文字だけだと表現が難しいですね。。

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