銀時「しかも終わり方雑だな」
穂乃果「確かに・・・。あと、真姫ちゃんの出番が一番最後のちょっとだけって言うね」
言わないで。自分が一番知ってるから。
銀時「うん、まぁ・・・。前回の番外編から一話しか空いてないわけですが」
穂乃果「とりあえず、本編へどうぞ」
内容に期待しないでねー。
銀時・穂乃果「ラブ魂、始まります!」
ある朝。
万事屋には、朝早くからお客さんが来ていた。
と言っても、新キャラではない。
最近、めっきり出番がない彼女達が来ていたのだ。
花陽「出番がめっきりないって・・・」
凛「その通りだけど・・・酷いにゃー」
いや、そんな事よりも用事を早くして。
凛「うぐぐ・・・っ!」
花陽「あの、実は・・・」
穂乃果・新八「実は?」
花陽「もうすぐで真姫ちゃんの誕生日なんです!!」
銀時・神楽「た、誕生日ぃ?」
銀時「なんでそれを俺達に言うわけ?」
神楽「そうアル。真姫との絡みなんて、めったにないアルヨ」
・・・こ、これから本編で絡む様に努力はするよ?
穂乃果「そうは言っても真姫ちゃん達、絶対面識ない人とかいるよね?もしくは、話したことない人とか?」
フッフッフッフッ!
抜かりはないのだよ、穂乃果君。
新八「何キャラ?」
実は真姫達はちょくちょく海未と遊ぶ為に、海未の家に行くから、空とも妙とも面識済みだし、真選組一同も同様、真姫達とは面識済みという裏話があるのだ!
因みに西木野家は少なからず、真選組に権力・・・的なのを持っているのだ!
銀時「マジか」
穂乃果「的なの、って何?」
神楽「まぁ、それはいいアル。それで、何の話だっけ?」
凛「真姫ちゃんがもうすぐで誕生日って話にゃー」
銀時「あー、そうだった。で?何?」
あくまで興味なさげな銀時と神楽に我慢の限界なのか、立ち上がって叫ぶ様に言い放った。
凛「だーかーらぁー・・・真姫ちゃんの誕生日を盛大に祝うにゃァァァァァァァ!!」
*
と、言うわけで?
凛「絵里ちゃん達にも来てもらったにゃ」
絵里「・・・」
希「穂乃果ちゃん、久しぶりやなぁ」
穂乃果「ホントだね!」
にこ「・・・」
沖田「・・・」
土方「・・・つか、俺らも暇じゃないんだけど!?」
凛「細かい事は気にするにゃ」
ひたすらに無言で遠い目をしている絵里、いつもと変わらぬ通常運転の希、久しぶりに皆に会えて嬉しいのか笑顔の穂乃果、万事屋に来る途中で何かあったのか定かではないが、ずっと睨み合っているにこと沖田、自分たちは暇じゃないとキレる土方、細かい事は気にするなという凛、マイペースにも新八と話している園田姉妹。中々にシュールだ。
銀時「・・・で?何するって?」
凛「誕生日会って言ってるにゃ!」
花陽「取り敢えず、真姫ちゃん本人に黙ってやる、サプライズ誕生日会をやろうって話になったんです」
穂乃果「いきなりだね。真姫ちゃんの誕生日っていつ?」
花陽「一週間と一日後です。十九日」
ふむ、と顎に手を当てながら考える仕草をする穂乃果。
凛「穂乃果ちゃんは結構乗り気にゃ」
銀時「昔っから、誰かの誕生日会とか開きたがるからな。こうゆう企画的なのは、いの一番に考えるんだ」
考えがまとまったのか、花陽と凛の方を向いて話しかける。
穂乃果「じゃあ、誕生日会ってどこでやるの?」
花陽「・・・ま、真姫ちゃんの家?ほら、大きいし」
神楽「まさかオマエら、ノープロブレムアルカ?」
銀時「ノープランな」
海未「そもそも、真姫程の家が盛大にパーティをしないなんて事、あるんでしょうか」
その言葉に一同、静まり返る。
穂乃果「・・・ちょっと真姫ちゃんの家に電話してくる」
花陽「・・・は、はい。ごめんなさい」
しばらくして?
穂乃果「毎年、一日遅れで盛大にパーティするんだって。当日は、家族でお祝い。理由話したら、当日に盛大にサプライズパーティしよう、って言ってくれたよ。場所も提供してくれるって」
穂乃果の言葉に安堵のため息をつく花陽と凛。
空「じゃあ、具体的に何するの?」
穂乃果「そうだね〜・・・プレゼントは各々が用意するとして・・・ん〜・・・よし!今日から、コツコツと誕生日会用の飾りを作ってこう!これだけ人数いれば、今からでも間に合うと思うし」
神楽「飾りって、作れるアルカ?」
穂乃果「作れるよ。折り紙を切って輪っかにしてそれをどんどんくっつけるの。他にも作れるヤツとかもあるんだ。やった事ない?」
神楽「ないアル」
穂乃果「そっか。じゃあ、今回は初だ。楽しみ?」
神楽「楽しみアル!」
そう言って、目を輝かせる神楽を見て嬉しそうに微笑む穂乃果。
絵里「私達、真選組があるのだけど」
希「抜かりはないでぇ、えりち」
絵里「はぁ?」
にこ「絵里、希ったら、私達全員を一週間程休めるようにって、ここに来る前に近藤さんに交渉してたわよ」
絵里「ええっ!?」
土方「いつの間に・・・」
沖田「じゃあ、休みとれたんですかぃ」
希「うん、近藤さんがうちらの分も頑張るって」
事実は本当はちょっと違う。
本当は二人ぐらいでも残ってほしいと言ってたのを、希が聞かなかったのだ。
そんな事実を知らない真面目な土方と絵里もそれなら・・・と参加を決めた。もっとも、土方の参加理由は、大半が穂乃果を占めている。
それはともかく!である。
穂乃果「当日は、私達で料理を作ろうかな、って思うんだけど・・・皆、料理出来る?」
銀時「俺はまぁ、知ってると思うが、自炊程度には」
神楽「卵かけご飯なら、誰にも負けないヨ!」
新八「神楽ちゃん、それって料理?僕は普通並になら出来ますよ」
海未「わたしはそれなりに、ですかね」
空「海未ねぇのも、新にぃのもおいしいよ!」
ことり「料理なら並だけど、スイーツなら得意だよ〜!」
花陽「わ、私は・・・あんまり、料理したことないんです。自分で用意をするって言うと、大体は外食か、白米を食べていたので・・・。だから、多分・・・出来ません」
凛「私は全く出来ないにゃ!」
土方「マヨネーズ関係なら任せろ」
沖田「俺はそこそこなら、出来まさぁ」
絵里「私も一応、出来るわ」
希「ん〜・・・、うちは出来るよ、多分」
穂乃果「多分?」
そう言う希に、何故か慌て出す真選組一同。
にこ「・・・希は料理をしない方がいいわね」
穂乃果「ええっ!?何で?」
首を傾げる面々に、声を潜めて理由を話す真選組一同。
なお、希には聞こえないだろう声量である。
土方「あいつ、料理出来そうに見えるけど、実は逆なんだ」
銀時「逆?」
沖田「アレはダークマターでさぁ」
神楽「い、意外アルナ・・・」
絵里「何も、可哀想な卵焼き程じゃないのよ?」
にこ「でも、希がモノを作ろうとすると・・・なんでかしらね、見た目正常な上、味付けも普通なのに、すっごい不味くなるの。まさに、味だけダークマターよ」
穂乃果「ほぇぇぇ・・・」
絵里「でも悔しいことに、うどんだけはすっごい美味しいの!プロレベルで!私、あんなに美味しいうどんは他に知らないもの!」
にこ「だからこそ、自分のうどん以外がダークマターという事に、無自覚なのでしょうけど」
その言葉に真選組一同は頷く。
穂乃果「うどん、かぁ・・・。パーティーには不向きだね」
にこ「でしょ?だから希、あんたは料理やめなさい」
希「だからって何?どうゆう訳?まぁ、とりあえず分かったわぁ」
にこ「えっと・・・で、料理が出来るか出来ないかよね。もちろん、出来るわよ」
絵里「にこはね、真選組の中で一番、料理上手なのよ」
穂乃果「そうなんだ!あ、んーと・・・ちょっと待って」
*
30分後。(多分。)
穂乃果「という訳で、皆さんの役割分担を発表しまーす!」
ドンドンパフパフ〜!なんて聞こえてきそうな感じで言う穂乃果。
穂乃果以外の皆は拍手を送る。
穂乃果「では 、まず2日前までは、皆で飾りを買ったり、持ってきたり、作ったりしたいと思いまーす。そして前日から、料理班に分かれます。料理班が前日にやること、それはメニュー決め!からの、それぞれが相談しつつ、どれを作るかを決めてから、それぞれの材料の買い出し!」
意見ある人!と言う穂乃果に、ありませーん、と答える面々。
穂乃果「じゃあ、準備は明日からで、それぞれで作ったりしてね。あ、凛ちゃんと花陽ちゃんはここで作ってって」
それぞれ、はーい、と返事をし、今日は解散となった。
真姫誕生日まで、残り一週間となった。
*
真姫の誕生日まで7日目の翌日。
理由を付けて万事屋に来た凛と花陽、万事屋三人は飾りを作っていた。
因みにもう一人の万事屋の一員である新八は、自宅にて海未と空、事情を話し、協力してくれることになった妙と飾りを作ったりしている。
因みに、飾りはそれぞれにお任せだ。
万事屋+aは、飾りを作りながらも賑やかである。
縦に長く切って、丸い形にしてある程度まで繋げていくヤツは、凛と花陽と神楽で作っている。
それ以外にもあった方がいいだろう、という穂乃果の言葉で、穂乃果と銀時は、壁に貼ったり、天井から吊るす為の飾りを作っている。
神楽「何アルカ、コレ。なんかよく分かんないけど、ハマるアル!」
穂乃果「良かったね、神楽ちゃん」
銀時「それ、確かに最初のうちはハマって捗るんだけど、飽きるのも早いんだよな〜」
穂乃果「余計なこと言わない!」
余計な事言ったり、話したりしつつも、手を止めることはせずに、器用に鶴を折っていく。
・・・といっても、銀時と穂乃果の折っている鶴は普通の鶴ではない。
すごい速さで複雑な折り込みをしていく。
いわゆる、手間がかかる折り鶴、という訳だ。
それも一種類ではなく、何種類もの手間がかかる折り鶴をすごい速さで折っていく。もちろん、鶴以外も折っているし、それもクオリティが高い。
凛「・・・は、速すぎて、どんな折り方してるか全くわからないにゃ」
花陽「なんだか二人とも、手慣れてるね?」
銀時「好きで慣れてるわけじゃねぇーわ」
穂乃果「あのね、小さい頃はよく誕生日会とかやってたんだ。その度に折り紙とかやってたからさー」
神楽「そんなに速く出来る程になるとは、よっぽどアルネ」
穂乃果「そう?」
早速飽き始めたらしい凛が話すことをメインにしかけている。
神楽は辛うじて、まだなんとか飽きてはいない。 花陽は、元々真面目なので、飽きる心配はないのだ。
凛「銀さんと穂乃果ちゃんは、いつ頃からの付き合いにゃ?」
穂乃果「銀ちゃんと?銀ちゃんとの付き合いは、私が・・・えーと、四歳の時かな。その時、銀ちゃんは八歳だよ」
花陽「結構昔からの幼馴染みなんだね」
穂乃果「うん、まぁ・・・」
凛「じゃあ、皆は何歳ぐらいまでの事覚えてる?私は7歳くらいからにゃ」
何その質問、と思いつつも答える。
穂乃果「んー・・・思い出とかは、結構覚えてるタイプだから、割と小さい頃の事まで覚えてるよ。多分、3歳ぐらい?あ、でもやっぱりうろ覚えかも。覚えてる事と覚えてない事があるかも。やっぱり、確実だと5歳くらいかな?うろ覚えでもいいんなら3歳から」
銀時「あー・・・何歳とかは覚えてないけど、多分、6歳ぐらいじゃね」
神楽「私は・・・んー、5歳くらい?」
銀時「マジか」
凛「かよちんは?」
花陽「わ、私も?えっと、7歳、くらいから・・・かな」
へー、と言いつつ、等々手を止めた凛は、さらに質問を問う。
凛「じゃあ、皆の一番良い思い出ってなんにゃ!?」
穂乃果「ぐ、ぐいぐい聞きに来るね・・・」
凛の勢いに、穂乃果はちょっと引いた。
銀時「つか、口より手を動かせ」
凛「飽きたにゃ。いいから話すにゃ」
銀時「つったってよー」
穂乃果「んー・・・あ、アレなんてどう?」
銀時「アレ?」
凛「え?なになに?」
花陽「凛ちゃーん・・・」
神楽「凛じゃないけど、私も気になるアル」
等々飽き始めた神楽が聞く。
それに手を動かしながらも話を始める穂乃果。
穂乃果「ほら、昔皆でしたお花見。初めての私達だけでしたヤツ」
銀時「ああ・・・」
神楽「お花見?何アルカ、それ。美味しいの?」
穂乃果「知らない?地球にはね、桜を見てお弁当とかを食べたりするお花見ってのがあるんだよ」
お弁当、と神楽の目が光ったのは、多分気のせいではない。
へー、とは凛と花陽である。
花陽「・・・というか、本編だとまだ過去とか全然出て来てないのに、いいの?話に出して」
凛「かよちん・・・」
銀時「・・・いいか、花陽」
花陽「は、はい!」
心なしか真剣な表情の銀時と凛に、自然と背筋がピンッと伸びる花陽。
銀時・凛「番外編と本編は一括していないから、本編ここまで進んでないよね?とかなっても、別に番外編ですから〜ですむんだよ。何よりも、時間軸バラバラだし」
花陽「そうゆう問題!?」
穂乃果「あれ・・・凛ちゃん、何で標準語?猫瞬族は語尾に対して、にゃ、って付けるって設定はどうしたの?」
神楽「メタいアルネ」
それはともかく、話を進めることにした。
穂乃果「昔ね、私達は松下村塾の皆で毎年お花見するのが恒例だったんだ」
凛「へー」
穂乃果「私って、松下村塾の中で最年少だったんだー」
花陽「そうなの?意外」
穂乃果「そう?でも、大体が銀ちゃんと同年代か一歳下か上か、だったからね。だから、可愛がられてた自覚はあるんだよ」
神楽「へー」
ま、当然アルナ、と思いつつ、相槌を打つ。
穂乃果「その中でも、松陽先生と銀ちゃん達三人に私は懐いてたんだよね」
凛「三人・・・って言うと、ヅラさんと高杉にゃ?」
ヅラじゃない、桂だ!という声は聞こえないフリをする事にした。
穂乃果「そーそー。それで話が変わるんだけどね、毎年始まるお花前の私の誕生日で、私が誕生日プレゼントに、五人だけでお花見してみたい、って言ったの。うん、自分で言うのもアレだけど、みんな結構私に対して・・・過保護って言うか・・・甘やかしてた趣向にあったと思うんだ。だから、二つ返事でOKしてくれたから、次の年のお花見は、私達だけで・・・って事になって。一番・・・か、分からないけど、私の良い思い出はそれかな」
銀時「じゃあ、俺もそれで」
凛「適当すぎにゃ!」
じゃあ、お前は何なんだよ、と聞き返す銀時。
待ってました!と言わんばかりに、胸を張る凛。
凛「私はやっぱり、かよちんや真姫ちゃんに会ったことが一番にゃ!」
花陽「凛ちゃん・・・」
大方予想ついていたのか、ああ、はいはい。と聞き流す銀時。
神楽は、興味ないようで眠そうな目をして酢昆布をかじっている。
穂乃果は、微笑ましそうににこにこ笑っている。
花陽は、当然嬉しそうだ。
凛「かよちんは?」
花陽「私は・・・私も、同じかな」
そう言う花陽に、感極まった凛が飛びついた。
銀時「おい、いい加減、口より手を動かせ、手を」
凛「うー、分かったにゃ。けど、一つ言わせてもらうなら・・・一体どれくらい折る気にゃ?」
銀時・穂乃果「・・・はっ!いつの間に!?」
そう言う銀時と穂乃果の横には、崩れんばかりのすごい量の折り鶴や、その他の折り紙があった。
神楽「二人とも、ボーッとし過ぎアルヨ」
銀時「いや、つい・・・」
穂乃果「あはは・・・。そうだ、神楽ちゃんは一番の思い出ってある?」
神楽「一番の思い出・・・。そうアルなぁ。やっぱりアレネ」
凛「アレ?」
神楽「私の兄ちゃん・・・神威は、昔はちゃんとした兄ちゃんだったアル。それこそ、パピー程じゃないにしろ、過保護だったネ。いつも私に突っかかって来てたチンピラを容赦なく叩きのめしてたネ。その度にパピーに怒られてケンカしてたヨ」
話の始まりにん?となりながらも、何も言わないで、黙って話を聞く。
神楽「当時は家族仲良好で、神威とパピーのケンカも絶えなかったけど、仲は良かったアル。えっと、それで・・・一番、良い思い出デショ?」
凛「うん」
神楽「マミーが寝込む様になってすぐの頃は、家族仲に異変はなかったアル。一番の良い思い出は、その時のアルネ」
花陽「その時の?」
神楽「普通の、変哲ない至って普通の家族の暮らしアル。その中でも、マミーが出す卵かけご飯はサイコーだったアル〜」
銀時「た、卵かけ・・・ご飯」
穂乃果「・・・神楽ちゃんが、卵かけご飯を推す理由って・・・お母さんがよく出してくれたから?」
神楽「そうアルヨ。マミー、料理は得意じゃなかったアル。食べればほの字、って感じネ。その中で良く出てきたのが、卵かけご飯だったヨ」
神楽の話を聞いて、銀時と穂乃果は青ざめた。
理由としては、万事屋はご飯だけ当番制だったりするからだ。本編には、出てないだけで。
因みに、二週間続けて当番が穂乃果、一週間続けて当番が銀時と神楽である。たまに、新八が手伝ってくれる。
凛と花陽は、いいお母さんなんだね・・・、と神楽に言っている。
銀時(ど、どうしろってんだよ・・・)
穂乃果(こ、これじゃあ、一週間続けて卵かけご飯出されたって、食べるしかないよ・・・)
銀時・穂乃果(文句言えるわけない!!)
この二人にとっては、とっても重要なのだ。
穂乃果「でも、そっかぁ・・・。いいねぇ、そう言うの。私の場合、実の家族よりも松陽先生とか、銀ちゃん達と家族してた気がするし、付き合いもそっちの方が長いんだよねぇ」
銀時「俺的には、その記憶しかないがな。家族らしさの記憶ってのはな」
そこで、昔の良い思い出を思い出したからか、笑顔の神楽が銀時と穂乃果に声をかける。
神楽「そうアルか・・・。ねぇねぇ、穂乃果、銀ちゃん」
穂乃果「なぁに?」
銀時「ん?」
神楽「穂乃果、銀ちゃん、新八、私で万事屋アル」
穂乃果「ん?うん、そうだね」
銀時「なんだよ、いきなり」
神楽「万事屋は私にとって、第二の家族アルヨ!・・・って、言いたかっただけヨ」
銀時・穂乃果「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」
銀時「そ、そうか・・・」
穂乃果「う、うん。私にとっても、そうだよ!」
万事屋は神楽にとって第二の家族と満面の笑み(それこそ、将来有望な感じで、そこら辺の男なら落ちても何ら不思議ではない感じの、それも無意識である。)で言われた銀時と穂乃果は、声にならない声を出して悶えたが、穂乃果の肯定の言葉に対して、えへへ〜。と心底嬉しそうな笑顔を浮かべる神楽に、再び悶えた。
基本的には、穂乃果が万事屋の癒しではあるが、神楽も同様、万事屋の癒しである。
銀時は大体、穂乃果に癒されたりするが、神楽にも癒されることは少なくもない。なんと言ってもこの娘、穂乃果程じゃないにしろ、天然である。
その天然発言に癒されることは少なくないのだ。
新八も同様である。と言っても、彼の一番の癒しは、妹の様な存在の空であるが、穂乃果にも神楽にも癒しを貰っている。
では本人達は?と言うと、穂乃果は神楽に、神楽は穂乃果に癒されている。
因みに言えば、天然行動(行動が天然だったり)は穂乃果が上でも、天然言語(言葉が天然だったり)は神楽が上だったりする。もちろん、両方天然な事をしたりするが。
穂乃果「あ〜ん、かわいい〜♪」
神楽「わっ!?」
そう言って、神楽に抱き着く穂乃果。軽くキャラ崩壊ですね。
まぁ、なんやかんだで万事屋+αの準備初日は終わったのだった。
他の所も要領良くやっていたりする。
*
はい、飛ばし過ぎかもしれないけど、誕生日会の前日です。
穂乃果「はい、と言う訳で、料理班と飾り班に別れまーす!」
場所は西木野邸。
それぞれ返事をして、それぞれの班別に別れる。
料理班は穂乃果、海未、ことり、絵里、にこ、そして教えたらスポンジ並みの吸収力で意外と物覚えが良いと発覚した神楽をお手伝いに別けられた。料理班長は穂乃果、副班長は海未だ。
飾り付けなどの量関係からして、前日から飾り始める為の飾り班は銀時、新八、空、希、凛、花陽、沖田、土方である。飾り班長は銀時、副班長は新八になった。まぁ、妥当である。
因みに、妙は当日参加するのだ。
飾りの準備は、自宅で新八達の手伝いをしていた。
最初に、料理班サイド。
穂乃果「じゃあ、皆はどんな食べ物があったら嬉しい?」
海未「穂乃果の作ってくれた物ならなんでも」
ことり「甘いスイーツがあったら嬉しいなぁ・・・。特に穂乃果ちゃん手作りチーズケーキとか!」
絵里「そうね・・・。チョコレートがあったら幸せね、特に穂乃果の手作りとか」
にこ「みんな参考にならなすぎでしょ・・・。そうね、やっぱり誕生日パーティなんだから、種類豊富がいいわよね・・・。かつ、真姫の好物がいいわよね」
穂乃果「真姫ちゃんの好物・・・。ちょっと聞いてくるね!」
にこ「行動早っ!」
数分後。
穂乃果「真姫ちゃんの好物が変わってなきゃ、トマトが好きなんだって!」
にこ「トマトか・・・。トマト料理は入れましょう」
穂乃果「そうだね、トマトソースグラタンとか?」
神楽「穂乃果、穂乃果」
穂乃果「ん?なぁに?」
神楽「卵かけご飯とは言わないから、せめてタコ様ウィンナーは入れてヨ」
穂乃果「えっ・・・いいけど、タコ様ウィンナーって、タコさんウィンナーの事?」
神楽「そうとも言うけど、違うアル。タコ様ウィンナーヨ!」
穂乃果「そ、そっか。わかったよ〜」
良くわかんないこだわりだけど、とりあえず分かったことにした穂乃果。
穂乃果「えっと・・・じゃあ、メイン料理はトマト料理でいいかな?」
その問にそれぞれが頷く。
穂乃果「じゃあ、今日はメニューを考えて買い物に行こう!」
絵里「とりあえず、トマトソースのミートスパゲッティは王道よね。でも、外せないわ」
海未「トマトでドリア、とか、グラタンとかも良さそうですよね」
ことり「トマトのケーキとか!」
神楽「トマトシチューが食べたいヨ。お肉も使ったヤツ」
穂乃果「えっと・・・トマトソースのミートスパゲッティとトマトのドリアとグラタンとトマトを使ったケーキとトマトシチュー・・・」
それからどんどん料理はコレがいいアレがいいなど、意見が出て、それぞれ分担した。
穂乃果「それから、ことりちゃんにはスイーツを担当してもらいたいの。トマトを使ったケーキ、出来る?」
ことり「レシピさえ分かれば。完璧に出来るよ!」
穂乃果「じゃあ、トマトを使ったケーキの材料は今から紙に書くからちょっと待って。他に何のケーキを作るかは任せるから。明日、レシピを書き起こして持ってくるね」
ことり「うん!」
穂乃果「神楽ちゃんは、私を手伝ってね」
神楽「分かったアル」
穂乃果「今日は西木野邸で材料を置いていってもいいって言う許しがあるから、明日は大仕事があるので、今日は終わり次第解散してもいいよー」
そんな感じで、料理班は終わった。
終わったと言っても、何を作るか考えながら買っていたので、時間がかかったが。
で、飾り班はと言うと?
銀時「それじゃあ、みんな思い思いに飾れよー」
凛「なんて投げやりにゃ・・・」
花陽「あはは・・・」
沖田「まぁ、いいじゃないですか」
新八「とりあえず、始めましょうか。それから微調整でもすればいいじゃないですか」
土方「早く終わらせて帰ろうぜ」
希「よっしゃっ!任せて!うち、センスは良いから!」
空「希さん、気合十分だね!私も頑張る!」
と、まぁ・・・こんな感じにいい加減な感じから始まったのだった。
新八「いや、ほんとにいい加減過ぎでしょ」
気にしないで!
まぁ、そんな感じから始めたのでみんな思い思いにし過ぎで治すのが大変だったのだが。微調整どころじゃない。大調整だ。
主に、マヨネーズ関係のヤツを飾ろうとするマヨラーに、変な仕掛けがある(危険)何かを飾ろうとするドS、怪しい御札をあちこちに面白がって貼ろうとするちょっとドS気味な奴らのせいである。
空「てか何、そのお札?何でそんなの持ってるの?」
希「ん?それはうちが、お────」
銀時・新八「ネタバレ禁止ぃぃぃぃぃぃぃ!!」
希「えー?ちょっとくらいええやろー?」
銀時「ダメに決まってんだろ!!」
新八「そうですよ!ネタバレして苦情が来て困るのは作者である美雪さん、即ち、僕らもなんですよ!?」
凛「そうにゃ!最悪の場合、泣く泣く消す、なんて場合にもなりかねないにゃ!私なんてまだ出番が全然来てないのに!」
花陽「それは私も困ります・・・」
沖田「そうですねぃ。そうなりゃあ、俺と穂乃果があんな事やこんな事出来なくなりますもんね」
土方「ねぇよ!これから先もお前と穂乃果があんな事やこんな事するなんてありえねぇ!」
とか雑談を結構な頻度で挟んだりしてて、なかなか進まず、様子を見に来た穂乃果と神楽に泣きつくことになったのだが。因みに、その他の皆さんは帰られました。買い物が終わってたら。
*
穂乃果「で、翌日になりました」
空「穂乃果さん、どこに話しかけてるの?」
穂乃果「あ、何でもないよ、うん」
結局徹夜をした飾り班+穂乃果は寝不足である。(尚、神楽は居眠りをしていた為、そこまでではない。)
穂乃果「・・・じゃ、凛ちゃんと花陽ちゃん、お願いね」
花陽「う、うん・・・」
凛「任せるにゃ!」
真姫を料理が出来るまでに、連れ出す係が花陽と凛になった。
穂乃果「さっ、パッパっと作っちゃおうか」
そう言って、真姫が家を出たのを確認し、準備に取り掛かるのだった。
*
穂乃果「何か、後半になってからとっても適当になったよね。飛ばし飛ばしだし」
銀時「そうだなぁ。なんだかんだ言って、料理は出来、並べ終え、後は真姫達を待つだけだもんな」
土方「つか、セリフ少ない気がしてならん」
希「まぁ、人数が人数だからなぁ」
絵里「そうね」
にこ「あんたたち・・・忘れてるかもしれないけど、今回主役たる真姫なんか、まだ一回も出てないのよ?それに比べちゃあ、マシじゃない」
そりゃあそうか。と納得する面々。
沖田「じゃあ、アレだ。今回の主役だけど、サブキャラってわけか」
ことり「ハッキリ言うねぇ・・・」
苦笑いすることり。
新八「てか、今回の主役にあんまりな扱いじゃないですか?」
海未「そうですね」
空「タダでさえ出番が少ないのに、番外編でも少ないなんて・・・可哀想」
海未「・・・空、それは本人には言ってはいけませんよ」
海未の言葉に疑問符を浮かべながらも、敬愛する姉の言葉に頷いた。
*
待つこと一時間、やっと仲良しトリオが帰ってきたらしい。
みんな慌てつつ、クラッカーを構えて待つ。
真姫「もぉ、なんなのよ」
凛「良いから良いから!」
花陽「ほら、入って入って」
真姫が入ってきたと同時に、クラッカーを放つ。
「誕生日おめでとう!!」
真姫は、まだ状況が理解出来てないのか、ポカンっ・・・としてる。
真姫「え・・・あっと・・・うん?あ、ありがとう・・・?」
穂乃果「ふふっ。凛ちゃん、どう?」
凛「成功にゃ!」
そこでコレが凛と花陽が計画をしたのだと理解した。
花陽「真姫ちゃんのお母さんとお父さんは、ご用事で後から来るんだよ」
真姫「そう。・・・皆、ありがとう」
そう言って笑う真姫に、全員笑顔を浮かべたのだった。
真姫「えっ!?待って、私の登場ココだけっ!?」
凛「てか、終わり方雑にゃ」
いや、とにかく終わります。
終わった。
銀時「最近、話すことなくなってきたな」
穂乃果「ま、ムリもないことだとは思うけど」
・・・そういう事、言わないでよ。
銀時「本当だし」
穂乃果「偽っても仕方ないしー」
えー・・・。
あ、じゃあ、どうでもいい雑談を。
銀時「雑談?」
穂乃果「どうでもいいって自分で言ったし」
最近痛感したこと、児童書って侮れないよね。
銀時「いきなりなんの話」
穂乃果「児童書って・・・小学生くらいが読む小説?」
そーなの。
最近ね、探偵チームKZ事件ノートっていう児童書を読み始めたんだけど、それが面白くって。
穂乃果「何が知るキッカケになったの?」
アニメ。
銀時「アニメ?」
そ。
短いけど、アニメ化されてるんだ。
それが面白くって、原作も読もうかなって思って。
漫画もあるから、そのうち買うかも。
穂乃果「へー」
銀時「ほんとに雑談だ」
だから雑談だって言ったじゃん。
ま、いいや。
終わる?
穂乃果「
じゃあ、終わる。
はい、銀ちゃんシメよろしく。
銀時「えー・・・。あー、まぁ・・・次回もよろしくお願いしまーす」