ハイスクールD×D inウィザード   作:kue

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第百一話 オリジナル

俺の目の前には銀色の鎧――――――インフィニティーの鎧を身に纏った人物が立っていた。

バカな……インフィニティーの鎧を纏えるのは俺だけだ。

考えたくはないが小猫やギャスパー達が普段見ている時よりも、

大人びて見えることを考えればたどり着く答えはたった一つ。

「お前は……俺なのか」

そう言うと奴の足もとに銀色の魔法陣が出現し、

その魔法陣が下から上へ上がっていくと鎧が解除されていき、

全てが解除された時にあった顔は俺自身だった。

「正解だ。別世界の俺」

やはり、この世界は俺がいる世界よりも遥か未来の世界でなおかつ、

俺がすんでいる世界とは全く別の世界――――――パラレルワールド。

だが、今の状況はあまり良いとは言えないな……遥か未来、かつパラレルワールドの朱乃達が、

俺の知っている強さなわけがないし、俺が知らない物を持っていることだってある。

全員が異端者である俺に襲いかかってこないという確証は……ん?

そこで俺は一つ気づいたことがあった。

――――――木場がいない。

あいつはナイトだ。こんな重要な場に欠席するような役目じゃないはずだが……。

クイーンの朱乃がいてナイトが居ないのはおかしい。

それにアザゼルも……何故、いない。

「お前がここに来ることはすでに予知していた」

「教えろ。ここはいったいなんだ」

「ここはお前からすればパラレルワールドの遥か未来……四千年後の冥界だ」

四千年……つまり、俺達が今抱えている問題が全て解決され、

時間がたった世界と言う訳か。

「お前が魔王とはな……相当、支持率は悪そうだな」

「バカ言うな。これでも歴代の魔王史上最高の支持率だ。俺が魔王になった瞬間から、

冥界は変わった。今まで争っていた種族との和平は勿論のこと、

技術、生活の質などが一気に上がった。どれもこれも俺のおかげだ。なあ、リアス」

「ええ」

そう言うと感情を極限にまで押し殺したリアスの声が聞こえた。

……何故、お前はそこまで感情を押し殺す……お前はその胸の中に何を隠しているんだ。

「さあ、お話は終わりだ。お前らは消えてろ」

そう言うとリアス達は足もとに魔法陣を展開させ、どこかへと消え去った。

「お前は邪魔だ……俺が消す」

『インフィニティー・プリーズ! 

ヒー・スイ・フー・ドー・ボー・ザバ・ビュー・ドゴーン!』

「ちっ!」

奴が指輪を右腕の籠手の宝玉に翳すのを見て、

その場から飛び去ると銀色のドラゴンの幻影が奴の中から出現し、

奴の周りを旋回すると同時に衝撃波を放っていく。

『フレイム・ドラゴン。ボー、ボー、ボーボーボー!』

『コネクト・プリーズ』

「そんな魔法で勝てると思うのか?」

「最強に頼ってちゃ強くはなれねえよ」

魔法陣からアスカロンを取り出し、奴に斬りかかるが、

アスカロンは斧と剣が一体化した武器に防がれる。

そこから何度もアスカロンを振るうがすべて、

奴の斧と剣が一体化した武器に防がれる。

―――――なぜ、こんな世界になったんだ。

『チョーイイネ! サンダー! サイコー!』

「うわっ!」

突然、奴の全身から電流が迸ったかと思えば、その電流が一気に質量を増大させ、

俺を吹き飛ばすと奴の頭上に巨大なドラゴンの形をした雷が出現した。

ハリケーン・ドラゴンでなくてもここまでの威力を出すか!

「行け」

その冷たい奴の声とともに雷のドラゴンの口が開き、

そこから小型の雷撃がいくつも飛ばされてくる。

俺は周囲を走り回ってそれを避けていく。

そりゃまあ、四千年も時が経過していれば魔法が強化修正されていても、

疑問はないんだがこれは強化しすぎだろ!

『チョーイイネ! スペシャル! サイコー!』

壁を蹴って方向を急に転換し、空中でドラゴンの頭部を装備して火炎放射のように炎を、

吐きだすが奴が大きく横に振るった剣から放たれた銀色に輝く衝撃波の一撃で、

炎が掻き消され、俺まで吹き飛ばされた。

「くっ! だったら!」

『ウォーター・ドラゴン。ジャバジャババッシャーン・ザブンザブーン!』

『チョーイイネ! ブリザード! サイコー!』

『チョーイイネ! スペシャル! サイコー!』

俺がブリザードを発動し、奴めがけて冷気を放つと同時に奴の胸にドラゴンの頭部が出現し、

そこから火炎放射のように火炎が放たれて両者がぶつかり合うが一瞬で、

その均衡は崩れ去り、火炎が俺めがけてくる!

『リキッド・プリーズ』

「ふん」

体を水に変えて炎をやり過ごし、奴の背後に移動して水を奴を拘束するように纏わせ、

元に戻すと腕と足がそれと同じように現れ、奴を拘束した。

『エクスプロージョン・プリーズ』

「うわっ!」

奴の全身から突然、爆風が発生して俺を壁に激突するまで吹き飛ばした。

くっ! なんだあの魔法は!

「終わりだ。俺も忙しいんだ」

『ターン・オン』

『ハイタッチ・シャイニングストライク! キラキラ!』

「うおわぁぁぁぁ!」

斧の一撃を喰らい、俺は壁を貫通してそのまま地上めがけてまっさかさまに落ちていった。

こんなところで死ねるかよ!

俺がハリケーン・ドラゴンに鎧を変えようとしたとき急に、

誰かに抱きかかえられた感覚がした。

俺はその顔を見てすぐさま声を上げようとしたがそいつに静かにしろと、

ジェスチャーで伝えられ、俺は黙ったままそいつに抱きかかえられた状態で、

どこかへと転移した。

 

 

 

 

 

 

 

「終わったの? イッセー」

「あぁ、終わったぞ。さ、通常業務に戻るぞ」

「ええ……」

「どうした? そんな悲しそうな顔をして」

「いえ……なんでもないわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう大丈夫だよ。イッセー君」

転移が終了し、俺を助けてくれ奴の住居らしき大きめのテントの中に入ると、

そこには俺が知っている奴よりも結構老けた感じのあいつがいた。

四千年もの時が経てば、例え人間以上に生きる三種族でもこうなるか。

「アザゼル。老けたな」

「うるせぇ。四千年もたちゃこうなるんだよ」

髪の毛を見れば白髪が混じっているのが見え、顔には若干の皺が見えた。

「今じゃ四千十七歳のおっさんだな。木場」

俺を助けてくれたのは木場だった。

こいつも大人びており、髪も黒色ではなくて若干の茶色になっていた。

こいつも変わったんだな……だが、なんでナイトである木場が、

こんなホームレスが住むみたいなテントで住んでいるんだ。

「何故、お前は政府に住んでいないんだ」

「……そこから話そうか。僕とアザゼル先生は今、お尋ね者なんだ」

それを聞いて俺は驚きのあまり、口をあんぐりと開けてしまった。

「あいつが少々、暴走しかけているから止めようとすればこうなったわけだ。

まあ、別に後悔はしてねえさ。今も虎視眈々と狙っているわけだ。イッセー、これをお前に託す」

そう言い、アザゼルは俺に二つの指輪を手渡してきた。

一つは二人の人間らしき絵が描かれている装飾が施された指輪、

そしてもう一つは絵からは判断しにくいがオールドラゴンらしき装飾が施されていた。

指輪ということはインフィニティーの指輪と同じように俺の器に入りきらなかったから、

こういう物に魔法を具現化したものか。

「この世界のお前に言われて作っていたんだが……これはお前に託す。

魔法の内容は俺も知らないが使えば面白いことになるのは間違いない」

「そろそろ、僕は行こうと思うんだけど……君はどうする?」

俺は二つの指輪をポケットに入れ、木場の方を向いた。

「行くに決まってんだろ。こんな世界は一度、俺が潰すさ」

そう言うと木場は壁にかけていた一本の刀を手に持った。

その剣は刀身は真っ黒に染まっているんだが持ち手と刀身を繋げている部分に、

ダイスのようなものが取り付けられていた。

「木場、それは」

「これ? これは古の魔法だよ。僕達が生まれるよりもずっと前にあったね。

アザゼル先生の協力のもと、なんとか復元に成功したんだ。さあ、行こうか」

よく見れば木場の指に三つの指輪がはまっていたがそれについては何も言わなかった。

さあ、これからが本当のショータイムだ。




ようやっとインフィニティー出せたわ……ここまで来るのに、
百話かかりましたね……まあ、オリジナルをやったから仕方ないか。
それでは!
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