ハイスクールD×D inウィザード   作:kue

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第百四話 オリジナル日常

変な夢の世界での戦いの翌日、俺―――――兵藤一誠は俺たちに特別用意された鍛練用の異常に、

広い別空間で魔剣を持った木場と対峙していた。

今回の鍛錬の目的は新たに覚醒した力――――インフィニティーの力の確認と、

その運用について考えることだった。

「準備は良いよ。イッセー君」

『インフィニティー・プリーズ! ヒー・スイ・フー・ドー・ボー・ザバ・ビュー・ドゴーン!』

指輪を籠手に埋め込まれている宝玉にかざすと音声が響き、

足もとに銀色の魔法陣が出現し、俺の足もとから徐々に上へと上がっていきながら、

インフィニティーの鎧を生成し、頭を通過したところでまるでダイヤが、

砕け散ったかのように消滅した。

「……なんというか幻想的だね」

「そうだな。じゃ、まずは」

『インフィニティー・ルーク』

指輪を宝玉にかざすとそんな音声が流れた。

魔力も全く変動していないし、どこか俺の身体が変わったかといえば、

全く変わった部分はないように思えるがこれで凄まじい防御を実現している。

「じゃ、頼む」

「了解!」

そう言うと木場は悪魔の翼を羽ばたかせて高く上がると翼をなくし、

何も抵抗せずにそのまま落下しながら俺に近づいてくる。

木場の魔剣の硬度はバランスブレイクを手に入れてから飛躍的に上昇し、

ジークフリートから頂いた伝説級の魔剣を手に入れてからもなお上昇したと聞く。

俺の鎧が傷つくか、あいつの魔剣が砕けるか。

「はぁぁ!」

木場の全力の魔剣が振り下ろされ、俺の鎧に直撃した瞬間に一瞬だけ鎧が光ったかと思えば、

呆気なく木場の魔剣がバキバキに砕け散り、刀身が完璧に消滅してしまった。

驚きの余り使用者の俺も木場も一言も話せないでいた。

「……驚いたよ。まさかこんなにもたやすく砕けるなんて」

「もとからこの鎧の耐久力が高いのか。それともルークに変化したからなのか」

「取り敢えず他のも試そうよ」

『インフィニティー・ビショップ』

宝玉に指輪を翳してから木場の砕けた魔剣に触れると一瞬にして消滅し、

魔力となって俺に……正確には鎧に吸収された。

「ビショップだと相手の魔力攻撃の反射、もしくは魔力に還元しての吸収みたいだね。

魔力で生成されたものを吸収なんてね……もう、

ほとんどの攻撃に態勢があるのと同じじゃないかな」

「悪魔の攻撃に関してはな。聖なる力に関しては魔力には分解できるだろうが、

残りカスの聖なる力をもろに喰らって終わりだ。悪魔に対しては良いんだろうがな」

「サイラオーグさんみたいに体術で来る相手にはルーク、

魔力重視の攻撃を仕掛けてくる相手にはビショップを……もしもイッセー君が、

ポーンのイーヴィルピースじゃなかったらここまでの強さはなかったと思うよ」

木場の言うとおりだ。

俺がポーンという駒であるが故にこの力が生まれたわけであって、

もしも俺がナイトやらルークやらビショップだった場合は一つの方面しか、

特化されない微妙な存在になっていただろう。

なんにでもなれるポーンだからこそ、あらゆる方向で特化された。

……今までは魔法しか使わなかったが魔法とイーヴィルピースを混ぜれば、

俺はさらに強くなることができる。

「となるとインフィニティーのクイーンは」

「すべての特性の同時発動だろうな」

クイーンになればナイトの高速移動、ビショップの魔力操作、

そしてルークの圧倒的なまでの破壊力、それら全てが同時に発動できる。

まあ、使いどころはかなり限られてくるだろうがな。

それに今の俺にはまだ必要のない魔法だがクローンとフュージョンを使用して発動できる、

究極の姿……インフィニティー・オールドラゴン。

ドラゴンスタイルのそれぞれの武装の力と全ての魔法、そしてインフィニティーの力、

そしてポーンの駒の特性を合わせた姿……できればその姿になることがないといいんだがな。

「ところで今日、イッセー君デートなんでしょ?」

「…………よし、木場。ルークに変えるからとりあえず、そこに立て」

「アハハ! ごめんごめん。じゃあ、続き行こうか」

木場のニヤニヤ顔に一瞬、イラッとしたがまあ冗談という範疇の中なので、

俺も本気でやる気はない。

次に俺はドラゴンを飛び出し、アックスカリバーを手の中におさめた。

「剣と斧が一つになった武器か……凄いね。一つの武器で二つの使いようがあるなんて」

「剣で相手を切り裂き、アックスで相手を叩く。相手が固ければアックスで叩けばいいし、

剣を使ってきたならこいつで対応すればいい」

一度、疑問に思っていたことを実行するべく持ち手の部分にある手の形を模した部分に手を翳し、

コピー、フレイムなどの普段アスカロンに上乗せしている魔法を発動してみるが、

全てエラーという形になってしまい、アックスカリバーには何も変化は起きなかった。

「使いやすさでいえばアスカロンの方が良いな」

「確かに。あっちなら普通の状態でも使えるし、イッセー君の魔方だって上乗せできるしね」

つまりこのアックスカリバーはインフィニティー専用の武器であって、

普段からバンバン使える代物ではないものか。ま、そっちの方が俺にとってはいいがな。

それに放出した魔力を吸収する無限回路も実現しているし、ビショップで魔力を吸収すれば、

使用分を超える魔力も準備できる。

「で、お前の方はどうなんだ」

「ん~まあ、今のところは順調かな。騎士団に持たせて運搬する方法が最善なんだけど、

戦いの最前線でそんなことを言ってられない事態に直面することだってあり得るから」

伝説級の魔剣を手に入れたのはいいものの、使えば自身の肉体に凄まじい付加がかかり、

最悪の場合、寿命をゴッソリ持っていかれるかもしれないからな。

「そろそろ上がろうか。仕事の時間だ」

「そうだな」

インフィニティーの鎧を解き、旧校舎の部室をゴールに設定したテレポートを使用し、

木場と一緒に旧校舎へと飛ぶと既に俺たち以外の連中が集まっていた。

リアスとのデートはこの真夜中の仕事がすんだあと……どうも、

悪魔っていうのは夜というものを好む傾向が強い。

「で、今日の仕事は何だ」

「……アーシアが契約を取ってきた人のお引越しの手伝いよ」

「……何、膨れてんだ」

「別に。行きましょ」

何故か妙に膨れているリアスのことが気になりながらも朱乃が展開した、

転移用魔法陣へと乗り、アーシアの契約者の自宅へとジャンプした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーシアが契約を取って来てくれた依頼者の自宅は普通の一軒家だったのだけど、

問題は物置らしく、依頼者曰く『祖父がどこから拾ってきたかも分からない、

骨董品があるらしくそれの整理もお願いしたい』とのこと。

確かに骨董品とはいえど、ごく稀に人間に悪さをする類の存在が憑いていることがある。

「じゃ、片付けましょ」

「そうだな。アーシアとゼノヴィアは倉庫の掃除を頼む」

「了解です」

イッセーの指示でアーシアとゼノヴィアが倉庫の周りや倉庫の壁なんかを、

雑巾がけしたり箒で埃などを掃き始めた。

確かにイッセーの指示は的確で正しいんだけど…………なんでイッセーがするのよ。

私が王なのにこれじゃ、立場が逆転しちゃってるじゃない。

とは思うもののイッセーの指示が間違っているわけではないのに加え、

今、私たちがいるのは依頼者の自宅なわけでここで口論をするわけにはいかない。

倉庫の中へと入っていき、中に入っているあやしい骨董品などを確認していきながら、

外で待っているギャパーとロスヴェイセに骨董品を渡して箱詰めしていってもらう。

それにしても外国のものが多いわね……依頼者の御祖父さんは旅人だったのかしら?

「イッセーさーん。こんなもの見つけちゃいました」

外で掃除をしていたアーシアがイッセーに声をかけるとそのまま、

イッセーは外に出ていってしまった。

……はぁ。いったい何にイライラしてるんだろ。

そう思いながら壺を持ち上げようとした瞬間、後ろからイッセーの声が聞こえると同時に、

突然私の視界が真っ暗になった。




という訳でいったん、本編の更新はストップです。
まあ、そんなに長くはしませんがね。それでは!
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