ハイスクールD×D inウィザード   作:kue

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第百五話 オリジナル日常

「……あれ……私」

ふと目を覚ました時、私は何故か公園のベンチに座っていた。

服装を見たけど依頼者の引越しの手伝いをしている時と同じ駆王学園の制服だし、

何も私の身体におかしなことが起きていることはなかった。

普段から使っている滅びの魔力だって普通に出せたし、

転移用の魔法陣も通信用の魔法陣も展開はできた。

でもそこまで。誰かと通信をしたりどこかへと飛ぶことはできなかった。

それに今、私がいる公園だってどこか違和感を抱く……なんというか、

どういっていいか分からないんだけど違和感がある。

大きな絵の中にほんの小さな間違いがあるみたいに……。

この場所にいても何も始まらないので公園から出て道を歩いて行くと、

道路を何台もの車が通り過ぎていく。

そこでようやく先ほど、公園で抱いた感覚の意味が理解できた。

「もしかしてここは……過去の世界なの?」

走っている車も一昔前の車種、公園もところどころ錆びついている古い遊具。

今、私の目の前にいるものすべてが私が本来いた時間の物の過去のものが、

ズラーっと並んでいた。

でも、過去の時間に戻ったからといって本来の時間に戻れないわけじゃない。

私の力が使えているということはこの世界には悪魔も天使も堕天使も存在している。

それから私はひたすら道を歩き続け、ある場所へと向かっていた。

もしかしたらそこへ行けば本来の時間に戻れる手がかりが、

わかるかもしれないと思って。

「っっ!」

そんなことを考えながら歩いていたからか赤信号を渡っていたことに気付き、

道を半分くらいまで渡っていたことに気付き、慌てて戻った瞬間、

車のクラクションが私の耳に鳴り響き、目の前を車が通り過ぎて、

凄まじい粉砕音が周囲に響いた。

慌ててそちらのほうを見てみると電柱に衝突した車が煙をあげて、

停止していた。

乗っている人の安否を確認するために車へ向かおうとした時、

突然視界がぶれたかと思うと全く別の場所に立っていた。

「ここは」

周囲を見渡すと張り紙が大量に張られており、その内容から、

私が今いるところは病院だとわかった。

そして私の横を一人の女性と女性に抱きかかえられた男の子が通り過ぎて行った。

その抱きかかえられている男の子を見た瞬間、なぜかあの人の顔が頭の中に思い浮かんで、

慌てて私もその二人を追いかけていく。

その道中で看護師たちとすれ違ったけどどうやら私の姿が見えていないらしく、

止められないまま二人が入った部屋へと入れた。

『貴方!』

『パパー!』

「う、嘘よ」

私はその光景を見た瞬間、彼から聞いた話が頭の中で何度も再生され始めた。

あの男の子に既視感を覚えた理由は……あの男の子が私が愛しているあの人だったから。

「嘘よ……わ、私がイッセーの」

ここは過去の時間。過去で起きたことは未来に影響が及ぼされる。

つまり、イッセーのお父様を殺したのは……過去に来た私で私が来たせいで、

お父様は交通事故にあわれた。

イッセーを絶望に追いやったのは……私?

『そうだよ。あなたが彼を絶望させたの』

『あなたのせいで彼は自身を閉じ込めた』

聞きたくない声が聞こえ、耳をふさぐけど頭に直接響いているらしく、

声は何度も聞こえてきて徐々に私が座り込んでいる床が真っ黒に染まりだし、

私の体も徐々に真っ黒に染まりだした。

『貴方がいなかったら彼は幸せに生きることができた……死んじゃえ』

「いやぁぁぁぁぁぁぁ!」

顔を上げた瞬間、目の前に頭からおびただしい量の血液を流し、

顔の一部が白骨化した男性が現れ、徐々にその手が私へと伸びていく。

その手が私の首を掴もうとした瞬間、突然私の後ろから光輝く腕のようなものが、

伸びてきてその腕を止めた。

そしてもう片方の光輝く腕が私をやさしく抱きしめてくれた。

『闇に惑わされるな、リアス』

「イ……ッセーなの?」

『今の俺にお前を助ける力はない……だが、忘れるな。おまえの心にあるものを』

そう言い残して光輝く両腕は消え去った。

そう……よ。

『邪魔をしおって! もう一度貴様を』

「絶望なんてしない! 私の心に最後の希望がある限り、こんな闇に負けやしない!」

その時、胸ポケットに入れていた紙が光輝きだし、勝手に私の目の前に出てきた。

出てきた紙はイッセーの魔法を一度だけ使用することができる私たちにだけくれた特別な紙。

『フレイム・ドラゴン!』

私はその紙を握りしめ、ありったけの魔力を注ぎ込むと、

どこからともなく音声が鳴り響き、

周囲に赤い魔法陣が出現するとそこから莫大な量の炎が噴き出し、

目の前に一点に集中してきた。

そこに私の滅びの魔力を混ぜ合わせると赤黒い巨大な球体が完成した。

「消えろぉぉぉぉぉぉぉ!」

その巨大な火球を目の前の闇の塊に向けて放った瞬間、

視界が真っ白に染まりあがった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ん」

目を開けると一番最初に視界に入ってきたものは白い天井で顔を右側に向けると、

安心した表情を浮かべているイッセーが私の手を握っていた。

その顔を見た瞬間、体が勝手に動き、彼に抱きつくと同時に彼にキスをした。

「んっ! んちゅっ!」

私が舌を伸ばした瞬間、彼の口から彼の舌が伸びてきて私の舌をとらえると、

何度も舌を絡ませ、互いの唾液を混ぜ合わせながら初めてのディープキスをした。

どちらかのものとも分からない唾液が私の口と彼の口の接合部分から、

漏れ出し、ベッドの白いシーツに滴り落ちて汚していくけどそんなこと気にも留めず、

何度も舌を絡ませ、イッセーの舌に口内を舐めまわされていく。

「んぷはっ!」

唇が離れたと思えば彼に押し倒された。

「……お前が意識を失って倒れたのは妖怪の一種で最悪な未来を、

対象者に見せ、精神をつぶす一種だった」

「……ごめんなさい」

「良い……お前が何に悩んでいたのか気付けなかった、

俺の責任もある……お前が倒れた時、本気で俺はヤバいと思った。

母さんだけじゃなく、お前まで目の前から消えるのかって」

そう言いながらイッセーは目に涙を浮かべながら私の横に倒れ込んで、

私を横向きに抱きしめた。

「……私ね、嫉妬してた。みんなが頼りにする貴方に……このチームのリーダーは、

私なのにって。それは間違ってた……私が皆に頼られる存在になればいいんだって」

「なれるさ……いや、もうなっているさ」

『コネクト・プリーズ』

そう言い、イッセーはコネクトの魔法を発動して魔法陣を展開すると、

そこに手を突っ込んでドアノブに手を懸け、横にスライドさせると、

扉の奥からみんなが流れ込んできた。

「お前を頼り、信頼していなければここにはいないだろ。

アーシアの依頼を手伝おうと言ったのは俺じゃない……お前の指示だ」

「みんな……これからもよろしくね」

そう言うとみんなして笑みを浮かべて私のベッドに集まってきた。

そう……これなんだ……これが私の最後の希望。




お久しぶりです。大学が忙しかったもんで……。
なんとなくなんですけど初めてですけどISの再構成でも、
やろうかななんて……やめとこ。
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