ハイスクールD×D inウィザード   作:kue

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注意:今回の決着が気に食わないと思いますがご了承ください


第十二話

『リアス・グレモリー様のクイーン一名、ナイト一名リタイア』

転移が完了した直後にその放送が聞こえた。

副部長と木場がやられたか……可能性としてはあのフードを被った相手側のクイーンか。

今はその考えは頭の片隅に置き、目の前で余裕綽々の顔をしているチャラ男の方へ、

視線を向けた。

「あ? なんでお前が来てんだ」

「雑魚どもはいない。後はキングであるお前を討つだけだ」

「俺はリアスに一対一を申し込んだんだがな……まあ良いか。

リアスの代わりにお前とサシで戦ってやる」

そう言い、ライザーは耳に手をやり、ぼそぼそと俺には聞こえない音量で喋った。

フィールドにいる下僕に連絡を飛ばしたのか……手を出すなと。

「じゃ、お前で我慢」

『バインド、プリーズ』

ペラペラとよくしゃべる口ごと奴を水の魔力で出来た鎖で拘束するが、

奴の全身から炎が一瞬で凄まじい量放出され、鎖が引きちぎられた。

なるほど……流石は炎を司る悪魔だ。

「この程度で俺を拘束できるとでも思ってんのか!?」

『フレイム、プリーズ。ヒー・ヒー! ヒーヒーヒー!』

そう叫びながら俺に向かってバスケットボールサイズの火球を放ってくるがそれに軽く触れて、

軌道を反らし、グラウンドへと急降下していった。

地面に着弾したのか下から爆音と砂埃が舞い上がってきた。

自らの攻撃を格下の俺にいなされたことが相当気に食わないらしく、

顔を怒りの色で染め上げて、こちらを睨んでくる。

「そんなに格下に攻撃をいなされたのがご不満か。相当、

狭い世界でしか自分の力を使ったことがないらしい」

「偶然、いなせたくらいで調子に乗んじゃねえぞ!」

背中から炎をジェット噴射させ、凄まじい速度でチャラ男が突っ込んでくる。

『コネクト、プリーズ』

「んなもん効くか!」

チャラ男は目の前に展開された魔法陣に火球をぶつけ、

その威力で魔法陣を強制的に消すが――――――。

『チョーイイネ! キックストライク! サイコー!』

「っ! ぐぉ!」

上からの音声に反応し、無理やり気味に身をよじるとさっきまでチャラ男の背中、

があった個所に炎を纏った俺の右足が床をぶち抜き、屋上を大きな揺れが襲った。

「なんでてめえが上から!」

チャラ男は俺に乱暴に尋ねてくるが俺が答えるはずもなく、魔法陣を展開させる。

『ランド。ドッドッドドン! ドッドッドドン!』

籠手を土の魔力が包み込んでいき、赤色だった籠手が黄色一色に変わった。

ちなみに答えは目の前に出した魔法陣は囮であり、

俺の背後に同じ魔法の魔法陣を出現させ、そこから上に移動した。

「はぁ!」

チャラ男が拳に炎を纏わせ、俺に殴りかかってくるがそれを片腕で殴り落とし、

空いている右腕で奴の顎にアッパーをくらわし、上を向いた奴の隙だらけな腹部に――――――。

『チョーイイネ! キックストライク! サイコー!』

『ドリル、プリーズ』

「がっぁぁ!」

土の魔力を纏わせ、同時にドリルの魔法を発動させて魔力を回転させてドリルのようにし、

それで奴の腹部に蹴りを入れると肉がえぐれる音が聞こえ、

辺りに血しぶきをまき散らしながら吹き飛んでいった。

だが、すぐに傷が炎に包まれて跡形もなく消えていた。

「炎で傷を治したら魔力を消費するらしいな。お前の魔力が少しだけ下がった」

「はっ! それがどうした!」

「つまり、お前が魔力をつきるまで攻撃すれば……俺の勝ちだ」

「っっ!」

俺の一言に顔を引きつらせ、奴が一歩後ろに下がった瞬間、

奴の背後に空間をつなげた魔法陣を目の前に出現させ、

そこへ手を突っ込んで奴の首根っこを掴みながらこちらへと引きずりこみ、

チャラ男ごと運動場へと落ちた。

「離せ!」

地面にぶつかるギリギリのところで俺の手を薙ぎ払い、

背中から炎を噴射させて地面に着地した。

「さあ、ショータイムだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライザーから一対一の申し出受け、屋上へと上がった

私――――リアス・グレモリーとアーシアは外からの爆音が気になり、

外へと行くと、グラウンドに膝をついているライザーとところどころから

血を流しながらも余裕の表情を見せているイッセーがいた。

イッセーの魔力量は変わらず莫大、それに比べてライザーの魔力が

異常なまでに少なくなっており、その量は下級悪魔クラスだった。

「い、いったい何が」

アーシアは目の前の状況に理解が追い付かずにそう呟いたけど、

私もアーシアと同じ状況だった。

何故、イッセーがライザーと戦っているのか。

何故、魔力が少なくなっているかなどの疑問が大量に現れては消えていった。

「この……俺が下級悪魔……ごときに!」

ライザーは最後の力を振り絞り、炎をイッセーに向けて爆発させ、

その爆発から生まれた勢いを使って後ろへと下がった……けど。

『チョーイイネ! キックストライク! サイコー!』

既にその行動を読んでいたらしく、イッセーは足に魔力を凝縮させ、

ライザーに向かって飛びかかり、回し蹴りを放とうとしていた。

敗北――――――その言葉がライザーの頭によぎったのか、

彼は表情を今までに見たことのない色へと変化させ、

目の前の迫りくる光景に恐れ、慄いていた。

イッセーの回し蹴りがライザーに直撃すると思った瞬間!

まるで、連続で花火が上がった時に聞こえる音を発しながら、

イッセーの身体が連続して大きな爆発を上げた!

「イッセー!」

「イッセーさん!」

イッセーがライザーの目の前から吹き飛ばされ、

地面に倒れ込んでもなお彼の体は爆発し続けた。

「主を倒させやしない!」

上から声が聞こえ、顔をあげるとそこにはフードを被り、

赤色に輝いている宝石のようなものを先端に付けた棒を、

イッセーに向けているライザーのクイーンがいた。

「これで止め!」

ライザーのクイーンがひときわ大きく、杖を振るうと輝きが最大になり、

思わず手で顔を隠すほどの熱気を放つ、大爆発が起き、

爆発の瞬間に発生した熱風が私達を襲い、また校舎の窓ガラスを全て粉砕し、

グラウンドに大きな焦げた跡と大きな穴を作り出した。

「ハァ、ハァ、ハァ」

全ての魔力を使いきったのかライザーのクイーンは肩で息をし、

地上へと降り立ち、地面に膝をついた。

「ユーベルーナ! 何をしてんだてめえは!」

彼の叫びに私もアーシアも、そしてライザーのクイーンも驚き、

相手のクイーンにいたってはあまりの驚きに目を見開いてライザーのことを見ていた。

「あ、主」

「俺は手を出すなと言ったはずだ!」

「で、ですが! 主が負けかけているのを黙って見ていろと言うのはあまりにも酷です! 

私にはできません!」

その言葉にライザーは言葉を失った。

ライザーのクイーンはその忠誠心から主であるライザーの言葉を裏切り、

一対一で戦っていた二人の勝負に手を出した。

何発もの爆発を受けたイッセーは全身から血を流し、一歩も動いていなかった。

「イッセーさん!」

アーシアがイッセーの傷を治療しようと駆け寄ろうとした瞬間、

彼が光に包まれていき、一瞬にして消え去った。

アーシアは立ち止り、数秒、呆然とした後、地面に膝をつき、

声を大にして泣き叫んだ。

「イッセーさぁぁぁぁん! イッセーさぁぁぁぁん!」

辺りにはアーシアの泣き叫ぶ声しか響かず、

私たちとライザー達の間には重い空気が流れていた。

私は泣き叫んでいるアーシアの肩を抱き、こう言った。

「ライザー……リザインするわ」

直後、放送からグレイフィアの試合終了を告げる内容の放送が流れ、

このレーティングゲームは決着した。

 

 

 

 

 

私も、ライザーもこう思ったのでしょうね。

―――――――――なんて後味の悪い。




こんにちわ。もしも気に食わないという方が多ければ……どうにかして書きなおす!
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