『メリークリスマス!』
そんな宣言からリアスが改装してくれた俺の家で、
大層豪勢なクリスマスパーティー(若者は、クリパとか略しているらしい)が始まり、
各々、テーブルの上に置かれたこんがり焼いた、
七面鳥らしき焼鳥、ゴンタッキーフライドチキンのスペシャルクリスマスセット、
ドーナツ専門店のドーナツ君で買ったクリスマスセットにかぶりついていく。
そもそもクリスマスパーティーを行うきっかけは、
リアスがクリスマスパーティーがしたい、という要望からだった。
そんなわけで一週間前―――――つまり、12月17日から準備を始めた。
部屋の飾りつけは女子陣が担当し、男子陣およびペット二匹は買い出し担当となった。
俺達が寒空の中、自宅とお店を何往復もしながら女子陣が必要だと言った物を、
買ってきたおかげで今、客間は凄い状態になっている。
もちろんクリスマスツリーも飾られているし、
部屋の壁には紙で作られた星やらなんやらが大量に貼り付けられてる。
よくあそこまでデコレーションをしたものだと感心するレベルだよ本当に……。
そんな俺は母さんの遺影が置いてある部屋でコーヒーを飲んでいた。
以前までならば母さんと一緒に祝っていたクリスマスも今や大所帯となった……まあ、
その大所帯のおかげで俺はここまでこれたし、強くなることもできたし一生をかけて、
護っていきたいと、思える存在も手に入れることができた……以前までの俺とは、
比べ物にならないくらいに強くなったと、俺自身は思うが……母さんは、どう思う?
俺はコーヒーを飲みながら母さんの写真を見ると、突然腕に籠手が勝手に出現した。
『メリークリスマス・プリーズ』
普段の音声ではなく、優しさを感じさせるような柔らかい女性の声の音声が流れた直後、
籠手から魔法陣が出現し、その魔法陣が遺影の前に飛んでいき、
写真の前で停止すると魔法陣から一つの箱が出現して、魔法陣は消え去った。
俺はその箱に近づき、開けてみると中にあった物は――――――――
「2セットのマフラーと手袋……」
「イッセー。どうしたの?」
そんなとき、部屋にリアスがやってきた。
その瞬間に箱の中身の役目が理解でき、俺はすかさず彼女にマフラーをかけ、
自分自身にもマフラーをかけた。
「メリークリスマス。リアス」
「メリークリスマス、イッセー」
彼女は不思議そうな表情を浮かべながらも俺の手を引っ張り、
皆のもとへと俺を連れていき始めた。
『末永く幸せにね』
そんな声が気がした。
「……幸せになるよ」
「へ?」
「いいや、何もない」
俺はリアスとともに皆がいる部屋の中へと入った。
書きたかったから書いてみた……な、泣いてなんかないもん!