素晴らしきFate/Grand Order 作:Fabulous
原作:Fate/
タグ:残酷な描写 アンチ・ヘイト Fate/Grand Order ジャイアントロボ 藤丸立香 素晴らしきヒィッツカラルド
Fate/Grand Orderと今川ジャイアントロボと漫画版のコラボです
どっちにも諸葛亮がいますし相性いいかなと思ってました
ジャイアントロボの設定はOVA版と漫画版を合わせてます
なぜこんなことに?
男は死ぬ瞬間、そう考えていた。
男に後悔はなかった。
しかしどう結論付けても納得しきれない自分がいた。皆必死で一人の少年を守った。世界最強、一騎当千のエージェント達は時に傷つき時に己の命を犠牲にしながらも少年を守り一人また一人と散っていった。
そして彼にも最期の時が訪れていた。
自身で決めたことに悔いなどあろうはずがない。しかし遠くで今も鳴り響いている爆音が戦いはまだ続いていることを教えている。
だがそれよりも気がかりなのはたった今知った真実。知りたくもなかった絶望。全くの見当違いだったのだ。
男たちが命がけで守ってきた存在がまさか……
「これまでの犠牲はなんだったんだ! 何のために私達は戦ったんだ!?」
男は叫んだ。
無念だった。
このまま死を待つだけの身では、けりをつけれない。さまざまな事が男の頭をよぎる。仲間にしては癖が強すぎる奴らのこと、偉大だった主のこと、戦いの日々、己の人生。
そして最後によぎったのはあの少年だった。自分の運命に立ち向かい戦いを選んだ少年。人智を超越した悪人にも堂々と物を言った少年。短い間だったが少年と過ごした日々は悪くはなかったと感じていた。
だからこそ恨む。こんな結末いったい誰が望む? そんな奴は今すぐ真っ二つにしてやると、男は血の泡と共に吐き捨てた。
「……す……ま……ない⋯⋯だい……さ……」
今、一人の男が死んだ。
一方その頃、ここは特異点F
一人の少年が窮地に陥っていた
「うわぁっ!?」
情けない声をあげながら降り下ろされた剣をギリギリで回避する。降り下ろした張本人、否、張本骨の骸骨は尻餅を衝いている青年をケタケタ笑い次こそその命を奪おうと迫ってくる。しかもそれは一体ではなくそれこそ小さな軍団規模の骸骨の兵達が青年に群がっていた。
少年、藤丸立香はカルデアで起きた緊急事態によって一人の少女と死を覚悟したつもりだった。しかし気がつけばそこは天国でも地獄でもなく燃え盛る廃墟となった町だった。ある意味地獄とも言えるが彼は全く笑えなかった。
「マシュ!いるなら返事をしてくれ!」
彼はこの地で目を覚ます前最後まで手を握っていた少女の名を叫び必死に探していた。カルデアで起きた緊急事態により彼女は重症を負っていた。自分がここにいるなら彼女もいるはず……もしそうなら今も彼女は独り死の淵にいる。仮に彼女を見つけられてもあの傷を自分に治せる訳もないが藤丸立香は彼女を独りのままにさせたくはなかった。
直後、右足に衝撃を受け倒れこむ。
矢で射ぬかれたと分かったのは燃えるような激痛を感じた後だった。
矢は右膝に貫通したまま突き刺さっており一人ではもう歩けない。なんとか痛みに耐えて後ろを振り向けば何十体もの化物が数十メートルほど先にいた。剣や槍を携えその奥には弓を構えている化物もいた。なるほど、あれに射たれたのかと判断し多分自分はここで死ぬと立香は一瞬で理解したが意外にもその精神は冷静だった。
少年は本当ならカルデアで一度死んだ身だった。今さら死ぬのはそれほど怖くもなかったが心残りは彼女と最後まで手を握れなかったのが少年にとって一番無念だった。
「ごめん……マシュ」
化物が一斉に襲いかかる。立香は最後少しでも抵抗するため武器を手探りで探し咄嗟に手近な物を掴む。瞬間手のひらに刺すような痛みが伝わり反射的に手を離した。
「これは……なんだ?」
立香が離した物体はまるで金平糖のような形をしており虹色の光沢をしていた。
そしてその時、不思議な光が辺りを包んだ。
何かが弾けた音がした。
その音が聴こえるや否や、化物達は文字どうり真っ二つになった。
「なっ……なんだ?何が起こったんだ?」
目の前の事態に立香は寸前で命が助かったことも忘れて唯々驚いていた。すると……
「いやはや君は運がいい」
「だ……誰だ!?」
謎の声は自身の後方から聞こえた。傷の為上半身だけでなんとか振り替えるとそこにはスーツ姿の男が立っていた。
「私の名は、素晴らしきヒィッツカラルド。」
これが僕と彼との出会い。そして世界を巻き込んだ壮大な戦い、その始まりだった。
今のところ続きません