『未完』リリカルなのは~逆行転生で原作大崩壊~   作:echo21

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よくわかるネタバレ。

神楽坂明日香について。
総合ランク『SSS+以上』
魔力値は測定不能。
魔力光『黒』
術式はミッド式、ベルカ式でもない。
レアスキル・あり。

※地球人からみた場合。
一方通行の超能力(演算頭脳)×エミヤシロウの家事能力(身体能力)=バグ

※ミッドからみた場合。
一方通行の超能力(演算頭脳)×エミヤシロウの家事能力(身体能力)×リンカーコア(科学魔法)=バグ


第三話 リリカルマジカル犯罪者!

 いったい、俺の魔力はどうなっているのだろうか? 無意識に魔力版の『AIM拡散力場』でも操っているのか。真相を追究するのはやばい気がするが……神様、俺の身体はどうなっていくのでしょうか。

 

「なに黄昏てんねん。ほら、明日香。元気だしぃ」

「ニッコニコだな、はやてよ」

「当たり前や。みんながおるからな!」

 

 守護騎士達が後遺症なく出揃ったはやての機嫌は良い。俺達は今日も八神家で寛いでいる。今は守護騎士達だけではなく、俺が契約した『紫天一家』も遊びにきているので、八神家の現状は幼稚園だな、うん。微笑ましく見守るプレシアさんはレヴィにすごく甘く、紫天の家長、ディアーチェを困らせていた。今もまた、お菓子を欲しがるレヴィを叱るディアーチェとアワアワしているユーリにほっこりする。

 

「どうもこんにちは。ロリです」

「黙れシュテル。お前にあの子が救えるのかッ」

「お断りします。子宮から出直してください。ところでご主人。わたし、気づいたんです。ロリって言うと笑い話ですが、ペドはやばいです。間をとって幼女が妥当だと思いますが、どうですか?」

「ブッ飛ばす」

 

 棒読みの『きゃー』は萎える。

 

「シュテルんはどうしてシュテルんなんでしょう」

「自分でいうなや。シュテルんはどこに行くん?」

「ヴィータんが『大人のお友達』なので、『なのなの』するにゃのはを狙い撃ったわたしは『合法ロリ』を爆走する予定です」

「おい幼女。それはヴィータの枠だ。それにな。きちんと契約してるから、主人の俺と共に成長するんだぞ」

「なん……だとっ……」

「シュテルん? オサレやな」

「ありがとうございます。満足しました」

 

 一礼して立ち去ったシュテルは、レヴィが狙っていたお菓子に手を伸ばしている。気づいたディアーチェが頭を叩き、うずくまるシュテルにタメ息が出てしまう。自由を満喫しているのはいいが、ネタばかりのシュテルはどうしてやろうか。

 

「あるじぃあるじぃ。シュテルんが怒られてるからレヴィがあるじぃの分、食べていい?」

「俺の分だったのか。レヴィはご馳走さましたろ? ダメだな。ディアーチェに渡しなさい」

「あるじぃのいじわるっ! プレシアっ、あるじぃのレヴィが食べりゅ!」

「ほんまに園児らしいのはレヴィだけやな」

「だな。プレシアさんの甘やかしがなければ……」

 

 そんなだらけた日にやってきた客がやばかった。正直に言う。相手をしたくないんだ。それでも聞かなければならない。まったく、夕飯前だというのに……。

 

「そんでまあ、ええっと、ドクター?」

「ふむ? 親愛を込めてスカさんと呼んでくれたまえ! こっちはウーノだっ!」

「初めましてウーノです。ご迷惑をおかけします」

 

 高笑いをする者の名はジェイル・スカリエッティ。広域次元犯罪者までも逆行をしているそうで、延命処置を頼ったプレシアさんも驚いたそうな。

 

 いくらスカリエッティとはいえ、逆行した知識には驚愕したらしく、『結果が知れてる事件を起こすと思うかね? 愉快犯の私が』の言葉には、かなりの説得力があった。一瞬、悲しげな顔を浮かべたスカリエッティが手を振り上げる。

 

「それでだっ。私は気づいたのだよ。密かに探ったプレシアの側に君がいるじゃないかっ! ……笑ったよ。未知の現象を起こしたヒント、重要人物を解たっ、おっと、何でもない」

「解体は断る。続きをお願いします」

 

 こうしてはいられない! 焦ったスカリエッティは最高評議委員会━━スカリエッティ曰く『三脳』を殺害してナンバーズとヴィヴィオを完成させる準備に取りかかり、拠点を地球に移す為に汗を流したそうだ。管理局とも交渉済みで、レジアス・ゲイツ氏とギル・グレアム氏は大忙しなんだとか。巻き込まれているだろう、クロノさんに差し入れでも入れるかね。

 

「ちょっ、待てや! どないなっとんねん!」

「ふむ? 私は奉仕活動中なのさっ。私は悪くない!」

「ネタっ、ちゃう! ほんま、なんやねん!」

「ふむ? 今の私はちょっぴり愉快な科学者なのさっ」

「どこがやねん! あかんやろがほんまにぃ」

 

 はやてが頭を抱えているが、どうしようもないと思う。バトンタッチしたプレシアさんが語ってくれたスカリエッティの現状。スカリエッティは司法取引を終えており、プレシアさんとリンディさんが保証人になっているのだから、予想以上に、色んな意味で手遅れなのだろう。高笑いするスカさんにあわせて笑ってあげたら褒められた。『イイ感じの笑い声だ』とさ。

 

「それじゃあ、スカさん。今日は挨拶をしに?」

「ふむ? プレシアから聞いてないのかね? 延命治療もあるし、保証人もいるからね……」

「待てや。流れがやばいでっ」

「住み込みに決まってるじゃないかっ!」

「くかきけこかかきくけ」

「本当にご迷惑をおかけします」

「うっさいわっ、笑うなやっ! あかんやろがっ! 嫌に決まっとるやろがっ!」

「はやて……私もいるから、ね?」

「フェイトちゃぁん。スカリエッティがっ、明日香がぁ」

 

 今日も八神家は愉快である。

 

「そうだ。カレーにしよう」

「うっさいわ、ネタ挟むなアホぅ」

 

 翌朝のマラソンを終えて八神家に寄ったなのはが叫んだ。仕方ないね。スカリエッティだもの。

 

「あんま気にすんなよ。顔芸のひとだから喜ぶぞ?」

「違うの! まだ言ってないの! そうじゃなくて、変質者なの! 犯罪者なの!」

「ううむ。納得しかけたが、私はちょっぴり愉快な科学者なのさっ!」

 

 高笑いは放置します。そうそう。俺を含めた逆行した幼女組は幼稚園には通っておらず、八神家に集まっていることが多い。アリサとすずかのお嬢様コンビは塾通いだ。昨日はなんやかんやと大騒ぎだったし、ナンバーズを引き連れたスカさんが本格的に転居してくる今日は、汗水垂らしてお引っ越しのお手伝いなのである。

 

「お兄ちゃんだあ!」

「おう。ヴィヴィオ。朝飯は食ったか?」

「食べたよっ。カレーだったの!」

「そうかそうか。うん? なのは?」

「明日香君。私はどうしたらいいの? ヴィヴィオまでいるなんて……」

「なのはママだ! なのはママ、ヴィヴィオも覚えてるんだよ? スカさんがやってくれたの。ねぇ、なのはママ。いつまで魔法少女するの? 若返ったからって……少し、頭を冷やそうか」

「なん……だとっ……」

「そこで話し合ってろ、幼女共」

 

 重たい物はザフィーラを始めとした守護騎士達がやってくれたし、休みを合わせたクロノさんもいる。細かい物は本人達がやったほうがいい。普段なら俺とリニスで昼食の準備をするのだが、士郎さんが気を使ってくれたので出張番『翠屋』です。有り難いことに、恭也さんが宅配をしてくれました。

 

「うまうま。ゴチになります」

「シュテルんはどこに行くん?」

「素直クールで落ち着く予定です」

「そういえばヴィヴィオ。ウーノさん以外のナンバーズは、みんなヴィヴィオと同い年? シュテル達とも一緒になるのかな?」

「そうなるの。なのはママより若い、若くてね。まだ四歳なの!」

「ヴィヴィオ……ねぇ、明日香君。なのははどうしたらいいと思う? ヴィヴィオが悪魔みたいなの」

「なのはママ。……悪魔で……いい……少し、頭を冷やそうか」

「天丼やで、ヴィヴィオちゃん」

「黙って食えよ、幼女共」

『ごめんなさい、なの!』

「ハモったなあ。シュテルんになのはちゃん」

 

 心暖まる昼食を終えて、ナンバーズがわっさわっさしていた。そんな日に限って、お嬢様コンビも来たのだから幼女で溢れている。八神幼稚園はクロノさん的に厳しかったようで……庭先で休んでいるのを見つけたから、アイスコーヒーでも差し入れてあげよう。

 

「ありがとう。……そう言えば、アスカ。ちょうどよかったよ。君のレアスキルが判明したから伝えておくが、『過剰吸収(オーバーフロー)』だ」

「やばそうな名前ですね、それ」

「ああ。君以外なら暴走してリンカーコアが破裂する可能性が高い。そうなれば運がよくて死亡、悪ければ植物状態だね。幸いなことに、君の反射能力は消費が大きいから、危険性は低いと思う。まさか『過剰吸収』ですら間に合わないほどの消費だとはね」

「それはまた、何と言っていいのか……」

 

 リニスと紫天一家の契約も魔力の消費に役立っているようで、魔力が満タンにならない状態を維持する為にも、できるだけ『反射』を日常的に使って危険性を低くしておけと忠告された。普段は本家の一方通行のアルビノにならないよう、反射をしていない。これが日常的になるのなら、痩せてない一方通行に近づくなあ。

 

「どーん!」

「忠告はいらなかったかな」

 

 飛び込んできたレヴィを反射したのは、一方通行的な『高い高い』である。苦笑しているクロノさんには、改めてお礼を伝えながらレヴィと遊ぶ。

 

「お兄ちゃん! レヴィ、ずるいっ。ヴィヴィオも!」

「順番は守れよ」

 

 そうそう。恭也さんがヴィヴィオの親権についてスカさんと話し合っているのが笑えた。かなり複雑な顔を浮かべたなのはに向かって、恭也さんの『今は子供だからな。次は姉妹として暮らせ』の言葉にヴィヴィオが万歳をしている。姉妹ケンカ勃発。飽きるまでやっててくれ。

 

「にぎやかになりましたね」

「だな。リニスにも苦労をかけるが」

「大歓迎ですから、任せてくださいね」

 

 ふと気づいた。ジュエルシードが降ってくる前に『闇の書事件』と『JS事件』が終わってないか? なのはがレイジングハートを手に入れてないんだけど……あ、うん。今のなのははデバイスなしで戦えてるからね。大丈夫だろう。うん? ジュエルシードの輸送中を襲ったのがプレシアさんなら。

 

「な、なあ。リニス。質問がある」

「はい? 何でしょうか?」

 

 逆行以前も今回も、プレシアさんはやってないそうだ。そうすると、ユーノ・スクライア氏が逆行していない今、ジュエルシードの事件が起きる可能性はある。これでレイジングハートに逆行の知識があったら、ユーノ氏は泣いてもいいなあ。ユーノ・スクライアに幸あれ。

 

 




このまま行くとグダグダに(汗)

ユーノ・スクライアに幸あれ。

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