この魔眼持ちに素晴らしい世界で祝福を!   作:サクサクフェイはや幻想入り

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気が向いたらと言ったなあれは嘘だ!
いや、プラモ作ろうとしたら微妙な時間だったんでそれなら投稿しようかなと
それではどうぞ!



第二話 この中二少女に祝福を!

立っているのか座っているのか、それとも浮いているのか。何もわからない空間にいた。ただひとつわかるのは鮮やかな紅い空間ということだけ。俺以外に何もいなかったはずだが目の前に紅い何かが浮かび上がる

 

それは見覚えがない--とてもよく知っている

 

見ていると不快感が--見ているととても覚えのある

 

そんな人型だった

 

『忘れるな俺たちは殺人鬼だ』

 

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目を覚ましたらそこは知らない天井だった、そんなことを考えながら少し痛む頭を押さえ起き上がる。眼鏡をかければこの頭痛もなくなるので、近くに置いてある眼鏡をかける

 

「ふぅ...ん?」

 

自分の考えに違和感を持つ

 

「なんで俺は眼鏡をかければ頭痛がやむことを知っているんだ?」

 

誰に問いかけるわけでもなく自然と口に出していた、だが思い当たることはない記憶喪失なのだから

 

「とりあえずひとつわかるのは...生前から頭痛持ちだったってことか」

 

そう思うと考えるのも馬鹿らしくなってきたので、顔を洗いに馬小屋から出た

 

(今日はクエスト受けるんだったな)

 

結局昨日は時間がなく晩飯を食ってそのまま解散となった、ちなみに馬小屋は和真たちとは別のだ。和真とアクアは一緒に寝てるみたいだが、アクアはものとして連れてこれているので大丈夫だろう

 

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「ああぁぁぁぁぁ!!!?助けてくれ志貴ぃぃぃ、アクアぁぁぁぁぁぁ!!!!って、おわぁ!??」

 

そう叫びながら和真は草原を駆け回っていた

 

「いやお前助けろとか言われても....」

 

「プークスクス、和真が助けてくれとか、クスクス。ちょー必死で、ちょーうけるんですけど!」

 

俺は苦虫をかみつぶしたような顔をし、アクアに至っては必死に逃げている和真を笑っていた。俺たちのパーティーが受けた依頼は、2日間でジャイアントトードを10匹討伐せよというクエストだ。ジャイアントトードとはカエルのモンスターなのだが、でかい...

 

それから必死に逃げ回るのは当たり前だ、俺の短刀や和真のダガーは刃渡りが短いためカエルに致命傷を負わせることはできないだろう。何回も切れば話は別だろうが。俺が動こうとすると

 

「和真ー、助けてほしければ私をさん付けするところから始めてみましょうかー」

 

とかアホなことぬかし始めたので放置、それよりも

 

(向こうの方で3体も出てきてる)

 

おそらく地響きで目を覚ましたのだろうか、地中から出てき始めた

 

(和真たちは...気が付いてないみたいだな)

 

それどころか何故か和真を追っていたはずのジャイアントトードがこっち(正確にはアクアの方)に向かってきていた

 

「ちょうどいいか...和真ー!こっちは任せたー!」

 

「はぁっ!?ちょ、志貴ー!!」

 

驚いている様子だったが俺が指さした方を見ると納得していた

 

どうやら意図はきちんと理解してくれたようだが

 

「あ」

 

その直後アクアの声が聞こえなくなった

 

「ちょ!?喰われてんじゃねー!!」

 

そんなアクアの犠牲に胸を痛めつつ、地中から出てこようとしてる一番近いジャイアントトードに肉薄する。出てくるために身動きが取れないのか一気にかたを付けるため、ジャンプして頭に飛び乗り短刀を思いっきり頭に刺す。思ったよりも深く刺さり痙攣を起こすとそのまま動かなくなった

 

「まずは一匹!」

 

動かなくなったジャイアントトードを踏み台に、近くにいた2匹目に獲物を移す。ジャイアントトードを踏み台にしたのがいけなかったのか頭に飛び乗るはずが、結構地中から出て来ていたこともあって背中に着地しそうになった。が空中で姿勢を変え頭と足反対にし背中に短刀を突き刺した反動で頭に飛び乗ることに成功した

 

「これで2匹目!」

 

また短刀を深々と頭にさすとさっきと同じように痙攣して動かなくなる、三匹目を探すと和真たちの方に向かい始めようとしていた

 

「クソッ!!」

 

俺は和真たちのほうえと走り出していた、幸い和真たちの方は処理が終わっていたようでなんかアクアがすごい勢いで元々もう一匹いたジャイアントトードの方に

 

「ゴッドブロー!!」

 

とか叫びながら向かっていったが、喰われた

 

ということで距離は幸いにも空いていた、もともと俺の方が近いこともありすぐに追いついて追い抜きざまに足を切ったのだが

 

(切り口が浅かったか!)

 

そう思い勢いをあんまり殺さないようにしながら反転して攻撃を仕掛けようと思ったのだがジャイアントトードは舌を伸ばしてきた

 

「っ!」

 

弾いたのはよかったのだが粘液のせいでうまく弾けず頭をかすってしまう

 

「くっ!?」

 

派手に二転三転するが短刀を突き刺し体勢を立て直す

 

(あれ?)

 

違和感に気が付いたのは顔をあげてジャイアントトードを見た時だ

 

(線が?)

 

そう空以外すべてのものに線が見えるのだ、地面にも、草木にも、ジャイアントトードにも

 

なぜかとても気持ち悪くなってしまい、その場で吐いてしまう

 

「なんだよ、これ...」

 

痛い頭を短刀を持ってない左手で押さえながらつぶやく

 

「志貴、あぶない!」

 

そう声が聞こえ前を見てみるとジャイアントトードがまた舌を伸ばして攻撃しようとしていた

 

俺はそれを焦りもせずに舌に入った線に沿って短刀を通した

 

「「「え?」」」

 

俺もだが二人も驚いたように目の前の光景を見ていた

 

だってそうだろう、俺は力も入れずにまるで熱したナイフでバターを切るようにジャイアントトードの舌を切断したのだから

 

(それよりもなんで俺はこの状況で焦ってないんだ?)

 

疑問を感じたがそれよりも先にこの頭痛を何とかしたかった、だから俺は一気に間合いを詰め線にそってジャイアントトードを真っ二つにした

 

眼鏡を拾いかけると頭痛は収まった、やはりこのメガネは特別なようだ頭痛は嘘のように消え不快感伴う線は消えた

 

「とりあえず帰ろうぜ、疲れた」

 

「あ、あぁ...」

 

「えぇ...」

 

 

そしてその夜ギルドにてテーブルをたたいたアクアの方に目を向けると

 

「あれね、三人じゃむりよ。仲間を募集しましょう」

 

と真面目腐ったことを言っているが

 

(一番足引っ張ってるのこいつなんだよなぁ...)

 

と思ったが言わないでおいた、まさに触らぬ神に祟りなしということでいっぽう和真は

 

「カエル一匹5000エリス、命がけなのに土木作業の日給と変わらない」

 

と一人で落ち込んでおり話が進まないのでしょうもなく相槌をうつ

 

「パーティーってこんな最弱パーティーに来るもの好きいるのか?」

 

隣で和真も頷いていた

 

「ぷっはあぁー!私は最上級職のアークプリーストよ、どのパーティーものどから手が出るほど欲しいに決まっているでしょ!」

 

といつもの根拠のない自信で言って見せる。俺と和真は目を合わせため息をつく、アクアは何か言っているが好きにさせておいた

 

「そうだ聞きたかったんだけど、お前どうやって最後ジャイアントトードを真っ二つにしたんだ?」

 

「あーあれか...」

 

「あ、それアタシも気になってたのよ、教えなさい!」

 

和真どころかアクアも興味をしめしたようだ、ちょうどいいと言えばちょうどいいかもしれないもともとこちらもアクアに聞きたかったのだ

 

「ならちょうどいい、アクアなんか俺眼鏡を外すとそこら中に線が見えるんだが」

 

「線?なにそれ」

 

「ん?お前は見えないけど和真にもテーブルにも見えるんだ。その線にそって切るとなんかよく切れるんだが」

 

「なんじゃそりゃ?お前が嘘言ってるようには見えないけどにわかには信じがたいな」

 

「だろ?」

 

そんな話を和真としているのだがその間もアクアはブツブツと独り言を言っていた、そして考えがまとまったのか俺を見てくる

 

「ねぇ志貴、あなた魔眼持ちね」

 

「魔眼?」

 

「えぇ...あなたが持っている魔眼に私心当たりがあるの」

 

「おいアクア、なんだよ魔眼て?というか志貴ばっかりずるくないか優遇されてて」

 

「志貴を優遇してるわけじゃないわよこのヒキニート!志貴のはもともと持っていた魔眼よ!!」

 

「俺がもともと魔眼を持っていた?」

 

「えぇ、生前に何らかの形で魔眼を持っていたのよ」

 

「でも俺記憶喪失だし」

 

「転生者の中にも魔眼持ちはいたわ、多くはないけどたぶんそれがあなた」

 

そう言って俺を指さすアクア

 

「もともと魔眼持ちとかどんな人生送ってたかすごい気になる!」

 

和真は興奮した様子で聞いてくるが記憶喪失なのでわからない

 

「で?俺のその魔眼とやらの能力は?」

 

「直死の魔眼、生物の、あなたの場合非生物のものまで見えてしまっているみたいだけど...ものの死線つまりは死にやすい場所があなたには線となって見えているの」

 

「なるほどね...」

 

「驚いたりしないの?」

 

「実際に使ったわけだし?今更驚くこともないでしょ?」

 

(それに、たぶん俺は生前それを使っていたなんとなく久しぶりな感覚だったから)

 

「なーんだつまんないの」

 

そう言いながらぶーたれるアクアだっが最後に

 

「でも見るなとは言わないけど非生物に関しては見るのやめなさい」

 

「どういうことだ」

 

「アンタのバットステータス頭痛は直死の魔眼のせいだからよ、同じ生物ならまだしも非生物の死なんて普通は見られるものじゃないもの」

 

「あーそういうことか」

 

「なんかお前の魔眼も大変だな」

 

「それとこれも非生物関連だけど、集中すればよく見えるようになるけど余計脳に負担がかかるわよ」

 

「忠告は聞いとく、ありがとな」

 

「ふふん!!もっと私に感謝なさい!!」

 

調子が戻ったアクアに俺と和真はばれないようにため息をついた、結局その夜はアクアが書いたパーティー募集の紙を張り解散になり俺は少し魔法などのスキルを教えてもらいギルドを後にした

 

ちなみに5匹討伐分の報酬は25000エリスプラス食用にも用いれる肉なので買い取りも設定されており報酬は一人2万エリスだった

 

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今日は昨日のように鮮やかな紅ではなく、赤黒い空間にいた。それはまるで血のような色だった。たくさんの人型の物体を昨日見た物体が切っていた、

どれも同じ人型なのにそれだけは何故か一目で昨日見た人型だとわかった。

そいつは口元に笑みを浮かべながら他の人型を切っていた、そいつは満足したのかこちらを向き

 

『忘れるな俺たちは殺人鬼だ』

 

そうお決まりのセリフを言っていた

 

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「うわ...また見たのか俺は」

 

朝から少しげんなりしながら体を起こす、眼鏡をかけ外を見てみると空は明るくなり始めていた

 

「・・・支度するか」

 

-------------------------------

 

「来ないわね」

 

不機嫌というより不満げな感じでアクアがつぶやく

 

昨日の夜求人を張って今日は昼まで待っては見たが、誰も来なかった

 

(そりゃあ、あの文章じゃなぁ...)

 

昨日帰る時にちらりと呼んだが、詐欺師のような文章だった

 

「なぁハードル下げないか、このままじゃ一人も来ないぞ」

 

「だって、だって...」

 

和真がそうアクアに切り出したがアクアは目尻に涙をためたまま同じことしか繰り返さない

 

「大体お前は上級職かもしれないけど俺や志貴は・・・」

 

と和真のお小言が始まる、まぁ和真の意見には賛成なんだが

 

「ん?」

 

そこで戯れに発動させていた敵感知に反応があった、俺の場合なぜかそういうのがなくても気配には敏感な方なのだが

 

「募集の張り紙見させてもらいました」

 

「「「ん?」」」

 

後ろを向くとそこにはとんがり帽子に黒いローブと異世界の魔法使いのような恰好をした少女が立っていた

 

「この邂逅は世界が選択せし運命、私はあなた方の様の者たちの出現を待ち望んでいた...我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法爆裂魔法を操りしもの」

 

バサッとローブをはためかせ中二病全開の自己紹介をするめぐみんと名乗る少女、俺は面白そうなことになりそうなのでそのままにしようとしたが和真が止めようとしたのでそれを俺が止める。そんなことを知らずに紹介を続けるめぐみん

 

「あまりの強大さゆえ世界に疎まれし我が禁断の力を汝も欲するか。ならば、我とともに究極の深淵を覗く覚悟をせよ人が深淵を覗くとき、深淵もまた人を覗いているのだ」

 

満足げな顔でこちらを見ているめぐみんに和真が何か言おうとするが、それを俺が手で制し席を立つ

 

「なかなか素晴らしい紹介だね」

 

「そ、そうですか?まぁ私にかかればこんなものです」

 

褒められて少し嬉しかったのか顔をそらしながら返事をするめぐみん

 

「それでそんな中二全開の紹介して恥ずかしくないの?」

 

「へ?」

 

何を言われたのか理解できないのかきょとんとした顔になる

 

「いや、だからそんな中二全開の自己紹介して恥ずかしくないのかなと、それにこのパーティー真面目にやってるわけじゃないけど冷かしなら帰ってねそれじゃあ」

 

そう言い残し席に座ろうとすると

 

「ちょ、ちょっと待ってくださいあの紹介のどこが恥ずかしいんですか!!それに冷かしじゃないです!」

 

と食い下がってくる

 

(ふむ、あれを恥ずかしいと思わないとは少し予想外だったな)

 

なんて考えていると

 

「?その赤い瞳もしかして紅魔族?」

 

「いかにも!我は紅魔族随一の魔法の使い手にして、我が必殺の魔法は山をも崩し、岩をも..くだ...く」

 

そんな紹介の中いきなり倒れてしまう

 

慌てて俺と和真は駆け寄り体を起こす

 

「おいどうした?」

 

おれがそう聞くと腹がグーッとなる

 

「もう三日もなにもタベテナイノデス、ナニカタベサテイタダケマセンカ」

 

そうのたまった

 

和真は立ち上がり苦い顔をしていた

 

「飯おごるのはいいがその眼帯はなんだ怪我してるならそこのアークプリーストに直してもらうと良いぞ」

 

椅子に座らせながらそう言う

 

「そうだなコイツ、回復魔法だけは、得意だから」

 

「回復魔法だけ!?」

 

和真の言葉にアクアが突っかかりそうになるがそれはいつものことなのでほっとく

 

「この眼帯は我が強大なる魔力を抑えるマジック、アイテム!もし外されることがあれば、この世に大いなる災厄がもたらされるであろう...」

 

余談だがなんかマジックアイテムって発音が無駄に良かっただけに少しイラっと来た、

 

「封印...みたいなものか?」

 

和真は興味を持ったのかそう問いかけると

 

「まぁ?ですが、ただオシャレでつけているだ

 

「・・・」

 

普通の声で言われムカついたので眼帯を引っ張る

 

「あぁ!ごめんなさい!引っ張らないでください!やめ、やめろぉー!」

 

何か言ってるが気にせずにギリギリと限界まで引っ張っていく

 

「あのね、彼女たち紅魔族は生まれつき高い知能と魔力を持っていて魔法使いのエキスパートでみんな、変な名前を持っているわ」「あぁちょっと離してください、でもそのまま離すと痛そうなので少しづづ少しづつ近づけて離してください」

 

とアクアが説明してくれる

 

そんな時でも俺はめぐみんの眼帯を引っ張るのをやめない、めぐみんはわめいているが気にしない

 

「てことは何?あだ名だと思っていたけど本名で、この中二は紅魔族みんながこんな感じってことか?」

 

「えぇ」

 

アクアが頷いたので俺は眼帯を離す、ちょくごパシン!と言い音が響いた

 

「あぁーー!!いったい!めがぁーー!!」

 

「悪かったなめぐみん、ほらとりあえずなんか頼め俺のおごりだ」

 

そう言いながらメニューを渡すと、若干涙目だったが受け取る

 

「いいのか志貴?」

 

「まぁおちょくったりもしたしなせめてものお詫びだ」

 

「まぁいいならいいけど、ところで親の名前は?」

 

「母の名はゆいゆい父の名はひょいざぶろー!!」

 

「「「・・・」」」

 

親の名前もこれまた独創的だった

 

「おい!私の両親の名前に何か言いたいことがあるのなら聞こうじゃないか!」

 

「まぁとりあえずなんか頼めよめぐみん」

 

「あ、それと冒険者カード見せてくれ」

 

 

めぐみんが食べている間に俺たちはめぐみんの冒険者カードを見せてもらう

 

「冒険者カードは偽造できないし彼女はアークウィザードで間違いないわ、強力な攻撃魔法が使える上級職よ!」

 

「確かにこの子の魔力値高いな」

 

「それに彼女が本当に爆裂魔法を使えるならすごいことよ、最上級の攻撃魔法だもの」

 

アクアと和真が話ているのを聞きながら俺は一つ気になることがあった

 

(なんでスキルの欄にスキルが一つしかないんだ?)

 

アークウィザードともなれば攻撃魔法などいくらでも覚えていそうなものなのだが、するとめぐみんはがっつくのをやめ

 

「おい、さっきからこの子とか彼女とか、名前で呼んでほしいのだが」

 

「あーそうだな、まぁとりあえずクエスト行こうぜめぐみんも食い終わったみたいだし」

 

 

草原につくと早速ジャイアントトードを発見した、数は五匹だが昨日のことを考えると地中にいる可能性もある

 

俺は敵感知のスキルを発動させる

 

(やっぱな、地中に四、五匹ってところか)

 

「おい和真」

 

「ん?どうした志貴」

 

「地中に五匹くらい眠ってるぞ」

 

「え?マジかよ!」

 

「そんなもの関係ないわ!昨日の雪辱ここで晴らす!女神に牙を立てたこと後悔しなさい!」

 

そう言って一匹孤立してるところに突っ込むアクア

 

「お前少しは待てよ!!志貴後は頼む」

 

そう言って和真はアクアの後を追いかけて行ってしまう

 

「ゴッドレクイエム!!」

 

杖の先が光ったと思うとそのまま杖を突きつけるが

 

「あ、喰われた」

 

昨日と全く同じ光景だった

 

「ところで私たちはどうしましょうか?」

 

「ん?とりあえず爆裂魔法であの四体吹き飛ばせるだろ?」

 

そう言ってジャイアントトードが四匹固まったところを指さす、幸いにも和真たちから結構離れているので当たることはないだろう

 

「・・・さっき地中に眠っているって言いませんでしたか?」

 

疑っているような目で見てくるが

 

「このままあいつらが和真たちの方に向かった方が大変だろ、まぁ最悪俺の方で何とかするし」

 

そう言いながら眼鏡に触れる、あまり使いたくはないのだが仕方ないだろう

 

「わかりました、あともう一つさっきアクアが言ってた女神とは?」

 

「あー...あれな」

 

正直に言ってもいいのだが、自分が変人扱いされかねないので誤魔化すことにする

 

「女神を自称する痛い子だ」

 

「可哀そうに...」

 

めぐみんが杖を構えながらそんなことを言う

 

(こいつに言われるとか相当だな)

 

そんなことを思っているといきなり空気が変わる

 

「黒より黒く、闇より暗き漆黒にわが真紅の混交に望み給たもう 覚醒の時来たれリ、無謬の境界に堕ちし理、むぎょうの歪みと成りて現出せよ!踊れ、踊れ、踊れ、 ー我が力の奔流に望むは崩壊なり。 ーー並ぶ者なき崩壊なり。万象等しく灰燼に帰し、深淵より来たれ! これが人類最大の威力の攻撃手段!! これこそが!究極の攻撃魔法 エクスプロォォージョンッ!!」

 

直後に紅い光が差し轟音と爆風が襲ってくる、かなり離れているのにこの爆風と轟音

 

「これが人類最高の攻撃手段...」

 

正直言って想像していたよりもすごかった、あまりのことに笑ってしまう

 

ひとしきり笑い終わた後ジャイアントトードが地上に出てき始めたのでめぐみんに声をかけようと振り向くと

 

「・・・お前、何寝てんの?」

 

「違います、我が奥義である爆裂魔法はその強力さ故消費魔力も絶大。要約すると限界を超える魔力を使ったので身動き一つとれません」

 

そんな話をしている今でさえカエルは近づいてきていた

 

「ならこのまま喰われるか?」

 

「すみません、助けてください」

 

「はぁ...」

 

俺がため息つくのと同時にカエルがちょうどめぐみんの前で止まりその大口を開く、だがそのカエルがめぐみんを食べることはなくそれどころか絶命していた

 

「な、なにが?」

 

めぐみんは俺に抱かれながら目をぱちくりさせていた

 

「ん?簡単な話俺がめぐみんとこまで一瞬できょりつめて頭に短刀刺しただけ」

 

「いやいや、言うほど簡単ではないですよね!?」

 

「そうでもない...っと!」

 

「きゃっ!?」

 

カエルが来ていたので後ろに飛びのいたのだが、思ってたよりも距離が離せなかった、というより

 

「今の悲鳴かわいかったぞ」

 

「何言ってるんでかあなたはこんな時に!//」

 

顔を赤くしているが確かに今はそんなことをしている場合じゃないので、もう一度後ろに飛びのき十分な距離を稼ぐ

 

「めぐみん背中に乗ってくれ、これじゃあ戦いにくい」

 

「わかりました」

 

めぐみんが背中に乗っている間に和真に声をかける

 

「和真ー!」

 

「なんだー!」

 

「そっちの近くに出てきた二匹任したー!」

 

「正直言って任されたくないけど何とかしてみるー!!」

 

なんか甘えたことを言っていたが無視しておいた

 

-----------------------------

 

夕暮れの町、俺はめぐみんを背負って和真はぐずるアクアの手を引きながら浴場に向かっていた

 

「うぅ...生臭いよぉ...」

 

「はいはい...めぐみん爆裂魔法は緊急時以外禁止な、これからは他の魔法で頑張ってくれよ」

 

「使えません」

 

「は?」

 

そこで先を歩いていた和真たちの足が止まる

 

「やっぱりかぁ...」

 

「え?志貴どういうことなんだ?!」

 

「俺より本人に聞けよ」

 

「やはりあなた気が付いていたんですね、私は爆裂魔法しか使えません、他には一切魔法は使えません」

 

とたん和真は苦虫をかみつぶしたような顔になる、アクアはアクアで不思議そうな顔でこちらを見ていた

 

「・・・マジか?」

 

「マジです」

 

一瞬時が止まる、といっても俺はもともと知っていたので別に気にしてもいないのだが

 

「え?ちょっと待って、爆裂魔法が使えるレベルならほかの魔法だって使えるでしょう?私なんて宴会芸スキル習得してからアークプリーストの全スキル習得したし」

 

「宴会芸スキルって何に使うんだ」

 

俺も和真と同じことを思ったが、成り行きを見守ることにする

 

「私は爆裂魔法をこよなく愛するアークウィザード、爆発系統の魔法が好きなんじゃないんです!爆裂魔法だけが好きなんです!もちろん他の魔法も覚えれば楽に冒険ができるでしょう、でもダメなんです!!私は爆裂魔法しか愛せない!!だって私は爆裂魔法を使うためだけにアークウィザードになったんですから!!」

 

「おーい、熱く語るのはいいが首を絞めるな、あんまりひどいようだったら振り落とすからな」

 

「あ、ご、ごめんなさい」

 

そんな中アクアはプルプル震えていた、まぁアクアのことだ怒ることは絶対にないそれどころか

 

「素晴らしい、素晴らしいわ!非効率ながらもロマンを追い求めるその姿に私は感動したわ!」

 

和真はまずそうな顔をしていたが俺はもはや予想通りすぎで何とも思わなかった

 

「そっかーたぶん茨の道だけど頑張れよーギルドについたら報酬は山分けでまたどこかで会おう!ほらアクア行くぞ」

 

早速引きはがしにかかる和真だがそこは俺が許さない

 

「まーま和真、この子をどうするか判断を下すには早すぎないか?」

 

「何言ってんだお前、こいつだけでも手に負えないのにこれ以上問題児が増えてたまるか!」

 

そう言いながらアクアを指さす和真だが

 

「確かに爆裂魔法だけで後先考えずいきなり敵の目の前で倒れるやつだが」

 

「おい貴様けんか売ってるの...ぎゃん!?」

 

「次首絞めようとしたら振り落とすって言ったろ」

 

「だからっていきなり落とすことないじゃないですか!」

 

涙目で訴えてくるが

 

「そんなの知らん」

 

「うぅ~」

 

恨めしそうにこちらを見てくるが気にしないでまたおぶる

 

「で、はなしの続きに戻るが」

 

「大体ダンジョンで爆裂魔法なんか撃ったら俺たちまで巻き込まれるんだぞ!」

 

「それに関しては大丈夫だコレがあるから」

 

そう言って自分の目を指す、実際見てるときに確かめたがあれには死線がはっきり見えた

 

「それに広範囲吹き飛ばせるなら何かと役に立つと思うが?」

 

「その魅力を上回るデメリットがあるっていう話だよ!」

 

「デメリットって言っても今回みたく俺がカバーできる位置にいれば十分だろ」

 

「いやまぁ、確かにそうだが...」

 

和真も反論材料がなくなってきたのかだんだん勢いがなくなる、そして俺は最後のカードを切ることにした

 

「それにな和真周りをよく見て見ろ」

 

「周り?」

 

そう言って周りを見る和真、そしてその視線に気が付いたのか顔を青くする

 

「この状況やばいよな」

 

「もちろんだろ?」

 

さっきまでの話和真はヒートアップしていたので大声ですべて話していた、周りに集まっている人たちにももちろん筒抜けだ

 

和真にばれないようにめぐみんにも目配せをすると、意図を理解したのか意地の悪い笑みを浮かべていた

 

「まぁ、和真これ以上評判が悪くなる前に諦めろ」

 

「はぁ...コレカラヨロシクメグミン」

 

「はいよろしくお願いします」

 

そう言ってかたや諦めたような表情で、かたや満足げな表情で握手している二人がいた

 

------------------------------

 

「ふぅ...疲れた」

 

そう言ってわらの上に敷いた布の上に寝転がる

 

「また明日も頑張りますかね」

 

目を閉じると俺は緩やかに睡魔に飲み込まれていった

 

余談だが今回の依頼達成報酬は24万エリス、山分けで一人当たり6万エリスだった

 




はい、というわけでめぐみん登場回です。めぐみん可愛いですよね!ちなみにマジックアイテムのくだりは俺の本心です。いやホントになんかそれまでのギャグの雰囲気にいきなりあんなにいい感じに言われたら笑いながらイラっと来ませんか?
というわけでめぐみん登場回でした、アクア?アクアは泣き顔可愛い。アクシズ教徒に殺されそうだけど。ちなみに作者はエリス教徒です、エリス様可愛い...
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