この魔眼持ちに素晴らしい世界で祝福を!   作:サクサクフェイはや幻想入り

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OVAのネタバレになります、見てない人はブラバ推奨
いいって方はどうぞ!
ちなみに和真視点も上げますのでどうぞ!


休話 このしょうもないリーダーに癒しを!

「ようウィズ、遊びに来たぞー」

 

「カズマさん、それに皆さんも。いらっしゃいませ」

 

今日はパーティー全員でウィズの店に遊びに来ていた

 

「邪魔する」

 

「なんでアンデットの店なんかに」

 

「相変わらず産廃なものしか置いてないな」

 

「相変わらず失礼ですねシキは」

 

「でもウィズさんの店はそこらへんに店では取り扱ってないようなものも一杯あるから、見ていて飽きないんですよ?」

 

ゆんゆんはそう言っているがそれはそうだろう、駆け足の街でこんな上級者が使うようなものはおかしいし。なにより産廃のような効果の物しかないので、余計だ。そんな俺の思いは知らないゆんゆんは棚を物色していた、めぐみんはゆんゆんの近くで商品を見ていた

 

「はぁ...」

 

俺はひそかにため息をつきながら違う棚を見る、説明書きを読むのだがどうにも産廃だ。ましな商品はないのだろうか、いやあるにはあるが高いのだ。高級品なのだから仕方ないのだが、クエストを受けてもマイナスになるのは流石に手が出ない

 

「あの、今日はこれください!」

 

そんな声が聞こえそちらを見てみると、ゆんゆんがチョーカーを持っていた

 

「おや?願いが叶うチョーカーですか、それで一体どんな願いをかなえるつもりですか?」

 

早速めぐみんがゆんゆんをイジリ始めた、俺は今回は静観することにした

 

願いなんて聞くもんじゃないしな

 

「べ、別に何でもいいでしょ!//」

 

めぐみんに聞かれただけなのになぜか顔を赤くするゆんゆん、てかこっちをちらっと見たのは気のせいだろうか

 

だがめぐみんはそんなゆんゆんの態度に

 

「ほぉ...なるほどなるほど」

 

静かに闘志を燃やしていた、てかめぐみんが闘志燃やすとろくな結果にならないからやめて欲しいのだが

 

「な、なによ」

 

「別に。まぁ私はそんなものに頼らずとも、自分の力で目的を達成しますけどね」

 

煽っていた、何故かはわからないが煽っていた。まぁ別に俺に被害がなければいいけど、そんな言葉を受けゆんゆんはもっていたチョーカーを棚に戻した

 

「「・・・」」

 

無言で見合う二人、完璧にまじりあった視線の中央に火花が見える

 

「ねー私お茶欲しいんですけど、お菓子も欲しいんですけど」

 

「はいアクア様!ただいまお持ちします!」

 

そんな空気の中能天気に注文を出すアクアと、飲食店でもないのにその注文を受けたウィズは早速準備をしていた。なんだこれ、どうにもおかしな雰囲気になってきた

 

「すみません、ウィズさんはいらっしゃいますか?」

 

何とも珍しい人がウィズの店に現れた、そうギルドの美人受付嬢ことルナだ

 

なんかギルド以外で見たのは始めてなような気がする、てか休みあるのかルナ

 

「あのー?」

 

どうやらアクアのお茶の準備が忙しいらしく気が付いていない店主、仕方ないので俺が接客することにした

 

「どうしたんですか?」

 

「あ、ビャクヤサン。ウィズさんはいらっしゃいますか?」

 

俺は無言で店の奥を指さす、どうやらこけたようでルナは苦笑していた

 

「とりあえず今は忙しいですし、出直すか少し待った方がいいですよ」

 

「そうさせてもらいます」

 

「相変わらず騒がしいな、たまには癒しが欲しい...」

 

ウィズがこけたせいで物は飛んでくるは、商品は床に散らばるわで大変だ

 

俺は俺で散らばった商品を片づけていた、ルナも見ていられなかったのか手持ち無沙汰なのかはわからないが手伝ってくれた

 

「あ、カズマさん。後はそれを棚に戻すだけなので、貸してもらえますか?」

 

「え?」

 

ガシャンと音がしたのでそちらを向くと、何故かさっきの願いが叶うチョーカーをしている和真の姿が

 

「なんでお前チョーカーしてんの?」

 

「いや、装備すると幸運度が上がる商品なのかと思って...」

 

「だからってつける必要ないだろ、そもそも試しでつけていいものなのか?」

 

「か、カズマさん!?」

 

俺が試着いいのか聞こうと思ったら、ウィズがやけに焦った声で和真の名前を呼ぶ

 

「そ、そそそ、それ...」

 

「いや、願いが叶うチョーカーってやつ?事故でちょっとついたけど、やっぱりまずかったか?」

 

事故なら仕方ないとは思うが、やけにウィズが切羽詰まった表情をしているのが気になる

 

「それは願いが叶うまではずれない上に、日を追うごとに徐々に締まっていく魔道具でして...」

 

「呪いのアイテムかよ!?」

 

確かに和真の言う通り呪いのアイテムだな、てかなんでそんな危ないもん売ってるんだよ

 

「違います、女性に人気の商品なんです!死ぬ気になれば絶対に絶対に痩せられるって...」

 

自力で叶えるのに願いが叶うチョーカー、いやまぁ願いとかは自分で叶えるものだが死ぬ気でとか。なんかそれ本末転倒してないとも思うのだが、ルナは責任からか青い顔をしている

 

「で?和真ったら何をお願いしたの?」

 

「それが、特に何か願ったわけじゃないんだよ...」

 

「まずいですよカズマさん!このままだとチョーカーがゆっくりと締まって行って四日後に...」

 

「俺はこんな馬鹿馬鹿しいダイエット器具で死ぬってのか!?」

 

なんか皆さん俺の目の能力忘れてません?まぁ使うつもりはないが。だって面白そうじゃん、これから何が起こるかわからないが。間違いなく俺には実害はないだろうなので、本当にやばい時以外は力を貸すつもりはない

 

「私のせいですね...あの時私が声を掛けなければ...」

 

「いや、あの時ウィズが私やアクアに気を取られていなければ...すまないカズマ」

 

「一番悪いのは私ですから!私がこんな危険な商品を店に並べていたのがいけないんですから...」

 

「「「・・・」」」

 

なんかアクア以外言ってるのだが、俺、ゆんゆん、めぐみんは状況について行けない。俺は棚の商品を拾ってたわけだし、めぐみんとゆんゆんは何してたのかは知らないが謝らないとなると関係ないのだろう。そしてこの状況で謝らないアクア、流石だ。俺が感心しているとウィズが和真に近寄り、手を取る

 

「カズマさん、なんとしてでもそのチョーカーを外してみせますから安心してください!」

 

「わ、私もできる限り協力させてください!」

 

「私も尽力しよう!」

 

「わ、私は何も悪くないわよ。でも一応言っておくわね、ごめんね!もし死んだら、ちゃんとリザレクションかけてあげるから」

 

この状況でも自分に責任がないと言えるアクア、流石やでぇ...

 

「今度死んだら生き返らないでおこうかな、人生をストライキするわ」

 

「ちょ、何言ってるのよ。私と魔王討伐するのはどうなるのよ?」

 

流石に冗談じゃないとわかったのだろう、アクアはそんなことを言うが和馬の意思がそんなので代わるはずがなく

 

「あと俺が死んだら膨らんだ借金は全部お前のもんだから」

 

「わかったわよ!私も協力すればいいんでしょう!和真のチョーカが外れるまでみんなでなんでもするわよ!」

 

「おい、さらっと俺を混ぜるな。とりあえず俺は借金の方を何とかするから、和真の方はよろしく」

 

なんかろくでもない予感がしたので俺はそう言って店から出た

 

「「・・・」」

 

なんかめぐみんとゆんゆんもついてきたが丁度いい、二人と一緒にクエストに出ることにした

 

-------------------------------

 

「なんだこれ...」

 

クエストを終え屋敷に帰ったのはいいのだが、ひどい惨状だった。ダクネスは満ち足りた表情で倒れてるわ、アクアは泣いてるわ。ダクネスやアクアに関してはどうでもいいのだが、意外なことにウィズとルナは膝枕をしていただけだったようだ

 

「私、穢された...女神なのに穢された、うわーん!!」

 

なんてアクアが泣いていたがスルー、穢されたとか今更

 

「最低ですね、最低です...」

 

「見損ないましたカズマさん」

 

二人は俺の後ろでそう呟いたが、和真には聞こえていなかったようだ

 

「んで、まだチョーカー外れないのか?」

 

「あぁ、残念だが...明日も俺の願望を叶え続けるしかないな」

 

そう和真がつぶやくとアクアの嗚咽が止まる、まぁそういうことになるわな

 

「とりあえず明日も金稼ぎするか、巻き込まれたくないし」

 

「私も行きます」

 

「私も」

 

食い気味で反応するめぐみんとゆんゆん、まぁ少し話は聞いたがそういう反応になるだろう

 

「すまないな志貴...俺がこんな状態じゃなければ...」

 

「愁いの表情でしかも少し声かえて言うとかやめろ、虫唾が走る。だいたいそんな状態じゃなくても、お前は理由つけていかないだろうが」

 

「・・・」

 

目をそらす和真、事実だから何も言えまい。そんなしょうもない和真は放っておき、俺はルナに声をかける

 

「そう言えば受付嬢、ギルドの奴らが騒いでたぞ。戻ってこないって」

 

「そういえば...」

 

巻き込まれたとはいえ忘れていたようだ、だがこの状況和真が逃がすとは思えない

 

なので

 

「まぁ俺から上手いこと言っておこう。てなわけでギルド行ってそのまま公衆浴場行くから、後はよろしく~」

 

手をひらひら振りながらその場を後にする、もちろんめぐみんとゆんゆんも一緒だ

 

「あ、一つ言い忘れてた。和真に癒しを与えればチョーカー取れるのも早くなるかもな」

 

今度こそその場を後にする

 

-------------------------------

 

「さっきのはどういう意味だったんですか?」

 

屋敷から少し離れギルドへの道中、めぐみんがそんなことを聞いてきた

 

「さっきの?」

 

「癒しをってやつです」

 

ゆんゆんも気になったのだろう、めぐみんの後を引き継ぐ

 

「あー、そのことか」

 

簡潔に説明していく

 

「なるほど、それで癒しですか」

 

「そういうこと。でも和真にとって何が癒しなのか、それが分らないからねぇ」

 

「今の状況は癒しになってない...そういうことですか?」

 

「なってないことはないと思う、でも結局和真が満足いくまで続くんじゃないあれは」

 

「「あー...」」

 

魔道具なんてひどく曖昧なものだ、たぶん使用者の心次第そういうことだろう。めぐみんもゆんゆんも納得したのだろう、呆れた顔をしていた

 

-------------------------------

 

結局アクアたちが奮闘したようだが、芳しくなかったらしい。というか和真のくずい願望を叶えて言っただけなのだが、そして迎えた四日目。本来なら関係ない俺、めぐみん、ゆんゆんも集合掛けられて居間にいる

 

「「「「「「・・・」」」」」」

 

何故か土下座している和真、何故に

 

「ありがとうみんな、俺幸せだったよ」

 

「「「「「「はぁ?」」」」」」

 

今回の件に関係ない俺たちまでお礼を言われる、ほんとにどうしたんだコイツ

 

「えっと、カズマさん?」

 

「もういいんだ。今まで付き合ってくれてありがとう、本当にありがとう」

 

ウィズが困惑して和真に聞くが、また上げた頭を下げる和真。いつもの和真はどこに行ったんだろうな、てかイジリてぇ。そんな俺とは対照的にめぐみんとゆんゆんは困惑していた、まぁ俺達関係ないしね

 

「わ、私は筋トレして体を洗っていただけだぞ!もっとえぐい命令...を?」

 

興奮しているダクネスだが、和真を見た瞬間冷静に戻ったようだ。和真の表情が死んでいた、なにこれ今日の和真本当に面白いんだが

 

「恥の多い人生を歩んできました。欲望のまま振舞っても、タダむなしさが残るだけ...」

 

「えっと...」

 

これにはさすがのルナも苦笑い、あれか賢者タイムみたいなもんか?

 

「俺が死んだらこのジャージをもらってくれ。俺がこの世界にいたせめてもの証のために...」

 

死んでも生き返れるやん、それに俺のこの目があるのどいつもこいつも忘れてるだろ。とりあえずこの空気について行けないのだが、めぐみんやゆんゆんも同じらしくこっちに助けを求めていた。だが俺も同じなのでおとなしくしている

 

「ちょっと待ちなさいよ...」

 

アクアは何か言おうとするが和真が遮る

 

「アクア。お前が買ってきた焼きそばパンとシュワシュワ、おいしゅうございました」

 

何故か手を合わせて遠い目をしている和真、もうね...アクアたちとの温度差が激しすぎてね

 

「カズマさん...」

 

感極まったという感じで寄っていくウィズ、ウィズを皮切りに和真に寄っていく他の奴ら

 

「カズマ」

 

「カズマさん...」

 

そして最後にアクアが和真に寄っていく

 

何度でも言おう、なんだこれ

 

「和真、私と一緒に魔王を討伐するんでしょう?たしか...」

 

「カズマさんは死なせたりしません...もっと何でも言ってください」

 

もういろんな意味で見てられないんだが、それとウィズ何でも言ってくださいってこの状況でもろくな予感がしないからやめろ

 

「だったら最後に謝りたいことがあるんだ...ルナさん、ウィズ。二人と話している時俺の視線は、いつも胸のところに固定されてたんだ。ウィズは豊かだし、ルナさんは服がエロい上に飛び出そうなたわわが...そんな体をしているお前たちが悪いんだって思ってたんだ、ごめんな。ダクネス屋敷で一緒に暮らし始めてからお前には、おっぱいしか求めていない。お前はおっぱいだ、おっぱい。ごめんな。」

 

それぞれ自分の体を抱えていた、というかいい加減我慢の限界だ

 

「「「ごめんなっていえば何でも許されると思うな!!」」」

 

めぐみんもゆんゆんも我慢の限界だったのだろう、全く同じタイミングだった

 

「まさか女神である私まで穢すようなことを...」

 

外野である俺たちの声は聞こえてもいないのか、はたまた聞き流しているのか。和真の謝罪、というか謝罪になるのかすらわからないものは続いていた

 

「アクア。何とかお前をヒロインとして見ようと頑張ってみたけど、やっぱ無理だったわ。ごめんな」

 

「あっきらめないでよ、和真さん!諦めないでよー!おねがい、お願いだから和真さん!」「これでもう思い残すことはない、ありがとうみんな」

 

まぁアクアのヒロイン云々は置いといて、アクアが和真をガクガク揺らすとポトッと首についていたチョーカーが外れた、瞬間時間が止まった気がした

 

「あれ...なんで?」

 

「だから言っただろう癒しが必要だって」

 

馬鹿馬鹿しくなり俺は和真たちに背を向ける

 

「めぐみん、ゆんゆん。飯食うか?」

 

「いただきます」

 

「あ、私もお願いします」

 

なんか和真の悲鳴が聞こえるが気にしない、腹減ったし

 




そんなわけでOVAのはなしです、特に語ることはないので和真編に続く
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