この魔眼持ちに素晴らしい世界で祝福を!   作:サクサクフェイはや幻想入り

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今回のお話はオリジナル回になります、話が続きますがどうぞ!


第七話 この紅魔のボッチ娘とクエストを!

「・・・」

 

冬の危険なクエストに俺は一人で来ていた。なんでも冬はモンスターが狂暴になる上にアクセル近隣は吹雪と結構な量雪が積もるので基本クエストを受ける人はいない、一部俺たちのようなチート持ちを除いては

 

「・・・」

 

俺は倒した一撃熊を見下ろしていた

 

(また死ねなかった)

 

さっきも言うように危険な冬のクエストに俺は一人で来ている、もちろん目は使っていないそれでも死ねないのだ

 

 

「・・・戻るか」

 

死ねないのならここにいても仕方ないそれなら新たにクエストを受けてモンスターを狩った方がましだろう

 

-------------------------------

 

「こちら一撃熊達成報酬の50万エリスとなります」

 

「いつもの通り門の返済にでも充ててくれ」

 

「かしこまりました...あの、失礼ですがクエスト続きですしそろそろ休まれた方が」

 

「問題ない」

 

そう言ってクエストボードに向かう、ここのとこころ俺が狩りすぎてクエストがあまりない現状だが

 

(これでいいか...)

 

白狼の群れ50匹討伐で100万エリスと書かれたクエストを取ろうとすると横から手が伸びてくる

 

「?」

 

人のことは言えないがこんな危険なクエスト受けるのは誰なのかと思いそちらを向いてみると

 

「ご、ごめんなさい!!」

 

なぜか謝られた

 

 

話をしようということになり近くのテーブルに腰かけているのだが

 

「・・・」

 

「・・・」

 

会話がない、俺は腹ごしらえもかねてカエル定食を食べているのだが相手はもじもじしていて話してこない

 

(すげー気まずい)

 

そう思いながら最後の一口を食べ切った、はっきり言っていつもなら無視をしていたのだがこの子は放っておけない気がした、あと紅魔族なのでめぐみんを思い出していたのかもしれない

 

「・・・とりあえずなんか食わなくていいのか?」

 

「え!?あの、その...///」

 

すこし声をかけただけなのにすごい挙動不審だった、ばれないようにため息をつきながら再度話しかける

 

「とりあえず深呼吸でもして落ち着け」

 

「は、はい!すー...はー...すー...はー...」

 

少しは落ち着いたのか顔の赤みが引いてくる

 

「す、すみません、落ち着きました」

 

「別にいいが...それで何か食わなくても平気なのか」

 

「はい、さっき食べましたので」

 

「ふーん...まぁいいやそれでさっきのクエストなんだが」

 

「あ、さっきのクエストならお譲りします!」

 

突然そんなことを言い始めた

 

「譲るって...まぁいいならいいけど」

 

「はい...さすがに私一人では50匹なんて無理ですし」

 

「は?ひとり?」

 

「はい、一人ですけど?」

 

不思議そうに首をかしげる、普通なら紅魔族ならアークウィザードで引く手あまただと思うのだが

 

(あぁ...めぐみんなんて例外もいたか)

 

そんなことを思いながら見ているとなぜか目の前の少女の顔がだんだん赤くなってくる

 

「あ、あの、その...そんなにみられると恥ずかしい...です...///」

 

「あぁ、そうか、すまん」

 

そう言って視線を外す、この子がどういう子か知らないが話してみて悪い子ではないことがわかるのでとあるパーティーに進めておく

 

「パーティー組む気はないのか?」

 

「え?あの...その...」

 

そう言ってクエストボードのとある紙を指す、その募集要項は見たことあるが

 

「あぁ...あれ君だったのね...」

 

「・・・」

 

無言でうなずく少女、はっきり言って募集条件はボッチの子が彼氏か友達募集にしか見えなかったのだが

 

「まぁいいや、少なくとも組む気があるなら和真って冒険者が組んでるパーティーに入るといい。一人抜けて大変なはずだからな」

 

「和真さんですか?」

 

「こないだ...っていっても、もう数か月前かデュラハンがこの町の近くにいたのは知ってるか?」

 

そう話すが知らないのか首を横に振る

 

「まぁ魔王軍幹部を倒したパーティーなんだが、たぶん受付の人に聞けばわかるだろうな」

 

「そ、そんなにすごい人たちのパーティーに私が!」

 

「手柄だけ聞けばな...まぁそう言うわけだ、それにそのパーティーなら同じ紅魔族もいるし」

 

「紅魔族?それって?」

 

「めぐみんってやつだ」

 

「!?」

 

どうやら知り合いだったのか、それはそれは驚いた様子だった

 

「まぁそう言うわけだじゃあな、クエストありがたく受けさせてもらう」

 

そう言ってクエスト受注のために受付に行き、そのままギルドを出た

 

-------------------------------

 

「・・・」

 

「・・・」

 

俺はいや、俺たちは何故か二人で雪山を目指していた

 

「・・・」

 

「・・・」

 

俺が門を出るとこあたりからついてきているのだが一向に帰る気配がない、仕方ないので歩みは止めずに質問をする

 

「それでさっきクエストは譲ってくれたと思うが?」

 

「・・・クエストに関しては確かにお譲りします、でも受付の人に言ったら抜けた人はいないそうです」

 

「へぇ...」

 

和真に別れを告げたはずだがあっちはそう思ってはいなかったらしい

 

「ですがその日からパーティーは元気はなくクエストもあまり行ってないみたいです」

 

「・・・それを俺に言っても関係ないんだが」

 

「関係なくないですよね!!カズマさん?のパーティーメンバーの白夜志貴さん!!」

 

そう言うと俺の前に回り込んでくる、仕方なく俺は歩みを止める

 

「ふぅ...それでなに?」

 

「なにじゃありませんよ!なんでパーティーで活動しないでソロで活動してるんですか!」

 

まるで自分のことのように怒る少女それに対して俺は極めて冷静に答える

 

「もう和真にはパーティーを抜けるっていう話はした、あっちが勝手にそう言ってるだけだ」

 

「・・・」

 

無言で睨んでくる少女やはりパーティーなど紹介しない方がよかったのだろう

 

「・・・話をしてる時間はないようだな」

 

「え?」

 

敵感知に多数引っかかる、周りを見回してみるとかなりの数に囲まれているようだ

 

「ひい、ふう、みい...20ってところか」

 

流石白狼かなりの群れのようだ

 

「こ、こんなにいるなんて...」

 

「震えてるのは構わないが死ぬぞ」

 

顔を真っ青にしている少女に声をかけるがこちらを向いて口をパクパクさせているだけで、何もしようとはしない

 

「・・・譲ってもらったとはいえ、このクエスト受けようとしたんじゃないのか?」

 

「あの時は見てなかったですし...逃げましょう!この数をどうにかするなんて無理です!!死んじゃいますよ!」

 

「・・・」

 

隣でまだ何か騒いでいるが気にせず精神を集中する、今回は予想外に巻き込んでしまったようなので眼鏡をはずす

 

「・・っ!」

 

まず飛び込んできた一匹を線を切って真っ二つにする、後ろから来た二匹も横に一閃しまとめて片付ける

 

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紅魔族の少女視点

 

「綺麗...」

 

思わず私はそう呟いていた、シキさんはまるで踊っているように白狼を切っていた。あんな短刀でスパスパ切れるはずもないのだけど、全く力を入れずに白狼を切っていた

 

「綺麗...」

 

私は知らず知らずにその光景に見入っていた

 

-------------------------------

 

志貴視点

 

半分を片付けたぐらいだろうか、別の群れが来たのか白狼は30匹ぐらいに増えていた

 

(片づけても片づけてもきりがないな!)

 

いい加減きりがなくなってきたので撤退も考えているのだが

 

「綺麗...」

 

なぜか少女はそんなことを言いながら一歩も動こうとしない

 

「っ!」

 

やっぱり休んだとはいえ体の機能が落ちてきているのか頭痛が酷くなってくる、そんな隙を狙っていたといわんばかりに囲まれて一斉に飛び掛かられる

 

「そんなんで...俺を殺せると思うな!!」

 

頭痛状態でもそんなものはハンデにすらならず冷静に捌いていく、だが俺の敵感知は俺とは別の場所に残りの塊がそちらを見ると少女が囲まれていた

 

「あ、あぅ...」

 

怖くて腰が抜けているのか後ずさるように距離を開けようとしているが囲まれている

 

「くそ!!」

 

やっぱり連れてきたのは間違いだった

 

「魔眼!!」

 

-------------------------------

 

紅魔族の少女視点

 

「あ、あぅ...」

 

怖くて腰が抜けてしまって後ずさりしかできない距離を開けようとするが後ろからも白狼の唸りが聞こえる

 

(か、囲まれてる...)

 

そう思った瞬間あきらめに似た感情が胸に去来する

 

(いろいろあったなぁ...)

 

走馬燈のようなものなのだろうかそれを見た瞬間、後ろからジャンプするような音が聞こえ目を閉じる

 

「魔眼!!」

 

志貴さんの声が聞こえたけどもう間に合わないだろう

 

(結局どうしてパーティーやめたのか聞けなかったなぁ...)

 

そう思っていたのだがいつまでたっても衝撃は来ない、白狼の悲鳴のようなものが聞こえてそっと目を開けると目の前に志貴さんが私を見下ろしていた。その瞳はさっきのような黒目ではなく蒼くなっていた。その目に若干恐怖というか死の危険のようなものを感じたが、それよりも志貴さんが寂しそうにしているのが気になった

 

-------------------------------

 

志貴視点

 

俺は魔眼を発動する、と言っても直死は眼鏡を外した時点で発動しているのでベルディアから教えてもらった魔眼だ。魔眼を発動すると死角つまり後ろからの攻撃なども視えるようになる、と言っても映像でも多少は視えてはいるがあくまでも魔力の流れを視ているようなものだ。そしてもう一つ死角が視えるようになるのもそうだが、体感速度を自由にできるのだ。だからこうして間に合わないタイミングでも、人より早く動けるので少女に飛び掛かろうとしてる白狼を切り周りの白狼も排除する。だが無理なタイミングで助けに入ったこともあり白狼から反撃を食らうが問題なく処理する

 

「・・・」

 

少女は死を受け入れたのか身動き一つせず衝撃を待っているが来ないことを不思議に思ったのかゆっくり目を開ける。俺と目が合うのだがその顔は恐れとかもあるようだがなぜか不思議がっていた。少女に死の線が見えていることに気が付いて慌てて眼鏡をかけ息を落ち着ける、改めて話しかける

 

「大丈夫か?」

 

「あ、はい...」

 

しばらくぼーっとしていたが我に返ったのか慌ててお礼を言ってくる

 

「あ、あの...その!ありがとう...ございます...///」

 

「・・・」

 

その光景を見て俺は

 

「・・・なんでお礼なんか言ってるんだよ」

 

思わず俺は苦笑していた、普通なら俺のせいで死にかけたとか言われてもおかしくないのに

 

「なんでって...だって命を助けていただきましたし...あれ?わたしおかしいですか!?」

 

さっきのしおらしい態度はどこえやら今度はワタワタと慌てていた

 

そんな態度に俺は

 

(いや...これ以上はやめよう)

 

頭を振って考えを中断する

 

「とりあえず大丈夫か、立てるか?」

 

「あ、えっと、その...腰が抜けちゃって...」

 

「・・・」

 

まぁそんなことだろうとは思っていたが、仕方ないので少女に背を向けて腰を下ろす

 

「とりあえずここにとどまるのはまずい移動するから乗ってくれ」

 

「あぅ...///」

 

顔は見えないがたぶん真っ赤にしているのだろう、しばらく待つとおずおずと背中に乗ってくる

 

「おねがい...します..///」

 

「・・・はいよ」

 

周りも暗くなってきているし、なにより吹雪いてきている下手にギルドに戻るよりそこら辺の洞くつで雪風しのぐことにした

 

「そう言えば名前聞いてなかった」

 

「あ、そう言えば...」

 

背中でコホンと咳ばらいをし

 

「我が名はゆんゆん!めぐみんのライバルにして、いつかは紅魔族族長を継しもの!!」

 

「お、おぅ」

 

相変わらず中二臭い名乗りだったが

 

「ゆんゆんか、かわいい名前じゃないか」

 

 

 




というわけでゆんゆんの登場です!一期からOPには出てるのに本編登場はなかったゆんゆんですが、出しました。
なぜかって?好きなキャラだからだよ(殴
そう言うわけで話は続きます、本当は昨日あげたかったのですが、これでも一応社会人(笑)なので、それに別のも書いてたし
というわけで続きます!
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