間が空いてしまいましたね。学生というのが理由です。お察しくださいorz
今回はとても短いです。次話は少し長めにしたいです。
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一層ボス攻略から4ヶ月が経ったある日。カエデはある店にいた。
「【月夜の黒猫団】にーー乾杯!」
「「「「「かんぱーい!!」」」」」
第11層のフィールドで危ないところになっていた【月夜の黒猫団】を名乗る少年少女を助けたカエデはそのお礼として、こうしたパーティに参加していた。
「いやぁー、カエデさんがいなかったら危なかったですよ」
「そうそう、本当にありがとうございました」
「別にそんな大した事はしてないよ。ところで君たちはリアルでも知り合いなのか?」
「ええ、同じ学校の同じクラブに所属してるんですよ。それで【月夜の黒猫団】なんてギルドを結成して、今はこうしてレベリングしてるんですけど、いずれは攻略組の仲間入りをしたいなぁ、なんて考えてますよ」
「いいんじゃあねえか?そういう目標があるのはやる気出ると思うぜ」
「そうですよね。じゃあ、一つお願いしてもいいですか?」
「ん?なんだ言ってみんしゃい」
「俺たち【月夜の黒猫団】に入ってくれませんか?」
「それでみんなはいいのか?」
「「「「もちろん」」」」
「んじゃあ俺が拒否る理由はねえな。これからよろしくな」
「あ、ありがとうございます!!」
「お前らは前衛役が少ないから俺がそっちに回ることになるのかな」
「ああ。てか今ちょうど前衛にしようと思ってさ、サチを盾持ち片手剣士にしようと思ってるんだけどどうだ?」
「いいと思うぜ。ただサチがどう思ってるかによるけどな。無理にしようとは思わねえことだ。前衛なら俺とテツオがいるし、今ならそれで十分だからな。よ〜く考えてくれよサチさん」
「分かった。ありがとう、カエデ」
「おk。さてお前ら、これからどうするよ」
「これからって?」
「レベリング、するだろ?」
「「「「「もちろん」」」」」
「よし、じゃあ明日からやってみっか。後でメッセージ飛ばすから今日は解散ってことで」
この時、サチだけが頷かなかったのがカエデには妙に気になったが、さしあたっては問題ないだろうと棚上げした。
解散した後、カエデは1人でフィールドを歩いていた。時刻もすっかり夜更けになっていた。仮想世界の月は現実と同じように、何もない平原を照らしていた。
時折出てくる雑魚モンスターを狩りながら考えていたのは昼間に出会った少年少女達の事だった。
「月夜の黒猫団……ね」
原作知識を持つカエデだが、その知識は実はあまり十分とは言いがたいものだった。SAOの原作はさっと流し読みして、アニメ見て終わりだったのだから当然だろう。だから彼ら月夜の黒猫団がこれからどう動くかはあまり知らない。
「いいじゃん。思い通りに動く世界なんて面白くねえからな。何かのハプニングとか俺の力を存分に使える機会があればグッドだぜ、茅場さんよォ」
とは言うものの、カエデの能力【
(さてさてと、これからどうなるのかねェ。楽しみなことで)
月明かりが照らす草原に佇み、カエデは口元に笑みを浮かべた。
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その次の日、カエデを仲間に加えた月夜の黒猫団はレベリングとサチの片手剣士習熟の為に第20層《ひだまりの森》にいた。レベル的にはそれなりに余裕があるのだが、モンスターとの戦いが命のやり取りとイコールで繋がるこの世界においては、常に死と隣り合わせの戦いなどとは縁遠い唯の人間には精神的にも肉体的にも重すぎるものがあった。
「サチ!スイッチだ!」
「う、うん!」
この非常識な世界に置かれてからおよそ半年たった。時間的なものがいくらかの余裕が持てているようだ。気丈にも声を出してはいるのだが、それでもやはり恐怖は振り払えないらしい。ほんのわずかに片手剣の間合いから遠い。
(やっぱしサチには気が重いか…?いざとなれば俺がやりゃいいだけなんだけどなぁ。ま、もうちょいばかし様子をみるとしようか)
攻撃から逃れたモンスターを横からテツオが殴り、ポリゴンの破片を散らせる。とりあえず周囲の安全を確保したところで一息休憩を入れることにした。
「連携はうまくいってるんだ。もう少しだサチ」
「そうそう、頑張れサチ」
「う、うん…ありがとうみんな」
テツオ達が励ますなか、サチは消え入るように小さな声で返事をする。その光景を一歩離れたところから見ていたカエデは、フィールドに出る前に買っておいたドリンクを飲みながら目を閉じた。
その夜、カエデのメッセージボックスにサチが家出したとの知らせがあった。